ウラシマツツジ

 夏の間はまったく目立たないのだが、秋になると稜線を真っ赤な絨毯で敷き詰めて、花たちから主役の場を奪う。私はどうしてもこの紅葉したウラシマツツジが見たくて、午前3時に甲府の自宅を出て、夜明け前に大樺沢へ入り、日帰りで池山吊尾根へ出かけたものだった。

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紅葉の池山吊尾根(92.10.4)

 日帰りでも来た甲斐があった。大樺沢より八本歯経由で午前10時30分にはボーコンの頭に着いた。それからゆっくり2時間半、撮影をしていた。登山者には数人会っただけで静寂そのものであった。昼寝をしていると、まどろみの中でドビュッシーの牧神の午後への前奏曲が聞こえてきた。

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