☆ダンディ・テンダーのダンディズム



ログが増えていけば良いのですが
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☆永遠の胸☆
〜尾崎豊でテキスト一本〜
02/10/22
ヤツは俺と同い年だ。ヤツが生きていればな。

ヤツは自由だ。言いたい事を口にし、思ったように振る舞う。ルックスも良く女にモテた。そして何より、頭が良かった。 それがアイツの・・・悲劇だった。

俺達は管理教育の申し子みたいな世代だ。画一的な価値観、唯ひとつに纏められた答え、 行儀良く、真面目に、ひとり一人の気持ちなんて、未熟な子供達の疑問なんて否定されるべきものだった。 そして多くの子供達が、その事に疑問なんて持たなかった。持っちゃいけなかったんだ。

ヤツは違った。ヤツは自分の心の底から湧いてくる混沌とした違和感に、いち早く気づいてしまった。 真実を見つける目を 持ってしまった。 そんな肉体と精神に蹂躙されたまま、歪んだ教室という空間に閉じこめられている事は ヤツには耐えられなかった。ヤツは飛び出した。学校という名の支配から。それは同時に、自分が忌み嫌った 大人の世界へ飛び出すことを意味していた。

ヤツは人気があった。崇められた。俺と同じくらいの女の子がキャーキャー言った。俺には解せなかった。 ヤツは決められたルールも守れないような人間じゃないか。身勝手に振る舞いながら真実だの愛だのと宣う、 カッコつけ野郎じゃないか。

アイツの歩みは止まらなかった。いつしか若者の代弁者とまでもてはやされて、カリスマとさえ呼ばれた。 その頃には俺にも、アイツが輝いて見えた。少しばかりな。

あいつはいつも俺より大人だったんだ。俺が大人の作ったルールやモラルに自ら同調し、 守られていると安堵してた時、あいつはそれらに縛られてまともに呼吸さえ出来なくなりかけていた。 あのままでは自分らしく生きる事が出来ないと全ての鎖を断ち切ったんだ。そしてあいつは自由を手に入れた  筈だった。

あいつは唯、自分らしくあろうとしただけだったんだ。決して若者の代弁者やカリスマになるつもりなんて無かった。 自分の為に走りたかったんだ。誰の力も借りず、まして自分を縛り付けた大人や社会なんて煩わしいものから飛び出して。 だけど、あいつが魂を絞り出せば出すほど、真実や愛を口にすればするほど、それらはあいつにまとわりついた。 あいつは・・・間違いを犯した。

『街路樹』 色んな社会のしがらみの中にありながら、それでも力を振り絞って、 彼が大人としてけじめをつけた作品。確かに真実は見えているんだが、そこに辿り着くための方法論も 解りかけているのだが踏み出す一歩に自信が持てない。そんな頼りない未熟な、以前の自信は微塵も感じられない 痛々しい彼のそのままが封印された作品。彼は傷付いていた・・・

俺はその頃、ようやく世の中が思い通りにはいかないという事を知った。そして、本当の恋を知った。

『誕生』 若いというだけで否定されていた頃が遠い。二十歳を過ぎただけで大人になれるとは思わないが、 この国ではそういう事になっている。もう若くないんだと、許されない事が増えた。

あの当時の彼を見て、もう若くないと言えるものがいるだろうか? 混沌とした社会で、大人でありながら 真実や愛を貫くことは難しい。拳を握りしめる事は愚かなんだと、賢くないんだと判断した者は、 目をつぶり、耳を塞ぎ、声を殺す事を覚えるものだ。彼は違った。

人を愛する事を自らの幸せとおきかえて、不慣れな笑顔を喜びとした。嫌と言う程身を持って知った人間のダーティー。 その事実をしっかりと認めた上で、それは仕方のない事だと受け止めた。それでも彼は、自分は自分であろうとした。 信念を掲げて、自らに立ち向かっていた。

気がつけば彼のことが好きになっていた。そして、掲げる何かが欲しいと思った。 この僕も。



君と僕の間にはいつも距離が在ったんだ。 僕が知らない、気づかない世の中の仕組み。 人の正しい在り方。真実。正義。愛。君はいつも僕より先に知っていたんだ。 10代の頃に君が口にした疑問を僕が理解するのに、5年の月日を要したものさ。でも、『誕生』の時は 3年あればお釣りが来たよ。

