備品の割賦購入について、支払い利息の計算がよく分からないので教えて下さい。
例題 4月始めに備品を割賦購入した。現金購入価格は600,000円、
金利は月2%、代金支払いは4月末から6回の均等額払いとする。
よって、金利分を区分する処理を行うものとして、
購入時と第1回目の支払い時の仕訳をしなさい。
なお、n(回数)=6、i(金利)=2%の場合の年金現価係数は
5.60143。割賦金の円未満は切り捨てて計算する。
解答 4/1 (借)備品 600,000 (貸)割賦未払金 642,690 前払利息 42,690
4/31 (借)割賦未払金 107,115 (貸)現金預金 107,115
支払利息 12,854 前払利息 12,854
上記の問題で、分からないのは4/31の支払利息の計算方法です。
私は単純に7,115円だと思ったんですが・・・。
どなたかお分かりになったら教えて下さい。
[2001/07/30 10:06:03]
はじめまして,蛍さん
長文になりますが,質問にお答えします。
結論からいうと,4/30の金額は誤りです。
まずこのような割賦購入の処理のポイントは次の2点です。
1)割賦購入した際の総支払額
2)各割賦金に含まれる利息の配分方法
1は問題で与えられる場合もありますが,本問のように計算させる場合もあります。
2の利息の配分方法には以下の3つがあります。
(1)利息法(利回り法)
(2)級数法
(3)均分法
利息の配分方法は特に指示がない限り原則として利息法で行います。
これは割賦金支払時における元本(ここでは現金購入価額)の残高に利率をかけて各割賦金に含まれる利息を算定する方法です。
まず割賦金の総支払額ですが
600,000円÷5.60143=107,115円(各割賦金の支払額,円未満切捨)
107,115円×6回=642,690円 となります。
4/30の第1回支払分の処理
(借)未払金 95,115
支払利息 12,000
(貸)現金預金 107,115
ここで利息は 600,000円×2%=12,000円
さらに元本充当分は 107,115円−12,000円=95,115円
5/30については利息の計算の基礎となる元本は 600,000円−95,115円=504,885円に利率をかけたものが利息ということになります。これの繰り返しです。
また,これは参考ですが割賦購入した資産の取得時の処理は
(借)固定資産 ××
利息未決算(又は前払利息)××
(貸)未払金 ××
で勉強されていると思いますが,金融商品に係る実務指針(会計基準をさらに詳しく解説したもの)で利息部分については支払時に計上する処理が採用されています。(上記の仕訳もそれに準拠したものです)
ただ1級では金融商品会計基準等の新会計基準の出題は来年の6月からということなので,11月の1級を受験するということであれば気にする必要はないといえるでしょう。
また何かあれば掲示板で質問してください。
[2001/07/31 15:02:04]