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にへい君の一口馬主日記(Vol.16)
H12.8.23 〜 H12.12.27

H12.8.23 今年も新規募集で当歳牡馬と2歳牝馬を購入!
 報告が少し遅れてしまったのですが、夏と言えば一口馬主にとっては新規募集の季節です。7月初旬にパンフレットとビデオが送られてきて、会員優先申込み期限である7月28日までゆっくりと検討し、その結果、今年は2頭の申込みを決定しました。申込みの途中経過などを見る限りでは人気があまりないようだったので、抽選にはならないと思っていたので余裕の申込みでした。もちろん結果も無抽選での出資確定でした。それではこの2頭を紹介したいと思います。
 まず1頭めですが、父メジロマックイーン×母シルヴァード(母父ヘイロー)の当歳の牡馬です。もうお気づきの人もいるかもしれませんが、そうですヒロインの弟なのです。ヒロインは私の初めての愛馬でした。父がスターリフトという超マイナーだったにもかかわらず4歳で2勝するという活躍を見せました。しかも晩成血統と思われていただけに、古馬になってからのさらなる活躍が期待されていたほどです。ところが屈腱炎という不完全燃焼の形で引退を余儀なくされました。そのヒロインの弟が募集となれば注目しないわけにはいきません。6月の会報でそれを知ったのですが、父メジロマックイーンというのを見ただけで、私は「これは凄いかも」と思いました。何せスターリフトとの配合でも実績を残しているシルヴァードに、同じステイヤー血統でも明らかに実績が上のメジロマックイーンとの配合とくれば注目しないわけにはいきません。スターリフトで実績を残していることからしてステイヤーとの相性が良いのは明らですし、スターリフトで2勝ならばメジロマックイーンならばそれ以上は当然のことです。メジロマックイーンも種牡馬成績としてはまだまだというところはありますが、それでもスターリフトと比べれば雲泥の差です。メジロマックイーンがネアルコ系を持たない地味な血統構成であることを知っていたので、明らかなアウトブリードになることも配合を見た瞬間に分かったというのも大きかったです。そういうわけで、私は配合を見ただけでこの馬に対して大きな関心を持ったのです。もちろん、写真やビデオの方が重要なファクターなので、この時点ではあくまで関心が大きかったというレベルでした。そして7月の初旬に写真をビデオを確認したのです。まず写真ですが、一目見てその美しさに惚れ惚れしました。2月生まれなのでそれなりに体が出来ていたということもありますが、それにしても全体的なバランスが素晴らしいと感じました。しかも、スリムな馬体、長い首、長い脚と明らかなステイヤー体型です。もともと関心が高かったということと私の好みの問題があるかもしれませんが、私としては今回募集の当歳馬の中でも1・2を争うくらいの馬体だと感じました。それに、私にはヒロインに非常に似ていると感じました。まあ、姉弟なのだから当たり前と言えば当たり前なのですが、それにしても似ていると私には感じました。父が替わっても同じステイヤーということで、同じような馬体になったのではないでしょうか。私としては期待が高まるばかりです。次にビデオですが、写真同様に美しい馬体に惹かれました。そして柔らかい歩様にも非常に好感が持てました。もう、この時点で私は出資を決意していましたね。もちろん、当歳のことなので私の感じたことが正しいかどうかは正直自信はないです。当歳の馬体判断はあまりに難しいもので、私の勝手な思いこみというところもあるとは思います。でも、そう感じてしまったのですから、自分を信じるしかないでしょう。基本的にはそう考えることにしたのです。しかし、一つだけ気になることがあったのです。写真でも馬体でも分からないことなのですが、それは気性の問題です。写真でもビデオでもコメントに「気が強い」というのが強調されているのです。競走馬に闘争心というのは重要なファクターですが、落ち着いていて素直である方がいいに決まっています。気性が荒い馬というのは、調教がまともにできなかったり、レースも真面目に走らなかったりと、どうしても弊害が大きくなります。さらに、気が強いというのは長距離を走るうえでは折り合いに不安を残します。ただでさえステイヤーとして期待しているのに、気性難で能力を発揮できないというのは非常に頭の痛いところです。この部分において、正直けっこう悩みました。でも、あの美しい馬体を見てしまうと期待せずにはいられないのです。最終的な私の判断は「これを見送って活躍したら絶対に後悔する。」ということでした。あまり人気がないのは分かっていたので、もう少し様子を見てから申込みをしてもいいとは思ったのですが、どうせ気持ちは変わらないだろう!ということで、いきなりの出資を決めたのです。そういうことで、どんな競走馬に成長するかは現時点ではあまりに未知数と言えますが、私の期待度は半端ではないです。人気がないだけにかえって意地になっている部分もあるかもしれませんが、私個人的としてはかなりの手応えを感じています。必ずや走ってくれるはずです。デビューは当然ながら早くて2年後ですが、みなさま楽しみにしていてください。
 次に2頭目の紹介をします。2頭目は父ダンシングブレーブ×母ハシノダーリア(母父リヴリア)の2歳牝馬です。こちらは正直なところヒロイン弟ほどの思い入れはないかもしれません。6月に電撃出資を決めた時にも申しましたが、1世代1頭主義では採算がなかなかとれないという判断から、今年からは1世代2頭、場合によっては3頭でもいいかなとも思い始めたので、とりあえず2歳馬も1頭くらいは考えようと模索したのです。まず関東牡馬を見たのですが、惚れた!と思えるほどの馬はいませんでした。「この馬でもいいかなあ」というのはいるのですが、そういう馬はだいたい高額なのです。妥協的な馬に高いお金はとても払えません。次に関東牝馬を見たのですが、比較的好みな馬体だったのがこの馬だったのです。私の好きなスリムでバランスの良い馬体が非常に目をつきました。非力な印象を受けるかもしれませんが、こういう馬の方がスピードはあるものです。父もダンシングブレーブと産駒数が少ない割には種牡馬ランキングの上位に顔を出している優秀な種牡馬なのが心強いです。オープンクラスまで行けそうとまではさすがに言えませんが、安定した活躍を期待できそうだと私は感じました。そいうわけで「惚れた!」という感じまではいかなかったですが、金額的にも「お買い徳かな」という気持ちはありました。関西牡馬も正直惹かれる馬はいなかったです。関西牝馬でもこの馬ほど好みな馬体の馬はいなかったです。ただ、タマモクロス×母父サンデーサイレンスという血統の馬に非常に興味がありました。私の考えでは種牡馬サンデーサイレンスの勢いはそろそろ落ちてくると踏んでいます。