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にへい君の一口馬主日記(Vol.1)
一口馬主に申込 〜 ヒロイン入厩
H9.1.6 やったぁー!ついに1口馬主に申込みだぁー!
今日は私の27回目の誕生日である。私はこの日がくるのをどんなに楽しみしていたことか。なぜならば、妻からもらう今年のBirthday Presentは、なんとサラブレッドなのである。もちろん1口(1/500)だけである。しかも、若い私たちが買える馬などたかが知れている。しかし、念願であった自分の馬がもてるだけで、私たちはうれしかった。私たちの馬が競馬場を走ることを想像しただけで顔がにやけてしまう。もちろん採算なんて考えているわけがない。私は約1カ月前から資料を集め、その中でもっとも金銭的負担の少なそうなシルクホースクラブの馬を買うことを決めていた。馬もまず金額が安いことを前提に、どうせ走らないかもしれないなら栗毛か芦毛の目立つ馬を、そして血統的にもしかしたらと期待できそうな馬を選んでいた。それは「シルク-15」である。金額24,000円(総額1,200万円)、母がアメリカの重賞を勝ったこともあるという、栗毛の牝馬である。私たちの望んでいた馬とほぼ合致していたのでこの馬にした。ただ1つ種牡馬がスターリフトというあまりにマイナーな馬であるのが気にはなったが、これでいい種牡馬だったらこんな値段のはずがないということで納得した。そして、どきどきしながらシルクに電話をし、あっさりと予約は終わり、そして代金をその日の内に振り込み、あとは書類を送るだけである。この書類の中に愛馬の名前募集があり、当然ながら私は前もって愛馬の名前をいろいろと考えており、「ジョイ」という名前を希望することを決めていた。この「ジョイ」という名前は「JOY」すなわち「喜び」を表している。なぜこの名前にしたかは、この名前がもし正式に採用された場合に紹介しよう。とにかく、そういうことで書類を送り、いま私のできることは全て終わったところである。私はもう愛馬のことをジョイと呼んでいる。正式な名前が決まるまでは、ジョイとしか呼べそうにない。今日はジョイが実際に走るのを想像しっぱなしである。早くジョイの走るところを見たみたいと思いつつ、ちゃんと手続きはうまくいているのだろうかと不安にもなるのであった。正式に手続きが終わり、シルクさんに写真掲載を許してもらえるのであれば、早くここで私のジョイを紹介したいと思う。うー早く紹介したいよー。とにかく今日は最高のバースデイだ。私は今日という日を一生忘れないだろう。
H9.1.20 ついにジョイのすべてを公開だぁー!
写真転載を認めてもらうべく出したお願いメールの返事が返ってきました。もちろん返事は写真転載O.K.。よっしゃぁー!これでジョイのすべてをみなさんに知ってもらえるー。しかも、シルクの会報まで届いて、ジョイの近況報告が載っている。なになに「馬体も丈夫で不安なし。動きもまずまず。」ってこれだけかー。まあ他の馬もいっぱいいるから仕方がないか。丈夫なのはうれしいコメントだ。あえてアウトブリードの馬を選んだかいがあったというものである。で動きもまずまずというのはどう解釈していいのだろうか。これはやっぱり良くもないし悪くもないということだろうなぁ。まあ元気ならいいか。「無事これ名馬」を目指してがんばってほしいものだ。がんばれージョイ!って今日はこれからジョイのページを作らないといけなかったんだっけ。それではがんばるか、わっせわっせ、あーでもない、こーでもない、あーがいいかな、こーのほうがいいかな、よーしこれでいいだろう。じゃーん、何とか出来ました。ちょっとシルクのページをぱくっているけどまあ許容範囲でしょう。それでは、ジョイのすべてを知りたい人は、ここ(here)をクリックしておくれ。どうでしょうか、私は血統やパドッグはズブの素人なんでよく分からないんだけど、けっこう値段の割にはいい馬だと思うんですけどねぇ。特に血統はけっこう渋いと思うんだけど。母父はあのサンデーサイレンスの父であるヘイローなんて凄いでしょ。しかも、母シルヴァードは米で重賞(G2)を勝っておりヘイローの代表産駒の1頭なんですよ。競馬四季報1996年冬号のサンデーサイレンス特集の中のヘイロー紹介で代表産駒としてしっかりとシルヴァードの名前が記されているくらいですもん。こんな凄い母に対して、父はというとスターリフトという聞いたこともない馬であるのがいい味だしているでしょう。新種牡馬なのかと思いきや、もうすでに何頭か日本で走っているらしいが全くダメらしい。このアンバランスな組み合わせがなんかいいと思いませんか。まあ値段が値段であるだけにあんまり期待しすぎてもしょうがないんでしょうけど。先ほども言ったけど、とにかく無事にデビューを迎えることを祈るだけです。今後はたぶん1カ月おきの会報のたった1行の情報しか入りそうにないので、この日記も1カ月おきになるかもしれないんでちょっと寂しい、しかも文章も少なくなるんだろうなぁ。デビュー前にたくさん書いてもしょうがないから、デビューまで私も充電することにしようっと。それでは、また。
H9.2.19 動き上昇中!このままがんばれ!
