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Fist


通常ゲームの売りを見栄えのするねーちゃんの絵に置く場合、
一番気を遣わなければならないのは
「いかに無理なく見栄えのするねーちゃんをCG化するか」
という部分です。
はずです。
でなければねーちゃんを出す意味がありません。
無いはずなのですが、世の中にはそうでもないゲームがちらほら存在します。
例えばなまじポリゴンでやったばかりに可愛いとかそういう次元を越えた、とか、
なまじ量産性を重視するあまりヘタ・・・ゲフン!ゴフン!
もとい極端に個性的な絵柄が全編を覆い尽くすとか、まあそういう不幸に見舞われた
時点で「ギャルゲー」は「ギャル」をその言葉から失い、時には「ギャル」が「クソ」に
置き替わっちまうんでしょうね。
企画/設計段階で気付きそうなもんじゃないか、と常識では考えるんですが、
どうもこの段階で既に常識の枠を越えた決定が為されていたのか、
それとも気付いたのが遅すぎて資金回収のため出来がどうであれ発売しなければ
ならなかったのか、とにかくそういう大人の事情が原因でしょう。

さて「Fist」。PS版とSS版がありますが、ここではSS版に話を絞ります。
PS版は反応が(格闘ゲームとしては決定的なまでに)遅い、という致命的な欠点を
除いてはスカ程度に普通なのと、CGに関してはSS版よりもマシなので
ツッコミが浅くなるのがその理由ですが。
「PS版とSS版で別商品」というツッコミはこの際黙っておくように。

ゲーム内容は至ってシンプル。「バーチャファイター」と同じようなポリゴン対戦格闘です。
まあ「アイドルになるため格闘技戦を繰り広げるねーちゃん達」とか、
「アイドルになる、という話の割にはむくつけき男が2人いる」とか、
そういう無茶極まりない設定もイカしますし、
「当り判定が妙」とか「ダッシュも摺り足」とかシステム面での常人外れした仕様もアレですが、
問題はそのポリゴンCGです。
ご丁寧にもおまけモードでゆっくりと拡大・縮小・回転させて拝見する事も出来るので早速・・・

・・・はいおしまい。
アップで顔を拝めばたっぷり3分は笑えるはずです。現に筆者がそうでした。
確かに最初の頃のバーチャもこれくらいのポリゴンで動いてましたがね、さすがにここまで
あやしいテクスチャを貼ってあった記憶はないですね。
何しろどれもこれも幼稚園の頃にクラスメートの女の子が画用紙に鉛筆で描いていたような、
黒目に毛が生えたようなぱっちりおめめ、大きな口が微笑んで悪夢の世界へいらっしゃーい・・・
という感じの顔ばかり。足りないポリゴンとあいまって腹が立つ前に脱力感だけが残ります。
しかもこのゲーム、声優陣が(上手下手は別として)やたらに豪華です。
もしかしてそんな部分に金を掛けたから本体がアレな出来だった、なんてのは・・・ゲフゲフン!


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