TAC出版「LIVE in 合格セミナー 日商簿記1級/工業簿記・原価計算[標準・
直接原価計算編]」P.88に以下の練習問題があります。
「次の資料に基づき製品原価標準を作成するとともに、完成品原価、月末仕掛品原価
および異常減損費を計算しなさい。
[資料]
1.製品Xの正味製造原価(正常減損費を含まない原価)
直接材料費 @1,000円×10kg = 10,000円
加 工 費 @2,500円×4時間 = 10,000円
合 計 20,000円
2.製品Xの減損は工程終点で発生する。
3.正常減損率は良品に対して2%である。これを超える部分は異常減損と
みなす。異常減損に対し正常減損を負担させない。
4.当月の完成品は100個、月末仕掛品は20個(加工進捗度は50%)。
なお、月初仕掛品はなかった。
5.当月における減損発生量は3個である。 」
以上の問題に対して、度外視法での異常減損費は0円という解答が載っています。
引用すると
「度外視法の場合には異常減耗費は0になります。なぜなら資料3に『異常減損に
対し正常減耗を負担させない』との指示があるためです。もちろん、20,400円
×1個=20,400円と計算することは可能ですが、20,400円の中に正常減損費が計
上されていて、異常に正常を負担させないという指示に沿った形で答えを求めら
れないことがその理由です。そのためにあえて計算せずに、数量差異や能率差異
等の原価差異の中に含ませてしまうのです。」
と書かれています。
でも、『異常減損に対し正常減耗を負担させない』という指示があれば、
異常減損費は、20,000円とすべきではないのでしょうか?
そのほうが、解釈としては自然だと思うのですが。
どなたか教えて下さい。
[2001/05/30 23:32:05]