2001/3/28更新

 
そのむかし、猫は人間が苦労して収穫した大切な穀物を鼠の害から守ってくれる心強いパートナーでした。猫と人間はお互いに助け合って生きてきたのです。しかし今の日本では鼠をとる仕事をしている猫は少なくなり、主に愛玩動物として飼われています。猫と人間の関係は大きく変わりました。現在の都会の猫は「かわいがるため」だけに飼われるのです。

残念なことに世の中には人間に捨てられて、いわゆる「ノラ猫」になる猫がたくさんいます。猫は人間のために存在している以上、所有者のいない猫に存在の価値はない、というのが人間の社会の考えのようです。社会の役にたたなければ同じ人間にさえ容赦のない世界ですから無理もありません。

生活の環境に余裕のない都会では、のら猫はノミや糞尿、ゴミあさりなどで環境に悪影響を与えるという理由で「管理」されます。はっきり言えば捕獲され、殺されて焼却されるということです。ごくまれに管理者が寛容な観光地などで、環境に恵まれ、人間に所有されず、しかし十分な食料は供給されるという幸運な猫たちも存在はしますが、これは例外的なものです。どちらにしても猫は野生動物ではありません。彼らは生きるために人間の助けを必要とするのです。


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