記事タイトル:受託販売について 


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お名前: サスラー   
問題集でわからないとこがあって質問します。

『パイナップル商店はズッキーニ商店から商品(原価3円,売価6円)の販売を委託され,引き取りにあたり,引取運賃1円を現金で支払った。
パイナップル商店は上記の商品を販売し,代金6円のうち2円を現金で受け取り,残額を掛けとした。』


この仕訳なんですが,
一つ目は
(受託販売) 1  (現金)   1
でわかるのですが,
2つ目が
(現金)   2  (受託販売) 6
(売掛金)  4
となるのがわかりません。
ここは「売掛金」ではなくて「未収金」ではないのですか。
だってズッキーニ商店が「売上」げているわけではないのですから。
[2001/10/15 00:52:41]

お名前: 税理士の卵のたまご   
サスラーさん。こんばんわ。僕は現在簿記論受講中です。
さて、質問の方ですが、
ズッキーニ商店の売り上げてあろうとそうではないであろうとも
商品の販売は 売上で 売掛金ですよ。
販売目的ではないもの売買は 売上ではないし、 その債権は未収金です。
おわかりいただけたでしょうか? 
特殊販売は難しいですから・・・
[2001/10/16 21:31:39]

お名前: タカシ   
サスラーさん、お久しぶりです。
お久しぶりなのに相変わらず質問はするどいですね。

まず、二級の範囲での対処ですが、その方が何かと便利だからという程度でいいと思います。
パイナップル商店が委託された商品を売る場合に、抱合せで自分が仕入れた商品を売ることも
あると思います。その時、売った相手方にとってその商品がパイナップル商店が仕入れたもの
か、販売を委託されたものか、は関係がないと思うんです。
だから一緒に請求しちゃった方が便利ですよね。
92回第一問の3がそんな設定です(科目の指定には、未収金はありませんでした)。


さて、税理士の卵のたまごさんとはちょっと違う角度から考えてみますと、
売掛金をその管理の側面から考える人もいるんです(試験とは全く関係ありませんが)。
つまり、補助簿(売掛金元帳)の記録になじむ債権を売掛金と考えるんです。
本来、売掛金を他の未収金から区別する大きな理由は、その管理にあります。
管理というとやっかいそうですが、ようは誰にいくらの売掛金があるのかってことをきちんと
把握しておく必要がある訳です。

売掛金については補助簿として売掛金元帳が設けられますが、この売掛金元帳を設けるのは、
このような売掛金の管理(だれにいくら)が目的です。
補助簿の記録がきちんとしていればだれにいくらの売掛金があるかがわかる訳です。
逆にいうと「誰にいくら」を補助簿で明らかにしたい債権を売掛金にしようというのがこの考
え方です。

受託販売のケースでは、受託販売を行う者が、他の通常の仕入→販売も行っていると考える方
が自然だと思います。
そして得意先には、自分の仕入商品も受託商品も売ったりする訳です。
この場合の請求も受託商品と自己の仕入商品とを区別する必要はない訳です。
相手にとってそんなことは関係のないことですもんね。

ただ、こんな風に売掛金とは、売掛金元帳に記録すべき債権だっていきなり言い出してもわか
りにくだけですし、ほとんどの企業にとっては、自己商品の売上げにかかる債権=売掛金なん
で、やっぱり売掛金っていうのは、商品の販売にかかる債権ではあるんですかね(って回答し
てて聞いてどうするんだ)。
[2001/10/16 22:32:59]

お名前: サスラー   
税理士〜さん,タカシさん,へんじおそくなってすいません。
商品販売に関するものは「売掛金」扱い,ということはわかってはいたんですが,どうにも気になりまして。
「二級の範囲での対処ですが、その方が何かと便利だからという程度でいいと思います」
ということは,1級レベルになると,もうすこし突っ込んだこともやるんですね。
それにしてもタカシさんの説明,いつも現実的で助かります。(ちょっと理解するのに時間かかるんですけどね)
たしかに,買う側からすれば売ってる人が受託販売かどうか,なんてどうでもいいことですしね。
[2001/10/24 13:53:03]

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