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G1日本ダービーの反省

G1日本ダービーの結果
1 2-04アグネスフライト 河内 2.26.2---35.4 452kg-4 3人気
2 1-02エアシャカール 武豊 2.26.2ハナ35.6 494kg+2 1人気
3 7-13アタラクシア 四位 2.26.83.1/236.5 500kg+6 6人気
単勝510円 枠連540円
複勝210円 120円 540円 馬連600円
ワイド350円 2230円 1120円
予想と見解 好材料と不安材料
G1日本ダービーの感想
  • 私は河内騎手のガッツポーズを初めて見た。しかも、ハナ差のゴールだったはずなのにその直後に拳を上げていた。念願のダービージョッキーの座をもぎ取り、自然とそうなってしまったのだろう。今年ダメだったら二度とチャンスはこないかもしれない、そういう思いがベテラン騎手には大きなプレッシャーになって襲いかかる。若いジョッキーが初めてダービーに乗るという緊張感の比ではないはずだ。それを最後方からレースを進めきっちりと差し切るのだから凄すぎる。超1流のベテランジョッキーのダービー制覇、久々に感動的なシーンを見せてもらった。
  • 勝ったのはアグネスフライトであった。やはり現代ダービーを制するのに必要なものは、一にも二にも直線での切れ味であることを再認識した。最後方からの競馬で勝ってしまうなど、ダービーポジションなんて言葉があった時代には考えられないことであるが、ここ数年のダービー馬はみんな後方の位置取りから制している。それにしても、この馬のラスト100mの伸びは半端ではなかった。ほとんど勝負あった!というところから逆転してしまった。4角あたりでは武豊よりも河内の方が手綱をしごいていたから、この馬はけっこうズブイというか反応がよくない。でもその反面としてスピードが加速度的に上がっていくという脚質のようだ。勝負どころでの瞬発力の差でシャカールに置いていかれるものの、追えば追うほど加速していき、最後で追いつき追い越すのだからエンジンが違うとしか言いようがない。ハナ差の勝負だっただけに、シャカールとの戦いはこれからも続くと思われるが、現時点での世代チャンピオンと認めて構わないだろう。
  • 2着はエアシャカールであった。ほとんど完璧な騎乗だったと思う。私はもっと早く動くと思っていただけに、さすがに武豊だと思った。ラストの直線でアグネスフライトの進路侵害で審議になったことを考えると、あれでも早く動きすぎたともいえるが、すでにアグネスはシャカールをマークしていたことを考えれば、もっと遅く追い出していたら完敗だったと思う。これで負けたのだから仕方ない。2冠は取れなかったがよく走っている。あとは、進路妨害でのダービー制覇はあまりに後味が悪かっただけに、結果的には良かったと思う。ゴール直前で武豊が降着覚悟でステッキを持ち換えていなければ勝っていたかもしれないことを考えると、武豊の紳士な騎乗に拍手を送りたい。
  • 3着はアタラクシアだった。ペースが速く意外とスタミナ勝負になったのが良かったのだろう。こういう流れだと強さを発揮する。上がりのタイムからして上2頭とは力の差を見せつけられる格好になってしまったが、この馬の良さは十分に発揮できたと思う。この内容だと菊花賞でも苦戦しそうだが、G2G3ならばチャンスはあるだろう。
  • 4着はトーホウシデンであった。この馬もさすがにこういう流れだと強い。この馬のしぶとさを生かせたと思う。決め手がいまいちなのでこういう競馬が続くと思うが、これからも安定した走りは期待できそうだ。
  • 5着はリワードフォコンであった。つかみ所のない馬なので何とも言いづらいが、まあダービーで5着ならばそれなりに評価してあげるべきだろう。今後も注目したい。
  • ジョウテンブレーブは6着であった。東京コースでの変わり身を期待したが、皐月賞とほとんど変わりなかった。現時点ではこれが実力ということだろう。
  • カーネギーダイアンは7着であった。けっこうイレ込んでいたということなので、それが敗因かもしれないが、私はこれが現時点での実力だと思っている。ただ、秋までにさらに良くなる余地は当然残っているだろう。成長に期待したい。
  • クリノキングオーは11着であった。私は万券の夢を託したが、さすがに世の中甘くはなかった。この馬もこれが実力なんだろうな。
