実際の標準原価計算での製造間接費の差異分析にあてはめると細かい点ではかなり難しい要素
が入ってきますので、おおむねという感じで聞いてください。
ロジさんがご指摘のとおり、
�ー尊歔犇氾戞 磧ヾ霆狒犇氾戞、� 不利差異
�⊆尊歔犇氾戞 磧”現狒犇氾戞、� 有利差異
という関係があります。
�ー尊歔犇氾戞 磧ヾ霆狒犇氾戞、� 不利差異
この差異は操業度差異です。
これは固定費についてのものと考えてください。
固定費は、操業度の増減にかかわらず変化しません。
操業度が増加すれば製品の生産個数も増える訳ですけど、1個つくっても、10個つくっても固
定費は変わらない訳です。
１０個つくる予定だったけれども1個しかつくらなかった場合、１個あたりの固定費は、予定
（基準）よりも実際の方が高くつく筈ですよね。
つまり不利差異の生ずる原因になるんです。
この不利差異の中身は操業度差異です。
こんなことは考えにくいですが、仮に全く操業しなければ（製品の生産もゼロ）、固定費の全
額が操業度差異（不利差異）ということになります。
製造間接費（固定費）の予定配賦という面で考えると、操業度が小さい（生産数量が少ない）
と製造間接費は、ちょっとしか配賦されない訳です。
つまり配賦不足なんです。
実際には例えば10万円かかっている（固定費が発生している）のに１万円しか配賦されていな
いので、実際＞予定、つまり不利差異が生じる訳です。
�⊆尊歔犇氾戞 磧”現狒犇氾戞、� 有利差異
この差異は能率差異です。
仮に製品の生産個数が同じなら実際作業時間が少ない方がいろいろな意味でコストは安く済み
ます。工場の電気代なんかも安く済みますよね。
つまり効率（能率）がよかったということなんです。
実際作業時間＜標準作業時間ということで、これは有利差異の原因になります。この場合の差
異は能率差異なんです。
もっとも文章だけで理解するのは難しいんじゃないかと思います。
ていうか書いててこりゃわかりにくいと………。
やっぱり差異分析は図（シュラ図）を書けるようにするというのが一番近道かもしれませんね。
これが結論なのか。
[2001/09/27 23:05:41]