こんにちは、海さん
仕損品に評価額がある場合、それは仕損費から控除します。仕損費は純額で考えるわけで
す。仕損費は、完成品のみ負担の場合は完成品に割り振られ(当たり前ですね)、両者負
担の場合は完成品と月末仕掛品に按分されます。
さて、仕損費は最終的には純額で考えるわけですが、計算途中では総額(評価額控除前)
で考えていることは気が付かれたと思います。ということは、評価額も、仕損費を完成品
のみに負担させる場合は完成品に割り振り、仕損費を両者負担させるなら、仕損費と同じ
按分比率にて両者に割り振る必要があるということになります。
完成品負担の場合は、仕損費も評価額も完成品に押し付けてしまえばいいだけなのですが、
両者負担なら、仕損費と評価額を割り振ってから差し引くことになります。めんどうです。
どうせ同じ按分比率で割り振るなら、最初に純額にしてから割り振ってもおんなじじゃな
いか、という考え方で計算するのが普通の方法です。
つまり、度外視法なら仕損費は区分されてはいませんが、当期投入にかかる製造費用に含
まれているはずなので、ここから差し引き、非度外視法なら区分把握された仕損費から評
価額を差し引き、それぞれ純額にしてからそれぞれの方法で完成品と月末仕掛品に押し付
けるわけです。
というあたりでいかがなものでしょうか。
[2001/07/04 10:44:47]