『放熱の証』の時は、言ってる事は解ったんだけど、その生き方を僕が実践出来るのは何時の事になるだろうと 途方に暮れたね。いや、少しでも気を抜けば、簡単に僕は堕落してしまうような人間だからさ。 振り返ると、中途半端に若かった頃は正義や真実、そして愛を掲げる事さえ厭われたもんだよね、 自分自身がさ。今は・・・恥ずかし気も無く口に出来るんだけど、その重さに押しつぶされてしまいそうだよ。 君がそれらの言葉を口にする時は、全く揺るぎなく受け止められたのにね。

CDをかけよう! 色々好きな曲はあるけれど・・・うん、これがいい。もう10年以上も前の曲だけど、ずっと僕が生きる上で 大切にしたい曲なんだ。これだけは、君も大好きだった佐野さんにさえ、君が勝ってるところなんだぜ。

酒は・・・バーボンでいいよな。

〜永遠の胸〜

一人きりの 寂しさの意味を 抱きしめて暮らし続ける日々よ

見つかるだろうか? 孤独を背負いながら生きていく 心汚れ無き証示す道しるべが

色々な人との出会いがあり 心かよわせて戸惑いながら

本当の自分の姿を失いそうな時 君の中の僕だけがぼやけて見える

ありのままの姿はとても ちっぽけすぎて

心が凍り付くとき君を また見失ってしまうから

人はただ悲しみの意味を 探し出す為に生まれてきたというのか

確かめたい 偽りと真実を 裁く者があるなら僕は

君の面影を強く抱えて 何時しか辿り着くその答えを

心安らかに探し続けていてもいい いつまでも



受け止める術のない愛がある 消し去ること出来ぬ傷もある

忘れないように 全ての思い出が与えてくれた 心の糧を頼りに生きることを

そこには様々な正義があり 幸せ求め歩き続けている

欲望が心を脆く 崩してゆきそうだ 人の心の愛を信じていたいけど

人の暮らしの幸せはとても小さすぎて 誰一人心の掟を破ることなど出来ないから

今はただ幸せの意味を 守り続ける為に君を抱きしめていたい

信じたい 偽り無き愛を 与えてくれるものがあるなら この身も心も捧げよう

それが愛 それが欲望 それが全てを司るものの真実なのだから



何故生まれてきたの 生まれた事に意味があり 僕を求めるものがあるなら

伝えたい 僕が覚えた全てを 限りなく幸せを求めてきた全てを

分けあいたい 生きてゆくその全てを

心に宿るもののその姿を ありのままのその姿を

信じてほしい 受け止めてほしい それが生きてゆくための愛なら 今 心こめて

僕はいつでもここにいるから 涙溢れて何も見えなくても

僕はいつでもここにいるから


以前17歳の地図とか 永遠の胸とタイトルつけて ☆ひとこと☆に書いた事があったんですが、 さすがに尾崎豊ともなりますと言及される方もいて、「一部を抜き出して語るなんて自分には出来ない」 とか言われちゃいました。

その時は他の事柄を尾崎に準えて書いたし、そうじゃなくても実際掻い摘んで語れる人じゃない。まあ 語り切れないの解ってて抜き出した自分に非があるんですが、例え言及されてなくても、一度きっちりと 書いておきたかったんです。

どこかでも書いたんですけど、自分がこのサイトで駄文を書いてる行為に何か意味があるかなぁと 考えたとき、頭の中でもやもやと浮かんだ考えだとかを、しっかり展開して理解する為の行為なんだって 感じた事があるんですね。

『生まれた事に意味があり、僕を求めるものがあるなら 伝えたい  僕が覚えた全てを』これは日常でもやってる凄く本能的な、誉められたものじゃないのかもしれないけど、 この欲望は間違いなくあって、だったら色々伝えられるように覚えなくちゃなぁとは思ってるんですよね。

