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G1フェブラリーSの反省

G1フェブラリーSの結果
1 7-14ウイングアロー ペリエ 1.35.6---35.9 456kg-18 4人気
2 3-05ゴールドティアラ 武豊 1.35.71/236.2 446kg-16 2人気
3 1-01ファストフレンド 蛯名 1.35.7ハナ36.2 502kg+4 7人気
単勝710円 枠連880円
複勝190円 200円 270円 馬連1530円
ワイド600円 1030円 830円
予想と見解 好材料と不安材料
G1フェブラリーSの感想
  • やりました!やっと的中です。正直ホッとしました。何が来ても不思議ない状況だっただけに自信はありませんでしたが、的中は的中です。素直に喜びたいと思います。それにしてもこの組合せで15.3倍とはラッキーだったかもしれません。それでも馬連1人気でしたけど。とにかく、ここから勢いをつけたいですね。来週も的中できるようだと復活にまた1歩近づくんですけどね。まだまだ回収率は恥ずかしい数字なので、とりあえず謙虚に50%を目指します。ちょっと目標が低すぎるかな。
  • レースの方ですが、オリオンザサンクスが超ハイペースで飛ばして速い流れに、離れた2番手にキョウエイマーチがつけるも速い流れに変わりはない。完全に追い込み馬有利の展開である。直線を向くとメイセイオペラが一気に抜け出し、「やはりこの馬か!」と見せ場たっぷり。しかし、最後の最後で追い込み3頭に交わされジ・エンド。結局最後方にいたウイングアローが見事な末脚で復活のゴールである。振り返ると、湿った馬場に速い流れ、そして長い直線と追い込み馬が圧倒的に有利な状況だったと思う。そして切れ味鋭い2頭のワンツーと最も常識的な結果となった(馬連1人気のとおり)。着差は際どかったが、私の予想としてはまあまあだったと思う。
  • 勝ったのはウイングアローであった。馬体重の-18kgを見て「これは来たかな」と正直思った。4歳時は450kg台で好走を続け、古馬になってからは460kg以上ばかりだっただけに、復活を予感させるには十分な数字だった。それに加え、前述したとおり湿った馬場に長い直線。さらに流れも超ハイペース。これで勝てなかったら単なる早熟馬になるところである。それをしっかり勝ちきったのだから実力のある馬である。今回は完勝と言っていいでしょう。これだけの走りができれば当然今後も期待できるはずだ。特にウインターSでも好走しているように長距離も問題ないだけに、今年から新設されたジャパンCダートでが最有力候補になることは間違いないだろう。なんとか秋まで無事にレースをこなしていってもらいたい。
  • 2着はゴールドティアラであった。-16kgの馬体重を見たときは「やばい」と正直思った。明け5歳の牝馬だけに輸送がこたえたのだろうと勝手に思いこんでしまった。馬体も私には細く見えた。でも、武豊騎手が「いい馬体」というのだから実は絞れたということだったのかもしれない。まあ、とにかく2着にきたのだから悪かったわけではないのだろう。レースであるが、この馬もウイングアロー同様にすべてがうまくいったといえそうだ。ウイングアローに負けたのは年齢の差だろう。やはり明け5歳の牝馬にとっては今回のレースはハードすぎた。それで2着なのだからとんでもない強さである。特にファストフレンドを差し返した勝負根性が凄かった。今後のダート界を背負っていく1頭になることは間違いない。ただ、距離に壁がありそうなだけに地方交流戦はちょっと疑問ではある。それでもまあそれなりには走ってくれるでしょう。非常に楽しみである。
  • 3着はファストフレンドだった。もともとよく分かっていない馬なので何ともコメントしづらい。僅差3着なのだから強い馬であることは間違いない。スタート直後の芝で置かれてしまったらしいだけに、すべてがダートだったら結果が違っていたかもしれない。長い距離も大丈夫な馬なので今年も地方交流戦で活躍しそうだ。
