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G1有馬記念の反省

G1有馬記念の結果
1 4-07テイエムオペラオー 和田 2.34.1---36.4 480kg+4 1人気
2 7-13メイショウドトウ 安田康 2.34.1ハナ36.5 512kg+8 2人気
3 6-12ダイワテキサス 蛯名 2.34.23/436.9 484kg+4 13人気
単勝170円 枠連330円
複勝120円 170円 770円 馬連380円
ワイド230円 1730円 2900円
予想と見解 好材料と不安材料
G1有馬記念の感想
  • 時間の都合上簡単にさせていただいております。
  • テイエムオペラオーの強さには「まいった」としか言いようがない。今年の中長距離G1全勝という偉業を成し遂げたことは本当に凄いことで、関係者の方々に敬意を表したい。それと忘れていけないのはメイショウドトウの頑張りである。これでこの馬もG1で4連続2着である。つまりはオペラオー以外には負けていないのである。しかも着差は天皇賞秋以外は僅差という勝負なのだから、この馬もオペラオーと勝るとも劣らない評価をしてあげないと可哀想である。来年もこの2頭を中心に競馬が動くことはほぼ間違いないと思われる。
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    参考
    G1有馬記念の予想
    結論   ◎テイエムオペラオー
      ○ナリタトップロード
       ▲ツルマルツヨシ
       △ステイゴールド
     買い目(馬番連勝複式)
      4-7(2,000円)
      1-7(1,000円)
      7-11(1,000円)
      1-4(1,000円)
      4-11(500円)
      1-11(500円)
    にへい君の見解
  • いよいよ今年のフィナーレ有馬記念となった。今年の注目は何と言ってもテイエムオペラオーが前人未到の中長距離G1全制覇を達成できるかどうかである。これまでの傾向であれば天皇賞、JCと頑張った馬は有馬記念は息切れのためか意外な凡走をすることも多々あるだけに、この馬はどうなのかというのが大きなポイントになるだろう。今回のレースは良くも悪くもこの馬のためのレースといえる。
  • 私の本命◎はテイエムオペラオーである。天皇賞秋、ジャパンCとひねくれて本命◎にしなかったが、どちらも完勝されて私も何も言うことがなくなった。中長距離のG1を4勝した実力をさすがに評価せざる得ない。連日のマスコミ報道の中にはオペラオー危うしという評論もあるように、目に見えない疲れなどで今回のレースは負けるということもあるかもしれない。そういう意味では、意地でもこの馬に◎を打たないということも考えた。しかし、これだけの実績を残した馬に対してこれ以上ひねくれる必要があるのか、と考えた場合に、有馬記念ではもっと素直になるべきではないかと考えた。つまりは、有馬記念では今年最も頑張った馬、最も強いと思われる馬を素直に評価するのが自然というか1年の締めくくりにふさわしいのではと考えたわけである。そのように考えると、この馬を否定する理由は何もない。この馬こそ今年の年度代表馬にふさわしい馬であり、最も強い馬である以上は、例え結果として負けたとしても◎を打つことに悔いはないと私は判断した。ただ、去年のスペシャルウイーク、グラスワンダー、エルコンドルパサーよりこの馬が強いとはさすがに思えず、どこかで負けるような気がするというのも否定はできない。連戦の疲労で負けるのであれば2着を外す可能性もあるわけだし、いちおうボックスで勝負することで心の整理をつけた。
