こんにちは、ベルさん
委託はお願いしてやってもらう側、受託はお願いされてやる側の立場です。お願いする、
あるいはお願いされる内容が、商品を販売することなら「販売」、商品を仕入れることな
ら「買付」です。
ですから、委託買付は、他人(他社)にお願いして仕入をやってもらうことです。仕事と
してやってもらうのですから無料ではなく、ちゃんとサービス料を払います。お願いされ
る側は、受託買付を行っていることになります。受託側からみて、このサービス料は「受
託買付受取手数料」と呼びます。委託側から見ると、このサービス料は、仕入の一部をな
します。なお、委託販売と対になるのが受託販売です。
委託買付が普通の仕入と違うのは、その仕入の全ての経済的効果をお願いした側(つまり
当社)が負うことです。つまり、普通の仕入の場合、最初に仕入れるヒト(会社)も商品
売買業者であり、安く仕入れて高く売ればもうけは最初に仕入れるヒトのものです。もち
ろん逆に損が出ればそれも最初に仕入れるヒトが負担します。また、仕入れたものが全て
売れるわけでもありません。これに対し、委託買付の場合、仕入をお願いされたヒト(受
託買付をやっている側)は、委託側の指定した値段(ある程度の幅があります)や品質、
数量の中で買い付け、サービス料を受け取ります。安く仕入れても高く仕入れても、それ
自体の効果は委託側に帰属します。安く買い付けることができたら、喜ぶのはお願いした
側です。もちろん、その場合にサービス料の上乗せがあるかもしれませんが。
仕入は普通、自分の会社が直接行うのですが、仕入れるべきものがとても遠くにあって、
いちいち自分で行くよりも安く買い付けができるならお願いしてやってもらう方が良いか
もしれません。とりわけ、その商品がメインの商品ではないけど、一応揃えておこうかな
という程度のものならそうでしょう。また、いろいろな商品を扱っていて、そのうち、ご
く一部だけれども特殊な知識がないと扱えないような商品なら、お願いしてしまった方が
安上がりかもしれません。その知識を持ったヒトを社内で養成するのは大変だからです。
通常は、この地理的遠隔性と商品の特殊性があるときに委託買付をします。
[2001/09/28 06:37:30]