1カ月ぶりの日記です。月に1回の会報が届いたのです。前回最後に言ったように、デビューまでは短くなりますのでご了承下さい。しかし、1カ月というのはけっこう長いですね。ジョイのことが気になってしょうがないのにどうすることもできない。そんなとき会報が届いているのを知って、待ってましたとばかりにジョイのコメントにまっしぐらである。早速紹介しよう。「キャンター1800mで順調。気が強いが動きは上昇中。」と、あいかわらず短いコメントだなぁ。順調なのはうれしいことだ。無事がなによりである。そして、動き上昇中というコメントがうれしすぎる。前回の「まずまず」というコメントよりは明らかによくなっている。はやくも期待してしまう。ただ、気が強いとうのはどう判断すべきだろうか。うーん、ちょっと悩んでしまう。でも私は悲観しないことにする。気が強いくらいじゃないとなかなか勝てないと思うからである。かえって勝負根性が期待できるということである。そう考え始めたら、早く走るところを見てみたくてしょうがなくなる。うー待ち遠しい。あせってもしょうがないから、また1カ月ゆっくり待つことにします。それでは、また。
H9.3.18 キビキビして良い感じ!いいぞ!
今回はけっこう1カ月が短く感じました。28日しかなかったせいもあるでしょうが、私が入れ込みすぎていたのが、少し落ちついてきたせいかもしれません。以前に比べ、ゆっくりと待てるようになりました。では、ジョイのコメントを紹介しましょう。「キャンター1200mを27秒平均で順調。動きがキビキビして良い感じになった。」って、あれっ前回より少しコメントが長いぞ。測尺も馬体重だけじゃなくなったぞ。考えてみると3歳馬がデビューするのは早ければ6月で、あと3カ月しかないんだよなぁ。デビューがどんどん近づいているということか。そう考えると、また早く走っているところを見てみたくてしょうがなくなる。だけど、この馬は早熟じゃないだろうからゆっくりと待たねば。がまんがまん。今回のコメントだが、27秒という具体的数字が出てきたのだが、どう見ていいのか分からない。22秒くらいで走っている馬もいるみたいだから、速い時計ではなさそう。でも30秒という馬もいるようだから、良くも悪くもないということなのだろうな。まさしく順調ということなのだろう。とりあえず、今のところこれでいいと思う。キビキビという表現もよくイメージできないが、明らかに上向いているコメントなので言うことはない。とにかく、このまま順調に育ってくれて、無事にデビューしてほしいと思う。がんばれ!ジョイ!苦しい調教にくじけんなよ!
H9.4.20 仕上がり早い!えっ!
今回も1カ月が短かったです。個人的に引越だ、転勤だ、で忙しかったからでしょう。ジョイのことを考える余裕もなかったくらいです。でも会報が届くとそんなことは言ってられない。さっそくジョイのコメントです。「順調。丈夫で不安なし。仕上がり早い。」ってなんか味気ないというか簡単なコメントだなあ。まあ、悪いコメントはないからいいか。今回もっとも気になるのは「仕上がり早い」である。この馬は血統的に晩成型ではないか、と思っていたのだが、そうではないみたいだ。この時期に仕上がり早く、体が丈夫なら、どう考えたって3歳デビューだろう。まさか3歳でデビューできるとは思っていなかった。今からわくわくしてしまう。6月ごろ入厩だとして9月デビューかな。と、勝手に想像してしまったが、まだまだデビューは遠そうな要素もある。1F約24秒のラップが物足りないのである。20秒を切っている馬もけっこういるので、まだまだスピードが足りないといえそうだ。まあ、とにかく丈夫で順調が一番である。デビューはいつでもいいから、体だけ大切にしてほしい。余談になるが、なんとこの馬が満口となってしまった。もしかしたら、この馬だけが売れ残るのではないかと心配していたのに、意外と人気があったようだ。スターリフト産駒にしては評価されてる馬なのだろうか。また、私の期待が大きくなってしまう。
H9.5.18 ついに走っているジョイを見れた!
