前ページに戻る
スパイシーの購入理由と血統

パンフレット写真(2歳6月) photo by SILK-HC

購入理由
値段 一口36,000円(総額1,800万円の1/500)
ダンシングブレーブ産駒ということを考えれば、まあまあ手頃な値段でしょう。
種牡馬 ダンシングブレーブといえば「1980年代最高の名馬」と言われる欧州の名馬中の名馬である。こんな馬が日本に来たのはマリー病という奇病にかかっていたためらしい。そのため、種付け頭数も50頭以内に制限されていた。にもかかわらず、1999種牡馬ランキング12位というのは凄すぎるとしかいいようがない。アーニングINDEXは驚異の3.45である。日本での代表産駒は、キングヘイロー、キョウエイマーチ、エリモシックといった個性派の人気者ばかり。海外の代表産駒は、日本で種牡馬として活躍しているコマンダーインチーフである。1999年に惜しまれながらこの世を去ったが、その伝説は永遠に語り継がれることになるだろう。
母系 正直そんなに優秀な母系ラインだとは思えない。母ハシノダーリアは不出走だし、産駒2頭も目立った活躍はしていない。3代母のメリーブラッドがメリーナイスやシルクジャスティスに繋がる産駒を産んでいるくらいである。
配合 まず私の大好きな5代以内アウトブリードである。クロスがあるから必ずしも体が弱いということはないが、やっぱりアウトブリードの方が体が丈夫で気性的に安定しやすいと私は思う。組合せはダンシングブレーブ×ネヴァーベント系ということになるが、キョウエイマーチが母父ブレイヴェストローマンで同じような配合となっており、相性としてはけっこう良いと思われる。母父リヴリアは名牝ダリアの産駒であり、そのダリアはリファールとの組合せでダハールを産んでいる。大きく見ればリファール系とダリア系の組合せともいえ、相性度はさらにアップするとも考えらえれるのではないか。4代種牡馬ラインは、ネアルコ系4本、ハイペリオン系2本、フェアウェイ系2本である。
馬体 私は基本的には馬体主義である。どんなに血統が良くても馬体に何か感じなければ出資することはない。この馬は、私の好きなスリムな馬体で非常に好感が持てた。「惚れた!」というところまでのものはなかったが、堅実そうというか、癖のない均整がとれているバランスに非常に目をひかれた。私は基本的にはこういう華奢な雰囲気の馬が好きなのである。
気性 パンフレットに「落ち着いていて手がかからないタイプで調教も順調にこなしてくれそう」というので問題はないと思う。勝負根性とかを考えると多少の気の強さも必要だとは思うが、調教を素直にこなしてくれる馬の方が着実に力をつけることができるので、堅実を重視するのであれば落ち着きのある馬の方がいいと思う。
距離 血統的にはたぶん中距離以上ということになると思う。でも、ダンシングブレーブ産駒は1本調子のところがあってキングヘイロー、キョウエイマーチと短距離で活躍するパターンも目立ったりする。気性が素直なので長い距離でも対応できる馬になるとは思うが、こればかりは走らせてみないと分からない。でもま、この馬にはそんなに大きなところを期待しているわけでもないので、距離うんぬんよりも確実に走ってくれればそれでいいと思っている。


血統図
DANCING BRAVE
*ダンシングブレーヴ

  鹿毛 1983
リファール
LYPHARD

  鹿毛 1969
NORTHERN DANCER NEARCTIC NEARCO
LADY ANGELA
NATALMA NATIVE DANCER
ALMAHMOUD
GOOFED COURT MARTIAL FAIR TRIAL
INSTANTANEOUS
BARRA FORMOR
LA FAVORITE
ナヴォホプリンセス
NAVAJO PRINCESS

  鹿毛 1974
DRONE SIR GAYLORD TURN-TO
SOMETINGROYAL
CAP AND BELLS TOM FOOL
GHAZNI
OLMEC PAGO PAGO MATRICE
POMPILIA
CHOCOLATE BEAU BEAU MAX
OTRA
ハシノダーリア

  鹿毛 1991
RIVLIA
*リヴリア

  鹿毛 1982
RIVERMAN NEVER BEND NASRULLAH
LALUN
RIVER LADY PRINCE JOHN
NILE LILY
DAHLIA VAGUELY NOBLE *ヴィエナ
NOBLE LASSIE
CHARMING ALIBI HONEYS ALIBI
ADORADA
シャトウメリー