サイトでは、決してお粗末な知識をひけらかしてるって言うのではなくて「今日の自分、こんなんだったんだけど、 がんばったよね? がんばってるでしょ? いや、僕的にはこんなんでもOKなんだから」っていう  慰めと、自身への懺悔を織り込んでるって感じなのかなと。実際ダメなんですよ、こんなんじゃ。 だけど何処かで折り合いつけてやっていかなきゃならないわけでね。 あまり損したくない性格なので、たまたま日記をつけてる自分に後付で大義を持たせてるんですけどね。

ま、そんなんで、それこそ切り抜いて語れないから普段あまり話題にしない尾崎豊なんですけど、 Number個人の人生において、とても大きな意味を持っている存在なんですよ。過去にも現在も、 そして多分永遠にね。
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君をさがしている(朝が来るまで)
〜思い入れのある歌でテキスト〜
02/8/16
ガラスのジェネレーション約束の橋。 こんな思い入れのあるテキストを提示されて、元春Kid'sとして最初に出会す問題は「一体どの歌を選び出せばいいのだろう?」 という事でして。

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10代のエネルギーはまだ衰えず、ふり返ってみれば陳腐で苦笑するしかないお粗末な知識を抱え、 難しい話しが好きだった二十歳そこそこ。到底実経験等は伴わない不確かな自信を身に纏い、僕は身の回りの 総てのモノを掌握していた。心の中で。

世の中は間違ってる! お前は真実を知らない! アイツはなんにも解っちゃいない! 「みんな俺の言うことが変だとか言うけれども、 本当は世間のヤツらが間違っていて、俺の方が正しいかもしれないじゃないか」

そんな気持ちでいるわけだから、自分の価値観に疑いなんか向けない。恋愛対象だって、自分の気持ちを理解してくれる、 同じ価値観を持った女の子を求める事になるわけだ(結局話しはそこにもってくる 笑)。

「好みのタイプの子は?」なんて訊かれても「同じ価値観の女の子」としか応えられない。強いて具体的に言えば 深夜にお気に入りの愛車で地元の埠頭かなんかに行って、彼女と二人両側のドアをバーンと開いて、 お気に入りのロックンロールを大音響で流し 大声で歌い踊り合える女の子かな(笑)。

だけど酒を肴にとことん語り合った野郎共の中にさえ 自分を解ってくれる、自分が認められる奴なんていないんだから、 今考えればそんなヘンチクリンな女の子に巡り会えるラッキーなんてそうそう転がっていなかった。 巡り会えたとして、それはラッキーな事なのか解らないんだけれども。

でも当時の僕は、きっといつかは出会えると信じてたんだ。だから、たった一人きりでも夜の埠頭や 街灯の輝きに車を走らせ、ガードレールの上で翼を休めている 未だ見ぬ天使に会いに行ったんだ。 まだ見ぬ君をさがして。

〜君をさがしている(朝が来るまで)〜


女神のような街灯の光りに誘われながら

夜の小鳥達はガードレールの上で翼を休めている

遙か彼方に声がする 誰を呼んでいるのか

朝が来るまで君をさがしている



連中の話じゃこんな筈じゃなかった

誰かに運命をあやまれているような気がする

でも今夜はいつもの夜とは違う

君に会えそうな気がするのさ

朝が来るまで君を捜している


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♪ここでウェブサイトマスターのメンバー紹介を僕からやらせてください〜。

audience:「ワーワー」

ダンディ・ィエロー ハッピーマン えびす

audience:「ワーワー」

ダンディ・グリーン 飲んだくれブルース 天沼循

audience:「ワーワー」

そして最後に! スーパーダイナマイト・ウェブサイトマスター・・・

ダンディ・テンダー Number! 

audience:「ワーワー」

そして俺たち・・・


























We

























are









































ダンディーズ!


♪ここ、そこ、あそこの君。心の痛みかなぐり捨てて。ここに嫌なやつはひとりもいないぜ!

等と一人ノリノリで、相変わらず一部のリピーターおいてけぼりにしていますけれども〜(^^;)。 やっぱりNumberの色々が元春の歌と伴にあったりします。そして今夜、ひょんなことからこんな機会を与えてくれた お二人に感謝します。どうもありがとう!


We are ダンディーズ! ここに結成(w