記事タイトル:本支店会計 


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お名前: サスラー   
いやー,ここまで勉強してきて照合勘定やら,対照勘定やら,評価勘定やら,いわゆる普通の扱いではない勘定が次々と出てきてけっこう滅入っている毎日です(笑)。
終いには,「本店より仕入」なんて訳わかんない勘定科目名まで出てきちゃってますし。「より」って……。おい。

そこで質問が。
本支店会計財務諸表の作成のところで,一連の手続き順の図解がたいていの本に載っているのですが,
決算整理前残高試算表⇒未達事項の整理⇒決算整理事項⇒(合算)⇒内部取引の相殺⇒内部利益の控除⇒決算整理後残高試算表⇒本支店合併財務諸表
というパターンと
決算整理前残高試算表⇒未達事項の整理⇒内部取引の相殺⇒決算整理事項⇒(合算)⇒内部利益の控除⇒決算整理後残高試算表⇒本支店合併財務諸表
というパターンの2つがあります。
いったどちらが正しいのでしょうか。
というか,別にたいしたことではないですかね。

では,次の質問。
本支店合併財務諸表には照合勘定が登場してこないのは外部への報告書だから必要ない,とのことでわかるのですが,
本店,支店が各々内部資料として作る財務諸表には「本店」勘定「支店」勘定は残っているのですか。

最後にホントの質問をします。
内部利益の控除について,です。
期末商品から内部利益を控除する,というのはわかりますが,
機首商品からも内部利益を控除する,ってのはいまいち意味がわかりません。
既に前期末に内部利益の控除は済ましているのではないのですか。
それとも「控除」するってのは財務諸表のためだけであって帳簿上では内部利益はきちっと残しておくものなのですか。
ん?書いててわけわかんなくなってきたなぁ。
[2001/08/26 02:37:46]

お名前: タカシ   
まずは、ホントの質問から(笑)。
「期末商品から内部利益を控除する,というのはわかりますが,
機首商品からも内部利益を控除する,ってのはいまいち意味がわかりません。
既に前期末に内部利益の控除は済ましているのではないのですか。
それとも「控除」するってのは財務諸表のためだけであって帳簿上では内部利益はきちっと残
しておくものなのですか。」

これは、おっしゃるとおりです。
内部利益は、一つの企業としての公表財務諸表を作成するために控除する訳ですから、支店の
帳簿上の商品(繰越商品)は、そのまま内部利益を含んだ金額で残っています。
日商二級の出題では、内部利益を財務諸表の作成上直接控除する方法での出題が多い(それし
かない?)ようです。
つまり、仕訳→勘定記入を行わないんです。だから当然、内部利益の金額は残ってます。


「本支店合併財務諸表には照合勘定が登場してこないのは外部への報告書だから必要ない,と
のことでわかるのですが,本店,支店が各々内部資料として作る財務諸表には「本店」勘定
「支店」勘定は残っているのですか。」
 これは残ってます。総勘定元帳、試算表上も残ってます。


「本支店会計財務諸表の作成のところで,一連の手続き順の図解がたいていの本に載っている
のですが,
決算整理前残高試算表⇒未達事項の整理⇒決算整理事項⇒(合算)⇒内部取引の相殺
⇒内部利益の控除⇒決算整理後残高試算表⇒本支店合併財務諸表というパターンと
決算整理前残高試算表⇒未達事項の整理⇒内部取引の相殺⇒決算整理事項⇒(合算)
⇒内部利益の控除⇒決算整理後残高試算表⇒本支店合併財務諸表
というパターンの2つがあります。
いったどちらが正しいのでしょうか。」

これはあんまり深入りすべき項目ではないかもしれません。
というのも本支店会計って、公表財務諸表を作成するために必要という訳じゃなくて、それぞ
れの責任や業績を明確にするために、あえてわけてるってことですよね。
あえて分けてるものをくっ付ける作業をするときに、じゃあそれが分けなかったときの正確な
手続きの流れのどこに位置するのか、っていうのは、すごく難しい問題だと思うんです。

未達事項の整理が最初、内部利益の控除が最後 というのは、この順序じゃないと計算ができ
ませんので、これは動かないという程度でいいんじゃないでしょうか。


勘定の種類(属性?)もいろいろなものが登場してきてたいへんかと思います。
簿記では、いくつも処理方法があったりしてたいへんだと思いますが、これって、その前提に
ある経済活動がいくつもあるってことの証だと思うんです。
そもそも何かをするのに選択肢がなくて一つのことしかできないなら、処理方法も一つでいい
と思います。
だからある意味、私達の(経済)活動にも、選択肢がなくて、自由じゃないなら、処理方法も
一つな訳で、いわば自由の代償として複数の処理方法等があると考えると少しは気が楽になり
ませんか(ならないかな)。
[2001/08/26 19:59:13]

お名前: サスラー   
タカシさん,ありがとうございます。
「内部利益は、一つの企業としての公表財務諸表を作成するために控除する訳ですから、支店の
帳簿上の商品(繰越商品)は、そのまま内部利益を含んだ金額で残っています。
日商二級の出題では、内部利益を財務諸表の作成上直接控除する方法での出題が多い(それし
かない?)ようです。
つまり、仕訳→勘定記入を行わないんです。だから当然、内部利益の金額は残ってます。」
つまり,1級レベルでは決算ごとにいちいち内部利益控除の仕訳をして,期首に再振替仕訳をする,という面倒なことをしているのですか。

「未達事項の整理が最初、内部利益の控除が最後 というのは、この順序じゃないと計算ができ
ませんので、これは動かないという程度でいいんじゃないでしょうか。」
そうですね。
まずは未達事項の整理をして,そこからですからね。

「勘定の種類(属性?)もいろいろなものが登場してきてたいへんかと思います。
簿記では、いくつも処理方法があったりしてたいへんだと思いますが、これって、その前提に
ある経済活動がいくつもあるってことの証だと思うんです。
そもそも何かをするのに選択肢がなくて一つのことしかできないなら、処理方法も一つでいい
と思います。
だからある意味、私達の(経済)活動にも、選択肢がなくて、自由じゃないなら、処理方法も
一つな訳で、いわば自由の代償として複数の処理方法等があると考えると少しは気が楽になり
ませんか(ならないかな)。」
そうですね。
たしかに簿記は現実のことのためにやってること。(当たり前だけど)
複雑怪奇な現実を数少ない方法で処理すること自体が変ですもんね。
[2001/09/01 15:36:49]

お名前: タカシ   
「1級レベルでは決算ごとにいちいち内部利益控除の仕訳をして,期首に再振替仕訳をする,
という面倒なことをしているのですか。」

そういうことなんです(翌期の再振替とは少し違うのですが。割賦販売の未実現利益控除のと
きと同じような感じです)。
確かに面倒かもしれませんね。
[2001/09/02 23:23:29]

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