  栗毛 1983
*シャトーゲイ SWAPS KHALED
IRON REWARD
BANQUET BELL POLYNESIAN
DINNER HORN
メリーブラット *テスコボーイ PRINCELY GIFT
SUNCOURT
コンチネンタル *フェリオール
ウラツキホマレ

ダンシングブレーブDancing Brave
英仏8勝、全欧年度代表馬、全欧4歳チャンピオン
凱旋門賞-G1(12F), キングジョージ六世&クイーンエリザベスS-G1(12F), 英2000ギニー-G1(8F), エクリプスS-G1(10F), クレイヴァンS-G3(8F), セレクトS-G3(10F), 英ダービー-G1(12F)2着。
主な産駒
*コマンダーインチーフ(英ダービー-G1)
*ホワイトマズル(伊ダービー-G1),
ウィミスバイト(愛オークス-G1)
チェロキーローズ(スプリントC-G1)
イヴァンカ(フィリーズマイル-G1)
キョウエイマーチ(桜花賞-G1)
エリモシック(エリザベス女王杯-G1)
キングヘイロー(高松宮記念-G1)
レオリュウホウ(セントライト記念-G2)
ジョウテンブレーヴ(東京スポーツ杯3歳S-G3)
テイエムトップダン(毎日杯-G3)

母ハシノダーリアは不出走。本馬は第3仔。
産駒:プリンセスマリリン (95 鹿 牝 ワールドスローン) 北関東(公)入着
   コスモデライト (98 黒鹿 牝 サマーサスピション) 未出走

祖母シャトウメリーは不出走。
産駒:マイネルモナーク : 1勝
   シュリンクスメリー : 入着。産駒
   メーンイベント : 南関東(公)5勝

三代母メリーブラットは3勝。
産駒: ツキメリー : 南関東(公)3勝, 東京3歳優駿牝馬, 桜花賞2着, 関東オークス3着, クイーン賞3着。
  産駒: メリーナイス : 最優秀3歳牡馬, 5歳, ダービー-G1, 朝日杯3歳S-G1, セントライト記念-G2, いちょう特別, 目黒記念-G22着, 函館記念-G32着。種牡馬
マイネルグラウベン : 3勝, NHK杯-G2。種牡馬
ミノルジンデン : 4勝, つくし賞, スプリングS4着
メリーサンライズ : 南関東(公)1勝, 中央1勝。
     産駒: ワンダーガール : 北海道(公)3勝, エーデルワイス賞-G33着, 中央1勝, すずらん賞(交), (現)
    ピーチガール : 3勝
     産駒: ユーワメルド : 4勝
       産駒: シルクジャスティス : 5勝, 有馬記念-G1, 京都大賞典-G2,京都4歳特別-G3, ダービー-G12着, 阪神大賞典-G22着,毎日杯-G33着, 天皇賞(春)-G14着(2回)
シルキーパレード : 4勝, 早春賞
      スピーディシルク : 5勝, ラジオ福島賞, 飯豊特別, 新発田特別
ミスピーチ : 3戦, 入着
       産駒: シルクライトニング : 2勝, 若葉S, 皐月賞-G12着



育成場のコメント
父は99年8月に死亡した80年代の欧州最強馬*ダンシングブレーヴです。種牡馬としてもマリー病という奇病と戦いながら、欧州・日本で多くの活躍馬を出したのはまさに珠玉の名馬たる所以でしょう。日本ではキングヘイロー、キョウエイマーチ、エリモシックの3頭がG1馬となっています。母系は*チップトップに遡る名牝系で、近親にはメリーナイス、シルクジャスティスなどの活躍馬がいます。
 本馬は良血馬らしい、バランスが良くあか抜けた馬体で、将来的にも期待できると思い ます。気性的にも落ち着いていて、手がかからないタイプなので調教も順調にこなしてく れそうですが、どちらかというと晩成型かもしれません。

【予想適性】芝・ダート問わず、中距離
【予想体重】440kg前後
【測  尺】体高/150.5cm 胸囲/166.5cm 管囲/19.0cm

(SILK HORSE CLUBパンフレットより)

前ページに戻る