  • 4着はメイセイオペラであった。正直なところ最も強かったのはこの馬だったと思った。ラスト200くらいのところでは私は完全に脱帽していた。最後に差されたのは本来の調子でなかったためだろうが、それにしてもあのハイペースを先行して僅差4着してしまうなんて能力が違うとしか言いようがない。体調が万全であればぶっちぎって勝っていただろう。今年もダート界を盛り上げてくれることは間違いないようだ。
  • 5着はセレクトグリーンであった。ラスト300くらいのところでは「もらった」とマジで思った。それくらい凄い勢いで抜けてきた。結局はメイセイオペラも交わせず、後ろの馬に一気に交わされたが、とにかく見せ場はたっぷりであった。この馬を過大に評価していた私としては、十二分に楽しませてもらった。今回の走りを見る限りではマイルは問題ないと思う。それよりもこの馬は東京コースが得意なのだと思う。さすがにジャパンCダートは距離が長いと思うが、それ以外のレースであれば今後もかなりの走りを見せてくれそうだ。
  • オースミジェットは6着であった。内枠で馬群を捌くのに苦労したようだし、東京コースだとどうしても切れ味のある馬に置いて行かれるようだ。この馬は直線の短いコースの方がいいのだと思う。
  • シンボリインディは9着であった。初ダートなので何とも言いづらいが、ダート適性よりもまだ本調子でないのだと思う。東京新聞杯の走りとそんなに変わらなかったのではないか。
  • キングヘイローは13着であった。内枠で砂を被ったのがこたえたようである。初めてだとどうしてもこんな結果になるものである。ここまでレベルの高い馬ならば初ダートでも何とかなると思ったが、世の中はそんなに甘くないようだ。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
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    参考
    G1フェブラリーSの予想
    結論
      ◎ゴールドティアラ
      ○ウイングアロー
      ▲キングヘイロー
      △セレクトグリーン

     買い目(馬番連勝複式)
      6-14(1,000円)
      2-6(1,000円)
      2-14(1,000円)
      6-13(1,000円)
      13-14(1,000円)
      2-13(1,000円)

    にへい君の見解
  • ついに今年最初のG1を迎えてしまった。今年1度も的中していない私にとっては非常につらい予想となる。ここまでくると開き直りの心境です。せっかくのG1レースなのだから思いきって予想したい。中央初めてのダートG1として始まったこのレース。今年で4回目ということになる。これまでを見ている限りでは特にこれといった傾向はないというか、毎年あまりに違う結果になっているような感じがする。過去の傾向を考えるのはあまり得策ではなさそうだ。素直に出走馬の特性を見極めるべきだと思う。そうは言っても私は地方交流戦はほとんど見ていない。そんな人間がダートでまともな予想ができるはずがない。そういう意味では自信はないが、私なりに感じたままに予想したい。
  • 私の本命◎はゴールドティアラである。ご存知のとおりダートでは5戦4勝3着1回とほぼパーフェクトの成績である。しかもその内容が凄い。ユニコーンS、シリウスSともに後方の位置取りからあっと言う間に抜け出しており、その切れ味はダートでのものとは思えなかった。ただこの2戦はメンバーが大したことがなかったので、本当の実力が証明されたのはむしろ3着だった平安Sだと私は思う。どろんこの不良馬場で圧倒的に先行有利の状況だったにもかかわらず、直線だけで3着に追い込んできたのはこの馬の潜在能力の高さの証明である。ここはけっこうメンバーが揃っていただけにこれでトップクラスでも戦えることがはっきりした。直線の長い東京コース、切れ味の生かせるマイル戦となれば、この馬の巻き返しは必至だろう。今年のダート界はこの馬が引っ張ることになると現時点では私は思っている。しかし、ダートの重賞を走ったのは3度だけ。ユニコーンSは4歳限定なので参考にならないだろうし、シリウスSもメンバーが弱かった。平安Sも去年4着だったオースミジェットが勝ったくらいなのだから、果たしてダートの最高峰レースとなるこのレースの裏付けとなり得るかどうか。本当に強いダート馬は去年のメイセイオペラのように先行して押し切ってしまうだけに、後ろからの競馬も不安は否めない。まだデータ不足という面もあるだけに、あんまり信用しすぎるのも問題かもしれない。かなり悩んだが、今回はボックスで勝負することにした。