その最大の理由は、これからは母父サンデーサイレンスという繁殖牝馬が増えていくことが予想されるからです。サンデーサイレンス牝馬は当然ながら優秀な競走成績を残している馬が多いだろうし、サンデーサイレンスという血統だけで繁殖牝馬となっている馬も多いでしょう。これらの大きな期待を背負った繁殖牝馬にサンデーサイレンスを付けることはできません。当然ながら別のサンデー系以外の種牡馬を付けることになるわけですが、その母父の影響によりかなり優秀な競走馬が多く生産されるだろうことは簡単に予想できます。セントサイモンがそうだったように、ノーザンテーストがそうだったように、サンデーサイレンスもまた自分のその優秀な遺伝力のために、自分の種牡馬としての成績が下降線を辿るということになるのです。つまり、これからは父サンデーサイレンスというよりも、母父サンデーサイレンスの時代がやってくると思われます。少なくても近い将来BMSランキングの1位に出てくるだろうと私は思っています。ところが、競走馬の値段というのはどうしても種牡馬によるところが大きくなるもので、母父サンデーサイレンスだからといって父サンデーサイレンスほど高騰することはたぶんないです。ということは、母父サンデーサイレンスを狙って購入するというのが、安くて優秀な馬を手に入れる最善策だと私は考えます。そういうことで母父サンデーサイレンスのタマモクロス産駒に注目したのです。気になる馬体も、私好みのスリムな馬体ではないのですが、堅い感じがなく何というかゴムマリのような柔らかさを感じるのです。全体的にゆったりとした感じなのですが、この馬の場合はそれが自然に感じるというか、全体的には非常にバランスがとれているという印象を受けました。スリムではなくても私としては非常に魅力的な馬体に感じました。
 まあ、そういうことで「買ってもいいかなあ」というのが2頭残ったわけですが、正直なところ買うかどうかはけっこう悩みました。2頭とも買っちゃうかとも思いましたが、前述したとおりどちらも「惚れた」というほどの馬ではないので、それで2頭買うわけにはいかないし、予算的にも無理だし。会員優先を見送って様子を見ながら決めようかとも思いましたが、早々と満口になってあとで後悔するのもイヤだし。ということで、最終的な判断としては、とりあえずどちらか1頭だけにしようということになり、最終的にダンシングブレーブ産駒を選んだわけです。理由としては、1つにこの馬の方が私好みのスリムな馬体であったこと、2つめに気性が素直であること、3つめとして予定厩舎が土田厩舎であること、4つめとして関東入厩であること、という感じです。特に気性の部分が大きかったかもしれません。タマモクロス産駒は母父サンデーサイレンスの影響か勝ち気ということで、その方がサンデーらしいし大物の可能性もあるとも思いましたが、気性難で実力を出せずに終わるという危惧もあり、牝馬で勝ち気というのは危険度が高すぎると思ったのです。それよりは、計算どおり調教できるタイプの方が大きなレースは狙えなくても堅実に走ってくれるのではと思ったのです。あとは土田厩舎というのも大きかったです。タマモクロス産駒が新人の昆厩舎であるのに対し、常にランキング上位に顔を出してくる厩舎の方がやっぱり安心できます。まあ、そういうことでダンシングブレーブ産駒の牝馬を選択したというわけです。前述したとおり「惚れた」というほどの馬ではないのですが、基本的にマイナス要素が少ない馬だと私は思っています。オープン級とはとても言えないですが、それなりの活躍はきっとしてくれると思っています。こちらの方は早ければ1年後にデビューということになります。晩成タイプなので4歳デビューかな。まあとにかく、こちらの方も楽しみにしてください。
 そういうことで今年は当歳と2歳馬を1頭づつ購入しました。1世代1頭主義を改めたことでお分かりだとは思いますが、完全に一口馬主にはまってしまったという感じです。でも馬券とは違う楽しみをこれだけ経験しちゃうとやっぱ止まらないですよ。これからも気になる馬がいたら追加で出資してしまうかもしれないし、本当に困った一口馬主になりそうです。まあ、こんな私の愛馬ですがこれからもよろしく応援をお願いします。
H12.9.10 また(5度目)天栄ホースパークに行ってきましたぁ!
 本日また天栄ホースパークに行ってきました。検疫明けですぐに入厩すると思われたモニカフェイの98が、ついに先生からお声がかかったようなので、今度こそ本当に入厩前に一目見ておこうということで行ってきました。まず、馬の様子ですが、相変わらず大人しくてかわいらしい顔をしてました。馬の雰囲気そのものは良い意味であまり変わってなかったです。敢えて言うならば、少し大人びてきたというか、なんとなく貫禄みたいなものが出てきたように私には感じました。私が勝手にそう感じただけで自信はあまりありません。でも、馬体の方は本当に少し大きくなったようです。馬体重は480kgくらいあるということでした。案内の方は「レースには460kg前後で出れるだろうから牝馬としてはちょうどいい馬体だと思う。」という話でした。「気性的にも普段は大人しいのに、調教となると走る気を見せるので、競走馬としては理想に近いタイプだと思う。」とも言ってました。「入厩は正式に決まったのですか?」と聞いたところ、「先生からは次に入れるという約束をもらっているので、たぶん再来週あたりになると思う。」ということでした。ちなみに先生としては本当は別の外国産馬を入れたかったようなのですが、シルクなのか早田牧場なのか確認しなかったのですが、こっちの方が仕上がっているから順番を替えてくれと頼んだようなのです。ここまで待たされてまだ入れなかったかもしれないと思うとちょっとがっかりもしたけど、まあ先に入ることが決まったので良しとしましょうか。ということで9月中には正式に入厩ということになりそうです。「調教はさすがに15-15まではやっていないですよねぇ?」と聞いたら、「もう当たり前のようにやってますよ。ラスト1Fは13秒台くらいで走っていますよ。」という回答でした。「ということは、レースも意外と早くなりそうですね。」と聞いたら、「我々もそう期待しています。」ということでした。この感じだと開催の1週目に合わせることを考えると、うまくいけばデビュー戦は5回京都の1週目に間に合うかもしれません。遅くても5回阪神の1週目ということになりそうです。どっちにしろ3歳デビューは間違いないでしょう。「新馬戦から楽しめると思いますよ。かえって初戦向きじゃないでしょうか」という話もありました。具体的な話はこんな感じだったのですが、言葉の端々にこの馬に対する期待がかなり高いことを感じられずにはいられませんでした。これは本当に新馬勝ちも夢ではないかもしれません。みなさん、期待して待っててくださいね。でも、それよりも本当に入厩しなければ話になりません。本当に9月中に入厩するのだろうなあ。頼みますよ!田所秀先生!
