記事タイトル:初歩の初歩? 


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お名前: まこと   
始めまして、ネットで自習中です。
そこで疑問におもったことをならべてみました。
よろしくお願いします。

1、借方は正の財産(ふえた)で、貸方は負の財産(へった)と覚えていますが、
    勘定科目の中の「資本金」が貸方に入るのはどのように理解したらよいのでしょうか?
    資本金は正では?

2、貸借対照表と損益計算書からの利益の算出方法は、
    利益=借方−貸方(貸借対照表)=貸方−借方(損益計算書)とゆう
    方法のようですが、これはあっているのでしょうか?
    差をもとめるのが貸方借方が逆転しているのはどうしてなのでしょうか?

3、20,000の売掛金が発生し、その後20,000支払われたときの仕訳は

    借方             貸方
    売掛金  20.000   売上
    現金    20,000   売掛金

    のようですが、ここから売掛金元帳を作成した場合、

    日付       品名      借方      貸方      残高
    2001/1/25  テレビ    20,000              20,000
    2001/1/26  現金受入            20,000    0

    となるようですが、現金が入ったのに、貸方に記入するのはなぜなのですか?
    借方、貸方は増えた減ったで理解してはだめなのでしょうか?

以上、とんちんかんな質問かもしれませんが、よろしくお願いします。
[2001/01/26 11:07:24]

お名前: Q健   
確かに現金は増えていますが、売掛金は減少しています。
この売掛金元帳は、売掛金について記入する帳簿なので
売掛金の減少を表す貸方に記入する訳です。
この場合の現金受入というのは、T字勘定でいう相手勘定
にあたります。
[2001/01/26 11:36:34]

お名前: 山猫   
 こんにちは。順に説明します。
1について
 財産で考える場合、正と負で考えるのは資産と負債だけです。そうするとふつう資産の方が
多いので借方の方が余ってますよね。この分が自分のものだとして逆側の貸方に資本金がでて
くるのです。資本金自体は財産ではなく、差額ででてくる架空の計算上のものだと思ってくだ
さい。

2について
 貸借が逆になっているという考え方がそもそも間違っています。帳簿では貸借平均して仕訳
をするために必ず貸借の合計金額が一致しますよね。ということは借方は資産+費用、貸方は
負債+資本金+収益でこの借方と貸方は一致しているのです。

 そこで当期末において残高を空っぽにする勘定である費用収益を損益勘定という計算する勘
定にザバザバと流し込んでしまいます。すると利益がでている場合には収益の方が大きいので
損益勘定は貸方に残りますよね?
 続いて資産、負債、資本金を較べると利益がでている場合には資産が負債+資本金より大き
いですよね。ではさっきまで平均していていま足りなくなってしまった貸方の部分はどこに行
ってしまったのか?これが収益が費用を上回っていた分、すなわち利益と言うことになりま
す。
 つまり、まとめると両者は資産が負債+資本金を上回っている部分はいくらかを計算してい
るので、足し算引き算は逆転しますが、それは当然のことなのです。
 解っていただけたでしょうか。図を書けば解ると思います。決して計算式を覚えようなどと
はしないようにしましょう。
[2001/01/27 19:14:25]

お名前: 真美   
山猫さんの説明はとてもいいものです。
簿記がわかっている人にとってはのはなしですが..
わからない人にはわからないのでは?
[2001/01/29 10:23:40]

お名前: まこと   
Q健さん、山猫さんありがとうございました。
貸方、借方について少しはわかってきました。

1、ここで自分なりにまとめてみたのですが、
    貸借対照表は、資産(+)を基準(借方)にまとめたもの、
    損益計算書は、費用(−)を基準(借方)にまとめたもの、
    と考えてよいのでしょうか?

2、また、利益についてですが、
    山猫さんの
    >つまり、まとめると両者は資産が負債+資本金を上回っている部分はいくらかを計算
    >しているので、足し算引き算は逆転しますが、それは当然のことなのです。
    についてですが、
    「資産と負債+資本金」の差額と「費用と収益」の差額がどうして同じになるのかが
    うまく理解できません。
    それぞれの差額が利益になるのはわかるのですが・・・
    資産が増えると、同時に収益が増えていると考えてよろしいのでしょうか?

以上、よろしくお願いいたします。
[2001/01/29 16:10:22]

お名前: 与太郎    URL
 まことさん、こん**は。

1.貸借対照表について
 借方は現在ある「モノ」と考えてください。
 そして貸方は、現在ある「モノ」を得るために誰から資金を調達したか、ということです。
実は資本は事業主から預かったお金で、なんらかの理由で(個人事業の場合は、事業をやめる
時など)事業主に返還することになります。負債は借金ですから、期限がくれば返済します。
いずれにしても「店」(店というとわかりにくかったら、財産を預かっている経理の人間と考
えてください)から考えると、貸方の金額というのは、事業主にしろ債権者にしろ、いずれ返
済する金額です。
  
2.資産が増えると収益が増えているのか
 資産が増える場合はどんな場合でしょう?ためしに現金で考えてみましょう。
  現金が増えるとき・・・・
   (1) モノを現金で売ったとき(あるいはサービス=工事をしてあげた等=の対価を
    もらったとき)
   (2) 借金したとき
   (3) 貸していたお金が返済されたとき
   (4) 預金を引き出したとき(銀行預金というのも、考えようによっては「銀行にお金
    を貸している」ということですね)
というような場合があげられます。
 このうちで、収益が増えているのは(1)だけですね。(2)は今は現金が増えているけど、将
来返済しなければならない。(3)と(4)はまえに貸していたお金が戻ってきただけ。
 実は収益が増えるというのは、「店(=経理の人間)が事業主に返還するお金が増える」と
いうことなのです(個人事業では、儲けはすべて事業主のものですね)。
 収益が「事業主に返還するお金が増える」ということなら、費用は「事業主に返還するお金
が減る」ということです。

3.利益とは?
 利益とは「一定期間(通常は1年間)で、どれだけ事業主に返還する金額が増えたか」とい
うことで、これは「収益−費用」で計算できることは上記2で述べたことでおわかりいただけ
たと思います。
 ところで、「事業主に返還する金額」というのは、資本のことでした。したがって、いいか
えると利益とは、「1年間に増えた資本金の金額」とも言えます。計算式でいうと、
  現在の資本−1年前の資本=利益
となるわけです。これを
  現在の資本=1年前の資本+利益
という計算式にしてあげると、貸借対照表の
  資産=負債+1年前の資本+利益
という計算式が出てきます。
 損益計算書は「どのようにして資本が増えたか」の内訳を示しています。
 これに対して貸借対照表は「現在どうなっているか」を表しています。ただ、期末の貸借対照表では、期首(1年前)の資本と利益を区別して表示することになっています。

 ちょっと長くなって、読みにくいかも知れませんが、何度か読んで理解できなかったら、また質問してください。
[2001/01/30 01:20:40]

お名前: まこと   
与太郎さん、ありがとうございます。

資本の意味を理解することで借方貸方がわかってきました。
事業主という言葉ですっきりしました。

資産と利益の関係も計算式から関係が理解できました。

ほんとうにありがとうございます。
[2001/01/30 09:41:59]

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