今月は大きな出来事がありました。それは申し込んでいた「調教ビデオ」が送られてきたのです。初めてジョイが走っているところを見れるとあって、私たちはどきどきしながらビデオを再生した。1頭づつ約10秒くらいの映像が順番に流れ、ついにジョイの番がやってきた。ジョイの調教うんぬんよりも、ただジョイが走っているだけで私は感動してしまった。そして「これはけっこういいんじゃないか。」と妻に言ったところ、意外にも返ってきた言葉は「そうかなあ。」だった。私はもう一度見てみたのだが、確かにちょっとドタバタ走っている感じである。やっぱりひいき目に見すぎたようである。冷静に見ると、ぎこちないというか、柔らかさがないというか、もう少し滑らかに走ってくれたらなあ、という感じですです。私は馬の走り方がいいとか悪いとかを判断することはできないんだけど、ちょっと物足りないというのが正直な感想です。これでは、デビューはまだまだ先かな、と思わざるを得ません。でも、併せ馬で抜かせまいという根性が見られたのが救いです。走り方うんぬんより、まず根性がなければなかなか勝てないと思うからです。この馬は先行して、叩き合いで僅差で勝つというタイプのような気がしてきた。だから、私はまったく悲観はしていないです。走り方ももう少し調教すれば変わってくると思う。
また、会報も送られてきました。コメントは「自分から走ろうとするタイプ。馬体に幅が出てきて仕上がりも良い。」です。ビデオで見た限りでは、確かに走ることに前向きな馬であると思う。でも、馬体に幅が出るというのは、実際にはどいういう状態なのだろうか。よくプロが使っている表現だが、私は何を指しているのかまったく分からない。まあ、良いコメントなのでいいことにしよう。仕上がりが早いということだが、ビデオを見る限りではデビューはまだまだのような気がする。私は晩成型だと思っていたくらいだから、まだまだ後でいいと思う。入厩した同僚もいるようだが、あわてる必要はない。とりあえず、3歳のうちにデビューできればいいと思う。それまでは、みっちりと調教をがんばってもらいたい。
H9.6.21 わがまま娘になってきちゃった!
最近、インターネット会員ページで毎週ジョイのタイムを確認することができるようになりました。毎週火曜日は家に帰るとすぐにシルクにアクセスします。もう1カ月前にもなるんですが、1000mで86.8というタイムを出したのです。これは早く入厩できるのかなと思ったのですが、次の週からはまた平凡なタイムに逆戻りで結局なんだったのか分からないままです。これは会報で確認するしかないということで、待ちに待った会報を見てみると、「順調に乗り込んでいるが、わがままな面が出てきた。馬体に不安はないので気性的に落ち着けば。」というコメントだけである。タイム、入厩に関しては何にもなし。まあ、順調ということであれば3歳デビューは期待してもよさそうである。しかし、わがままというのはかなり気になるなあ。単なる若さだといいんだけど、これからも続くようだとちょっと困る。レースに出て勝負根性に生きると考えることにしよう。そして、よく見てみると「野平厩舎予定」と書いてあるではないか。そうかあの野平厩舎かってこの厩舎のことをよく知っているわけではない。確かシンボリルドルフを育てた人だったような、間違っていたらごめんなさい。そして、私の記憶だとこの人は、あるレースを目指して馬を仕上げるのではなく、馬が仕上がった時にレースに出すという方針だったと思う。いわゆる馬優先主義というやつである。ケガが一番心配なだけに馬に優しいのは非常にありがたいことである。ただ、もし万が一にもG1に出れるチャンスがあるのなら、無理してでも出走していただきたいとも思ってしまう。まあ、これが人間のエゴというもので馬にとっては大迷惑になるのだろうな。ジョイが元気なのが一番だということで野平先生を信じていこう。入厩をあせらないのも野平先生の方針なのかもしれない。私もゆっくりと待たせてもらいます。
H9.7.14 まだまだ成長途上?いつでも入厩?