 ついでというわけではないのですが、もちろんスコールにも会ってきました。夏バテはもう解消したそうで、思ったよりずっと元気な顔をしていました。馬体の方は前回見たよりもかなり太くなっていました。やっぱり調教を軽くしているのがそのまま体に出てしまっているようです。「いつぐらいからキャンターを始めるのですか?」と聞いたところ、「体調的にはすぐにでも始められるのだけれど、矢野進先生がゆっくり調整するようにという指示なので、敢えて強めていないのです。たぶん9月いっぱいはこのまま軽めの調整になると思います。」ということでした。「となると、けっこう時間がかかりますね」と聞いたら、「でも1度仕上げているので、そんなには時間はかからないと思いますよ。」という話でした。太った体も3週間乗り込めば元に戻るという話もありました。でもまあ、たぶん10月いっぱいくらいは入厩はなさそうです。この馬についてはあまり深く考えずゆっくりと待ちたいと思います。
 そして、念願のガーディアンとの対面もついに実現したのです。ササ針をしたばかりで馬房から出すことも許されなかったので、馬房を覗くという感じでの対面だったのですが、人がせっかく会いに来てやったのに、必死にカイバを食ってやがんの。おかげて顔はほとんど見えませんでした(^_^;)。まあ、くいしんぼのガーディアンらしくてそれはそれで良かったですけどね。「少しガレてるという話ですが?」と聞いたら、「あれだけレース使えばふつうガレますよ。今回の放牧はいい休養になると思います。先生の考え一つですが、個人的にはしばらくゆっくりさせた方がいいような気がします。」という話でした。まあ確かに、あれだけ走れば疲れも出るでしょうね。レース内容もいまいちだったので、慌てずに一から立て直した方がいいとは私も思います。どうせG1を狙うわけでもないので、馬の体調に合わせてゆっくりと調整するのがいいのではないでしょうか。ガーディアンも復調するのをゆっくりと待ちたいと思います。
 今回の天栄はこんな感じでした。次はたぶんスコールが入厩する直前ということになると思います。とりあえず今日はここまでということで、それでは。
H12.9.18 実は・・・北海道に行ってきちゃいましたぁ!
 先日、北海道に行く用事があったので、そのついでに早田牧場の新冠支場などにお邪魔してしまいました。まず私が行ったのは田原橋本牧場です。ここではダンシングブレーブ産駒のハシノダーリアの99に会ってきました。10月から調教というか馴致などが始まるそうで、それまでは生産牧場の方で面倒を見るということらしいのです。個人経営の牧場だったので、見せてもらえるかどうか不安でしたが、事前に連絡をとったら「ぜひ来てください」とのこと。ありがたくお邪魔させてもらいました。そのハシノダーリアの99ですが、3頭の仲間(みんな牝馬)と一緒に放牧されてました。牧場の人にパドックの外に連れてきてもらったのですが、ほかの3頭も一緒についてきて最後まで柵のところで待っていたのが印象的でした。友達と一緒に遊ぶというのは馬も人間も変わらないのだなあとつくづく感じました。でハシノダーリアの99の方ですが、第一印象は正直「ふつうの馬だなあ」という感じでした。うるさいわけでもなく、かといってボーっとしているわけでもなく、何というかやっぱり「ふつう」という感じなのです。馬体の方はシルクの募集写真と比べると、少し太ったようでちょっとお腹が大きいように感じました。スリムな体に惹かれた私としてはちょっと「あれっ」という感じでした。でも、2歳馬を見るのは初めてだったせいか、どの馬も同じに見えるというのが正直なところで、結局のところ馬体については「よく分からなかった」というのが正解だと思います。「気性はおとなしいということですが?」と聞くと、「母は気性が激しいのにこの仔は凄く素直でおとなしいね。」ということでした。確かに「うるさい」という印象はまったく受けませんでした。「体が小さいとも聞きましたが?」と聞いたら、「そうなんだよねぇ、ちょっと小さいのがねぇ、430kgでレース出れるくらいになればいいのだけどねぇ」という答えでした。やっぱり牧場の人も体が小さいのを少し心配してました。でも私が見た感じではそんなに小さくも見えなかったので、たぶん大丈夫だろうと勝手に思ってました。牧場の方は他には「最近はうちの馬はあまり勝っていないので何とか頑張ってほしい。」「ダンシングブレーブの血は今となっては貴重なので、なんとか残していきたいのだが、走ってもらわないと話にならない。」など、期待が高いことを言ってました。個人牧場の期待を背負ってこの馬は走るんだなあとひしひしと感じました。ハシノダーリアの99に会えたことも本当に嬉しかったのですが、今回はこういう牧場の方と少しだけですけどお話ができたことが良かったと思います。何としてでも走ってもらいたいという気持ちが非常に強くなりました。本当に頑張ってもらいたいものです。
 次に行ったのが、もちろん早田牧場新冠支場です。この牧場なくしてシルクホースクラブはあり得ないという牧場であり、私としても1度はこの牧場に行ってみたいという気持ちがありました。行ってみて思ったのは「やっぱり大きいなあ」ということでした。うまく表現できませんが、天栄ホースパークは基本的に調教場であるのに対して、こちらはどちらかというと育成場という感じを受けました。広々としているところで伸び伸びと競走馬としての基本を教えてもらっているという感じです。放牧地も多く、いかにも競走馬の牧場という感じでした。ただ、繁殖とか当歳馬とかはえりも分場・富川分場・明和分場にいるので、生産牧場という感じはなかったです。きちんと目的を分けて牧場経営をしているということだと思います。ここで見せてもらったのは、サクラローレル産駒のウェルッシュチャームの99です。この馬はまだ放牧されていました。基本的にまだ体が小さいので馴致とかできないため、成長をうながすために放牧させているようです。案内の方がパドックに入って草を見せながら連れてきてくれました。2頭いたのですが、両方とも栗毛だったので、私にはどっちがどっちだかさっぱり分かりません。こっちですよと教えてもらって、2頭見比べるのですが、どうもピンと来ません。どうも当歳の時の写真のイメージが強すぎて、成長した姿とうまくイメージを合わせられなかったようです。それでも、非常に綺麗な馬体だなあとは感じました。ちなみに2頭とも。結局のところ私には馬を見る目がないということなのでしょうね。これでは何しに行ったのやらという感じです。で「草をあげてもいいですよ」と言われてそこらへんの草をちぎってあげたら本当に嬉しそうに食べるのですよ。その様子は完全に子供ですね。まだまだ無邪気な仔馬という感じでした。私もこういう経験がなかったので嬉しくてたくさんあげてしまいました。今回はこういうふれあいができたことがとても嬉しかったです。それだけでも来たかいがありました。とりあえず少しは情報集めないとと思って、「体が小さいということですが?」と聞いたら、「今は380kgぐらいはあるし、まだまだ成長するでしょうから心配はないと思いますよ。」という答えでした。今の時点で400kgないというのは正直心配なのですが、案内の方はまったく気にもとめていないという感じだったので一安心でした。私も慌てても仕方ないので成長をゆっくりと待ちたいと思います。「気性はどうでしょう?」という問いには、「馴致してみないと競走馬としての気性は分かりませんが、これまで馬を見てきた限りでは、おとなしいということはないけど、うるさいということもないという感じですかね。」ということでした。まあ、気性的にはなんの問題もないということだと思います。他に簡単な質問はしたのですが、答えは「馴致を始めないことには何とも言えないとしか言いようがない。」ということでした。私も「そりゃそうだ」と思って、今回は難しいことを抜きに馬とのふれあいを楽しみました。
