G2阪神牝馬特別の結果
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結論 |
◎フサイチエアデール ○スティンガー ▲トゥザヴィクトリー |
買い目(馬番連勝複式) 8-14(4,000円) 3-14(1,000円) 3-8(1,000円) |
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馬名 | 買い&消し | |
フサイチエアデール (牝5・デムーロ57) |
買い | H11H12エリザベス女王杯2着、H12マーメイドS優勝、H12ダービー卿CT優勝、H11桜花賞2着など。これまでにG1で3度連対している実績はかなりのものであることはもちろんであるが、この馬はその強さを見せつけたのはダービー卿CTとマーメイドSである。ダービー卿CTでは牡馬相手に斤量56kgで完勝し、マーメイドSではなんと斤量58kgで完勝しているのである。ただでさえ斤量に敏感な牝馬なのに、この馬はそんなこと関係なく勝ってしまっている。これは絶対能力が抜けているからとしか言いようがない。前走エリザベス女王杯で負けたファレノプシスが引退で出走しない以上は負けるわけにはいかないといえる。 |
消し | この馬は強い時は強いが、意外にあっさりと負けることも少なくない。マイラーズC13着、安田記念7着はその顕著な例である。何が原因なのかはよく分からない。ただ言えることはこれだけの馬なのに騎手の乗替が多いことはかなりめずらしいことである。武豊が海外に行ってしまったので仕方ないところもあるだろうが、それにしても替わりすぎである。今回はデムーロなので騎手は大丈夫とは思いたいが、乗ってみないと分からないことも多いだろう。この馬の力を出し切る騎乗ができるかどうかは分からないとしか言いようがない。このレースは斤量を背負った馬が意外に苦戦しているだけに、斤量57kgもやっぱり厳しいといえそうだ。 | |
スティンガー (牝5・武豊56) |
買い | H12京王杯SC優勝、H12京都牝馬特別優勝など。今年の京王杯の走りは圧巻だった。ほぼ最後方から直線だけの競馬で1馬身以上離すのだから凄いとしか言いようがない。上がりも33.6という驚異の末脚であった。さらにこの馬4歳時に天皇賞に挑戦し4着に好走している実績を持つ。マイル戦で走れないわけがない。今年の安田記念も日本馬では2着と牝馬では抜けた存在であることは強烈にアピールしている。 |
消し | 最も心配なのは休み明けということである。牧場で乗り込んでいるとはいえ、安田記念以来というのはちょっと間隔が開きすぎという感じがする。牝馬だけにテンションが上がりすぎるなどの心配をしてしまう。あとは阪神競馬場がどうかかな。阪神3歳牝馬Sを勝っている舞台ではあるが、東京コースでの印象が強すぎて東京コースほどの強さは見せられないのではないか。2着3着がないことから勝つか負けるかというタイプだともいえ、意外に安定度はないといえるかも。 | |
トゥザヴィクトリー (牝5・四位55) |
買い | H12クイーンS優勝、H12府中牝馬S優勝、H11オークス2着など。4歳時からその素質の高さを評価されていた馬であり、桜花賞3着、オークス2着からもその能力は証明されている。4歳秋は不調に終わったが、クイーンSを勝ってようやくこの馬らしさが戻ってきた。エリザベス女王杯は4着に負けたが、気性の激しいこの馬には距離が長かったといえる。ベストは1800mであろうが、距離が長いよりはマイルの方がいいのではないか。体調不完全で臨んだ桜花賞でも3着していることを考えれば、そう考える方が自然ではないか。 |
消し | 秋華賞でハイペースを先行してしまい惨敗しているように激しい気性が問題である。ここ2戦の重賞制覇はマイペースの単騎逃げだったから良かったが、エリザベス女王杯のように徹底マークされて早めに仕掛けられると簡単に陥落してしまうとことがある。今回はハナを切りたい馬が何頭かいるだけに速い流れになった時に折り合えるかが課題となるだろう。 速い流れに引っかかり前半で脚を使うようだとラストの直線ではまったく伸びないということもあるかもしれない。これまでに2000m前後で使われているのでマイルも合っているかどうか分からない。 | |
プリモディーネ (牝5・福永55) |