  • 対抗○はナリタトップロードにする。的場騎手が乗るのは大きい。ライスシャワーでミホノブルボンとメジロマックイーンを敗り、グラスワンダーでスペシャルウイークを敗ったように、1強のレース、もしくは2強対決にめっぽう強い騎手である。これまでのトップロードのオペラオーとの着差がそんなに大きくないことを考えれば、的場騎手の乗り方次第で逆転も十分にあり得ると私は思っている。的場騎手ならオペラオーの後ろでレースを進めるのではないか。ダービーの時のようなレースを私は期待している。もちろん、実際に走るのは馬であり、馬の絶対能力が足りなければ話にならない。そういう意味では的場騎手が乗ったからと言って逆転できるとは限らないのも確かではある。中山の荒れ馬場も合いそうにないし、ステイヤーズSの疲れも心配である。にもかかわらずこの馬を敢えてこの評価にしたのは、この馬の絶対能力がオペラオーと遜色ないことを的場騎手に証明してもらいたいという気持ちが強いからである。できることなら、なんとかここでオペラオーを敗って一矢報いてもらいたいものだ。
  • 単穴▲はツルマルツヨシにする。去年の有馬記念で4着した実績を忘れてはいけない。グラスワンダー、スペシャルウイーク、テイエムオペラオーと僅差の勝負をした実力は間違いなくG1級である。今年は京都大賞典しか走っていないが、休み明けで上がり33秒の勝負では6着が精一杯だろう。1度叩かれた効果は大きいだろうし、その後レースを使わず有馬記念1本に絞って調整してきたので今度はしっかり走るはずだ。今年は京都大賞典だけなので、本当に去年のデキに戻っているかどうか分からないだけに、あまり信用することもできないが、去年の京都大賞典でテイエムオペラオーに勝っているのだから、オペラオーを敗る可能性も秘めた馬であることも確かである。私はこの馬はかなりやってくれるのではないかと真剣に思っている。
  • 4番手はステイゴールドにする。最後の1頭はかなり悩んだ。悩んだ結果この馬にした。毎回言っているがこの馬に理屈は通用しない。いつ走るか分からない典型的なタイプである。それでいつもG1で穴を出しているではないか。敢えてこれまでの傾向をいえばハイペースに強い印象を私は持っている。となれば、ホットシークレットがガンガン飛ばすだろうから意外にペースが速くなることを期待して、この馬を評価してみた。厳しい流れになればこの馬のしぶとさが生きるはずで、かなり人気が落ちているのもこれまでのG1好走パターンと同じである。まあ、よく分からない馬なので惨敗されても文句が言えないが、連対してから「またかあ」と言っても遅すぎる。
  • 5番手はマチカネキンノホシにする。テイエムを敗る可能性があるという視点で見れば、私はこの馬はまだまだ潜在能力を出し切っていない可能性を秘めているという意味で意外に恐い存在だと思っている。でも、前走のJCの走りが今のこの馬の限界かなと判断して今回は好走しても連対はないのではないかと判断した。
  • 6番手はメイショウドトウにする。天皇賞秋、JCともオペラオーの2着なのだから、今回だって同じ結果というのは十分に考えられるというか、そう考えるのが自然かもしれない。しかし、この馬は今年の日経賞で3着に負けているので中山2500mではどうかと私は思った。東京2400mに比べればコースも難しいしスタミナもかなり必要だ。左回りの方が得意な馬だし、さすがに今回は2着も外すのではないかと私は判断した。まあ、配当がつまらないからという気持ちも否定はしませんけどね。
  • 7番手はキングヘイローにする。この馬の潜在能力もかなり高いと思われながら、これまでに勝ったG1はなんと高松宮記念だけ。しかし、この馬がスプリンターだと思ったことは私は1度もない。この馬は2000mでも十分に走れる資質を持っていると思っている。現に菊花賞で5着した実績だってある。このレースで勝ってしまっても私はそんなにびっくりはしないだろう。と言っても、さすがに馬券となると躊躇してしまう。能力はあっても気性的な問題があるだけに、やっぱり2500は難しいだろう。今秋の走りがいまいちなので勢いを感じることもできない。
  • 8番手はジョービッグバンにする。宝塚記念3着馬なのだからこのレースで好走しても何の不思議もないはずだ。前走は休み明けでいきなりマイルG1では仕方ない結果である。叩かれた上積みは見込めるだろうし、始めからこのレースを狙っていたのかもしれない。そういう意味では非常に恐い1頭である。しかし、実績が2000m前後に集中していて長距離の経験がないのが気になった。宝塚記念で3着なのだからさらに距離が延びることを考えれば、さらに着順をあがるのは難しいのではないかと判断した。
