G1天皇賞秋の結果
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結論 |
◎メイショウオウドウ ○メイショウドトウ ▲ステイゴールド △ミッキーダンス △テイエムオペラオー
買い目(馬番連勝複式) |
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馬名 | 買い&消し | |
テイエムオペラオー (牡5・和田58) |
買い | 天皇賞春優勝、宝塚記念優勝、皐月賞優勝、阪神大賞典優勝、京都大賞典優勝など。G1-3勝、G2-3勝という実績は他を圧倒している。しかも現在重賞5連勝中であり、今年はまだ1度も負けていないという強さである。今年度のNo1ホースであることは間違いない。左回りや距離などの不安が囁かれているが、これだけのレベルの馬にとっては小さいことである。根本的な能力の高さで楽々カバーできるはずだ。 |
消し | まずは皐月賞以来となる距離がどうかだろう。古馬の2000m戦の流れはかなり厳しいものであり、2200m以上の息の入れやすいレースとは違い、息の入れどころが難しいだけに流れに対応できるかどうか疑問である。しかも東京2000mはマイラーでも走りきれるスピード重視のコースである。さらに1人気が勝てないというジンクスが非常に気になるところだ。 | |
ナリタトップロード (牡5・渡辺58) |
買い | 菊花賞優勝、京都大賞典優勝、京都記念2着、ダービー2着など。クラシック戦線ではテイエムオペラオー、アドマイヤベガと共に3強として活躍した。今年は未勝利だが、すべてテイエムオペラオーに負けているだけでこの馬の実力が落ちているわけではない。僅差の勝負の方が多いだけにちょっとしてことで逆転は可能なはずだ。東京コースはダービーでテイエムオペラオーに完勝している相性のいいコースでもある。 |
消し | テイエムオペラオーに4連敗というのはさすがに勝負付けが終わったという感じは否めない。最近勝ったのが菊花賞であれば距離2000mというのもどうかという疑問も出てくる。今年に入ってからのレースを見ると、貫禄が出てきたテイエムとは逆にどんどん影が薄くなっているのを感じてしまう。安定度の高い馬で常に好走する堅実派でもあるので、かえって一発というのも期待できないことになる。掲示板には載るだろうが連対まではどうかというころころだろう。 | |
メイショウドトウ (牡5・的場58) |
買い | オールカマー優勝、宝塚記念2着、金鯱賞優勝など。金鯱賞でラスカルスズカを敗り、その勢いで宝塚記念でも2着し、遂にトップレベルの域まで達した。外国産馬のため勝たなければ天皇賞に出走できないというプレッシャーの中でオールカマーを完勝し、テイエムとのリベンジを果たすべく名乗りを上げた。2000mは5戦3勝2着1回と相性がいい、持ちタイム1.58.5となかなかである。そしてこの馬、なんと左回りは3戦3勝である。条件は全て揃ったといえそうだ。 |
消し | 宝塚記念でテイエムに完敗しているだけに一夏超しただけで逆転できるかどうか。レースぶりも先行して抜け出すというものだけにどちらかというとスタミナ型の馬のような印象も受け、スピード重視の東京2000mに対応できるかどうか少し不安である。今勢いを感じるのは確かであるが、去年の六甲Sで1人気ながら11着に負けていることがあるだけに、ちょっとしたことで惨敗する可能性も否定できないだろう。 | |
トゥナンテ (牡6・幸58) |
買い | 毎日王冠優勝、北九州記念優勝、愛知杯優勝など。ステップレースの毎日王冠を勝ったのは大きい。これまでも毎日王冠で好走しその勢いで勝ってしまったケースはかなりある。この馬の父サクラユタカオーもそうだった。レース内容もスローの展開にもかかわらずほぼ最後方から差し切るという強いものだった。叩かれた上積みも見込めるだけにさらに体調はアップしているはずだ。左回りも得意そうだ。そういえばエアジハードといい、ウメノファイバーといい、サクラユタカオー産駒は左回りというか東京コースを得意としている馬が多い。 |
消し | 愛知杯を勝っているものの、新潟大賞典や大阪杯の結果を考えると、どちらかというと1800mがベストの馬のようにも感じる。距離が1F延びる今回は前走ほど走れるかどうか。それにG1初出走なのでレベルの壁を超えれるかどうかは走らせてみないと分からない。ゲート難という悪癖があるだけにG1のような大きいレースでは致命傷になる可能性もある。 | |
イーグルカフェ (牡4・岡部56) |
買い | NHKマイルC優勝、共同通信杯優勝など。NHKマイルCを勝っており4歳のトップクラスということになる。毎日王冠4着も斤量57kgを背負っての結果だけに価値は高い。今回はこの馬は斤量が減るのに対し、その他の馬は斤量増である。これを考えれば逆転は可能という理屈となる。NHKマイルCも前走惨敗からの巻き返しだけに、叩かれて大きく変わってくるはずだ。京成杯で2着した実績もあるので距離は問題ないはずだ。個人的には逆にこのくらいの方が合っているのではないかと思っている。 |
