記事タイトル:社債 |
2つほど疑問が。 社債の割引発行なのですが, 単純に利率の比較だけだと銀行などの金融機関に負けてしまうのであらかじめ発行する段階で額面価額より安く売ることで実質的な利率という点に魅力を持たせ,お得感を出す, とまぁだいたいこんなとこだと思うんですけど,これは社債の発行で一般的に使われているそうですね。 だとすると,逆にわからなくなってくるのが社債の平価発行&打歩発行です。 平価発行はまだいいとして,打歩発行なんて利率も低い上に貸した分よりも少ない金額しか返ってこない,そんなものになんの魅力があるんでしょうか。 義理でつい買ってしまう,そんなものだったりするのでしょうか。現実の世界でのことがさっぱりわからないもので……。 買入償還の仕訳で, 満期償還だと (社債発行差金償却)*** (社債発行差金)*** となっているのに, 買入償還だと貸方の(社債発行差金)*** しかありません。 これは社債発行差金は「償却」するのではなく,「精算」するからこうなるのですか。 たしかに,自分の社債を買い入れた時点で借金自体はなくなるので繰り延べる必要がない,と言われればそうなのですが……。[2001/07/19 03:02:26]
社債は売って利益を上げるものではなく、いわゆる借金の証文です。 だから、「売る」というのは誤解を招く恐れがあります。 打歩発行も割引発行も市場の一般利率と社債の契約利率を調整するための 手段と思います。 社債発行差金は社債についてまわる繰延資産なので、社債自体がなくなったら 社債発行差金は繰延資産として意味を成さなくなってしまいます。 償却する必要がなくなるのではなく、償却してはいけないものになるのではないでしょうか。[2001/07/19 05:48:51]
額面金額より高い価額で発行(打歩発行)の場合には、表面金利は、高くなります。 発行価額は返ってくる金額(額面金額)より高いけど、その分金利をたくさん付けますという ことです。 そうじゃないとやはり誰も買いませんよね。 表面金利でいうと 打歩発行 > 平価発行 > 割引発行 の関係があります。 国内では普通社債は割引発行が一般的なようですので、必然的に出題も割引発行が多くなるか と思います。 買入償還の場合の次のような処理のことをいっているのかと思います(数字は95回の第一問の 5のものです)。 第一法 社 債 40,000 現金預金 39,200 社債償還損 320 社債発行差金 800 第二法 社債償還時までの期間に対応する社債発行差金を償却する次のような処理方法もあります。 社 債 40,000 現金預金 39,200 社債償還益 800 社債発行差金償却 1,120 社債発行差金 1,120 社債発行差金償却 → 減価償却費 社債償還損(益) → 固定資産売却損(益) になぞらえて考えるとむしろ第二法の方が適切なようにも思います。 つまり、いままでやってきた償却を社債(固定資産)が無くなるまでは、続けるという処理法 です。 なお、試験の解答としてはいずれも認められているようです。[2001/07/19 22:03:00]
buckさん,タカシさんありがとー。 発行パターンは金利に大きくかかわってくるんですね。 それにしても社債発行差金にも2通りあるとは・・・。[2001/07/20 13:08:13]