  • 9番手はトーホウシデンにする。菊花賞2着の実績があり、4歳馬代表として今回参加するが、この馬は重賞も勝っていないし、古馬とも初対決である。私にはあまり強いイメージはないのでこの評価にした。でもこういう馬にやられるのが今年の私のパターンだからなあ。意外にきちゃうのかなあ。
  • 10番手はホットシークレットにする。たぶんハイペースの逃げを打つだろう。そうなるとメジロパーマーが逃げ切ったのを思い出す。オペラオーをみんなマークしていたら、オペラオーがまったく走らず、気づいた時にはこの馬が安全圏にいたということも十分に考えれる。そういう意味では逃げる馬は常に展開次第で勝てるチャンスがあるということになるわけだが、まあ確率でいうと勝てる確率はそんなに高くないと私は思っている。この馬が逃げ残る展開になれば素直に諦めるしかないだろう。
  • 11番手はアドマイヤボスにする。キャリアが浅いし、実績は4歳限定G2だけだし、古馬との対決では10着に負けるなど、このレースで好走する材料はほとんどないといえる。しかし、サンデーサイレンス×ベガという配合で、アドマイヤベガの弟という血統は超1流であり、キャリアが浅い分まだまだ底を見せていないという未知の魅力もある。アグネスデジタルがマイルCSを勝ったように、この馬だってまだ見せていない真の実力を大一番で見せるかもしれない。でも、私はそういう未知の魅力にはあまり期待しないことにしている。
  • 12番手はダイワテキサスにする。ジャパンC5着はかなり頑張ったが、ここらへんがこの馬の限界だと思う。2500mという距離も長いと思うし、8歳という年齢からもさすがにG1で連対までは難しいと私は思う。
  • まあ、こんなところでしょうか。
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    G1有馬記念出走馬
    馬名 買い&消し
    テイエムオペラオー
    (牡5・和田57)
    買い H12天皇賞春優勝、H12宝塚記念優勝、H12天皇賞秋優勝、H12ジャパンC優勝など。今年は重賞7戦して全勝しかもそのうちG1が4勝と歴史に残る走りを続けている。これだけの実績だけでも死角はないと言えるが、細かく見ても、長い距離に荒れた馬場も得意というのだから、本当に死角がないといえる。疲れが心配かもしれないが、ジャパンCでもプラス体重で出走してきていることを考えれば、この馬に疲れなんか関係ないのではないか。多少疲れがあったにしろ、それは相手だった同じことであり、この馬が3着まで沈むまでのものではないと思われる。
    消し これだけの馬の死角を探すのはこじつけでしかない。少なくてもこの馬だけに該当する不安材料はないだろう。負けるとすればやはり「目に見えない疲れ」しかないだろう。ジャパンカップの後のトウカイテイオーやオグリキャップのように信じられない凡走をしてしまう可能性も否定はできないだろう。それ以外の理由としては和田騎手の「おごり」かな。他の馬を舐めきって早めに仕掛けるようだと意外に直線で失速するかも。でもまあ、あまり期待はできないだろうな。
    ナリタトップロード
    (牡5・的場57)
    買い H11菊花賞優勝、H12京都大賞典2着など。テイエムオペラオーのライバルとしてクラシックから戦ってきた。今年に入ってからはオペラオーに勝ってはいないが、ライバルとしての使命は十分に果たしてきた。この馬さえいなければ重賞はもちろんG1だって1つは勝っているはずだ。とにかくオペラオーと僅差の勝負をしているのだから能力は遜色ないはずである。そういう意味では今回マンマークの鬼である的場騎手に乗替るのはあまりに大きい。相手は1頭だけという時の騎乗は半端でなく強いだけにこの馬にとってはあまりに大きな援軍となるはずだ。
    消し ステイヤーズSで負けたのはあまりに頂けない。しかも負けただけならともかく馬券に絡めない4着なのだから話にならない。ふつうステイヤーズSで4着に負ければ有馬で好走するなんて無理と判断するものだろう。調子が下降しているのかもしれない。それにこの馬は荒れた馬場は苦手で冬の中山コースを得意とするとは思えない。オペラオーに僅差といっても内容的には完敗というものだし、ここまできて逆転するというのは難しいのではないか。成長を続けるオペラオーに対してこの馬はピークが過ぎつつあるような感じさえする。