  • 対抗○はウイングアローにする。なんだかんだで4歳時の強さが忘れられない。この馬も後ろから競馬する馬なので東京の長い直線はあっているはずだ。距離は何とも言えないが、マイルは3戦2勝3着1回なのだからダメということはない。東京のマイル戦はスタミナが必要なだけにちょうどいい距離なのではないだろうか。前走5着も直線だけの競馬にしてはよく走っている。今回は斤量が1kg減るだけに前回のようなことはないだろう。古馬になってから勝ち星がないが、確実に2着3着しているので実力が衰えたというよりは運がなかっただけだと思う。ごまかしのきかない東京コースでこの馬の実力が証明されるに違いない。とはいえ、本当に強い馬はどんな条件でも勝ってしまうものである。ここまで惜敗に終わっているのは、なんだかんだ言っても結局は実力がないということになるとも言える。展開が合えば勝てるかもしれないが、展開が合わなければまた届かないということも十分にあり得るだけに、そんなに大きくは信用できない。
  • 単穴▲はキングヘイローにする。この馬についてはそんなに語ることはないだろう。皐月賞2着、マイルCS2着、スプリンターズS3着と芝のマイル前後の距離のG1で大活躍している馬である。実力は間違いない。問題はダートをこなせるかどうかに尽きる。母がダートで活躍した馬だけに適性がないとは言いづらい。半信半疑ではあるが、こなせると思った方がいいのではないだろうか。となれば、芝であれだけの実績を残した馬である。この程度のメンバーならば軽く勝ってしまうかもしれない。しかし、ダート未経験である以上は惨敗も覚悟しないといけない。これ以上の評価はとてもできそうにない。
  • 4番手はセレクトグリーンにする。かなりの冒険だということは分かっている。しかし、他にこれといった魅力のある馬がいない。無難に考えるならばもっと違う馬を選ぶべきなのだろうが、ボックスで買う以上は押さえっぽい馬を選んでもつまらない。ここは人気のないこの馬で勝負する。ダートの成績は10戦5勝9連対でダートで強いことは疑う余地がない。東京コースも得意としている。問題はマイルをこなせるかどうかだけである。これまでの実績を考えれば短距離馬であると判断したくなるし、たぶんその可能性が高いのだろうが、これまでにダートではマイルを走ったことがないのだから、もしかしたらこなしてしまう可能性も残されている。気性的にスプリンターという感じもしないではないが、得意の東京コースというのに賭けてみたい。距離適性を重視する私らしくない選択ともいえるが、何となく気になる存在なのである。2週連続で音無・後藤コンビというのも出来すぎかもしれないが、ここで勝ってこそ本当の笑顔を見せてくれるということかもしれない。
  • 5番手はメイセイオペラにする。昨年の勝ち方はかなり強かった。実力の違いを見せつける内容であった。本調子であれば連覇も夢ではない。しかし、前走の東京大賞典でまさかの11着に惨敗した。ここから立ち直っているかどうかが鍵となるわけだが、私は巻き返しは厳しいと判断した。根拠は特にない。何となくそう思っただけである。マイル戦は6戦6勝というパーフェクトなのでかなり悩んだが、単勝1人気になっているのを見て消すことを決断した。前走惨敗からの巻き返しは天皇賞秋のスペシャルウイークを思い出すが、同じようなことは2度は続かないだろうし、スペシャルウイークは単勝人気もかなり落としていた。1人気で買うにはちょっとリスクが大きい。もちろん勝たれてしまえば、強い馬はやっぱり強かったということになる。
  • 6番手はオースミジェットにする。今年も平安Sを勝って万全の状態でこのレースに挑んできた。とにかく安定度の高い競馬をする馬で惨敗することは考えづらく、掲示板に載ってくることはほぼ間違いない。あとは2着以内に入れるかどうかである。で、私はやっぱり4着か5着ではないかと思っている。どうしてもここ一番の決め手に欠けるような気がするのである。勢いがあるだけにチャンスはあるとは思ってはいるが、私にはどうしても買う気になれない。