 そして、他の見学者の馬のところにも一緒に案内されていろいろな馬を見せてもらったのですが、私がちょっと別の馬を見ていたら、その中になんとサンフラワーがいたのです。早田牧場で乗馬になるとは聞いてはいたけど、まさか会えるとは思ってなかったです。私は本当に感激でした。以前会った時のように、大人しくとぼけたような顔を見て、思わず涙が出そうになりました。牧場の方に聞いたら「うちの乗り役の練習用でここにいるのです。とにかく気性がおとなしい馬じゃないと練習になりませんからね。」ということでした。脚の方はだいたい大丈夫ということでした。だったらまだ福島に間に合うんじゃないかとも思ったけど、とにかく無事な姿が見れて本当に嬉しかったです。ここでも「来て良かった」と思わすにはいられませんでした。
 また、貴重な情報も教えてもらいました。早田牧場で繁殖牝馬となったシルキーヒロインの初種付けの相手はスピニングワールドということです。聞いた瞬間、名前は聞いたことがあったけど、どんな馬かさっぱり分からないので、「あ〜そうですか」としか言えなかったけど、一緒に見学してた方が「ブリダーズCマイルに勝った馬」とか言ってくれたので、とりあえずマイラーであることは分かりました。後で調べてみると、ジャックルマロワ賞を2度勝つなど世界的な名マイラーのようです。しかも、日本では今年1年間だけのリース共用だということで、非常に貴重な血を受け継いだことになります。ヒロインへの期待度の高さが感じられて非常に嬉しく思いました。でも、せっかくヒロインにはスタミナがあるのだからどちらかというと中距離で活躍した馬を付けた方がクラシックを狙えるのでいいかと思っていたので、マイラーを付けるとは私としては意外でした。でも、ふつうに考えるとヒロインのような重厚な血統背景にはマイラーのスピードを優先した方が良いのかもしれません。母父スターリフトということを考えるとマイラーとの組合せでバランスがとれるのかも。あと気になるのは、ネヴァーベントとノーザンダンサーのクロスができることですかね。ヒロインのようなタイプはそんなにクズ馬を出さないような気がするので、そんなに強いクロスは必要ないような気もするのだけどどうなんでしょうかね。うまくいくと大物になるかもしれないけど個人的にはあまり好みではないですね。とは言っても1年だけのリース種牡馬を付けたとなるとシルクで募集されれば手を出してしまうかもしれません。まあ、あくまで募集されればの話ですけどね。本当に無事に産まれてくるかも分からないし、こういうことは来年以降にまた考えたいと思います。とにかく、ヒロインも無事に仕事をしていることを聞いて安心しました。おまけの話でした。
 早田牧場新冠支場の見学を終えて向かったのは、同じ早田牧場の富川分場です。ここではメジロマックイーン産駒のシルヴァード2000に会ってきました。こちらは当歳ということで本当の意味での牧場という感じでした。広々としたいくつものパドックに当歳の馬たちが放牧されていました。中にはまだ乳離れしてない馬もいましたが、シルバード2000はすでに乳離れして他の6頭の当歳馬と一緒にたむろっていました。そのパドックの中に入れてもらって、遠くの方から案内の方に馬を連れてきてもらっての見学となりました。他の見学者もいて3頭だけ連れてきたのですが、1頭が勝手についてきたのです(この馬はシルクで募集されてるアンバーシャダイ産駒のパールネックレス2000でした)。我々のところに来たところで案内の方が追いやって1度は戻ったのですが、この後とんでもないことが・・・、その話はまた後で。ということで早速見せてもらったのですが、第一印象は「募集写真と同じだあ!」という感じでした。さすがに体は大きく見えましたが、雰囲気とか馬体の感じは私の好きなスリムでかつバランスの取れているというふうに感じました。当歳を見るのは初めてだったし馬を見る眼があるわけでもないので自信があるわけではないけど私としてはかなりの好感触を得ました。顔つきも非常に賢く見えて、正直これが本当に気が強くてやんちゃな馬なのかと感じました。たぶん人間には素直だけど馬同士だと気が強いのだろうなあと勝手に解釈してしまいました。また、馬体を見てちょっと気になったことがあったのです。で、案内の方に「白い毛がずいぶん混じってますね。」と聞いたら、「そりゃあ芦毛ですもん。」だって、おいおいシルクの募集馬には栗毛と書いてあったじゃないかあ!という感じでしたが、まあ目立つ方がいいに決まっているので嬉しい誤算ですけどね。あとは当歳ということもありあんまり難しいことを聞いても仕方ないと思って、なんとなく撫でたりしていたのですが、そしたらアクシデントは起こったのです。またあのパールネックレス2000がちょっかいを出しに近寄ってきたのです。また案内の方に追い返されたのですが、しばらくしたら何と今度は猛然とこちらに向かって走ってきたのです。しかもその他の馬も続けとばかりに一緒に走ってきました。見学を受けてた3頭も興奮して立ちあがり、我々もとりあえず馬から離れ何とか難は免れたのですが、けっこう迫力があって面白かったです。案内の方々も抑えることは無理と判断したのか手綱を離して、7頭による競走が始まってしまったのです。いつもたむろしている場所が決まっているらしく、そこに全馬全力で走っていったのですが、うちのシルヴァード2000の走りは圧巻でした。手綱で抑えられていたためスタートが遅れたにもかかわらず「絶対負けない!」と言わんばかりに馬群に突っ込み何と全馬を差し切ってトップでゴールしたのです。あの走りを見て「やんちゃ」ということが良く分かりました。私が見た限りでは相当の負けず嫌いですね。あれを見て勝負根性は問題ないなって勝手に解釈してました。慌てるスタッフの方々には申し訳なかったのですが、私としては本当にいいものを見せてもらったなという感じです。あの走りはそのくらい強烈なものでした。これで本当に楽しみになりました。何とかこのまま無事に育っていってもらいたいものです。
 まあ、そういうことで初めての北海道愛馬ツアーとなったのですが、2歳と当歳だけだったこともありレースに向けての情報はほとんど得ることができなかったのはちょっと残念でした。でも、若駒たちの無邪気な姿を見れたこと、若駒たちが育っている環境などを見れたことは本当に大きな収穫でした。私の競馬観がちょっとだけかもしれませんが広くなったのは間違いないと思います。また機会があれば行ってみたいのですが、お金も時間もないのでたぶん無理でしょうね。とにかく今回は本当に行ってきて良かったなと思います。この経験が今後の一口馬主生活に生かせればと思います。
H12.9.28 モニカフェイ98(SILK98-62)がついに入厩!(^_^)