  • ダイタクリーヴァは12着であった。この馬がこんなに負けるとは夢にも思わなかった。距離は何とか持つと思っていたが、今年はハイペースになったことで、本当にスタミナを持っていないと対応できない流れになってしまったということだろう。そういう意味では運がなかった。もう少し後方で脚を貯めれば結果は違っていたかもしれないが、それでも勝つことはできなかっただろう。ここまで負ければかえってすっきりするのではないか。秋は天皇賞路線でがんばってもらいたい。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
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    参考
    G1日本ダービーの予想
    結論
      ◎アグネスフライト
      ○エアシャカール
       ▲ダイタクリーヴァ
       △ジョウテンブレーヴ
       △クリノキングオー

     買い目(馬番連勝複式)
      2-4(1,000円)
      4-10(1,000円)
      2-10(1,000円)
      4-17(1,000円)
      2-17(1,000円)
      4-8(200円)
      2-8(500円)
      8-10(200円)
      8-17(100円)

    にへい君の見解
  • 競馬の祭典・日本ダービーの予想だけにゆっくりと書きたいところですが、いろいろあって簡単に行かせていただきます。
  • 私の本命◎はアグネスフライトである。これまでの傾向を見る限りでは皐月賞組が圧倒的に有利であるのは明白である。しかし、この馬にはその常識を覆すだけの魅力を感じる。京都新聞杯ではスローの展開だったにもかかわらず直線だけの競馬で2着馬を3馬身以上離した。実力が違いすぎたということは明らかである。このときの上がりは34.5だったのだから瞬発力勝負ならば相当強いことになる。こういう馬を直線の長い東京コースで走らせたらどんな結果になるか、想像しただけで鳥肌がたつ。皐月賞馬エアシャカールも最も恐いのは後ろからの馬だと思っているはずだ。初めての1流どころとのレースとなるだけに走らせてみないと分からないのも確かであるが、私はエアシャカールよりも強い馬だと判断した。
  • 対抗○はエアシャカールにする。皐月賞の内容を考えれば、少なくても皐月賞組には負けないと思っているはずだ。何せ3角からまくるという荒技で勝ってしまうのだから凄いとしか言いようがない。常識的に考えれば、この馬が連対を外すことは考えづらいということになる。でも、気になることが2つある。1つは、アグネスフライトの末脚を気にしすぎて早く動きすぎた場合にゴール前で失速するかもしれないことである。2つめはいくら1週前に強い追いきりをしたとはいえ直前の追いきりが軽すぎたのではないかということ。もしかしたら体調は下降しているのではないかということである。まあ、気にしすぎということになりそうだが、なんとなく絶対的な存在ではない感じがしている。
  • 単穴▲はダイタクリーヴァにする。距離が長いと言われているが、皐月賞の内容を見る限りでは東京2400mならば問題ないと私は思う。レースセンスとかの完成度を考えれば、ここでは当然に押さえなければいけない存在だろう。皐月賞でクビ差という際どいレースをしているのだから、逆転は十分に考えられる。ただ、ある程度前で競馬をすることになると、最後の瞬発力勝負で置いていかれそうだという不安はある。
  • 4番手はジョウテンブレーブにする。皐月賞での着差を考えれば、ちょっと巻き返しは厳しい感じはしないでもない。でも、弥生賞からの着差を縮めたのも確かである。もともとダービー狙いだったこと、東京スポーツ杯を勝っていることから、東京コースでの変わり身を期待したい。
  • 5番手はクリノキングオーにする。皐月賞の時も評価したのだが、あの時は大幅馬体減で力を出せずに終わってしまった。でも、若葉Sで見せた末脚は今でもけっこう凄かったと思っている。馬体さえ戻れば、ダービーでもあの末脚を見せることは可能ではないかということで、遊び程度買うことにした。それでも来ればかなり大きい。
  • まあ、そういうことで基本的には4頭ボックスなのだが、敢えてダイタク-ジョウテンの馬券を外し、その余った分でクリノキングオーを買うというかなり変則的な買い方にした。とりあえずアグネスとエアのどちらかは最低でも連に絡むだろうというのを基本に、クリノキングオーに万馬券を託したということである。これでダイタク-ジョウテンで決まったら泣くに泣けないのだが・・・
  • 6番手はカーネギーダイアンにする。もし、やられるとすればこの馬だけだとは思っている。でも、私個人的にはそんなに強い馬だとは思えなかった。青葉賞の走りもそんなに魅力を感じなかった。確かに3歳時は強かったのかもしれないが、4歳の現時点でそこまでの評価はできそうにない。
