ガーディアンのレース成績に戻る
H11.7.4 G3ラジオたんぱ賞(芝1800m)について
にへい君の感想
-
NHKマイルCの3着4着馬が出てくるなど、さすがに重賞はメンバーが違う。とはいえ、皐月賞を僅差の7着という実績から言って、戦えない相手ではない。馬場が悪化するなど、条件が揃っただけに、勝つチャンスは十分ではあった。
-
不運にもまた1枠発走となり、案の定、内に包まれる展開となった。それでも、道中は中団をすすめたので、前走のような最悪の状況は免れた。それでも、外に出せるチャンスはまったくなく、3角からの勝負どころでもまったく動けず、後手後手の競馬となった。かなり厳しい展開と思われたが、直線に入って状況が一変した。最内が開いたのである。もちろん、ガーディアンはそこに突っ込む。この時の反応が素晴らしかった。あっと言う間に先頭集団に並びかけてしまったのである。あとは追うだけである。クロックワークとレッドチリペッパーとの壮絶な叩き合いになったが、ラスト100くらいで態勢が有利になってきた。「勝った!」と思った瞬間に、大外からアドマイヤカイザーが猛烈な追い込みで突っ込んできて、かなり焦ったが、なんとか抑えきってゴールした。
-
なんだかんだで重賞制覇である。本当に凄いことをやってくれた。今回はそれだけで満足しなければいけないだろう。レッドチリペッパーは斤量が重く、小回りで荒れた馬場で持ち味を発揮できず、マチカネキンノホシも小回りを意識して先行して自滅するなど、相手が走らなかったことが大きな勝因かもしれないが、勝ちは勝ちである。重賞制覇はやっぱり凄いことである。
-
次であるが、絞れないタイプなので、関屋記念あたりに出走するかもしれないとも思ったが、どうやら秋に向けて休養するらしい。賞金を大きく加算できたので、無理することもないので、いい選択だと思う。今後はオープンのマイルから中距離が戦いの場となるだろうが、とりあえず4歳時は安定した内容のあるレースを心がけてほしい。
各新聞の評価
- 1馬 ▲○△◎△注
- スポニチ△◎○△△○△▲
- ブック ▲◎○◎△×▲
1馬の情報
-
Q-前走は残念でしたね。(小枝TM)
スタート後に挟まれて後手を踏んでしまったからね。スムーズだったら結果は違ったはず。中1週だが、重めだったので終いは強めに追った。この一追いで体は絞れてきそう。
Q-では見通しは?
切れる脚がない分、雨が降って時計のかかる馬場の方が良さそう。上位争いを期待。
- 作戦 - 先行することになりそう
- 調教◎ - 中1週でもびっしり追ってこの時計。ピーク続く。(石井TM)
- 調教◎ - 好時計をマーク。引き続き好調。 気配9 動き9
- 特注馬ホット情報 - 全国的に多量の雨に見舞われた日本列島。福島の馬場も例外ではない。先週、先々週と、重馬場で競馬が行われており、急な馬場回復は考えにくい状況だ。そして、そんな馬場を想定すると、浮かび上がってくるのはシルクガーディアン。不良馬場のスプリングSで3着。しかも、前残りの展開を追い込んできた点は内容的にも素晴らしいものといえ、時計のかかる馬場が大歓迎の馬だからだ。
今週エルコンドルパサーのためにフランスに旅立った蛯名騎手も「残念だけど仕方ない。善臣さんに1勝とられちゃったな」と、出発前にポロリ。中1週ながら今週の調教もしっかり追われ、勝負気配も目一杯だ。(田村)
競馬ブックの情報(レース前)
- 矢野進師 - 前走はスタート直後挟まれて、苦しい位置取りになったが、よく伸びたね。負けはしたが、やはり力はあるよ。今回は前走以上のメンバーだが、決してヒケはとらないし、うまく流れに乗れれば、十分戦えると思っている。
- ポイント - 久々で発走直後挟まれて後退したのが前走。相変わらず絶好の動きを見せ上昇度大。不良のスプリングSで伸びたように道悪は平気。皐月賞0.6秒差7着ならば大いばりできる顔ぶれ、というより唯一のクラシック牡馬。その馬の54kgは有利。
- 朝駆け生情報 - 「今朝(土)は、北で角馬場。追いきりの時以上に気合いが乗って良化しているよ。掻きこむ走法なので渋化馬場はこなせるはず。前走同様内枠になったが、今度はスムーズに外に出して差し切りだよ。メンバー的に好勝負。」と高橋助手。
- 直前変り身診断 - 角馬場調整。馬体の張り、毛ヅヤの良さが目立つ。気配は申し分ない。
- TMからの一言 - 前走時の時計も動きも目を奪ったが、今回も同様に好調教。久々好走の反動はなく、半哩48秒台の好時計で力強く伸びた。調教が実戦に結びついてきた。(松本憲)
- この1頭・血統から推す - 競争能力だけでなく、環境に順応できる能力にも優れているのが父ヘクターの良さであり、強み。だからこそ、欧州Gレースを勝った初の日本産馬の父となり得たのだと思う。
- 調教 - ウッドコースの内目、勢いよく4コーナーを回ってきて直線もステッキが飛んで一杯に追ってくる。大飛びでそう鋭さはないが、全体を使って好タイムをマーク。
競馬ブックの情報(レース後)
- 次走へのメモ - 終始内ラチ沿いも手応えは上々。3角で前が詰まる不利はあったが、直線は開いた内にうまく入り込めた。追い比べで力強く伸び快勝。
- 蛯名騎手 − 内で包まれて苦しいレースをしていたので、今日はそういうレースを避けて外へ出したかったが、結局外へ出せずじまい。道中は折り合いに気をつけて乗ったが、手応えは良かったし、最後もまだ余力があったので辛抱してくれると思った。テン乗りでうまく乗れて嬉しい。今、馬が成長期に入ってグンと良くなっているんじゃないかな。
ガーディアンのレース成績に戻る