債権は資産、債務は負債、というのは宜しいでしょうか?
前払金は、未だ財貨又は用役の提供を受けていないものに対して支払われた対価なので、
当該財貨又は用役の提供を請求することができる一種の債権です。
それに対して、前受金は、既に財貨又は用役の提供を受けたにもかかわらず、
いまだ支払がなされていない対価なので、当該財貨又は用役の提供をなした者に対する債務になります。
例えば、商品売買取引を考えてみましょう。
A社は、商品100,000円を仕入れる契約をB社となし、頭金10,000円を支払った。
<A社の仕訳>
前払金 10,000/現金 10,000
<B社の仕訳>
現金 10,000/前受金 10,000
未だ商品の引き渡しが行われていませんが、現金の授受はなされています。
このとき、A社には商品引渡請求権として10,000円の債権が発生し、
B社には商品を引き渡す義務として10,000円の債務が発生します。
次に、仮払金・仮受金ですが、これは仮勘定なので、資産・負債というわけではありません。
仮払金 ×××/現金 ×××
現金 ×××/仮受金 ×××
原因はわからないが、現金等を支払ったり、受け取ったりしたときに
以上のように処理するというだけです。
[2001/05/31 17:42:29]