記事タイトル:英米式決算法と大陸式決算法 |
総勘定元帳の締め切り方法にも2種類(英米式決算法と大陸式決算法)というからビックリしていましたが, (けっこう簿記っていろんなところで「2種類」あるもんで。) なんのことはない,ようは,資産・負債・資本の諸勘定の締め切りのところで仕訳をするかしないか,ってことだけだったんですね。 ここで思ったこと。 大陸式決算法を簡単にしたものが英米式決算法で,現在は主に英米式決算法が使われている,とのことですけど, それを考えると決算時も仕訳ってやはり大変なことなんでしょうかね。 少しでも仕訳の量を減らしたい,との思いで英米式決算法が作られたんでしょうか。 (たしかに大陸式の「開始仕訳」なんて特にやらなくてもよさそうですし。)[2001/08/14 01:54:02]
二級の学習段階で英米式と大陸式の違いをそれほど意識する必要はないかもしれません。 名前と資産・負債・資本を勘定上で次期繰越・前期繰越とやるか、残高勘定を設けるかという の違いを知っていれば充分だと思います。 おおまかには、 大陸式 → 手続きに厳格である(理屈を重んずる) 英米式 → 手続きをさほど重視せず、無駄を省く傾向がある(合理性を重んずる) という違いがあるようです。 簿記の手続的には、仕訳帳→元帳という流れを絶対視するのが大陸式ということのようです。 もっとも英米式にもそれなりの論理があるようですが、深入りすべきではないと思います(い や私がよくわからないので)。 大陸式の大きな特徴は、残高勘定を設け、仕訳帳に開始仕訳を行うことといってよいと思いま すが、大陸式でもこの開始仕訳を省略する場合もあるようで、この場合の英米式と大陸式との 差異は、残高勘定を設けるか否かという程度のものになるようです。 大陸式の残高勘定と英米式の残高試算表の中身は全く同じですから、両者にそれほど大きな違 いはないといってよいかもしれません。 二級の範囲で若干問題になるとすれば特殊仕訳帳についてですが、これも過去の出題をみても 合否を左右するほどの大きな配点がきているとは思えないような出題があるだけです。 複式簿記はそもそも大陸で生まれていますが、それが英米に伝えられる際に英米流のアレンジ (簡単にできるところは簡単にしちゃえ)が加えられたという感じではないでしょうか。 簿記ではサスラーさんのおっしゃるように複数の処理方法等が認められていることがたいへん 多いです。 これは全くの余談ですが、今年の税理士試験の財務諸表論で、複数の方法が認められているの は何故かという趣旨の出題がなされています(棚卸資産についてですが)。 非常に単純な?が国家試験レベルの出題につながるというのはたいへん興味が深いです。[2001/08/14 12:45:45]
タカシさん,毎度ありがとうございます。 「名前と資産・負債・資本を勘定上で次期繰越・前期繰越とやるか、残高勘定を設けるかという の違いを知っていれば充分だと思います。」 そうですね。 とりあえず,そこだけはしっかり押さえておきます。 「二級の範囲で若干問題になるとすれば特殊仕訳帳についてですが、これも過去の出題をみても 合否を左右するほどの大きな配点がきているとは思えないような出題があるだけです。」 たしかに,これを問題にするんだったら他にもいっぱいあると思うんだけど。 「今年の税理士試験の財務諸表論で、複数の方法が認められているの は何故かという趣旨の出題がなされています(棚卸資産についてですが)。 非常に単純な?が国家試験レベルの出題につながるというのはたいへん興味が深いです。」 うーん。 税理士試験ってこの手の問題も出題されるんですか。 答えられそうで答えられない,ってものなんでしょうか。 ちなみに,ぼくはさっぱりわかりませんが。[2001/08/22 22:10:08]