    メイショウドトウ
    (牡5・安田康57)
    買い H12オールカマー優勝、H12天皇賞秋2着、H12ジャパンC2着など。天皇賞秋、ジャパンCとオペラオーの2着に敗れるものの日本No2の座を手中にしたという感じである。オペラオーがG1-5連勝ならば、この馬だってG1-4連続2着の期待がかかる。もちろんジャパンカップでの差がクビ差なのだから逆転があっても不思議はない。右回りもオールカマーを勝っているわけだし、距離もジャパンCであれだけ走るのだから大丈夫だろう。安定度は高い馬だし大崩れはないだろう。
    消し まずは2500mの距離がどうかである。2000mに良績が集中しているし中山2500mは日経賞で3着に負けている実績がある。2400m以上で勝ち星がないわけで東京2400mが距離の限界という感じがしないでもない。次にジャパンカップをピークに仕上げたらしいので調子の維持が心配である。疲労の残りそうな負け方だっただけに体調が下降していることも考えられる。また左回りが得意な馬なので右回りになるとどうかという不安がある。宝塚記念、オールカマーの走りを見る限りでは気にするほどではないとは思うが、ジャパンCほど走れるかとなると疑問である。
    ステイゴールド
    (牡7・後藤56)
    買い H12目黒記念優勝、H10天皇賞秋2着など。G1の常連馬であるが、この3年間よくケガもせず頑張ってきた。皆勤賞をあげたいくらいだ。今年念願の重賞制覇を果たし例年になく勢いは感じる。この馬の個性ともいえるG1連対はさすがに果たしていないが、いつ好走してもおかしくない雰囲気はいつも持っている。前走もハナを切るなど存在感は十分にアピールした。さすがに力の差を見せつけられたという感じもするが、この馬はそういう後にいつも好走している。つまりは、この馬に理屈はないのであり、いつ走るか分からないのがこの馬の魅力なのである。
    消し 常識的に考えれば天皇賞秋7着、ジャパンC8着の馬が有馬記念で巻き返すのは難しいということになる。G1勝ちがあれば巻き返しもあるかもしれないが、この馬は重賞を1勝しかしていない馬である。しかも、今年はG1では4着が最高と底を見せてしまっている。7歳になって安定してきた感じもするが、それがかえって一発屋のこの馬の魅力を半減しているような気もする。年齢的に成長は考えづらいし、ふつうに考えれば厳しい戦いになるのではないか。
    キングヘイロー
    (牡6・柴田善56)
    買い H12高松宮記念優勝、H11マイルCS2着、H10皐月賞2着など。今年の春に念願のG1制覇を果たした。しかしそれが高松宮記念というのがこの馬らしくないというかこの馬らしいというか。とにかく皐月賞2着、菊花賞5着、有馬記念6着という実績からもこの馬がスプリンターでないことは明白であり、長い距離でも十分に通用すると思われる。1200mのG1を勝ったというのはこの馬の絶対能力の高さを証明しているものなのである。気性的にマイル前後での良績が目立つが折り合いさえつけば2500mでもこなせそうな感じもする。そのくらいの潜在能力を持っていそうなのがこの馬なのである。
    消し 常識的に考えて1200mのG1を勝った馬が有馬記念で好走するというのは考えづらい。この馬はもともと非常識と言われればその通りだが、これまでも2000m以上のレースとなると気性の悪さを出して凡走しているだけに、今回も同じようなことになるのではないだろうか。まして今秋はスプリンターズS、マイルCSともこの馬らしさが出ておらず、勢いがどうも感じられない。年齢的な衰えもあるのかもしれない。
    マチカネキンノホシ
    (牡5・岡部57)
    買い H12ACCC優勝、H12アルゼンチン共和国杯優勝など。3歳時から素質の高さを評価されていた馬であるが、AJC杯、アルゼンチン共和国杯ではその潜在能力の高さを見せつけた。G1ではいまいちの成績であるが、この馬の場合実力の限界というよりは馬の集中力の問題だと思われる。ジャパンCでは 着にがんばっていることからも気性的成長も見られ、一瞬の切れ味を生かせる中山コースであれば巻き返す余地は十分だろう。ゆったりと流れる2500mも合いそうだし、一発の魅力は十分である。
