仕損品っていうと資産の科目になります。
つまり何かの価値があるってことなんです。
この場合の価値ってのは、
�’笋譴个い�らかになる（売却価値）
�∈猯租�として利用できる（再利用価値）
ってことでしょうか。
売却価値があるものは売っちゃって現金になるでしょうし、再利用価値があるものは、材料な
んかと同じように、製品の製造等にまた使われるってことになるんでしょう。
仕損品そのものの意味っていうのは、個別原価計算と総合原価計算とで異なる訳ではありませ
ん。
失敗しちゃったけど、価値ある物が残ったら、仕損品です。
ただ、仕損費の取扱いは、ちょっと（かなり）違うかもしれません。
だから、取扱いとしては、個別原価計算と総合原価計算とを別個におさえた方がいいかもしれ
ません。
個別原価計算では、製品原価の集計は製造指図書�發鮗蠅�かりにして個別に積上げて計算しま
した。
仕損費の計算も個別の製品ごとに集計できる訳です。
二級の範囲での仕損費の取扱いは、たいした仕損じゃなくて、補修指図書ってのを発行して、
その補修指図書に集計された原価を仕損費とする取扱いのみです。
この仕損費をもとの指図書に賦課（加算）するってことになります。
総合原価計算のポイントは、月末仕掛品の評価にありました。
総合原価計算では、個別原価計算の場合のように、個々の製品ごとの原価の積上計算をしませ
んでした。
その代わり、一定期間（原価計算期間＝１月）の原価を完成品と月末仕掛品とにわけなくちゃ
いけなかった訳です。
二級での仕損費の取扱いは、この月末仕掛品の評価を通じて行うことになります。
総合原価計算における仕損費（減損費も同じです）の取扱いは、
正常な（まあ生ずるだろう）仕損費を抜き出し計算しない方法のみです（正常減損度外視法な
どといいます。なんてひどいネーミングなのかしらん）。
負担関係については、完成品のみに負担させる場合と両者（完成品と期末仕掛品）とに負担さ
せる場合の両方が、試験範囲になります。
仕損費の負担関係の計算は、減損費と同じです。
仕損品評価額は、
完成品のみ負担の場合 → 仕掛品評価後、完成品原価から控除
もともと仕損費は、完成品原価のみが負担している（完成品原価に含まれている）ので、仕損
品評価額も完成品原価からひきます。
両者負担の場合 → 仕損品評価額を控除した後に仕掛品を評価
両者負担の計算は、仕損費を仕損品以外の良品で数量按分（仕掛品の評価）しますので、仕損
品評価額も按分計算（仕掛品の評価）をする前に控除します。
すごくややこしいところですが、何とかがんばってくださいね。
[2002/02/19 23:59:57]