  • 7番手はファストフレンドにする。これまでの実績を考えればここで好走しても何の不思議もない馬であることは確かだと思うし、意外と連闘は気にしていない。けど、私は牝馬限定戦ならばともかく、これだけのメンバーの中ではちょっと戦えないのではないかと思っている。この馬のことを分かっているわけではないので自信はないが、そんなに強い馬とは思っていない。
  • 8番手はアローセプテンバーにする。地方馬なのでこの馬のことはまったく分かっていない。ある意味ではメイセイオペラよりも期待されている馬らしいが、これまでの成績を見る限りでは中央で戦えるレベルだとは思えなかった。
  • 9番手はキョウエイマーチにする。前走京都金杯を斤量57kgを背負いながら圧勝した。7歳になっても本当に元気である。気性が落ち着いてきてかえって強くなっているともいえるくらいだ。だとすれば、このレースも去年以上の走りが期待できるかもしれない。先手を奪うことは間違いないだけにペースさえうまく作れればチャンスはあるはずだ。とはいえ、ダートの場合は追い込みがきかないだけに、早い段階で攻めてくる馬が多く、逃げる馬は厳しくなることが多いものである。東京コースの実績もないだけに、ここで逃げ切るのはかなり厳しいと私は見ている。意外と人気がないので狙っても面白いとは思ったが、最終的には展開が向かないと判断した。
  • 10番手はレッドチリペッパーにする。前走銀嶺Sで3着に負けていることを考えると、ダートはこなせる程度だと私は思う。ここまでメンバーが揃うとさすがに厳しいのではないか。距離もちょっと長いと私は思っている。
  • 11番手はシンボリインディにする。血統的にはダート馬らしいだけに、一発あっても不思議はないが、ダート適性うんぬんよりも、前走の東京新聞杯で9着に負けているように、どうも競馬に集中していないように感じられるのが気になる。気性的な問題でまた惨敗するのではないかと私は見ている。
  • 12番手はビーマイナカヤマにする。前走セレクトグリーンを敗って念願の重賞制覇を果たした。距離延長も問題ないし、勢いもあるだけにチャンスはありそうだ。しかし、なんというか大物感がどうしても感じられない。こういう大舞台で好走するタイプではないと私は思っている。
  • だいたいこんなところです。

  • G1フェブラリーS出走馬
    馬名 買い&消し
    メイセイオペラ
    (牡7・菅原勲57)
    買い H10南部杯優勝、H11フェブラリーS優勝、H11帝王賞優勝と中央地方でG1を3勝している強豪である。特に去年のフェブラリーSは中央の強者相手に先行して楽々押し切るという実力の違いを見せつけるとんでもない勝ち方をした。実力は間違いなくトップクラスであり、中央勢からもこれといった主役が台頭していないだけに、2連覇も夢ではない。前走惨敗しているが、これだけの実力を持った馬であれば簡単に巻き返すことも十分に考えられる。忘れてはいけないのはマイル適性である。6戦6勝と無敗という実績を誇り、マイル戦には絶対の自信を持っている。
    消し 前走の11着惨敗があまりに不可解である。今年は無敗でその強さを見せつけてきただけに、あまりに信じられない負け方だった。正直私も敗因が分からないが、ダート馬は勢いが非常に大事であり、こういう惨敗の後に巻き返すというのは難しいのではないか。7歳という年齢だから去年よりも上積みがあるとは思えない。去年と同じような内容を期待するのはちょっと酷かもしれない。
    オリオンザサンクス
    (牡5・早田57)
    買い H11大井ジャパンダートD優勝というG1実績を持つ。逃げて勝つというのがこの馬のパターンのようである。まだ5歳という成長力も魅力である。見たことがない馬なのでこれ以上は何も言えない。
    消し 中央で好走するためには去年のメイセイオペラ並の実績は必要である。この馬の実績ではとても足元にも及ばない。キョウエイマーチがいるだけに展開も苦しくなりそう。前走11着に負けているのもどうか。間隔が開いたのも気になるところだ。