    消し この馬の問題はその気まぐれな気性である。能力はあるのに真剣に走ろうとしない。真面目に走れば確かに強いが、その確率はそんなに高くない。特にG1では流れが厳しくなるためか集中力を維持できないような感じがする。また、負ける時はいつも惨敗のこの馬が前走のジャパンCでは6着と意外に崩れていないことを考えると力を出し切ったという見方もできると思う。
    トーホウシデン
    (牡4・田中勝55)
    買い H12菊花賞2着、H12セントライト記念2着など。菊花賞ではエアシャカールにクビ差の2着に負けたが、3着以下は4馬身離していることからも勝ち等しい内容だった。ブライアンズタイム産駒らしく大一番での強さを見せつけた格好となった。今回は4歳馬代表としてこのレースに臨むわけだが、菊花賞からゆったりとしたローテーションとなるので体調は万全だろう。ジャパンCの疲労が残る古馬陣よりもそういう意味では有利かもしれない。斤量55kgも恵まれている。ダービー4着以外は連を外したことがないという安定度もいい。ロベルト系は有馬記念にやたら強いだけにこの馬にもチャンスはありそうだ。
    消し 実はこの馬は重賞未勝利である。セントライト記念でも星を落としているように、どうも勝負弱いイメージが強い。また、ジャパンCでエアシャカールとアグネスフライトが惨敗したことで現4歳世代のレベルも疑問となる。エアシャカールに勝てなかったこの馬が古馬を相手に戦えるのかという感じはしないでもない。それにこの馬430kgと馬体がかなり小さい。どうもライスシャワーとイメージが被る。意外に3000m以上でしか走らない馬ということも考えられる。
    ツルマルツヨシ
    (牡6・藤田56)
    買い 去年の有馬記念で僅差の4着に頑張っていることを考えてもこの馬の絶対能力は相当高いはずである。少なくても去年の有馬記念の時点ではテイエムオペラオーと同程度の実力だったと考えていい。今年は斤量差が逆になるので逆転できるという考え方もできる。今年のオペラオーとの対戦は京都大賞典だけであるが、この馬は長期休養明けだったことを考えればやむ得ない。その後じっくりと調整されて体調万全であれば、厳しい戦いが続くオペラオー相手ならば十分に戦えるだろう。
    消し 今年の戦績は1戦だけというのはやはり不安である。しかも京都大賞典から1度も使われていないことで体調の状態が万全であるかどうかが判断できない。京都大賞典で 着に負けていることからも体調が戻りきっていないという可能性も十分に考えられるし、去年がピークで根本的な実力が落ちているということも考えられる。まして、去年もテイエムオペラオーに負けているのだからさらに成長したオペラオーに勝つのは厳しいということになる。とにかく今年は何の実績も残していないのだから惨敗されても文句が言えないことになる。
    アドマイヤボス
    (牡4・武豊55)
    買い H12セントライト記念優勝。3戦目で別定G2を勝っていることでもこの馬の潜在能力の高さが分かる。それもそのはず、何せサンデーサイレンス×ベガという超良血であり、しかも兄にアドマイヤベガというダービー馬がいるのだから当然のことともいえる。前走は惨敗に終わったが、キャリアが浅いこと、初めての1流古馬との対戦だったことを考えれば、やむ得ない結果ともいえるだろう。セントライト記念2着だったトーホウシデンが菊花賞で僅差の2着だったことからもこの馬がG1級の馬であることは明らかだろうし、能力を出し切るようであればこのレースで勝ってしまっても不思議はないのではないだろうか。
    消し まだキャリア4戦しかないし、実績は4歳限定のセントライト記念だけ。しかも重馬場でのレースだっただけに本当の実力かどうかは何とも言えない。それにトーホウシデンは休み明けでまだ本調子ではなかったはずである。さらに前走アルゼンチン共和国杯では10着に惨敗し、古馬相手ではまだまだ実力不足であることを露呈している。G2のハンデ戦でこのありさまではG1の有馬記念ではとても戦えないということになるだろう。潜在能力は高いのかもしれないが、この舞台でいきなり100%の力を出し切るのは難しいのではないか。本格化するにしろもう少し先の話になるのではないだろうか。
