Epilogue  街より数キロ離れた高台の上で、幾つかの人影が街を包み込む闇を見つめていた。 「やーれやれ…面倒なリアリティだな…」  カウボーイハットをかぶった男が苦々しげに呟いた。 「でもやるしかないでしょ!あたしはやる気だからね、言っとくけど。」  機械じかけの鎧を着込んだ娘が自分に言い聞かせるように頷く。 「敵さん、相当のポシビリティを溜め込んでるって考えて良さそうだな…」  マントを着込んだ医者らしき男が闇に目を据えたまま言う。 「あのデバイス…『生ける闇』…だっけ?ハイロードを見つける前に叩けたら良かったんだけどねぇ…」  小柄なジプシーの娘がカードを指の間で回す。 「さ、ストームが発生しているうちが勝負だ。さっさと侵入しないと敵に発見される。」  黒ずくめの忍者の声に促されるように、人影は思い思いに高台から降り始める。  姿も、その持てる力も全く違っているが、彼らの目的はただ一つだった。  「生ける闇」を始め、全ての「闇の祭器」を破壊する事。  勝利の確信が無いにせよ、彼らはそのために死力を尽くす事を運命づけられていた。  なぜなら、それこそが「混沌の騎士」の使命なのだから。