半月くらい前に某POG雑誌にジョイが載っていたのでつい買ってしまいました。しっかりとコメントも評価もあったんですが、これが馬主としてはちょっとがっかりというかやっぱりという内容なのです。紹介しますと
「現状では、馬体に力がなく、まだまだ成長途上といったもの。首差しに厚みがほしいし、もう少し身が入ってこないと、きちんとした評価は下せない。これからガラッと変わるのがこういうタイプだけに侮れないところだ。」
ということです。ちなみにPOG(ダービーまで)評価は10点満点で4点でした。このコメントをみる限りでは、この馬はやっぱり晩成型なのだと思わざる得ない。得点も4歳春には間に合わないということでしょう。せっかく仕上がりが早いということだったのに、なんで入厩の話にならないのかなあ、という疑問が一発で解けてしまいました。この時点で、私はこれは本当に気長に待つしかないと覚悟を決めたのでした。
しかし、しかーし、今月の会報を見て再びびっくりしてしまいました。紹介しますと「気性も落ち着いてきて、いつでも入厩できる。素軽い動きを師が確認したが、馬房待ち。」です。なんと待ちに待った入厩間近だということです。気長に待とうと覚悟したのは何だったのだろうか。心配して損しました。これなら本当に3歳デビューも夢ではない。あと数カ月で私の目の前で走るのだと思うとうれしくて仕方ないです。もうすぐもう少しの辛抱です。でも、やっぱり不安は隠せないです。馬体がまだまだ成長途上であることは否めないでしょう。入厩してもデビューは遅くなるかもしれません。そういうことも考えると、まだまだ焦ってはいけないでしょう。期待しながらも、やっぱりゆっくりと待つことにします。それにしても、いつでも入厩できるというのは大きな大きな前進です。
H9.7.29 ついに入厩決定!
緊急報告です。今日シルクのページを見たら、なんとなんと「今週中に入厩する」とのことです。もっと時間がかかると思っていたのに、こんなに早く入厩できるとはうれしすぎます。まだ半分信じられません。本当に本当に信じていいんでしょうか。野平さん本当にお願いしますよ。しかし、一口馬主1年目でこんなにうまくいっていいのでしょうか?恐いくらいです。今週入厩するということは、今週中に名前が決まるということではないか。私のジョイは果たしてジョイのままでいられるのだろうか(たぶん無理)、ついについに運命の時が来た!という感じです。緊張した1週間になりそうです。お願い!ジョイと名付けて!
H9.8.5 入厩は先送り、がーん!(T_T)
先週のコメントを信じて、どんな名前になったか期待してシルクのページを見てみたら、な、なんと「厩舎の都合で、1,2週入厩が先に延びました。」だと、おいおい勘弁して下さいよ。せっかく入厩&名前決定を期待していたのに、こんな肩すかしはありですか。私のこの1週間の緊張の糸をどうしてくれるんですか。思いっきりゆるんじゃいましたよ。また1・2週間待ちですか、あいまいな表現だからこれも信じられないかも。まあ怒っても仕方ない。骨折したわけではないのだから、前向きに考えよう。あ、これでジョイという名前がまだ続くということか、それはそれでいいかもしれない。とにかく、あまり興奮しないでゆっくり待つことにします。なんとか今月中に入厩させて下さい。野平先生お願いします。
H9.8.13 ついに入厩!大きな一歩!(^_^)v
やりました!昨日テレフォンサービスを聞いたら、ジョイは8月9日に入厩したそうです。野平先生、本当に本当にありがとうございます。これでデビューに向けて大きな大きな前進です。2カ月くらいみっちり調教したとして、デビューは10月頃かな。あ!10月といえば福島競馬が開催されている時ではないか。もしかして福島デビューか!福島デビューなら歩いて応援に行けるではないか。これは非常においしい展開だ!って、おいおい考えが甘すぎるぞ。それに、できれば中央デビューを果たしてほしい。その方が夢が大きくなりそうだからである。まあ、デビューできなければどうしようもないので、どっちに転がってもいいから無事にデビューしてほしいというのが本音である。そういえば名前はまだなのかな。やたら引っ張るよな。本当にドキドキものだ。まあ1週間後には間違いなく決まっているだろう。落ち着いては待てないだろうから、そわそわしながら待つことにします。
Vol.2へ続く
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