記事タイトル:有価証券について 


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お名前: yaccha   
債券について。
「債券の額面と額面額100円当たりの金額(@○○円)で示されている」とありますが、なぜ株式と違って、そのようになっているのでしょうか?

あと評価損について。
「売却分の取得原価の計算の基礎となる金額は、前期末における評価切下げ後の帳簿価格を用いる」とありますが、例えばある会社の株を何年にも渡って持ち続けていて、前期末は評価益だった場合、売却分の取得原価の計算の基礎となる金額は、前々期末における評価切下げ後の帳簿価格を用いるのでしょうか?

どなたか教えてください。
[2001/02/18 22:54:14]

お名前: まさむね   
債権の特性を考えてみますと、満期時において額面金額で償還される点と、
あらかじめ利率が決定されている点があげられます。

それに対して、株式は償還が予定されていませんし、配当率についても
利益処分を待たないと決定されません。

債権は発行側にしてみると、借入金と同等の性格を持ちます。
資金調達先が金融機関か投資家かの違いです。
投資家にしてみれば、市場の金利よりも債権の金利の方が有利でないと債権を購入しません。
そこで、表面利率のほかに100円につき98円というように、割引して発行します。
これは金利の調整のために行なう、発行側にとっては利息の前払いということです。

有価証券の評価については旧会計基準と新会計基準とで大きく異なります。
日商では今年中は旧会計基準により作問されるそうなので旧会計基準で解説いたします。

評価損の計上方法については洗替法(あらいがえほう)と切放法(きりはなしほう)があります。
切放法というのは普段3,2級の方が勉強されている方法だと思います。
切放法は前期末の評価切下げ後の簿価と時価とを比較します。ご質問の件はこちらです。
洗替法は毎期末において、最初に取得した時の取得原価と期末時価とを比較をします。

ですから、前期末で評価益になっている場合は簿価はそのままですから、その簿価と
時価とを比較します。
したがって、評価替が最後になされた時の簿価と期末時価とを比較します。

ご質問に答えられたか不安ですが、以上です。
[2001/02/20 17:50:30]

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