  • 正直なところこれより下の馬が連対することはないのではないかと私は見ている。一言で言えば実力に開きがありすぎるように感じている。必ずしも良馬場ではないかもしれないだけに一発かます馬もいるかもしれないが、私はまったく買う気になれない。
  • 7番手はマイネルブラウにする。青葉賞で3着に負けていることを考えれば常識的には厳しいという判断が妥当だと思う。でも、前走はまだまだ本調子でなかったとも考えられ、この本番で大化けする余地は残っている。
  • 8番手はアタラクシアにする。皐月賞で完敗しただけに巻き返しはかなり厳しいと私は思っている。でも、スタミナがありしぶとい馬だけに展開次第ではチャンスがあるかもしれない。
  • 9番手はジーティーボスにする。NHKマイルCを制したイーグルカフェと僅差の勝負をした実績を忘れてはいけない。とはいえ、アクシデントでぶっつけになったこと、切れる脚がないことを考えれば、かなり厳しい戦いになるだろう。
  • 10番手はプラントタイヨオーにする。NHKマイルCで6着と頑張った。後方からの競馬でなかなかの末脚だったと思う。でも、ダービーで好走するつもりならば掲示板は確保してほしいところだ。ローテも詰まっているし、買う気にはなれない。
  • 11番手はトーホウシデンにする。プリンシバルSを勝った勢いは良いのだが、切れ味がいまいちの馬だけにこのメンバー相手では掲示板が精一杯のような感じがする。
  • だいたいこんなところでしょうか。
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    G1日本ダービー出走馬
    馬名 買い&消し
    エアシャカール
    (牡4・武豊57)
    買い 皐月賞優勝、弥生賞2着。G1を制しているのはこの馬だけだから格上の存在ということになる。皐月賞の内容もほぼ最後方の位置取りで3角からまくるという荒技で勝っており、力の違いを見せつけている。そんな馬が直線が長くコースが広い東京コースで走らせたらさらに強い走りを見せそうだ。武豊のダービー3連覇はすぐそこだ。
    消し 弥生賞、皐月賞とまくる競馬をしているが、こんな極端な競馬をするということは、気性とかに問題があるという証拠ともいえる。ここ2戦はうまくいったが、何かのきっかけでまったく走れなくなることもあるかもしれない。また、私がひねくれた見方をするとこの馬は長くいい脚を使うが、瞬間的に切れる脚はないような気がする。上がり34秒前半の切れ味勝負になった時には意外と苦戦するのではないか。
    ダイタクリーヴァ
    (牡4・高橋亮57)
    買い 皐月賞2着、スプリングS優勝、シンザン記念優勝。スプリングSとシンザン記念は好位から抜け出すという完璧なレースで勝っている。皐月賞も正攻法のレースでエアシャカールとクビ差である。馬の完成度はたぶんメンバーNo1であろう。安定度は抜群である。これといった特徴はないのだが、全体的に高いレベルの馬だといえる。
    消し 心配なのはやはり距離ということになるだろう。陣営が本気でNHKマイルCも考えていたようだからかなり不安のようである。あとは、正攻法のレースをするだけにどうしても目標にされやすい。直線が長いだけに道中であまり前に位置取ると切れ味のある馬にあっという間に置いて行かれることもあり得る。
    ジョウテンブレーヴ
    (牡4・蛯名57)
    買い 皐月賞4着、東京スポーツ杯優勝。この馬の今回の魅力は、何と言っても東京コースで走れることである。東京スポーツ杯で完璧な走りを見せているだけにその期待は大きい。さらに弥生賞ではエアシャカールに6馬身以上離されたが、皐月賞では3馬身まで詰めている。さらに上積みがありそうだし、軽い東京コースの方がこの馬は合っているようだ。逆転は十分にある。
    消し 弥生賞、皐月賞と完敗しているのが痛い。前の馬を捕まえられず、後ろからの馬に差されているのだから、巻き返しの余地がないともいえる。蛯名騎手は軽い馬場ならと言うが、弥生賞、皐月賞を見る限りではそんなに切れる脚を持っているようにも感じなかった。東京スポーツ杯もしょせん3歳時の実績なのでどこまで参考にしていいか。
    カーネギーダイアン
    (牡4・藤田57)
    買い 青葉賞優勝。3歳時に2戦目を4馬身差で圧勝した時には、来年のダービー最有力候補といわれた馬である。その後故障してしまい、復帰2戦はまったくいいところなく終わった。しかし、前走の青葉賞で見事な復活を果たした。東京2400mを経験していることも魅力だし、まだ底を見せていない素質は魅力十分である。上がり34秒4をマークしたこともある馬なので瞬発力勝負も望むところだ。
