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藤崎詩織・幼馴染と恋愛の狭間で

 成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗、性格も明るくて思いやりがあり……、言わずと知れた、ときメモのスーパーヒロインです。
 告白を受けるにも大変条件が厳しく、最初のうちは詩織狙いのプレイをしても他のキャラに告白されたり、めめやろになってしまうことも多いでしょう。私自身、この人には苦労させられました。
 近所の公園で、またクリスマスの夜、それに初詣の時もバレンタインの時もかなり思わせぶりなことを言ってくれて、これはいける! と、思っても最終的には彼女自身は来てくれないということが続いて……、で、漸く四回目のプレイで詩織の告白を得ることが出来ました。

 詩織というキャラを見てるとあだち充の『タッチ』というマンガの浅倉南というヒロインを私は思い起こします。同じように成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗、性格もよいというスーパーキャラで、おまけに主人公の幼馴染です。
 性格的には随分相違点もあるように思いますが、プレイしていて私には詩織と南ちゃんというキャラがダブって見えました。
 プレイ時にちょうど詩織が野球部のマネージャーをやっていたということもそういうイメージを強く持ってしまった原因だったかも知れません。
 そういう訳で詩織をターゲットにしたプレイの時には“詩織を甲子園に連れて行くんだぁぁぁぁ!!”とか心の中で叫びながらプレイをしていました。(^_^;)
 基本的にときメモというゲームはラブコメを体験出来るシミュレーションゲームであるという解釈がありますが、それを考えるとこういう遊び方もアリですよね。(^_^)

 もう一つ詩織を語る上で欠かせないのが、“一緒に帰って友達に噂とかされると恥ずかしいし……。”というような態度を見せるところですね。
 学校帰りに一緒に帰ろうと誘ってもすげなく断られてしまう、また全てのパラメータを上げておかないと告白して貰えない、ということで、詩織はタカビーな冷たいキャラと感じてよい印象を持てなくなる人もおられるようです。
 唯、これについては私は独自の解釈を持っています。表面的に見ればタカビーな冷たいキャラという捉え方をされるのも仕方がないのかも知れません。しかしこれは表面的にそのように見えるというだけで、実際には詩織というキャラは恋愛に対して非常に臆病な為、一見そのように見えるということだと思うのです。
 子供の頃は特に深く意識することもなく当たり前のようにいつもそばにいた男の子。しかし成長するに従って彼に対して子供の頃とは微妙に違う、なんとも説明出来ないような感情が生まれてきます。
 そのときめくような感情を“恋愛”であると認識することに対する戸惑い、怖れ、そういった思春期の少女の微妙な心理が主人公に対してああいう態度を取らせる結果になるのではないでしょうか?
 詩織を相手にプレイしていれば、幼い頃の思い出話が頻繁に出て来ます。
「もうあの頃のようには戻れないのかしら……。」
何度も聞かされる言葉です。
 下校時にも最初は「いっしょに帰って噂とかされると恥ずかしいし……。」という態度を取ります。それが段々と一緒に帰ってくれるようになるのですが、それでも、
「家も隣どうしだし、たまには一緒に帰ろうと思って……。」
と、いう言い回しになります。
 これが私には『家も隣同士だし』と理由をつけることによって、自分自身の心の中に育まれかけている感情をごまかそうとしているように思えるのです。それをはっきり“恋愛”であると認識することに対するためらいが彼女の心の中には強く根を張っているんですね。
 “好き”であることをはっきりそう認識するのを恥ずかしいと感じる心の動きってありますよね? 初めてそのような感情を抱くようになった頃には特にそういう気持ちが強いと思います。詩織の主人公に対する態度はそれを表現しようとしているのではないか、と私はこのように思う訳です。

 そういう伏線があってエンディングの
『今まで、あなたのことを、ただの幼馴染みだと思ってた。』
『ううん、きっとあなたに私の本心を悟られるのが怖くて、そう思い込んでいたのかもしれない。』
と、いう言葉に繋がるのではないでしょうか。

 あくまでこれは私の個人的な解釈ですけどね。でも思い入れを持てばいろいろとそのキャラに対して深読みするのも楽しいものです。


DATE:藤崎詩織
誕生日 *月*日 血液型 *型
趣味は音楽鑑賞、特にクラシックを好む。成績優秀、スポーツ万能。恋愛物の映画が好み。アクセサリー(特にヘアバンド)を集めている。公園に行くのが好き。

電話番号 ○×△−×○△○

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