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お名前: ケン
損益計算書等を作成する時に有価証券の評価損を計上しますが
どうして評価益は計上しないのですか?
教えて下さい
[2001/05/28 22:39:51]
お名前: タカシ
従来は、資産の評価益等の未実現の利益が計上されることはありませんでした。
これは、お金も入っていないのに利益を計上し、
その部分を配当等にまわして企業の財政基盤を危うくすることを防ぐといった理由からです。
ひとことでいえば保守主義の見地からということでしょうか。
ただ、有価証券等の評価については、新会計基準(金融商品に係る会計基準)が適用され、
時価評価が導入されています(評価益が計上される場合もあります)。
ただ、日商の試験での出題は来年度からということのようです。
[2001/05/28 23:05:20]
お名前: ケン
タカシさんどうもありがとうございます
もう一つ疑問なんですがどうして評価損だけ計上するのかが分かりません
実際に収益が発生していないから評価益を計上しないのにどうして評価損だけ
計上する必要があるんですか?
[2001/05/29 02:12:55]
お名前: 早稲田大学医学部医学科3年
保守主義という考え方があるからです。収益はできるだけ金額的に小さく、時期的に遅く、
費用は予想されるものも含めて細大漏らさず早めに計上するべき、とする考え方です。
このような考え方に従って処理すれば、利益が比較的小さめに計上されるので、
配当や課税等により社外流出する資金も少なくなります。
例えば、将来莫大な損失を被ったとして、保守主義に基づいて処理しなかったならば、
企業は倒産してしまうかもしれません。それに対して、保守主義に基づいて処理していれば、
企業は倒産しないこともあるでしょう。このように、将来の不確実性に備えるために、
保守主義に基づいた会計処理が認められているのです。
[2001/05/29 18:11:38]
お名前: ケン
早稲田大学医学部医学科3年さんありがとうございます
さらにもう一つ疑問があるので質問させて下さい
例えばある会社(決算を3月末とします)が2月に短期所有目的で株式を¥1.000.000購入したとします。
3月の決算時の時価が¥900.000だったとして¥100.000の評価損を計上しました。
その後6月にこの株式を¥1.100.000で売却した場合の仕訳はどうなるのでしょうか?
決算を挟んでいなければ単純に
(借)現金 1.100.000 (貸)有価証券 1.000.000
有価証券売却益 100.000
になると思うのですがこの場合はどうなるのでしょうか?
[2001/05/30 05:05:50]
お名前: 早稲田大学医学部医学科3年
切放方式と洗替方式がありますが、2級では切放方式しか出ないでしょう。
したがって、次のような仕訳になります。
<決算時>
有価証券評価損 100,000/有価証券 100,000
<売却時>
現 金 1,100,000/有価証券 900,000
有価証券売却益 200,000
[2001/05/30 13:45:27]
お名前: ケン
早稲田大学医学部医学科3年さん どうもありがとうございました
[2001/05/31 02:20:50]
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