消し | これまでに4歳馬で連対したのはジェニュインとバブルガムフェローだけであるが、これらの馬と遜色ないという評価はちょっとできそうにない。今年の4歳マイル路線はレベルが高くなかったのでは?というのが正直なところである。常識的には4歳馬には厳しいレースなのである。2000mという距離もまだ1勝もしてないだけに、やっぱり長かったということもあるだろう。 | |
ダイワテキサス (牡8・北村58) |
買い | H12中山記念優勝、H12関屋記念優勝、H12新潟記念優勝など。8歳になったにもかかわらず今年だけで重賞3勝というのはかなり凄い。現在も重賞2連勝中で絶好調といえる勢いである。もともと天皇賞秋でサイレンススズカのライバル視されていた馬である。その時は故障で出走できず、去年は本調子でなかった。いよいよ万全を期しての挑戦となり力が入る。鋭い切れ味を持っている馬なので一発の魅力は十分にある。 |
消し | さすがに8歳馬となると全盛期の時のような走りを期待するのは無理だろう。今年の重賞3勝も中山記念は展開に恵まれたし、最近の2戦は夏のローカル戦でメンバーが弱かった。G1を好走するという裏付けにするのはちょっとつらい感じもする。距離も1800mの方が合いそうだ。どうもG1という器ではないような感じがする。 | |
ステイゴールド (牡7・武豊58) |
買い | 目黒記念優勝、天皇賞秋連続2着、H10天皇賞春2着、H10宝塚記念2着など。G1で4度連対を果たしているのに、なぜか重賞を勝てなかったこの馬が武豊をパートナーに目黒記念で念願の重賞制覇を果たした。ムラのある馬が7歳にして安定して走るようになってきており、去年よりも充実しているようにも感じる。さらに、この馬のベストレースは間違いなく去年の天皇賞秋である。厳しい流れを先行して抜け出してきたのは実力の証明であり、内容としてはスペシャルウイークを凌ぐものだった。東京2000mがこの馬のベストな条件であると考えていいだろう。前走5着に負けているが、去年だって6着からの巻き返しである。 |
消し | この馬は本当につかみ所がない。G1で好走したので期待するとポカするし、G2で情けない負け方をするから軽視するとG1で好走してしまう。今回は過去2年のことがあるし、鞍上が武豊ということで今までになく人気になりそうだ。こういう時は意外と来ないのがこの馬の個性であり、この馬らしいといえそうだ。なんだかんだで7歳馬だし去年と同じような走りを期待するのもどうだろうか。流れに左右される馬でもあるので、スタートしてみないと分からないところもある。スローの切れ味勝負であればまず出番はないはずだ。 | |
ミッキーダンス (牡5・佐藤哲58) |
買い | 小倉記念優勝、朝日CC優勝。今年の夏の上がり馬である。特に朝日CCでは鋭い末脚を繰り出してのレコード勝ちである。小倉記念はハンデに恵まれただけという評価を一発で見返してしまった。前走の毎日王冠は7着に敗れたが、この馬なぜか1800mでは連対がない。それに対し2000mでは重賞2勝を含む3勝という実績なのだから、この馬は2000mでしか走らないタイプなのかもしれない。であれば巻き返しも十分に考えられることになる。 |
消し | 夏場に3連勝した馬の連勝がストップしたということは勢いが止まったとどうしても考えたくなる。少なくても上積みはあまり期待できないだろう。前走7着も別定G2の壁に跳ね返されたという評価が妥当かもしれない。東京コースも3戦して連対なしとあまり相性が良くない。ましてG1初挑戦であれば格不足という感じは否めない。 | |
ロサード (牡5・松永幹58) |
買い | H11京阪杯優勝、北九州記念2着など。とにかくラストの切れ味が鋭い馬である。去年の京阪杯での最後方からのごぼう抜きは圧巻であった。その後惜敗が続いているが、展開に恵まれず届かなかったというレースが多い。G1のような厳しい流れになればなるほどこの馬の切れ味が生きそうなだけに、一発の魅力は十分である。前走も京都大賞典で直線だけの競馬ながら3着と調子の良さをアピールしている。 |
消し | この馬は展開に左右されすぎる。京阪杯を勝った時もハイペースで先行馬総崩れという流れだった。G1だと例えハイペースになっても前の馬もそうは崩れない。まして中団の馬でも伸びてきてしまうだけに直線だけの競馬しかできないというのはあまりに不器用と言えそうだ。それにこの馬は揉まれ弱いという最大の弱点がある。包まれるような展開だとそれで終わりである。G2G3でも好走だけで終わってしまう馬なので、G1という器も感じられない。 | |
サクラナミキオー (牡6・田中勝58) |