 今年の6月に電撃出資したモニカフェイ98(SILK98-62)が栗東の田所秀厩舎に9月21日に入厩を果たしました。シルクからの情報では「検疫明け(7月末)を目指して」とあっただけに、結果的には2ヶ月遅れてしまったわけですが、なんとか入厩できてホッとしました。とにかく入厩しないことには何も始まりませんもんね。先日報告したとおり天栄ホースパークでかなり乗り込んでいるようなので、レースまではそんなに時間はかからないと思います。たぶん5回京都の開幕週でデビューできるのではないでしょうか。ちょっと気が早いかもしれませんが、私としては既にそのつもりでいます。あとは環境の変化で体調を崩すとか、転んでケガするなどのアクシデントとかさえなければというところでしょう。今から楽しみで仕方ありません。それと、名前の決定も楽しみです。すぐに入厩すると思っていたから敢えて仮名をつけなかったので、やっと名前で呼べることに嬉しく思います。ただ、外国産馬だと少し決定が遅れるので、たぶん再来週くらいになると思います。楽しみに待っててください。
H12.10.10 モニカフェイ98の正式名称シルクマリーンに決定!(^_^)
 先月末に念願の入厩を果たしたモニカフェイ98(SILK98-62)ですが、正式名称が決まりました。その名はシルクマリーンです。第一印象としては女の仔らしいかわいい名前だなあと素直に思いました。私としては非常に好感を持ちました。マリーンと言えばもちろん海に関係する言葉でしょう。きれいで美しいビーチが自然と頭に浮かんできます。あれっ、でも単に「海」となるとふつうは「sea」だし、「マリーン」って実際はどんな意味なんだろう。ということで辞書を調べたら形容詞で「海の」という意味でした。マリンスポーツが「海のスポーツ」となる感じですね。あれっ、でも名前に形容詞ってちょっと変だなあ、名詞の意味もあるのかなと調べたら、な・なんと名詞だと「船舶」と「海兵隊」という意味しかないではないですか。おいおい、どちらも牝馬らしい意味ではないぞ!と言っても日本語というか日本人のイメージでは「マリーン」という語呂はどう考えても女の仔っぽいイメージだしなあ。牡馬に「マリーン」の方が変だしなあ。うーん、ここは難しく考えないで、マリーンは「海」のことで、女の仔らしいかわいい名前ということにしよう。そうだ、そうに決まっている。ということで、とても好感の持てる名前となりました。はは(^_^;)
 で、そのマリーンなんですが、先週の情報でキャンターは問題なかったがダクで歩様が変だったとあったので、コズミかもしれないなあと思っていたら、今週の情報で「トモに疲れがでてきた」となっており、やっぱりという感じでした。でもまあ、単に疲れ(コズミ)であればちょっとペースを落とせば回復するし、そんなに心配することはないと思います。ただ、次回京都の開幕週でデビューと勝手に思っていたけど、ちょっと難しくなりましたね。慌ててデビューする必要もないだろうし、阪神開催まで待ってもいいかなと思っています。最悪の場合は3歳デビューも見送るかもしれませんが、先ほども言ったとおり無理しても仕方ないので、万全な状態になるのを待ってもらってもいいかなと今は思っています。とにかくケガに気を付けて調整してもらいたいです。
H12.10.31 愛馬の近況をまとまて紹介します!仮名もつけました!
 いろいろと忙しくて日記がご無沙汰になってしまいました。今後も忙しい日々が続きそうなので今回は今まであまり紹介できなかった愛馬たちの近況をまとめて紹介したいと思います。
 まずは、私の愛馬で唯一入厩しておりデビュー目指して調整を続ける期待のマリーンからです。先月末に入厩するも疲れが出てペースを落としていたのですが、ようやく調子が上がってきたようなのです。田所秀先生も「気性が素直でなかなか走りっぷりもいい」となかなか高い評価をしているようで私としても期待は膨らむばかりです。あと4週間あるので12月の阪神開催には何とか間に合うかもしれません。私としては阪神開幕週でデビューというつもりで心の準備をしています。ただ、血液検査をしたら何とコズミやすい体質であることが分かったらしいのです。コズミとは人間でいう筋肉痛のことなので、レースもしくは強い調教をすると疲れが取れづらいということになると思います。そういう意味では慎重に調教を積むということで無理せず阪神デビューを見送る可能性もあると思います。体が一番であるので年明けデビューでも別に構いません。21世紀になってからデビューということでかえっていいかも、なんても思ったりもします。とにかく無事にデビューするということが最も大切です。無理せずゆっくりと調整してもらいたいものです。
 次は、うちの大将ガーディアンです。8月に蓄積された疲れを癒すためにリフレッシュ放牧となりましたが、予想以上に疲れがたまっていたらしくササ針を3度も打つなどなかなか体調は上がってこなかったようなのです。それで矢野進先生と天栄HPの後條場長と協議した結果、時間をかけて立て直すことが決定され、今もウォーキングとダクだけという軽いメニューしかこなしていないという状況です。まあ、今年の成績があまりにひどかったことを考えれば、無理して戻しても同じことの繰り返しでしょうからね。ゆっくりと立て直すというのは賢明な選択だと思います。それに私がよく言いましたが、精神的なリフレッシュができることが大きいと思います。どうせ寒い時期は絞れない馬なのだから冬場はずっと休みでいいのではないでしょうか。来年の3月くらいにターフに戻ってくるという感じで私はいいと思っています。そして今度戻ってくる時は4歳の春夏の時のような最後まで諦めない走りを見せてもらいたいものです。それまではとにかくリフレッシュに心がけて調整してほしいものです。
 次は、これも期待の3歳馬のスコールです。6月に入厩するも夏バテですぐに強制送還されたところまでは報告しましたが、その後の状況を報告します。暑い時期は大事をとって軽めの調整を続けていました。そしたら9月に調教中に転んで軽い外傷を負ってしまって、矢野進先生がこの機会にササ針を打って再調整しようということになり、さらにスロー調整を余儀なくされたのです。私としては10月になれば入厩できると思っていただけに、このササ針はショックでした。これで年内の帰厩は難しくなったなと思っていたら、それに追い打ちをかけるように10月中旬に熱発してしまい、さらにスロー調整となってしまったのです。そろそろ軽いキャンターを始めるようですが、現時点でこんな状況では帰厩するのは当分無理かもしれません。マリーンもそうですが、この馬も3歳で勝ち上がることを期待していただけに、改めて競走馬の調整の難しさを痛感させられました。もう、こうなっては慌てても仕方ありません。のんびりと回復を待ってゆっくり調整してもらえばそれでいいです。とりあえず3月までの新馬戦でデビューできればそれでいいかなと思ってきました。
 これ以降はまだまだ情報の少ない2歳馬と当歳馬です。近況というほどのことは分からないので、紹介しやすいように付けた仮名について紹介したいと思います。ただ今回は、正式採用されそうないい名前というよりは呼びやすく分かりやすい名前にしています。センスいまいちかもしれませんが、あまり深く考えないようにしてください。
