端数利息ですね・・・
まず、利払い日が到来する前に決算があった場合(利払日≠決算日)は
決算時に収益の見越し計上(未収収益a/c)をするので有価証券利息a/cは
借方残高>貸方残高ということはありません。
例を出しますと
利払い日が3月末と9月末の年2回として
決算日が12月末・公社債を買い入れた日を10月末とします。
額面価額¥100,000で年利率5%としますと
(償還期間と一口いくらで買い入れたかは省略します)
半年に¥2,500の有価証券利息を受け取れるわけですが
買い入れた日に10/1から10/31までの分(前利払い日の翌日から売買日当日まで)を売り主に払います。
100,000×5%×31/365≒¥425(売り主に対して期間分の利息を立て替え払いします)
*端数利息の計算は日数計算です。
有価証券利息の借方に425と記入します。
そして決算を迎えたら、まだ受け取っていない経過分の利息を
見越し計上します。
100,000×5%×3ヶ月/12ヶ月=¥1,250
(借)未収収益(資産)1,250 (貸)有価証券利息(収益)1,250
となり有価証券利息a/cの貸方に1,250と記入するわけです。
そうすると必然的に貸方のほうが多くなりますので差額の¥825を
P/Lに収益計上をして、未収収益(未収利息)¥1,250をB/Sに資産計上します。
そして翌期首に再振替仕訳をするのです。
(借)有価証券利息(収益)1,250(貸)未収収益(資産)1,250
3月末の利払い日になったら5,000円を受け取ります。
(借)現金(収益)5,000(貸)有価証券利息5,000
有価証券利息
─ ─ ─ ─ ─
425│1250(未収収益)
825(損益a/cへ)│
─ ─ ─ ─ ─
1250(期首)│5000(収益)
端数利息勘定は受け取っても支払っても有価証券利息a/cで処理するので
ややこしいですが、有価証券利息a/cは収益a/cなので結局は貸方の方が
多くなる(貸方残高)ようになっています。有価証券利息a/cの
借方記入は立て替え払いと再振り替え仕訳の記入と認識して下さい。
ちなみに利払日と決算日が同じ場合でまだお金を受け取っていない
場合は未収金a/c(資産)で処理をします。
こんな感じで宜しいでしょうか?
[2000/11/28 07:10:40]
>3月末の利払い日になったら5,000円を受け取ります。
(借)現金(収益)5,000(貸)有価証券利息5,000
有価証券利息
─ ─ ─ ─ ─
425│1250(未収収益)
825(損益a/cへ)│
─ ─ ─ ─ ─
1250(期首)│5000(収益)
半年分の利息は¥2,500でした。
3月末の利払い日になったら2,500円を受け取ります。
(借)現金(収益)2,500(貸)有価証券利息2,500
有価証券利息
─ ─ ─ ─ ─
425│1250(未収収益)
825(損益a/cへ)│
─ ─ ─ ─ ─
1250(期首)│2500(収益)
[2000/11/28 07:16:13]