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作文・私とときめきメモリアル

 私がときメモを買ったのは1995年の11月の上旬ですので、少し発売日からは遅れています。買う前は雑誌などでは大々的に取り上げられていたものの、本当にそんなにいいゲームなのか、半信半疑になって迷っていたのでした。
 大きく取り上げられ過ぎていることに対する反発もありました。あまりにヨイショされてしまうと、私の場合ひねくれ者なので、なんだか斜に構えて見てしまうというか、そういう気持ちになってしまうんですよね。

とかなんとか思いつつも、結局、買ってしまったのはちょうどその頃はまっていたボクサーズロード、藤丸地獄変というゲームをそろそろ遊び尽くしてしまって、何かいいソフトはないものかと、思案していたのと、やはり好奇心からということになるでしょうか。
 そんな訳で最初は半信半疑でプレイを始めたのですが、実際にやってみるとこんなに楽しいゲームは他にありませんね。いつの間にかどっぷりとはまり込んでしまいました。
 実際、ときメモには“この世にこんな楽しさがあったのか……”と、目から鱗が落ちるような新鮮な感動がありました。このゲームはラブコメとか少女マンガの主役級の男の子キャラを体験出来るゲームなんですよね。しかも主役級の男の子ですから、この主人公には次々と登場する女の子に想いを寄せられる結果となります。パラメータを上げるのは簡単ですから、女の子たちが顔を赤く染めて登場するようになるまでにもさして苦労はかかりません。
 こういう立場から女の子たちと接することが出来るという経験は、少なくとも私にとってはさほど多くはありませんでした。なんというか自分の恋愛体験と一部だぶらせつつも全く違う立場から新しい体験が出来るというか……。しかも恋愛というのは大変普遍的なもので、多くの人が人生の中で多大な関心を持つものですよね。そして例え大人になっていい加減くたびれちゃった人でも、やはり初恋の頃というのはあった訳で、その頃の新鮮な気持ちをもう一度追体験出来るという意味でも、大変素敵なゲームだと思います。

 最初は「一緒に帰って噂とかされると恥ずかしいし……。」とか言っていた詩織がやがて一緒に帰ってくれるようになって、更に帰りに誘ってくれるようになって、顔を赤らめるようになって……。女の子の反応の一つ一つにプレイヤーは思わず一喜一憂してしまいます。

 登場する女の子たちもそれぞれ個性的で魅力があります。それにその魅力を引き立てる様々なイベント、全ての台詞を喋る声の魅力も大きいですよね。
 型通りのスーパーヒロイン詩織にライバル的存在で主人公にも積極的にアプローチしてくる虹野さん、内気少女の美樹原さんに友人の妹優美ちゃん。文系、理系、芸術、スポーツ、容姿、雑学、それぞれのパラメータに対応した個性的なキャラ、そしてお金持ちのお嬢様でヘンテコだけどとっても可愛い古式さん。
 それぞれのキャラにそれぞれの個性があって気持ちがあって、一人一人じっくり付き合ってみるとイベントや言葉の端々から少しずつ彼女の全体像が見えて来ますし、想像力を刺激されます。

 個人的に好きなキャラと言うと、詩織、如月さん、古式さん、という感じになるでしょうか……。因みにときメモボードでは私は古式ゆかり親衛隊に所属しています。
 優美ちゃんとか美樹原さんはターゲットにしている時はよいですが、それ以外の時には邪魔ばっかりしてくれるのでちょっとお邪魔キャラ的に感じてました。
 特に優美ちゃんは殆ど相手をしなくてもあっと言う間に顔を赤くして、ほっとくとすぐに悪い噂を言いふらしてくれるので、私は秘かに“恐怖の爆弾娘”なんて呼んでました。(^_^;)(優美ちゃんファンの方ごめんなさい。)

 キャラの好みは人それぞれあると思いますが、別にヒロインだけにこだわる必要もないというのもよいところでしょうか。マンガだとどんなに紆余曲折があっても、結局のことろ主人公はヒロインと結ばれることになることが多いですが、このゲームの場合はちょっと違います。
 基本的に詩織がヒロインという設定になってますが、他の女の子が好きであればその子と仲良くなることも出来ます。マンガだと例えヒロイン以外の女の子に萌え萌えになっても決められたストーリーを外れることは出来ませんが、ときメモでは決められたヒロインだけにこだわる必要はありません。これはマルチエンディングという手法を使えるゲームならではの楽しさですよね。

 とにかくこれだけ夢中になれるゲームに出会えたというのは、私にとっては大変幸運なことでした。



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