 まずサクラローレル産駒のSILK99-1ですが、父父レインボークエストから単純にクエストと付けました。日本語では「追求・探求」という意味ですが、イメージとしてはTVゲームの「ドラゴン・クエスト」の「クエスト」だと思ってもらえばいいと思います。そういう意味では「探検」というような意味あいの方が強いです。言ってしまえば「いろいろなことに挑戦して勝利を追求してほしい」という願いから、ってことになるのでしょうけど、正直そこまで深く考えて命名したわけではありません。先ほども言ったとおり分かりやすいことを優先しただけです。これからはこの名前でよろしくお願いします。このクエストの近況ですが、10月の会報までの情報をまとめますと、5月くらいに飛節に水が溜まっていることが判明し軽い手術を行った影響で、大きなパドックに放牧できず、他の2歳馬との運動量が少ないためか馬体の成長がいまいちの状況のようです。これから運動量を増やしていけば挽回できるらしいので心配するほどでもないようですが、正直ちょっと心配です。でもまあ、調整期間はまだ1年いるあるので大丈夫でしょう。健康第一でこれからの1年間を過ごしてもらいたいところです。
 次にダンシングブレーブ産駒の99-46ですが、こちらはダリアと付けました。観賞用の植物の名前だというだけで深い意味はありません。とりあえず母ハシノダーリアのダーリアからというより、母父リヴリアの母である名牝ダリアからそのまま採用したという感じです。名牝ダリアのように強く走ってくれればいいなあと思った次第です。ちなみに、英語発音だとダーリアになるようなので、母と同じくダーリアでも良かったのですが、ダリアの方がかわいい感じがするし母と区別する意味でもこっちの方がいいかなという感じで付けました。それにしても、センスがないというか単純な命名ですけど、他に何も思いつかなかったというのが正直なところです。こちらはまだ情報は何もないので近況としては何もないのですが、とりあえずケガのないように無事に過ごしてもらいたいです。
 最後にメジロマックイーン産駒のSILK0-2ですが、こちらも分かりやすいだけの名前でマックスと付けました。単純に父の愛称マックから連想で付けただけです。意味はマキシマムの略語で「最大限」です。本当に単純すぎて何とも言いづらいのですが、意外とかっこいい名前ではないかなと勝手に思っていたりします。でも、すでに「シルクマキシマム」という馬がいるので正式採用は難しいかもしれませんね。とりあえず、マックイーン産駒のマックス君と覚えていただければそれでいいかなと思っています。こちらも情報としては何もありません。個人的にはかなり期待している馬ではあるので、とりあえず元気に牧場を駆け回って基礎体力をつけてもらいたいものです。
 とりあえず簡単ではありましたが、我が愛馬の近況を一気に紹介してみました。マリーン以外はしばらくは大きな動きはないと思うので、また日記が滞るかもしれませんが、我が愛馬の応援を今後ともよろしくお願いしたいと思います。
H12.11.29 マリーンすこぶる順調!デビューも12月10日にほぼ決定!(^_^)
 気がつくとまた1ヶ月がたっていました。もっとこまめに報告したいところですが、多忙のためご了承ください。今日はマリーンのデビューが決定的となったのでその報告をします。前回コズミやすいということで心配されたのですが、この1ヶ月は特に不安も出なかったようで順調に調教を積めたため、12月10日の阪神ダート1200mでのデビューを目指すこととなりました。なんで開幕週ではないのかと思うかもしれませんが、外国産馬なので出走できるレースが限定されており、開幕週はダート1200mという今のマリーンに合っていると思われるレースがないのです。芝1200mはあるのですが、脚元に不安がある以上はデビューはダートの短いところと考えるのが妥当なところでしょうから、私は当然の選択だと受け止めています。それではこの1か月の状況を簡単に報告します。まずゲートですが、気性が素直なので9日に簡単に合格してしまいました。特にコメントもなかったので何の問題もないということなのでしょう。これならばデビュー戦でも出遅れるということはないのではないでしょうか。追い切りとしては15日に初めてコースで時計を出したのですが、最初ということもありゆっくりとしたペースだったのですが、それでも「動きが良かった」とまずまずの評価をもらいまずまずのスタートを切ったといえると思います。追い切り後に反動が出るのが心配だったのですが、コズミとかは今のところは出てないようです。翌週の22日には芝で追われたのですが、前半はスローだったとはいえラスト1Fは馬也でなんと11秒台を出したのです。芝でラスト1Fだけだったとはいえ11秒台というのはけっこう高く評価していいのではないでしょうか。「動きに余裕がある」という評価もいただいたようで、これならばデビュー戦もかなり期待できるのではないかと勝手に舞い上がっています。この分だとあと2週追えば、かなりいい状態になるのではないかと私は期待しています。ただ恐いのはこの2週間でアクシデントが起きることです。サンフラワーがデビュー直前に脚部不安となり、結果的にそのまま引退に追い込まれているだけに、アクシデントだけが本当に心配です。ここまで順調に来ているだけに何とか無事にデビューを迎えてもらいたいものです。
 ガンバレ!マリーン!デビューまでもう少しだ!でもケガには気をつけろよ!p(^^)q
H12.12.8 マリーンが阪神の日曜4Rでデビュー決定!(^_^)
 前回の報告どおりマリーンのデビューが決定しました。レースも予定どおり阪神の日曜4Rダート1200m戦です。気になる鞍上は「本田騎手」となりました。関東の私にはあまり馴染みのない騎手なんですが、先週の阪神3歳牝馬Sをテイエムオーシャンで勝っているように、技術は間違いない渋い方だと認識しており、私としては文句はありません。もしかしたら田所秀厩舎所属の久保田騎手かもしれないなあと思っていたので、久保田騎手には悪いのですが少しホッとしたところです。次は相手関係なんですが、とりあえず10頭立てと多頭数にならなかったのは良かったです。あまりごちゃついた競馬にはならないでしょうから自分の力は出せそうです。少なくても2頭に勝てば賞金は入ってくるし、勝つにしてもライバルは少ない方が確率は高くまりますしね。ただ、相手の実力がさっぱり分かりません。関西の情報がまったくないということもあるのですが、新馬戦は走らせてみないと分からないとしか言いようがないですからね。今までだと新聞の印である程度勝ち負けを判断できたのですが、今回はそれもできそうにないので、グリーンチャンネルでいきなりレースを見るということになりそうです。関西馬に出資すると何も分からない状況になることは分かってはいたのですが、本当に何もすることがないとちょっとつまらなかったりします。これでは私のところまで情報が来るくらいの大物になってもらうしかありません。本当に何も分かりませんが、とりあえず私は勝つつもりでレースに臨みます。みなさんも応援よろしくお願いします。次の日記はレース後になると思います。
 ガンバレ!マリーン!お前の強さを見せつけてくれ!p(^^)q
H12.12.10 マリーンのデビュー戦は8着!でも見せ場は十分!
