記事タイトル:任意積立金を積み立てる意味? 


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お名前: もうすぐ無職   
こんにちは。
最近、資本会計の勉強を始めたのですが、
どうしても理解できない部分があります。
任意積立金を積み立てる目的についてです。

例えば新築積立金の場合、積み立ての仕訳は次の通りです。
未処分利益××/新築積立金××
で、これを取り崩した際の仕訳は、
新築積立金××/新築積立金取崩額××
更に期末の仕訳は、
新築積立金取崩額××/未処分利益××
となって結局、未処分利益に戻ってしまうわけです。

これは納得がいきません。
新築の為に積み立てたはずなのに実際にはただ単に、
勘定科目が巡り巡って元通りになったに過ぎません。
一体、実際の新築の資金はどうなったのでしょうか?

分かりづらい質問かと思いますがよろしくお願いします。
[2002/02/19 14:01:38]

お名前: とうりすがり   
社外流出を防ぐために行います
貸方がわに新築積立金を計上すれば貸借一致の原則によって借方側にも同額の
ものが担保されますよね(それが流動資産なのか固定資産になるかはわかりませんが)
それで取り崩すとそのタガが外れます
ちょっとわかりにくいかもしれませんね・・・・
[2002/02/19 22:11:34]

お名前: ぱやぁ♪    URL
:もうすぐ無職さん♪

>> 一体、実際の新築の資金はどうなったのでしょうか?

この一節からすると、積立金、ひいては各資本勘定について勘違いされているのではと
推測します。

利益処分時に新築積立金を積み立てるってどういうことでしょう???? 我々が普段生活
している時に感じるような、「将来のマイホームのために貯金をしておこう」というような
ものではありません。たとえば、利益処分時に積立金を500円積んだとしましょう。このこ
とにより、500円という会社財産(現金かもしれません、預金かもしれません、他の資産か
もしれません)が、配当金などで処分(会社外への流出)されることを防いでいるわけです。
繰り返しになりますが、この積み立て時に500円を銀行に預金しているという話ではないの
です。将来支出するであろう500円分の財産を「拘束」したんですね。

だから取り崩す時は、この「拘束」を解いてやるわけです。

言っている内容は とおりすがりさんと 同じなのですが、やっぱり難しいですね(笑)
[2002/02/19 23:31:57]

お名前: けま   
こんにちは♪

資本の部の勘定は、目に見える具体的なものではなく、
あくまで資産と負債の差額、という、抽象的な存在であるということが重要です。
(だから「資本金」というものがどこかに保管されてるわけではありませんし、
 「任意積立金」もそのお金がどこかに保管されてるわけではありません。)


任意積立金は、その金額を「未処分利益」から「任意積立金」へと、『名称変更』した、ということです。

資本の部の中で名称変更が行なわれただけなので、総資産(資産−負債)は変化していません。

では何の意味があるかというと、名称変更をしたことにより、未処分利益が減ります。
ということは、株主総会で処分する金額が減ったということになります。
これがすなわち、社外流出を防いでいる、ということになるのです。

で、目的が達成されたら、もう未処分利益を少なくしておく意味がなくなるので、
「〜積立金」から「未処分利益」へと、『名称変更』が行なわれているのです。

とにかく資本会計は『名称変更』の連続です。
未処分利益の資本組入も、「未処分利益」から「資本」に『名称変更』がされているのです。
資本の部という、目に見えない数字の中の構成を、
名前を付けたり、変更したりすることで調整しているのです。
[2002/02/20 10:25:19]

お名前: もうすぐ無職   
たくさんのレスありがとうございました。

何となくですがイメージは掴めました。
資産と負債の差額が資本であるから新築積立金を積み立てることで、
それに対応する資産(内訳は定まっていない)が拘束されるわけですね。

でも、やっぱり難しいですね。
積立金が取り崩された期に、どんな影響を与えるのか等、
いろいろ書こうと思いましたが途中で詰まってしまって。
とりあえず今回はここまでにしておきます。
ありがとうございました。
[2002/02/21 15:23:22]

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