    ダイワテキサス
    (牡8・蛯名56)
    買い H12中山記念優勝、H12関屋記念優勝、H12新潟記念優勝など。8歳になって重賞3勝というのはあまりに凄い。これだけでも立派な成績であるが、それよりも評価しなければいけないのは前走のジャパンC5着だろう。G1ではさすがに通用しないだろうと思われていたのを見事に払拭してしまった。日本馬だけでは3番目ということなのだから上1頭に逆転すれば連対できるということになる。勢いも感じられるし、何かやってくれそうな雰囲気が漂っている。この馬の斬れ味が生きる流れになれば一発あっても不思議はない。
    消し 8歳にしてはよく頑張っていると思う。本当に頭が下がる。しかし、戦績が1800mに集中していることからもあまり長い距離は得意ではないと思う。オールカマーを勝った実績もあるし、前走のジャパンCの走りからも距離は大丈夫という見方もあるが、私は中山2500mと東京2400mはスタミナの必要度がまったく違うと思う。上昇度も前走のジャパンCで一杯一杯という感じがして上積みはほとんど見込めないと思う。前走が出来すぎであれば今回はそれ以上を期待するのは酷のような気がする。
    ジョービッグバン
    (牡6・山田和56)
    買い H12中山金杯優勝、H12小倉大賞典優勝、H12金鯱賞2着など。今年の上半期の走りはけっこう凄かった。中山金杯完勝から始まって宝塚記念3着で締めくくるという内容のあるシーズンだったと思う。特に宝塚記念ではテイエムオペラオーと0.1秒差の勝負をしているのだから価値がある。阪神の2200mで好走したというのも大きい。これならば中山2500mもこなせなくはないかなという感じもする。前走惨敗は休み明けだからやむ得ないし、叩かれた上積みは大きいだろうから、前走のことは考えずに素直に宝塚記念の実績を信じるべきではないだろうか。早めに抜け出す積極的なレース運びをする馬なので、後方の人気馬がもたもたしているようだとこの馬が粘りきるということもあるかもしれない。
    消し やはり最も心配ないのが距離だろう。どちらかというと早い流れを先行して粘りきるというレースを得意としているので、ゆったりと流れる長距離戦でこの馬のしぶとさが生きるかどうか分からない。かといって、速い流れを先行してスタミナが持つのかという心配もある。やっぱり1800m〜2000mでこそこの馬は強いような気がする。勢いとしても前走休み明けとはいえ15着に負けているというのはどうだろうか。1度叩かれただけで本当に一変するか疑問ではある。
    アメリカンボス
    (牡6・江田照56)
    買い H12H11エプソムC優勝、H12中山記念2着など。今春は重賞戦線でよくがんばった。別定G2で連対を果たすなど重賞の常連として確固たる地位は築いた。今秋の走りはいまいちだが、叩かれながら良くなってくるタイプでそろそろ走り頃かもしれない。勝つ時は大物感たっぷりなだけに絶対能力は高い馬かもしれないだけに、一発あっても不思議ないかも。
    消し 好走している重賞はほとんど1800mである。アルゼンチン共和国杯、日経賞の走りを見る限りでは2500mは距離が長いと思われる。しかも、前走は得意と思われる1800m戦で13着惨敗である。トップハンデだったし、スタートがいまいちだったことを考えても負けすぎのような感じがする。勢いもちょっと感じられない。G1も初挑戦というのもどうだろうか。G1でどうこうという馬ではないかもしれない。
    メイショウオウドウ
    (牡6・河内56)
    買い H12大阪杯優勝、H11毎日王冠2着など。何度も言うがこの馬のベストレースは去年の毎日王冠である。グラスワンダーとハナ差の勝負をしたのだから絶対能力は相当高いはずである。この時のタイム1.45.8もかなり優秀である。別定G2を勝っている実績もあるのだから舐めてはいけない。前走マイルCSで復活の兆しといえる3着に好走し調子は上向きのはずで、一発あっても不思議はない。2200mで1勝しているのだから距離はまったく合わないわけではないだろう。
