はじめまして。
減価償却は日割りではなく月割りで行ないます。一ヶ月に満たない場合は一ヶ月とみなします。
したがってご質問のケースでは、一年分の償却費×1/12です。
・生産高比例法
(取得原価−残存価額)× 当期実際利用量/総利用可能量
という計算式になります。ちなみに生産高比例法は使用量を基に計算するので、月割計算は
行ないません。
・級数法
級数法は総項数を用いて計算します。
(取得原価−残存価額)× 当期項数/総項数 = 当期減価償却費
総項数の計算方法 … 耐用年数×(耐用年数+1)/2
耐用年数が10年であれば、10×(10+1)/2 = 55
当期項数というのは、耐用年数をtとして、使用開始後n年としますと
t−n+1 という計算式になり、
耐用年数10年で、使用開始後1年ですと 10−1+1=10 になりますね。
ちなみに、級数法では月割計算を行ないます。
(例題)
当期の10月1日に機械1,000,000円を取得した。機械の耐用年数は5年である。(耐用時間
数は9,000時間)残存価額は10%である。なお定率法償却率は0.369であり、当期の実際
使用時間数は700時間である。(当期は1/1〜12/31)
定額法、定率法、生産高比例法、級数法それぞれの方法での当期の減価償却費を求めなさい。
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解答 定額法 45,000 定率法 92,250 生産高比例法 70,000 級数法 75,000
解説 生産高比例法 1,000,000×0.9×700/9000 = 70,000
級数法 1,000,000×0.9×5/15×3/12= 75,000
当期項数 = 5−1+1 = 5
総項数 = 5×(5+1)/2 = 15
級数法は分かりにくいとおもいますが、計算式を身に付けてしまう方法で解説しました。
その他に実際にマス目(項)を書いて理解する方法がありますが、掲示板に書き込む
テクニックがないので、計算式のパターンで解説しました。
長くなりましたが、分からない点は書き込みしてください。また、計算には十分注意したつもり
ですが万一計算ミスがあれば、お知らせください。
[2001/02/12 20:15:27]