 私の過度な期待を一身に受けてデビューとなったマリーンですが、結果は8着と残念な結果に終わりました。真剣に勝ち負けを期待していた私としてはちょっとだけショックを受けています。しかし、直線入り口まで先頭と見せ場は十分でした。次に期待できる内容だったとは思います。とりあえずGC観戦ですが詳細を報告します。
 とりあえず新聞がないので情報があまりなかったのですが、シルクの直前情報で田所秀先生が「初戦からは強気になれない。1度叩かれたら良くなるだろう。」とコメントしていたということで、そんなに大きくは期待してはいけないのかなあとちょっとがっかり。他の所有者のHPに新聞の印の情報があったのですがパラパラと印がついているという感じであまり人気にはならない雰囲気でさらにがっかり。勝つことしか考えてなかった私にはちょっとショックでした。でも、新馬戦は人気薄の馬が勝つということはよくあることで終わってから笑えればそれでいいやとあくまで勝ちを意識して私自身レースに臨みました。当日の馬体重ですが470kg前後だといいなあと思っていたら、466kgとだいたい期待どおりの数字でホッとしました。牝馬はあまり重すぎても軽すぎても大成しないというイメージがあるので、そういう意味では良かったです。ただ、パドックで太いという感じだとちょっとイヤだなと思ったのですが、テレビでパドックを見た感じでは太くは映らなかったし、細くもなかったと思うので、本当にいい馬体に仕上がっていたと思います。首を強く振ったりしていたので多少テンションが上がっているかなあとも思ったけど、気合いがないよりはいいかなあと見てました。とりあえずパドックの感じは悪くなかったと思います。そしてレースです。出遅れだけは勘弁と思ったら、何とマリーン1頭だけいきなり好スタートを切って楽にハナを奪ってしまったではないですか。あまり人気がなかったので半信半疑だった気持ちが一気に「これなら行ける」という手応えに変わりました。外から人気の8枠2頭がすぐ絡んできたのが気になりましたが、それでも直線入り口まで先頭で私の気持ちは高ぶるばかり、直線に入ったところで「引き離せ!」と思ったのも束の間、8枠2頭に軽く交わされ、「3着でいい粘れ!」という声も届かず、ズルズルと失速するばかり。後続の馬群にあっと言う間に交わされ、離された8着でゴールでした。直線で急に失速したときは、私の心はほぼ放心状態でした。正気を取り戻すのに少し時間がかかってたことは言うまでもないでしょう。
 冷静になって振り返ると敗因はやはり調教不足だと感じました。これまでの調教は上がり重視のものばかりで、長めに強く追われたことはなかったと思います。直線で失速したのは要はスタミナ不足ということになると思います。田所秀先生が1度叩かれてからとコメントしたのがよく分かりました。トラックマンの方々も調教不足で息が持たないと判断したのでしょう。結果的にはプロの方々の予想どおりとなってしまったということでしょう。あと厳しかったのは8枠の馬に絡まれたことでしょう。せっかく外枠で揉まれず競馬ができると思っていたら、まさか8枠の馬にプレッシャーを受けるとは思ってなかったです。デリケートな牝馬だということを考えてもあの展開はかなり厳しかったと思います。例えば大外枠スタートであればあそこまで揉まれなかっただろうから8着までは負けなかったと思うのですよね。まあ、そういう意味では仕方ない惨敗と言えると思います。でも、ハナを楽に奪えたことはかなり大きいです。短距離の新馬戦でハナを切るなんて絶対的なスピード能力に長けていなければできることではないです。最後方から2頭だけ交わしての8着とはその価値が全然違うということです。これからもハナは奪えなくても先行できるのは間違いないでしょう。あとは前述したとおりスタミナさえつけば勝ち負けになるはずです。叩かれた上積みを見込めるのであれば次は好走は必至でしょう。そういう意味では内容は着順ほど悪くはなかったと思います。
 次のレースですが、中1週でもう1度新馬戦を使いたいところですが、実は混合戦だと1200m戦がないのですよね。今日の内容だと1200m戦じゃないとスタミナが持ちそうにないので、さすがに使えないと思います。であれば、年明けの京都3日目の未勝利戦のダート1200m戦ということになるのではないでしょうか。間隔が開くけど牝馬だからゆっくり調整できる方がいいだろうし、その間に少しでもスタミナを強化できるのも良いような気がします。今日8着に負けたことを考えると次で勝つといのはちょっと厳しいかもしれないけど、次で掲示板を確保して、その次くらいに勝ち負けするというのを期待したいですね。
 まあ、とりあえず今日は無事にデビューできたこと、ハナを奪うというスピードを見せてくれたことで満足したいと思います。
H12.12.15 マリーンの次走は23日の芝1600m新馬戦にほぼ決定!
 先日10日にデビューを果たすも8着惨敗に終わったマリーンですが、なんと早くも23日の芝1600mの新馬戦に向かうことが決まったようです。ふつうだとレース直後に次走の予定が出ることはないので、もしかしたら最初から1度叩いてから芝のマイル戦を使うつもりだったのかもしれません。しかし、それにしてもダ1200m戦からいきなり芝のマイル戦というのにはびっくりしました。始めからそのつもりであれば初戦も芝のマイル戦を使うべきだったような気もするし、ちょっと解せない感じもします。今となっては考え方は2つでしょう。1つは、調教替わりのつもりだったので脚元に負担のかからないダート1200mを走らせ、始めから勝負は芝のマイル戦だと思っていた。もう1つは、今のところはダート1200mはベスト条件であるが、次の未勝利戦まで中3週というは開きすぎる。新馬戦をもう1回使うしかないが合った条件がないのでやむ得ず芝マイル戦に出走させる。たぶん勝てないだろうけど中1週もしくは中2週の未勝利戦が勝負レースだと思っている。というところではないでしょうか。私としては始めから勝負はマイル戦だったと思いたいけど、結果的には未勝利戦が勝負レースになるような気がしています。だいたい直線であれだけ失速していたことを考えると、マイルを走れるスタミナはまだないような気がするのですよね。確かに流れがゆったりするだろうし、叩かれた効果は大きいのだろうから、かえって良くなるという考え方もあるだろうけど、あまりに条件が違うとさすがに厳しいと思ってしまいます。それでも芝に替わるのはいいかもしれません。デビュー戦の走りを見た感じだとけっこう軽い走りだったと思うので芝の方がこの馬のスピードをさらに生かせそうな気がするのですよ。芝のマイル戦で意外な好走を見せれば、今後もこの路線(冬の未勝利戦はダートだけだけど)で走らせればいいだろうし、将来性も大きく広がります。まあとにかく出走する以上はいい走りを見せてもらいたいです。前走以上の着順、できれば掲示板を目指してがんばってほしいです。勝ち負けまではさすがに厳しいとは思いますが、どんなレースをするか今から楽しみにしたいと思います。あとはレースの反動なく無事に2戦目を迎えられることを祈るのみです。
H12.12.21 マリーンの2戦目が23日阪神土曜4R新馬戦(芝1600m)に決定!
