記事タイトル：サ−ビスが年を通じて行われる場合の未実現の売上
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お名前： タケハラ
サ−ビスが年を通じて行われる場合の未実現の売上がわかりません.
たとえば、家電製品の修理サ−ビス契約を家電メ−カ-と2年間契約で行っています.
1年目では契約額の40％
2年目では契約額の60％になります.
00年 50百万円
01年 60百万円契約しました.
この場合、1月1日契約で12月31日決算と想定してください.
但し、サ−ビスが年を通じて行われて、結論からいえば01年末時点で未実現の売上が63百万円になるそうです.(解答には解説が記述されていない)
その根拠ですけど、他のＱＡサイトでの回答と自分で考えたものをあわせて下記のようにまとめました.
契約の締結とサービスの実行が年度中を通じて平均的に行われているとすると、
00年契約分は、契約期間の１年目がすべて終了し、２年目のうち半分（平均６か月分）が未実行で残っています。
01年契約分は、１年目のうちの半分と、２年目の全部が未実行で残っています。したがって、未実行部分の総額は、
00年契約分 50百万円×1/2×60％ ＝ 15百万円
01年契約分 60百万円×（40％×1/2 ＋ 60％）＝48百万円
ということで、合計63百万円となります。
上記が回答で、下記が回答をベ−スにしたわたしの考え方です.
��00年50百万円の40％分
00年度 現金20百万円 前受金20百万円 契約時
00年度 前受金10百万円 売上高10百万円
01年度 前受金10百万円 売上高10百万円
この場合は未実行分なし。但し最初のところを契約時と言う表現にしていいかわかりません。
��00年50百万円の60％分
01年度 現金30百万円 前受金30百万円 契約時
01年度 前受金15百万円 売上高15百万円
この場合は未実行分15百万円。つまり02年以降分
��01年60百万円の40％分
01年度 現金24百万円 前受金24百万円 契約時
01年度 前受金12百万円 売上高12百万円
この場合は未実行分12百万円。つまり02年以降分
��01年60百万円の60％分
02年度 現金36百万円 前受金36百万円
この場合は未実行分36百万円。つまり02年以降分
よって２+３+４＝63百万円になるんですが、いかがでしょうかどなたかコメントください.
PS この手の問題は悪問で実務でもあまり例がないと思います.
[2001/10/03 14:04:39]
お名前： ぐれ
ＵＲＬ
こんにちは、タケハラさん
よくわからないのですが、００年度期首に契約した分について、０１年度末（契約時から
既にまるまる２年経過）において未実行分があるというのはどうしてなんですか？
契約時点が期首ではなく期央なのではないでしょうか。
[2001/10/03 17:05:27]
お名前： タケハラ
ぐれさん 関心を持っていただいてありがとうございます.
推測で説明させてください.家電メ−カ-は出荷額のいくらかの修理を予想して修理サ−ビス会社
と契約します.これは家電メ−カ-と消費者との間の無償保証期間だと思います.いちいち修理
実績に基づいて家電メ−カ-と修理会社が伝票のやりとりをしていたら管理費がかかりすぎる
ため,まず一括契約をして,修理会社は過去の実績から1年目には40％,2年目には60％の修理サ−ビス料を未実現から実現させていくと推測します.
だから,1年度の期末?において修理会社は収益を実現します.ここで問題なのは年を通じて平均
的に行われる売上のことじゃないでしょうか.これはこのように考えられないでしょうか.例えば
,1年間で終わる工事があり,契約額は1億円だとします.年始ゼロで年末に完成しますから,
（0+1億円）÷2＝0.5億円となります.
だから.私の最初のスレから
＞＞00年度 現金20百万円 前受金20百万円 契約時
＞＞01年度 現金30百万円 前受金30百万円 契約時
契約時という表現は適切ではありません.これは一種の工事進行基準みたいな感じもするし
割賦販売のひとつの感じもします.
とにかく,私にとってこれは難しい問題です.
[2001/10/05 11:25:11]
お名前： ぐれ
ＵＲＬ
こんにちは、タケハラさん
時の経過に応じて収益を認識するということは別に珍しいことではなく、典型例としては
受取家賃とか受取保険料なんかがあります。
これを処理する技術としては、典型的には経過勘定がありますが、やろうと思えば未実現
利益控除法、対照勘定法などを援用することもできるでしょう。しかしそれは枝葉末節の
技術に過ぎません。
継続して役務を提供する場合の本質は、１年で１０の収益が上がるなら、半年で５の収益
を認識し、１年で１０の収益を認識するというだけのことです。ですから「１年間で終わ
るサービスがあり、契約額は１億円」を年始に請け負ったら、年末までにきっちり１年が
経過しているのですから、認識すべき収益は
＞（0+1億円）÷2＝0.5億円
とはならず、１億円の収益を認識します。（ちなみに工事の場合は、１年以内に完成する
工事には完成基準を適用しますから、とにかく引き渡した時点で収益を認識します。）
なので、最初の設問に戻れば、契約期間が２年で契約額が５０百万円なら、契約時点から
ちょうど２年が経過した時点では、２会計期間で合計５０百万円の収益を認識するわけで
す。なお、契約そのものがいつ行われたか不明ということは通常ありえませんが、仮にそ
うだったしても、少しづつ毎日契約が行われたと考えることはありません。特に、現金収
入が１時点で行われていれば、これをもって契約がなされたと推定するのが相当でしょう。
[2001/10/05 16:36:38]
お名前： タケハラ
ぐれさん こんにちは
どうも5日の私の説明が仕方がまずかったですね.もう一度整理してみました.
・家電メ−カ-は消費者に保証期間を提供すると同時にサ−ビス会社もその期間のサ−ビス契約
をする.
・2年間の一括契約をし,1年目,2年目の期首にサ−ビス会社は前受金と受領する.
ここで注意していただきたいのは個別ごとに売上の計上をたてないことです.仮に実際の修理件数がサ−ビス会社の想定よりも多かった場合は損だし,逆もまたしかりです.
だからこの場合はサ−ビスが年を通じて行われる場合の売上という表現になると思います.
サ−ビスを受注したと考えたほうがいいかもしれません.
いかがでしょうか.ぐれさん 私はこの件わかりかけた気がしますが.
[2001/10/09 15:18:47]
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