    アローセプテンバー
    (牡6・左海57)
    買い 前走東京シティ盃を勝っており勢いはありそうだ。マイル戦は8戦3勝7連対3着1回という実績で、距離はたぶんベストだろう。この馬も先行して押し切るのを得意としているようである。
    消し この馬はグレードレースの勝ちがない。これだけでも中央のG1ではとても戦えないと思えてしまう。この馬のことを分かっていないので何とも言えないが、これと言った魅力を何も感じない。
    オースミジェット
    (牡7・四位57)
    買い H11H12平安S優勝などダートのオープンをかなり勝っている。特に昨年だけでも5勝しているというように充実した1年を送っている。前走も先行して押し切るというレースをして、その実力を見せつけた。勢いは非常に感じられる。去年のこのレースを4着と好走している実績もあり、今年はメイセイオペラがあやしいし、エムアイブラン、タイキシャーロックがいないということは、今年はこの馬かと考えたくなる。とにかく安定した走りが魅力の馬である。
    消し 安定した走りはいいのだが、どうも大きいレースに弱い感じがする。去年も平安Sを勝ちながら4着に負けているし、大きく離されての2着が多いのも気になるところだ。ここ一番の決め手に欠けるように思えてしまう。しかも京都で5勝しているように、前走の勝ちはコース適性が大きかったとも考えられる。昨年13戦もしているのもちょっと使いすぎという感じを受ける。
    ファストフレンド
    (牝7・蛯名55)
    買い 昨年は4連勝を含む5勝をあげ、ダートのトップクラスの仲間入りを果たした。東京大賞典もワールドクリークの2着にがんばりその実力をアピールしている。前走の川崎記念も出遅れが響いたらしい。それで3着ならばかなり凄いといえそう。東京コースも霜月Sを勝っているので問題はないだろう。マイルも5勝しているのでかえっていいのかもしれない。連闘も間隔が開きすぎているよりはましとも考えられる。
    消し まず連闘でどうかという問題がある。いちおう地方G1で3着という走りをしているだけに、その疲れを心配するのは当然のことだろう。活躍しているのは地方の舞台が多いのも気になるところだ。霜月Sを勝っているが、今回のメンバーに比べるとちょっとレベルが落ちるように思える。地方戦も牝馬限定戦が多いだけに、これだけのメンバーが揃う今回は今までとはちょっと違うと思われる。
    キョウエイマーチ
    (牝7・秋山55)
    買い H9桜花賞馬である。もちろんその他にも重賞を勝っているし、7歳となった今でもトップクラスで好走している。前走なんて斤量57kgを背負って圧勝してしまったくらいの元気さである。マイペースでレースを運べた時にはとんでもない強さを見せる馬だけに、この馬の流れになればチャンスはある。去年のこのレースも5着にがんばっているし、南部杯でも2着しているくらいだからダートは問題ない。鋭い決め手に屈しないだけにかえって良いという考え方もできる。前走の勝ち方が凄かっただけに勢いは感じられるし、歳をとって折り合いがつくようになったという考え方もできる。もしかしたらもしかする。
    消し この馬はとにかくペースに左右される。自分のペースでレースを進めないとどうしてもラストのもう一踏ん張りがきかない。去年のこのレースも最後の100mであっという間に交わされてしまった。直線の長い東京コースで逃げるというのはやはり厳しいものなのである。特にダート戦だとみんな早めに仕掛けてくるだけに展開はかなり厳しくなるはずである。クラシックから激走しているだけに7歳という年齢も気になるところだ。
    キングヘイロー
    (牡6・柴田善57)
    買い H11マイルCS2着、H10皐月賞2着など4歳時はクラシックで3強の1角を担い、古馬になってからは東京新聞杯、中山記念を連勝するなど常にトップクラスでその実力を見せている。多少不調に陥ったが、マイルCS2着、スプリンターズS3着でまた復調してきた。ここまでの走りを見ていると寒い時期に好走するケースが多いように感じる。芝での実績は文句ないだけにダートをこなせるかであるが、母のグッバイヘイローがダートで活躍した馬なのだから適性があっても何の不思議もない。そんなに切れる脚を持っているわけではないので、かえってダートの方がいいということも考えられる。
