受託は「頼まれて」
委託は「頼んで」
販売は「売る」
買付は「買い付ける(つまり仕入れる)」
だから、
受託販売なら「頼まれて売る」
委託販売なら「頼んで売ってもらう」
受託買付なら「頼まれて仕入れる」
委託買付なら「頼んで仕入れてもらう」
頼まれて売る(受託販売)ってことは、当然それを頼んだ人がいる(委託販売)。
頼まれて仕入れる(受託買付)ってことは、当然それを頼んだ人がいる(委託買付)。
つまり、売ることを誰かに頼んで、その頼まれた人が実際に売る、というような取引
を、頼んだ人から見れば委託販売といい、頼まれた人から見れば受託販売ということ
になる。
同様に、仕入れることを誰かに頼んで、その頼まれた人が実際に仕入れる、というよ
うな取引を、頼んだ人から見れば委託買付、頼まれた人から見れば受託買付というこ
とになる。
よって、ある一連の取引について、立場が違う者同士が自分をメインにその取引を名
指すときの言い方が違うだけのこと。
あーんど、
頼んで売ってもらうほうは、本来なら自分が売ればいいものを人に頼んで売っても
らうだけのことだから、頼まれた人が実際に売り上げた時には、その売上は自分の
もの。ただし、手数料は当然支払う。
これを逆に見れば、頼まれて売ったほうは、本来自分のものを売ったわけじゃない
から、売ったとしても自分の売上にしてはいけない。ただし、手数料は当然もらえ
る。
買付に関しても同様に考えればOK。どちらが「売上」ないし「仕入」を計上でき
るか、言い換えれば、どちらが手数料を計上することになるのか、いう区別がつく
ようになれば、この論点(大げさかな^^;)の苦手意識はなくなります。
でわ、具体的な仕訳の切り方はテキストでドーゾ。
なお、余談ですが、受託販売・委託販売のことを、まとめて積送品販売(積送品売
買)というときもあります。ばっと、委託買付・受託買付のことを未着品販売とは、
間違ってもいいませんのでご注意を。(たとえ委託買付側が「未着品」という勘定
を使って仕訳するとしても、それがいきなり未着品販売ということにはなりません
。)
[2001/05/16 00:54:07]