    消し これまでに3勝しているが、いずれのレースもそんなにレベルが高くなかったような感じがする。皐月賞で上位に来た馬に勝っている実績があればいいのだが、それもない。青菜賞を勝ったからと言って必ずしも皐月賞組に勝てるとは言えない。実績としてはまだまだの存在であり、あくまで挑戦者の立場ということになる。3歳時に期待された馬だからといって過剰に評価するべきではない。
    タニノソルクバーノ
    (牡4・岡部57)
    買い 青葉賞2着。青葉賞では先行してしぶとい競馬を見せた。毎日杯4着という実績からも安定度は高いタイプのようだ。スタミナもありそうで叩き合いという展開になれば面白いかもしれない。
    消し 青葉賞2着はそれなりに立派だとは思うが、切れる脚はないように感じた。本番ではたぶん瞬発力勝負となる可能性が高いだけにこの馬には厳しい流れになるのではないか。オープン勝ちの実績もないし、ここでは掲示板が精一杯という感じがしてしまう。
    マイネルブラウ
    (牡4・横山典57)
    買い 青葉賞3着。夏の北海道でデビューするも故障で4月に復帰。復帰初戦をいきなり勝ちその素質の高さを見せつけた。直後の青葉賞でも掛かりながらも権利はもぎ取り、ダービー出走への執念を見せた。休み明け3戦目でまだ上積みも見込めるし、距離も経験したので前回よりは折り合える。チャンスがまったくないわけではない。
    消し 2馬身以上離された青葉賞の内容を見る限りでは、皐月賞組と対等に戦えるところまではまだきていないように感じた。どちらかと言えば先行して押し切るというタイプだと思われるので、展開も厳しそうだ。復帰してからすぐに厳しいレースを2戦消化しているだけに逆に疲れている可能性もある。
    トーホウシデン
    (牡4・田中勝57)
    買い プリンシバルS優勝、ベンジャミンS2着。4戦2勝2着2回と連対率は100%である。先行して押し切るレースが得意のようで、安定度はかなり高そうだ。TRを勝ち勢いもある。
    消し 安定度が高いのは悪いことではないが、500万でも取りこぼしているように決め手がいまいちである。瞬発力勝負になりやすい本番では厳しい戦いになりそうだ。それに皐月賞組に完敗しているオースミコンドルにやっと勝っているくらいでは皐月賞組とはまともに戦えない。
    オースミコンドル
    (牡4・武幸57)
    買い プリンシバルS2着、ラジオたんぱ杯2着。重賞では常に上位に顔を出している。前走のプリンシバルSも狭いところを苦しそうに抜け出してきて何とか2着を確保したという内容で、スムーズだったら楽勝だったかもしれない。大崩れはないタイプだし、切れ味もそれなりである。
    消し 掲示板を外さない安定した走りは評価できるが、弥生賞5着、スプリングS4着を見る限りでは皐月賞上位組とは実力差があるように感じられる。前走もオープン特別で負けているわけだし、G1で連対できるほどの大器には見えない。これといった持ち味もないので、一発というのもどうだろうか。
    アグネスフライト
    (牡4・河内57)
    買い 京都新聞杯優勝、若草S優勝。前走の内容がかなり凄い。スローの展開にもかかわらず、直線だけの競馬で3馬身差の圧勝である。上がりも34.5と他を圧倒した。タイムも2分を切るという優秀なものである。これだけ見ればとんでもない大物が出てきたと思いたくなる。しかも、母は桜花賞馬のアグネスフローラで父はサンデーサイレンスという超超超良血である。前々走の若草Sも完勝に近い形で勝っており、通算成績も4戦3勝うちオープン2勝という優秀なものである。切れる脚質からも東京コースはもちろんプラスだろう。
    消し 戦ってきた相手がいまいちである。皐月賞上位組との対戦がないだけに走らせてみないと分からないという部分が多すぎる。唯一の負けである若葉Sが12着惨敗という結果だけに、厳しい流れになったりすると力を出せないムラのあるタイプである可能性もある。輸送も初めてなのでどう影響するか。
    パープルエビス
    (牡4・石橋57)
    買い スプリングS2着、アーリントンC2着。平均ペースで逃げるとなかなかしぶとい馬である。ノーマークでのマイペースの逃げならば、いつの間にか残っていたということもあるかもしれない。
    消し 皐月賞で7着に負けたことでだいたい底を見せてしまった感じがする。スプリングSと皐月賞を見る限りでは2000m以上の距離は合わない感じもする。東京コースだと逃げる展開も厳しいだろう。
    マイネルコンドル
    (牡4・伊藤直)