    消し やはり初ダートは非常に不安である。未知数なのだから過大に信用するのは危険すぎる。まして気性に問題のある馬で気分によって惨敗することも考えられるだけに、安定度はあまり期待できない。間隔が2ヶ月開いたのもちょっと気になる。休み明けは大の苦手の馬だけに、この間隔はけっこう微妙である。ちなみに2年前にこのレースを勝ったグルメフロンティアも芝からの参戦だったが、この馬はダートのオープンを勝った実績があったことを忘れてはいけない。
    ビーマイナカヤマ
    (牡7・鹿戸57)
    買い 前走のガーネットSで念願の重賞制覇を果たした。1200mでは絶対的な強さを見せていたセレクトグリーンに勝ったというのは非常に大きく、この馬の実力もかなりのものであることをアピールした。勢いは非常に感じられる。マーチSで2着した実績もあるので距離も何とかなるだろう。
    消し 実績を見る限りでは1400mがベストだと思われる。東京の1600mは1700〜1800mのスタミナが必要と言われているだけに、東京マイルという距離はちょっと厳しいかもしれない。今までオープンしか勝っておらず、前走でやっと重賞を勝った程度の馬である。ここまでメンバーが揃ったG1レースではちょっと格が落ちるかもしれない。
    シンボリインディ
    (牡5・横山典56)
    買い H11NHKマイルCの覇者である。マイル戦は6戦4勝5連対とたぶんベストの距離である。ダートがどうかであるが、血統的にはダートの方が合っているらしい。もし初めてのダートで勝ってしまえば、さすがにG1馬だということになるのだから、マークはしておくべきかもしれない。藤沢厩舎の馬だからそれなりの自信を持っての出走だろうし、叩かれ3戦目でそろそろ好走しそうなころである。
    消し やはり初ダートは不安である。走ったことがないのだから何とも言いようがない。勝つかもしれないけど、負けることも十分に考えられるのだから絶対的な信用はとても置けない。さらに、芝でも前走東京新聞杯で9着に惨敗している。まだ本来の走りを見失っている感じがする。NHKマイルCのレベルがそんなに高かったとも思えないだけに、古馬の壁にぶつかっているということも考えられる。
    ゴールドティアラ
    (牝5・武豊54)
    買い H11シリウスS優勝、H11ユニコーンS優勝。ダートは5戦4勝3着1回という凄い数字を残している。しかも、重賞2勝はいずれも圧勝という内容である。前走だって不良馬場で先行馬有利だったにもかかわらず0.4秒差の3着まで追い込んでいるのはかなり凄い。明け5歳の牝馬ということを考えても、とんでもない大物の可能性を感じる馬である。鞍上武豊である。直線が長い方が末脚を十分に発揮できるだろうし、距離も短い方が切れ味が生きるだろう。
    消し 確かにダートでの実績は凄いが、まだトップクラスとの対戦が少ないだけに、この馬の実力を判定するにはもう少し様子を見た方がいいかもしれない。特にユニコーンSは4歳限定なのでほとんど参考にならない。前走もなんだかんだで3着に負けているわけだし、平安S組が必ずしも強いとも限らない。明け5歳の牝馬ということを考えても、これだけの古馬の1流牡馬を相手にするのはかなり大変のはずである。
    レッドチリペッパー
    (牝5・藤田54)
    買い H11富士S優勝。4歳春から牝馬では一目置く存在であった。4歳限定の重賞を1勝もできなかったのが不思議なくらいであった。それが古馬重賞の富士Sを勝ち、スプリンターズSでも5着と大健闘を見せた。NHKマイルC3着という実績もあり、かなりの実力馬であることは明白である。ダートも前走3着と無難にこなしその適性を証明している。距離もマイルならば先行馬がばててくれるだけにこの馬の末脚が生きそうだ。
