こんにちは、優香さん
【金融商品に係る会計基準:99回日商検定には適用はありません】
必ずしも全てが新基準の関連ではないですが、念のため。
1.市場価格
市場というのは証券取引所、店頭市場、マザーズ、ナスダックなどなどを指します。こう
いうところでは株式や債券が取り引きされています。市場価格がない有価証券とは、こう
いうところで取り引きされていないものです。
多くの株式会社は規模も小さく、こうした市場において株式が取り引きされていません。
また、規模が大きくても、株式の取引を制限している会社もあります。制限していれば、
市場で株式が取り引きされることはありません。こういう株式は市場価格がない株式にな
ります。
また、債券も、少人数だけに買って下さいとお願いして買ってもらう場合があります。こ
れはほとんど借入金と同じです。こういう社債は市場価格がない社債となります。
2.社債と貸倒引当金
このように、社債には、発行者からはほとんど借入金と、購入者からはほとんど貸付金と
変わらない性格を持つものがあります。貸付金と変わらなければ、当然、貸倒引当金を設
定する必要があります。
3.債券と価格変動
「満期保有目的の債券」の「債券」とは「社債その他の債券」を言い、これは国債・地方
債、社債などを指します。
債券の価格変動は、金利の変動があった場合、および、発行者の信用リスクに変動があっ
た場合に生じます。金利について申し上げれば、たとえば固定利付債券においては、市場
金利が高くなった場合でも購入者の手元に流入する利息は変わらないので、途中で買う人
は元本が安くないと買ってくれないので、安くなってしまうのです。
[2001/08/12 10:04:45]