    消し 2500mという距離がどうかという不安がある。2000m前後に良績が集中しているだけに長距離となるとどうか。毎日王冠がベストレースであること、前走のマイルCSも3着に頑張っていることを考えると、2000mまでの馬のような気もしてくる。実際に2000m以上のG1だと掲示板にも載れていないわけだし、G1でどうかという不安もある。有馬記念ともなると連対馬のほとんどはG1勝ちもしくはG1連対の経験があるもので、マイルG1で3着が最高のこの馬ではちょっと力が足りないかもしれない。
    ホットシークレット
    (騙5・横山典57)
    買い 前走のステイヤーズSでは内容のある勝ち方をした。3番手で折り合い直線の叩き合いを制したのだから実力と認めていいだろう。同じ中山コースだしスタミナ勝負になればチャンスはあるだろう。また同型馬がいないのでマイペースで逃げることができる。ノーマークで逃げた時は意外にしぶとい走りをする馬だし、今の充実度ならばそう簡単には捕まらないはずだ。大穴の典型的パターンとして逃げ馬が残ってしまうことはよくあることだ。テイエムオペラオーが本調子でなく後方でもがくようであれば、トウカイテイオーの有馬記念やグラスワンダーの日経賞のように逃げ馬がそのまま残ってしまうということもあるかもしれない。
    消し 前走は強い内容だったが、スタミナには絶対の自信があるこの馬にとっては、3600mという距離と流れが速くなりスタミナ重視の展開になったことが大きいと思われる。今回のレースは前走より1100mも短くなるわけだし、ステイヤーズSよりは明らかにスピード重視のレースとなるはずだ。そうなると前々走まで惨敗が続いたような結果になるのではないだろうか。前走勝っているだけにまったくのノーマークにはならないだろうし、展開も思ったほどは恵まれないのではないだろうか。
    ゴーイングスズカ
    (牡8・芹沢56)
    買い H12福島記念優勝、H10目黒記念優勝など。前走斤量57.5kgを背負って重賞を勝ったのは大きい。パワー型の馬でありスタミナ勝負になると本当に強い。去年の有馬記念でも6着に踏ん張っているように、中山のしかも暮れの荒れ馬場であればG1でも十分に通用するだけの力を持っているといえる。前走久々に重賞を勝って勢いもあるし、今回はホットシークレットがいるので好位からの競馬になるだろう。うまく流れに乗れれば去年以上の走りも期待できるかも。
    消し さすがに8歳という年齢を考えるとどうだろうか。確かに前走重賞を勝っているが、ローカル福島のハンデ戦ではそんなにレベルが高かったとは思えない。2.04.1という時計が示すように完全なスタミナ勝負となっていた。さすがにG1ともなるといくら2500m戦とはいえスピード能力が絶対条件となる。ただでさえ斬れる脚がないこの馬にはG1はちょっと厳しいといえる。歳を1つとっているわけだし、常識的に考えれば去年の6着という着順をさらに上げることは難しいのではないだろうか。
    ユーセイトップラン
    (牡8・中舘56)
    買い H12ダイヤモンドS優勝、H10アルゼンチン共和国杯優勝など。長距離重賞での好走例が多くスタミナには絶対の自信がある。さらに一昨年のアルゼンチン共和国杯で上がり33.8という驚異の末脚で直線だけで差し切り勝ちをしているようにスピードも持っている馬である。すでに8歳となったが、休み明けの天皇賞秋で6着にがんばるなどまだまだ力は衰えていない。ここ2戦は展開に恵まれなかっただけだし、G1だと流れが厳しくなるからこの馬向きの展開になるともいえる。
    消し さすがに8歳という年齢を考えるとどうだろうか。ダイヤモンドSもメンバーがかなり弱かったし、全盛期のイメージとは大きく違った。天皇賞秋6着も道悪が味方となったともいえるし、ここ2戦は得意の距離の割には見せ場もなかった。まだまだ元気とはいってもG1しかも有馬記念で好勝負できるという内容には遠かったように感じられる。実績が東京コースに集中しているのも気になるところだ。
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