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お名前: 小雪
償却資産の未実現利益の消去について教えて下さい。
テキストではダウンストリームの仕分けは
備品売却益 200000 備品 200000
減価償却累計額 40000 減価償却費 40000
となっています。
この時、少数株主持分を増やさないのはどうしてですか。
子会社が計上していた減価償却費40000円が減ったから、少数株主持分は増えるのですが変化し
ません。
いくら考えても分からないので困っています。
よろしくお願いします。
[2001/09/05 19:19:47]
お名前: ぐれ
URL
こんにちは、小雪さん
償却性資産は、減価償却によって「実現」します。すなわち、償却分に相当するなんらか
の収益(売上とかですね)が生じていると考えられます。
従って、親が子に備品を売ったことに伴う備品売却益(これは企業集団から見れば架空の
モノということになります)のうち、いまでも架空のモノである(つまり未実現利益であ
る)のは、
備品売却益−減価償却費
の部分です(当年度に売却の場合)。
お書きになった仕訳では、この部分を消去しているとお考えになるのがイメージしやすい
のではないかと思います。
消去された「備品売却益の残り」は親がつけたものなので、親が負担します。
連結は企業集団でモノを考えます。実現利益についても、成果連結仕訳によって個別財務
諸表の損益は動きます(例えば売上高/売上原価)が、企業集団として未実現利益にあた
る部分以外について、「誰が負担するか」ということを考えることはないです。
[2001/09/06 08:38:44]
お名前: 小雪
お返事ありがとうございます。
減債基金でお世話になった小雪です。
またまたぐれさんに助けてもらえるとはうれしいです。
解説にちょっとわかりにくい所があるんですけど質問していいですか。
成果連結仕訳というのは初めて聞いたんですけど何ですか。
よろしくお願いします。
[2001/09/06 19:22:40]
お名前: ぐれ
URL
こんにちは、小雪さん
連結消去の処理は、資本連結と成果連結に分かれます。成果連結とは資本連結以外
の処理を意味します。具体的には、債権債務の相殺に係る処理、連結会社間の商品
売買や固定資産等の取引に係る処理が代表例かと思います。
前期以前の資本連結については、その復元を開始仕訳という形式で行うのに対し、
成果連結については前期以前の連結仕訳の復元も開始仕訳ではなくて成果連結のな
かで処理するという(形式的な)差もあることを知っておかれると、楽しいかと思
います。
[2001/09/06 21:08:11]
お名前: ぐれ
どうもインデックスに反映されなかったみたいなので、もう一度、えい。
[2001/09/06 21:12:04]
お名前: 小雪
お返事ありがとうございます。
「成果連結」って初めて聞いたけど、今まで普通にやってきた処理の呼び方だったんですね。
ぐれさんの説明はいつも私達の期待してた以上に詳しくてすごく勉強になります。
またひとつ知識を増やすことができました。
今後もよろしくお願いします。
(なぜ、ぐれさんのってインデックスに反映されないことが多いんでしょうね?この前も確か。謎。)
[2001/09/07 20:39:17]
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