    買い 札幌3歳S優勝。いちおう重賞を勝った実績がある。しぶとい走りが信条の馬で上がりがかかる展開ならばチャンスが出てくる。
    消し 京成杯4着、皐月賞17着という内容からもとてもG1で通用するタイプとは思えない。切れる脚質でもないので瞬発力勝負になる可能性が高いこのレースではさらに厳しい。
    アタラクシア
    (牡4・四位57)
    買い すみれS優勝。3連勝で臨んだ皐月賞では9着に敗れたが、初めての1流どころとの対戦だったことを考えれば仕方ない。スタミナがあるタイプなので距離延長はもちろんプラスだし、2度目のG1であれば前回のようなことはない。すみれSを4馬身差で圧勝した実力を考えれば、巻き返しは十分だ。
    消し 皐月賞ではダイタクリーヴァと同じ位置にいながら直線だけで1秒離されている。明らかに決め手の差が出てしまったといえ、完敗と言っていい内容だろう。この内容ではたとえ距離が延びたとしても、瞬発力勝負の東京コースで巻き返せるかは疑問である。
    プラントタイヨオー
    (牡4・小野57)
    買い ベンジャミンS優勝。プリンシバルSを勝ったトーホウシデンに1馬身以上の差をつけて勝っている。NHKマイルCでも直線だけの競馬で6着しておりまあまあの結果を残している。いまいち目立たないが、そこそこの実績を残していると認められる。決め手もそれなりにありそうだし一発あるかも。
    消し まず距離が不安である。2000m以上の距離を1度も経験していないのは痛い。もともと短距離で多く使われていたことを考えると距離延長はどうか。NHKマイルCも今年はそんなにレベルが高くなかったと思われ、それで6着というのもいまいちではないか。ベンジャミンSも稍重での勝利だった。
    マイネルブライアン
    (牡4・北村宏57)
    買い 伏竜S優勝。デビューから3連勝した実績はなかなかのものである。前走は初めての芝でとまどったかもしれないが、2度目は大丈夫という考え方もできる。大一番に強いブライアンズタイム産駒だけに大きな一発があるかも。
    消し 3勝はすべてダートである。前走のNHKマイルCで14着に惨敗していることを考えると芝は合っていないという結論の可能性が高いと思われる。中2週での巻き返しも厳しそうだし、常識的には好走できる材料はないということになると思う。
    ジーティーボス
    (牡4・吉永57)
    買い 共同通信杯2着。このとき勝ったイーグルカフェがNHKマイルCを制しているのだからこの馬も相当強いということになる。この馬の持ち味は先行しての粘りなので、早め早めの競馬を心がければチャンスはあるかもしれない。東京スポーツ杯4着という実績もあるので東京コースも得意のようだ。
    消し 切れる脚質がないだけに瞬発力勝負ではかなり厳しい。直線であっと言う間に置いて行かれそうだ。スプリングSからというローテもちょっと開きすぎた。大型の馬だけに使いながら良くなるタイプではないか。それに何というか大物感が感じられない。
    マルカミラー
    (牡4・福永57)
    買い 京都新聞杯2着。ダービーの最終切符を争う壮絶な叩き合いを制した。勝負根性はありそうだ。
    消し アグネスフライトに3馬身という決定的な差をつけられているし、3着4着ともハナ差という僅差の2着である。このレースを見る限りではG1で好走できる器とは感じられなかった。
    リワードフォコン
    (牡4・後藤57)
    買い 毎日杯2着。皐月賞では5人気に推された馬である。12着に敗れたものの押せ押せのローテだったことを考えれば仕方ないとも考えられる。ゆったりとしたローテで巻き返したい。
    消し 毎日杯も何とか2着を確保したという内容だった。皐月賞も見せ場がなかった。だいたい底を見せてしまった感じがする。オープン勝ちのない馬が皐月賞惨敗から巻き返すのはあまりに厳しい。
    クリノキングオー
    (牡4・幸57)
    買い 若葉S優勝。このときは直線だけの競馬で勝っており、切れる脚が魅力の馬である。皐月賞では馬体が大幅に減って力を出せなかったが、体さえ戻れば巻き返しのチャンスはある。人気がないので思いきった騎乗もできる。一発あっても不思議はない。
    消し 若葉Sは相手がいまいちだった。直線だけの競馬もハイペースに助けられた感じがする。上がりが36秒かかっているのだから本当に瞬発力勝負に強いかどうか分からない。皐月賞では16着に負けているわけだし、根本的な実力にも疑問がある。
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