記事タイトル:操業度 


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お名前: しろくま   
操業度には、標準、実際、基準とかがあるのですが、
ただ、やみくもに差異を求めていて理解がともなっていない気がします。
この3つを何かに例えるなどして違いを教えてください。
よろしくお願いします。
[2002/02/11 00:57:56]

お名前: タカシ   
操業度というのは、生産するための設備なんかの利用度をいいます。
典型的には、機械の運転時間や直接作業時間なんかを思い浮かべてください。

原価要素には、個別の製品の生産に要したことがはっきりとわかるもの(製造直接費)と
そうでない共通費(製造間接費)があります。
製品の製造原価を計算する場合には、製造間接費を何らかの形で各個別の製品に割り振る必要
があります。
この製造間接費を各製品に割り振る手続が、製造間接費の配賦です。

この製造間接費を予定(標準)配賦する場合に使用されるのが、基準操業度です。
「基準」操業度というくらいですから、あくまでも基準な訳です。
何の基準なのかというと、この製造間接費の予定配賦を行う場合の配賦率を出す基準というよ
うな意味ではないでしょうか。

原価計算期間(1月)よりも長い期間(通常は1年)をとって、その期間の製造間接費の発生
額を予想して、これを基準操業度で割る。
そうすると配賦率がでます。
基準操業度は、この予定(標準)配賦率を出すための「基準」なんです。

機械運転時間に正比例して、製造間接費が発生するって訳ではありませんが、機械を動かせば
電気もつけなきゃいけないです(んっ。逆か)。
機械運転時間と製造間接費の発生との間にある程度の関係はあるんで、そこに注目して、製造
間接費の配賦に利用したって感じでしょうか。

基準操業度が、予算期間(1年)の話であったのに対して、実際操業度とか、標準操業度は1
月(原価計算期間)の話です。
標準原価計算の大きな目的は、原価の目標を設定して、これを実際と比較して、その差異を把
握して、分析して、ムダを省こうってところにあります。
標準原価計算における「標準」っていうのは、「目標」っていってもいいと思います。

標準操業度も「目標」(となる)操業度というような意味合いかと思います。
この位の時間でできる筈だろうっていうくらいの目標なんですよね。
差異分析をする場合の標準操業度は、
1個あたりの標準(目標)作業時間×実際生産量
なんてやってだしました。
1個あたりこの位の時間でできる筈だから、全体でもこの位の時間でできる筈だろうという目
標が、標準操業度です。

実際操業度っていうのは、これは実際に原価計算期間でかかった時間ですよね。
この実際操業度と「目標となる」標準操業度をもとにして、差異分析をすることになります。
[2002/02/11 10:58:04]

お名前: やまと   
基準操業度に何を選択するかによって変わるのですが、次のように考えたらいかがでしょうか?

たとえば、しろくまさんが毎晩9時から12時まで簿記を勉強する時間が確保できる場合、
1ヶ月30日とすると3時間/日×30日で1ヶ月で90時間勉強することができます。
これを基準操業度と考えます。学習内容は一切無視した計画です。
要するに1ヶ月あたりどのくらい勉強する予定なのか、ということです。

次にしろくまさんの使っていらっしゃる問題集に標準解答時間がかいてあるものとしましょう。
1ヶ月間の学習計画(カリキュラム)はしろくまさんもたてていらっしゃるでしょうが、
その1ヶ月の学習論点に関連する問題をすべて解答した場合の標準解答時間の合計が
80時間だとします。これが標準操業度です。基準操業度は今月何を学習するかは無関係ですが
標準操業度は今月の実際の学習内容に伴って変動するものです。

実際に、その学習論点の問題を解き終わったら85時間費やしたとします。これが実際操業度です。

製品の場合も同様で、まず1年分の合計の作業時間をいろいろな方法で予測します。
それを12ヶ月で割って1ヶ月あたりの作業時間を求めます。これが基準操業度です。
たとえば、今年はA製品を12万個作る、ならば、単純に考えれば今月分は1万個製造
予定です(実際には年末年始休暇やお盆休み、製品の需要などを考慮に入れて12で割ると
いうような単純な方法はとらないでしょうが)。A製品を1個製造するのに2時間掛かれば
今月の基準操業度は2万時間です。

次に、今月の具体的な作業プランによるとA製品を8千個製造するとして、合計1万6千時間
の作業時間が必要だ、と標準値を求めます。つまり、基準操業度の時には考えていなかった
具体的な生産計画に基づいて標準操業度を求めています。

で、実際には8千個作るのに1万8千時間掛かったとしたら、それが実際操業度です。
今月はA製品を作るのに実際に1個あたり、2.25時間掛かったことになります。
(18,000時間÷8,000個=2.25h/個)

ここでいくつか時間がでてきましたが、標準操業度と実際操業度との時間の差は1個あたりの
製品製造時間のロスの合計ですね。つまり、予定通りに1個2時間で作れなかった、2.25時間
も掛かってしまった、能率が悪かったのはなにが原因だろう、と考えて来月の参考にするのです。
実際操業度と基準操業度との時間の差は、製品の製造計画の差によるもので、1ヶ月これだけ
作業できる時間があったのに、実際にはこれしか作業しなかった、というのが原因です。生産
設備にはまだ余裕があったのに使わなかったわけですから、ロスが生じます。これも来月の
生産計画を立てる上での参考にします。

おわかりでしょうか。おわかりいただけなければまたご質問ください。
[2002/02/11 11:38:26]

お名前: しろくま   
 タカシさん、やまとさん、ほんとに丁寧な答えに感謝感激です。
これからもよろしくお願いします。
[2002/02/11 23:42:29]

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