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お名前: まゆ
こんにちは、私は全経じゃなくて全商の簿記検定2級を受けるものなんですが、
社債発行のときに、勘定科目社債発行差金は繰越資産で、
現金とか売掛金とかは資産なんですけど、
いまいち、繰越資産と資産の違いがよくわかりません。
簡単な質問ですごく悪いんですけど、
よろしければ教えてください!
お願いします!
[2000/11/23 14:57:24]
お名前: takuya
繰延資産ですので、注意しましょう。
繰延資産と資産の違いと仰るあたり、既に誤解しています。
繰延資産も資産の一つです。
また、簡単な質問と仰っていますが、日商1級を越えるレベルのお話なので、
繰延資産という資産があるんだなぁ、と思っていれば十分です。
[2000/11/23 15:17:43]
お名前: takuya
しかし、折角ですので、少し説明します。
繰延資産とは、既に代価の支払いが完了し又は支払義務が確定し、それに対応する財貨を費消し又は
役務の提供を受けたにもかかわらず、その効果が将来に渡って発現されると期待されるため、
その支出額を効果が及ぶ将来期間に合理的に配分する目的で、経過的に貸借対照表に
資産として計上した借方項目をいいます。
例えば、大規模な宣伝広告を行うために特別に支出した費用は、その効果が当期だけでなく、
次期以降も及ぶと考えられ、即ち次期以降の収益獲得に貢献すると考えられるため、
当期に全額費用として計上するのではなく、効果が及ぶ数期間に渡って費用計上すべきです。
従って、一旦資産計上した上で、償却という手続きにより費用を配分するのです。
理論的には必ず資産計上すべきですが、制度上は、債権者保護に立つ商法により、
計上は任意とされ、また償却年限も規定されています。
なお、社債発行差金は本来的には繰延資産ではないので、例として用いませんでした。
これを読んで、何言ってんだかわかんないよ、と思ったなら、忘れましょう。
現時点では、解らなくて当然ですから。
[2000/11/23 15:29:47]
お名前: takuya
費用性資産が解ってないと辛いですね。
例えば、建物を購入すると、建物という資産を計上しますよね。
そして、耐用年数に渡って減価償却します。
これは、建物の取得原価を各期に配分していることを意味します。
購入時に全額費用としないのはなぜでしょうか?
それは、建物は購入した期だけでなく、使えなくなるまで営業の用に供せられるからです。
換言すれば、使っている限り、収益獲得に貢献していることになります。
然るに、経営成績の的確な把握のため、費用は、収益を獲得するために犠牲となったものと考え、
収益と費用は対応していることが要求されます。
これは費用収益対応の原則と呼ばれますが、係る原則により建物は一旦資産として計上した上で、
減価償却の手続きによりその取得原価が耐用期間に配分されるのです。
このように、一旦資産計上した上で費用配分していく資産のことを費用性資産といいます。
[2000/11/23 15:45:47]
お名前: きくりん
takuyaさん
興味があるのでもう少し教えてください
>なお、社債発行差金は本来的には繰延資産ではないので、例として用いませんでした。
[2000/11/24 01:12:09]
お名前: takuya
社債が割引発行されるのはなぜでしょうか?
設例を使って説明します。
額面100,000、年利5%、償還期限3年の社債を発行します。
他方、市場金利が7%であったとします(無理矢理ですが定期預金とします)。
社債が額面通りに発行されるとしたら、きくりんさんは
社債と定期預金のどちらに資金をまわすでしょうか?
これは、計算するまでもなく定期預金ですよね。
このように、社債を平価発行しても、誰も引き受けてくれないことがあります。
そこで、社債を割引発行しようと考えるのです。
では、どの程度割り引けばよいのでしょうか?
次にように現在価値を計算します。
社債利息(100,000×5%) 社債の償還額
↓ ↓
5,000 5,000 5,000+100,000
−−−−−− + −−−−−− + −−−−−−−− ≒ 94,750
1.07 (1.07)^2 (1.07)^3
↑
市場金利
となり、100,000−94,750=5,250だけ割り引けば、
社債の実質利子率は7%になります。
因みに、正確には、7.0005・・・・%になってしまいました。
3次方程式は、コンピュータに計算させてたので楽でしたが(微分は自分でしますけど)、
キリのいい数字がなかなか見つからなくて、ちょっと時間掛かりました。
余計なことはさておき、割引した分は社債発行差金として処理します。
然るに、この割引額は利息を調整することによる差額です。
つまり、社債発行差金の本質は利息なのです。
これをどのように考えるかで、前払利息説と評価勘定説とがありますが、
前者によれば社債発行差金は「前払利息」となり、後者によれば社債発行差金は
「社債の実質的な債務額を表す評価勘定」となり、何れにせよ本来的な繰延資産ではないと言えます。
きくりんさんが、両説を詳しく知りたいのであれば説明しますが、
まずは社債発行差金の本質が利息であることを理解して下さい。
[2000/11/24 07:13:10]
お名前: きくりん
初めて知りました
何で資産なのかなぁ〜??とは思っていたのですが、利息又は債務という意味があるとは
全く知りませんでした
わかりやすく教えて頂きありがとうございました♪
でも、どうして資産だ!!ってテキストには書いてあるんですか?
決め事なんでしょうか??
[2000/11/24 11:47:21]
お名前: takuya
かなり誤解してます。
本質は利息であって、何れの説に立っても変わりません。
前払利息説では「前払利息」ですから、資産として処理するのに疑問はないでしょう。
評価勘定説では、固定資産から減価償却累計額を差し引くように、
社債から社債発行差金を差し引く形になるので、こちらは疑問が残ります。
因みに、これが評価勘定説の弱いところです。
だからと言って、前払利息説の方が有力かと言うと、前払利息説では
一旦社債額面による入金の後、利息を支払う、という取引を擬制しますが、
この取引の擬制には無理があります。
[2000/11/24 12:07:55]
お名前: きくりん
>かなり誤解してます。
すいません(^^;
もう一度熟読します
[2000/11/24 12:37:01]
お名前: あのね
せめて2級をクリアしてからじゃないと理解できないと思うんだけど。
[2000/11/25 01:15:35]
お名前: きくりん
あ、すいません
私は2級クリアで1級勉強中、実務歴6年です
勉強と関係ないところで知りたかったものですから・・・
こういうのはおとりおきしておいて、分かるようになってから読み返すというのも
非常に勉強になります
[2000/11/25 12:42:18]
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