 マリーンの2戦目が予定どおり今週の阪神土曜4R新馬戦(芝1600m)に決定しました。とりあえず使った後も反動もないようで、1度叩いて変わるだろうというコメントもあり、まずまずの状態でレースに臨めそうです。で、どのくらい調子がいいのかなと追い切りタイムを楽しみにしていたのですが、
 CW稍 87.3-70.8-55.4-40.5-13.0 (7)一杯遅れ
というちょっとがっかりの内容でした。具体的に言えば、まず併せて遅れているのが気になります。前走直線で失速していたことを考えると、根性が足りないという懸念があるのですが、それを払拭するためにも併せなら先着してほしかったです。次にラスト1F13.0というのは遅すぎます。全体のタイムが速いのであれば気にしませんが、ご覧のとおり全体の時計もかなりかかっていることを考えると、ラスト1Fはもう少し頑張ってほしかったというのが正直なところです。ただ、多少馬場が重かったようだからあまり時計は気にしなくてもいいかもしれませんし、もし非力で芝でないと走らないタイプだと仮定すれば、本番ではまた違った走りを見せる可能性もあるということになります。まあ、勝手な解釈ですが、そこらへんに期待したいところですね。相手関係なんですが、なんとフルゲート16頭という多頭数。しかも前走掲示板をしっかり確保している馬が半分以上、もちろん2着馬3着馬もけっこういるという豪華メンバー。これはもうはっきり言って勝つのは無理かもしれません。いくらマリーンが1度叩かれたことと芝に替わったことで一変したとしても、これだけのメンバーが相手ではとても強気になれませんよ。やっぱり勝負は次の未勝利戦ということになりそうです。とりあえずこのメンバーどれだけやれるか見届けたいと思います。もし掲示板に載るようであれば先々が本当に楽しみになります。万が一勝ってしまうようなことがあれば真剣にオープンを意識しちゃいますけど、でもまあそれはたぶんないでしょうね。とりあえず最低でも賞金が入ってくる8着以内に入ってくれれば嬉しいのですが、マイル戦に距離が延長することを考えるとそれも厳しいかもしれません。あとは内容ですね。前走のように先行して直線で大きく失速とか大きく離されるようだとショックは大きいかもしれません。着順はともかく0.5〜0.8秒差くらいの差でゴールできればそれはそれで価値はあると思います。まあ何とか最後までしっかり走るというところだけでも見せてもらいたいところですね。ちなみに今回も新聞が手に入らないので人気も何も分からず何の情報もないままGC応援になりそうです。たぶん次の日記はレース後ということになると思います。
 マリーン!ガンバレ!本当のお前の走りを見せてくれ!p(^^)q
H12.12.27 マリーン2戦目も14着に惨敗!(T_T)
 デビュー戦惨敗で巻き返しを期して2戦目に挑んだマリーンですが、なんと14着というデビュー戦以上の惨敗に終わってしまいました。とりあえずレースを振り返ります。今回ももちろんGC観戦でしたが、パドックでは「まだコロンとしていて太い」とコメントされてました。馬体重が4kg減っていたし私にはまあまあに見えたのですが、プロが見ると違うのですね。結果からも太かったということかもしれません。ただ、テレビの画面からなので自信を持っては言えないのですが、私にはかなりおとなしく見えました。もちろん良い意味ではありません。落ち着きがあるというのではなく、元気がないというように感じたのです。脚の踏む込みも浅く見えましたし、デビュー戦の疲れが残っているのではないかと私はなんとなく感じました。この時点で私は「勝つ」どころか、心のどこかで「惨敗」も覚悟していました。私自身、デビュー戦ほどの緊張感はなく意外に淡々とレースを見ることができたくらいです。そのレースですが、スタートはデビュー戦同様に完璧でした。またハナを切るのかと思いましたが、さすがに無理に行くことはせず、3〜4番手と理想的な位置取りでした。3角までその位置をキープできたことで「もしかしたら」と一瞬思いましたが、4角手前では先頭集団との差を縮めるどころかついていくのがやっとという状態。この時点で「終わった」と思いました。「何とか踏ん張ってせめて8着以内に」という願いもむなしく、直線では前走同様に失速するだけで、最後は14着でゴールとなってしまいました。
 この結果をどう考えるかですが、まず私が思ったのは、デビュー戦であれだけ直線で失速していたことを考えると、基本的にスタミナがまだついていないのではないか、ということです。今回で言えばいきなりの距離延長は今のこの馬には厳しすぎたような気がします。短距離の新馬戦がなかったから仕方ないのでしょうが、私はマイル戦と聞いた時は「無謀だ」と思ったくらいなので、それが出てしまったと思っています。それ以外で考えられるのは、パドックでおとなしく見えたように、どうもまだ走る気がないというか根性がないという気性的な部分もあるかもしれません。あれだけのスタートセンス、スピードを持っている馬が直線であれだけ失速するというのは、自分から走りをやめているのかもしれません。
 スタミナ不足の問題ですが、解消のためには基本的には長めに強い調教をしていかないと難しいと思います。ただ、脚元が弱く強い調教ができない馬などは短いローテでレースを使うことで、徐々にスタミナをつけていくという方法をとるようなので、マリーンもこちらに該当するのかもしれません。であれば、今後は短い距離のレースを何度も使っていくことでスタミナをつけていくしかないかもしれません。こんな感じだと、またしばらくは勝てないかもしれませんが、徐々に着順を上げていくことでゆっくりと前に進んでいけたらと思います。次に気性の問題ですが、こちらだったらちょっと深刻かもしれません。精神的な問題だけにどうすることもできません。外枠から揉まれない競馬をするとか、少しでも気持ちよく馬を走らせるしかないのでしょうが、根本的な解決になるかどうか。私としては、まだ2戦なので気性的な問題でないことを願いたいです。そういう意味でも次の未勝利戦は重要になってくると思います。
 その次走ですが、田所秀先生は早くも13日のダート1200mを目指すことを決めたようです。私もこのレースがいいと思っていたので文句はありません。冬の未勝利戦はダートしかないのでダートは当然なのですが、本当ならば1000m戦を走らせたいくらい(京都に1000mはない)なので1200m戦を選んでくれて良かったです。デビュー戦と同じ条件なので今度こそ掲示板を確保してもらいたいです。掲示板を確保できないにしても、直線で失速するだけという内容ではなく、直線でもぎりぎりまで粘るような走りを期待したいです。デビュー前の期待が大きかっただけに、新馬2戦の結果には少なからずショックを受けていますが、デビュー戦のスピードからもいつかは勝ち上がれることは確信しています。とりあえず、今はゆっくりと見守っていくことにして、少しづつでもいいので着実に成長していってもらいたいと思っています。
Vol.17へ続く

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