買い | エイプリルS優勝、オールカマー2着など。前走オールカマーで2着しているので調子は良さそうである。苦手の道悪で2着に残ったのだから強くなっている証拠ともいえる。東京で3勝しているのでコース相性は良い。今年は有力馬がほとんど後方からの馬だけにマイペースで先行できれは意外に粘りきるということもあるかもしれない。 |
消し | 前走2着も道悪でスローの展開と逃げ馬が圧倒的に有利な展開であった。正直強さを感じれる内容ではなかった。実際にもっとレベルが低かったと思われるローカル重賞でも3着4着が精一杯という感じなだけに、G1では格不足という印象である。これだけレベルが高くなると切れ味の鋭い馬が多くなるだけに、直線の長いコースもどうかと思える。逃げる展開ならば一発ということもあるかもしれないが、ハイペースで逃げるロードブレーブがいるだけに、この馬にとっては展開も厳しくなるのではないだろうか。 | |
メイショウオウドウ (牡6・飯田58) |
買い | H12大阪杯優勝、H11毎日王冠2着など。この馬のベストレースは去年の毎日王冠だろう。グラスワンダーとハナ差の勝負をしたのだから高く評価しなければならない。この時のタイム1.45.8もかなり優秀である。東京コースは問題ないだろうし、別定G2の大阪杯を勝っているのだから距離だって問題はない。休み明けもかえってリフレッシュされて好走するということも考えられる。一発は十分に考えられるだけの裏付けを持っている馬である。 |
消し | やはり休み明けは大きな不安といえる。過去10年を振り返っても休み明けでいきなり連対した馬はいない。最も開いたのでもエアグルーヴの2ヶ月である。4ヶ月休んだこの馬が好走するのはかなり難しいといえそうだ。それに去年の天皇賞では人気になりながらも惨敗したり、今年の宝塚記念も見せ場もなく終わったりと、どうもG1では役不足という感じもする。G3とかでもあっさり負けることもあり、安定度もあまり期待できない。 | |
トーワラノビア (牝6・郷原56) |
買い | 前走準オープンとはいえ勝っているので勢いはありそうだ。東京コースで勝っているのも好感が持てる。 |
消し | オープン初挑戦はG1というのはあまりに厳しい。しかも2000mに実績があるわけでもない。前走の勝ちも僅差だったので大物感を感じることもできない。常識的にはあまりに苦しい戦いになると言わざる得ない。 | |
ジョーヤマト (牡8・須貝58) |
買い | ダイヤモンドS2着。東京コースの重賞で連対を果たしたのはそれなりに評価すべきだろう。 |
消し | ダイヤモンドSは斤量51kgとかなり恵まれた。それで2着に負けているのは痛恨である。すでに8歳馬で上積みは期待できないし、5ヶ月ぶりの休み明けで力が出せるとは思えない。距離も2500m以上で好走しているだけに、2000mというのは短すぎると思う。この程度の実績ではとてもG1では通用しないというのが常識的な判断だろう。 | |
ミヤギロドリゴ (牡7・横山典58) |
買い | 春に準オープンを2連勝してオープン入りした。2連勝というのは実力が抜けていなければできないものであり、そういう意味では能力がけっこう高い馬なのかもしれない。後方から競馬をして直線だけの競馬をする馬だけに、展開次第では一発ということもあるかもしれない。 |
消し | オープンに入ってからは15着、11着、9着と明らかに実力の違いを見せつけられているという内容だった。重賞では実力不足という感じがする。ましてG1ではとても相手にならないという感じである。東京コースで連対経験がないので、左回りが苦手なのか、もしくは直線の長いコースが合っていないのかもしれない。 | |
ユーセイトップラン (牡8・ロバーツ58) |
買い | H10アルゼンチン共和国杯優勝、H12ダイヤモンドS優勝など。この馬のベストレースはアルゼンチン共和国杯だろう。スローの流れだったのに最後方から上がり33.8という末脚で差し切ってしまった。ダイヤモンドSでも勝っており東京の重賞3勝というのはかなり凄い。 |
消し | まず休み明けでいきなり実力を出せるかどうか。また2500m以上での好走が目立つだけに2000mはこの馬には短そうだ。8歳にしてダイヤモンドSを勝ったが、レベルが低かっただけでありG1の裏付けにするにはちょっと厳しい。全盛期の時のような迫力も感じられなかったし、力は落ちてきていると考えるべきだろう。 | |
ロードブレーブ (牡6・柴田善58) |
買い | 重賞実績としては去年の目黒記念で5着というのがある。スタートしたらガンガン飛ばすというのがこの馬の持ち味であり個性といえる。まったくノーマークの逃げになるだろうから、後方で有力馬が牽制するようだと、気分良く走りきってしまうということもあるかもしれない。 |
消し | まあ普通に考えて準オープンでも逃げ切れない馬が、G1で逃げ切れるとは到底思えない。持ちタイムが速いわけでもないし、重賞あるいはオープン勝ちがあるわけでもない。2300m以上で走ることが多いだけに、2000mも短いかもしれない。 |