記事タイトル:圧縮記帳について |
私が使っているテキストには、「圧縮記帳というのは取得原価を圧縮する記帳方法 のこと。つまり、人からもらったお金で有形固定資産を購入した場合に、そのもらった 金額については取得原価にしないでおこうという処理です。ただし、人からもらった 訳ですから、特別利益が計上され、それを圧縮することによって圧縮損を計上し、 結果的にもらった得た利益に税金がかからなくなるように工夫するのです。」とあるのです が、いまいちその仕組みがわかりません。教えてください。[2001/11/27 22:30:32]
ガクさんこんばんは 具体例を使いながら説明しますと、まず会社は有形固定資産を購入する際に国から補助金 をもらうことがあります。例えば国庫補助金を20,000もらった場合 現金預金 20,000 / 国庫補助金受贈益 20,000 といった仕訳がきられます。しかし貸方の国庫補助金受贈益は特別利益になるのでこのまま だと税金や配当で社外に流出してしまいます。これではせっかく有形固定資産を購入する ためにもらったお金の意味がなくなってしまいますよね。そこでこの補助金を使って建物 100,000を買ったような場合には 建物 100,000 / 現金預金 100.000 建物圧縮損 20,000 / 建物 20,000 という仕訳をきることで、特別利益と同額の特別損失を計上して社外流出を防いでいるのです なお、上記のような圧縮記帳を行った場合、建物の簿価が圧縮記帳をしない場合よりも小さく なるので建物に関する減価償却費は圧縮記帳をしない場合よりも小さくなります。その結果 それ以降の利益がおおきくなることになるため、圧縮記帳をしてもしなくても長期的には払う 税金の額に変わりはありません。[2001/11/27 23:00:22]
さっそくのレスありがとうございます。大体の部分は解ったのですが、 圧縮記帳をしてもしなくても長期的に払う税金は変わらないのなら、なんで そんなめんどくさい記帳方法をするのだろう?と考えてしまうのですが・・。 ついでに教えていただけないでしょうか。[2001/11/27 23:26:01]
レスが遅れてすみません。 圧縮記帳の目的は課税の繰り延べにあるといわれています。すなわち贈与金等が税金によって 一度に社外に流出してしまうのを防ぐために行われるようです。[2001/11/29 10:20:47]
すっきりしました。Kさんありがとうございました。[2001/11/29 21:09:05]