こんにちは。
具体的にどこがわからないのか質問していただけると答え易いのですが、
とりあえずすべてでしょうか?それでは全部やりますよ。
この手の問題はすぐにわかるところから埋めていくのが鉄則です。
どこからはじめてもいいのですが、損益勘定から考えてみます。
*損益勘定
損益勘定は決算整理において、費用と収益の項目を集計し当期の利益を算定する勘定です。
借方に費用、貸方に収益の勘定が集められます。
借方に仕入勘定、貸方には(20)840,000とありますね。
貸方には収益の勘定が振替えられてくるので、この問題ですと(20)には(売上)を記入
します。
*損益勘定から売上勘定へ
売上勘定残高は決算時に損益勘定に振替えられます。ですから12/31の空欄は
(損益)(840,000)になりますね。
売上勘定貸方は当期売上高になっていますが、ここに入る数字は総売上高になります。
値引返品を控除する前の数字です。値引返品は借方記入されることで総売上高から控除
され、純売上高が先にあげたように損益勘定に振替えられます。
したがって、売上勘定貸方の空欄には920,000が記入されます。
*仕入勘定から損益勘定、繰越商品勘定
仕入勘定をみてみますと、決算整理事項のみ空欄になってますね。
仕入勘定の決算整理事項といえば、売上原価の算定と損益勘定への振替えが主なものに
なります。仕訳で言えば、
仕入 ××× 繰越商品 ××× (期首商品)
繰越商品 ××× 仕入 ××× (期末商品)
損益 ××× 仕入 ×××
という仕訳が考えられます。
それらの仕訳から考えますと、仕入勘定の借方の空欄には繰越商品(期首)が
入ります。ですから12/31(繰越商品)150,000となります。
ここで期首商品棚卸高がわかったのですから、繰越商品勘定をすぐにチェックします。
繰越勘定借方の1/1の前期繰越が空欄になってます。期首商品は150,000とわかったのです
から、1/1前期繰越(150,000)を記入します。
さらに繰越商品勘定の借方を見てみましょう。
12/31が空欄になってます。ここも仕入勘定とのセットの項目であることに気づきましたか?
仕訳の 繰越商品 ×× 仕入 ×× (期末商品) です。
この仕訳から12/31(仕入)140,000 となります。
次に繰越商品勘定貸方に目を移します。ここも仕入勘定とのセット項目です。
仕訳の 仕入 ×× 繰越商品 ×× (期首商品)です。
期首商品は仕入勘定で150,000が判明しているので、12/31(仕入)(150,000)です。
その下の次期繰越は期末商品の金額が入りますので140,000ということになります。
同時に仕入勘定貸方の12/31繰越商品の金額は同じく140,000が記入されます。
残るは仕入勘定貸方の(19)と損益勘定借方の仕入の空欄です。
もうおわかりでしょうがこの二つは同じ数字が入ることになります。
仕訳での 損益 ×× 仕入 ×× です。
仕入勘定では(19)以外の金額は決定しています。
さらに借方貸方のそれぞれの合計が表示されています。あとは引き算です。
貸方合計 770,000 − 値引返品 40,000 − 繰越商品 140,000 = 590,000
これによって、(19)は(損益)(590,000)と損益勘定借方の仕入(590,000)が判明
します。
これですべてですよね?。
繰越商品と仕入勘定の決算整理はパターンが決まっているので、勘定でのパターン
を暗記しておくというのもひとつのテクニックです。
その他のところは流れを追っていくと必ず正解できます。
非常に長ーいレスになりましたが、疑問点がある場合はまた質問してください。
検定頑張ってください。
[2001/02/17 20:22:01]