    消し 前走の3着をどう評価するかだが、オープン特別で3着だったことを考えると、ダートはこなせる程度という評価が妥当な感じもする。富士Sで爆発したように距離が短い方が合っているようにも感じるので距離延長もどうか。多少スタミナに不安が残る。4歳春に惜敗が続いたことからも、ここ一番の決め手に欠けるような感じもする。
    セレクトグリーン
    (牡6・後藤57)
    買い H11根岸S優勝。このときはレコードの圧勝だった。しかも東京ダートは2戦2連対と非常に相性がいい。前走のガーネットSはハナ差2着だったが、3着には2馬身差つけており内容は悪くない。ビーマイナカヤマが走りすぎたと見るべきだろう。勢いは十分である。距離もダートでは経験していないのだから何とも言えない。1400mは2戦して2連対なのでマイルも大丈夫かもしれない。とにかくダートは10戦5勝9連対とほぼ完璧な戦績を残しているだけに、距離はあまり関係ないという考え方もできる。
    消し イメージが完全にスプリンターである。1600mで走れるかが最大の課題である。ここまでこだわって1200mを使ってきたのだからやはりそういう馬だと思いたくなるものである。仮にこなせるにしても、初めての距離であることに変わりはないだけに、馬がすぐに対応できるかどうか分からない。前走なんだかだんだで2着に負けているだけに、調子落ちの心配もある。
    メイショウモトナリ
    (牡7・江田照57)
    買い H10フェブラリーS2着、一昨年のこのレースで連対しているのだから距離コースは問題ない。大型馬で明らかなパワー馬なので、時計のかかる馬場状態で強さを発揮する馬である。先行して粘るというのがこの馬の好走パターンで、けっこう安定した走りをする馬である。
    消し 長期休み明けというのが最大の不安である。もともと叩かれ上昇型の馬だけにいきなりのG1ではあまりにつらすぎる。しかも、地方交流戦では何度か勝っているものの、フェブラリーS2着後は中央ではあまり活躍していない。全盛期の走りを期待するのはさすがに酷な感じがする。
    テセウスフリーゼ
    (牡9・横山義57)
    買い H11黒船賞でレコード勝ちするなど年齢の割には元気である。マイルで3勝6連対という実績なので距離はほぼベストだろう。東京コースも4勝7連対と相性がいい。
    消し 地方ではそれなりに走っているようだが、中央では全盛期の走りとは程遠いものである。前走銀嶺Sも8着だったし、中央のトップレベルと戦える実力はもうないと思いたくなる。1秒以上離されている状態から巻き返すのはさすがに難しそうだ。
    ウイングアロー
    (牡6・ペリエ57)
    買い H11ユニコーンS優勝など4歳時はダートのオープンを5連勝した実績を持つ。古馬になってからは勝ち星がないものの確実に2着3着を重ねており、その実力は明白である。基本的に末脚の切れる馬で直線の長い東京コースは望むところである。マイルも3戦2勝3着1回とベストに近いのではないか。前走5着だったが、不良馬場で斤量58kgではよく走っている方である。
    消し 古馬になってから勝ち星がないのはかなり気になる。意外と早熟だったということなのかもしれない。ダートの多くが先行して押し切るというのが勝ちパターンだけに、後ろから勝負する馬はどうしても届かないということが多くなるのも理由の一つだろう。強いのに勝てないのか?弱いから負けているのか?はっきりと言えないだけに取捨が難しい。
    バトルライン
    (牡8・岡部57)
    買い H9プロキオンS優勝、H9エルフィンS優勝など。フェブラリーS3着、帝王賞2着などの実績を見ても数年前はとんでもない強い馬だったことがよく分かる。前走12着に負けているが、1年の休み明けだったことを考えればやむ得ないものである。叩かれた上積みは見込めるだろうし、調子さえ上がってくれば昔のような走りも期待できるかもしれない。
    消し 数年前は強かったが、5歳をピークに明らかに成績が落ちている。まして前走12着に惨敗である。いくら休み明けとはいえ負けすぎである。復調するにしてももう少し時間が必要だろう。この馬の時代は終わったというのが常識的なところだろう。
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