前段の考え方はあっていると思います。
同じ固定費で1000個作るのと1200個作るのでは、
1200個作る方が単価も安くなります。
この原価差異の中身は、固定費をうまく利用していることによる操業度差異(有利差異)です。
後半の予定よりも多く製造間接費がかかっているという点が違うかもしれません。
製造間接費のうち固定費に着目してみると、
固定費は変わらないのに、生産数量が多いため、
製造間接費が多く配賦されてしまっているのです。
多いのは製造間接費の予定配賦額です。
89回の第二問についていうと、
模範解説とは違うかもしれませんが、
(実際操業度−基準操業度)×固定費配賦率=操業度差異
(1200個−1000個)×2500円=500000円(有利差異)
として操業度差異を求める感じだといくらか分かりやすいのではないでしょうか。
このような計算で原価差異が求められるのは、実際発生額の資料が特にないため、
製造間接費実際発生額 = 製造間接費予算額 と考えられるからです。
予算差異がでないといったほうがよいでしょうか。
時間はかかるかもしれませんが、図(シュラ図)を書いて、
予算額と実際発生額を同じとして答えを求めるのも手かもしれません。
なかなか分かりにくいところで、説明も分かりにくいかもしれませんが、
なんとか頑張って下さい。
[2001/02/02 22:55:10]