買い | H11桜花賞優勝など。昨年の桜花賞でフサイチエアデール、トゥザヴィクトリーに完勝していることを考えてもこの馬の絶対能力はかなりのものである。あの時見せた末脚の切れ味はかなり凄かった。前走惨敗は長期休み明けだったので仕方ない。叩かれた上積みは大きいだろうし、桜花賞と同じ舞台の阪神マイルというのも好材料である。この馬の本当の実力が出せる仕上がりになっていれば逆転も十分あり得る。 |
消し | 能力が高いのは間違いないだろうが、前走長期休み明けで馬体重+40kgというのは太すぎる。これを中4週で大きく絞るというのは大変なことだろう。不安箇所が爪だったことを考えても、そんなに強い調教はできないだろうし、レースを使いながら徐々に良化させるといったところで、大きな変わり身はあまり期待できないのではないか。 | |
ティコティコタック (牝4・武幸53) |
買い | H12秋華賞優勝。好位から一気に抜け出すといううまいレース運びでG1を勝ってしまった。上がり33.5というのだから鋭い末脚である。4歳No1の座についたのだから同世代には負けられない。古馬との対戦も900万クラスは楽勝してるくらいだから牝馬限定戦ならば重賞でも十分に通用するはずだ。秋から急成長している馬だけに、勢いは感じるし、まだ底を見せていない未知の魅力も感じる。 |
消し | 秋華賞は内枠有利の展開に助けられたとも言え、力の違いを見せつけたという内容ではなかったと思う。外枠だったとしても勝てたかどうかは疑問である。それに今年の4歳牝馬はそんなに強さを感じない。古馬の1流どころとは少し実力差があるようにも感じる。マイル戦も2戦して着外2回と相性はよくない。少し距離が短いかもしれない。 | |
ヤマカツスズラン (牝4・池添53) |
買い | 秋華賞2着、阪神牝馬3歳S優勝など。秋華賞2着で3歳チャンピオンの実力を証明した。ローズSで惨敗していたことを考えれば、体調が万全だったとは考えづらいし、距離も多少長かったことも考えれば、絶対能力の高さを証明したともいえる。マイルCSは古馬相手でさすがに太刀打ちできなかったが、今回は牝馬限定戦となるだけにチャンスは出てくるだろう。エイシンルーデンスとの兼ね合いだろうが、2番手に抑えることでかえってレースがしやすくなる場合もある。阪神コースもG1を勝った思いでのコースである。 |
消し | 秋華賞2着もしょせん4歳限定戦である。マイルCSで惨敗していることからも古馬とは実力差があるかもしれない。展開もエイシンルーデンスがいあるのでマイペースの逃げは難しい。ハイペースを逃げて勝つという経験もないので、流れが速くなると厳しい戦いになりそうだ。2番手で折り合ったとしてもその後にトゥザヴィクトリーがいるだろうから楽な競馬は期待できない。 | |
シルクプリマドンナ (牝4・藤田53) |
買い | H12オークス優勝。クラシックを勝っていることは高く評価しなければいけない。桜花賞も3着にきているだけに距離コースの心配もない。今秋の成績はいまいちだが、秋華賞、エリザベス女王杯とも内枠有利のレース展開になってしまい外枠のこの馬にはどうすることもできなかった。それでもエリザベス女王杯では5着にきていることからも実力はあるのである。前走のジャパンCはさすがに相手が強すぎただけだし、牝馬限定戦ならば好走は必死のはずである。どんな展開にも対応できる自在性も魅力である。 |
消し | まず今秋の成績が良くない。本当に強い馬であれば枠も展開も関係なく好走できるものでありそういう意味では抜けた強さを持っているわけではないことになってしまう。エリザベス女王杯も上位陣とは力の違いを見せつけられた感じもするし、今の古馬陣とは実力差があるようにも感じる。秋華賞から押せ押せのローテーションできているだけに体調維持も難しそう。 | |
エイダイクイン (牝6・二本柳55) |
買い | H10クイーンC優勝、H12中山牝馬S2着、H12府中牝馬S2着。前走のエリザベス女王杯で見せた末脚は凄かった。最後方から上がり33.0という驚異の斬れ味を見せての3着はこの馬の潜在能力の高さを見せつける格好となった。もともと富士S3着などからもマイル前後での活躍が多い馬なので距離短縮はプラスと考えていいだろう。フサイチエアデールとも今回は斤量差2kgなのだから大きなチャンスとなる。メジロマックイーン×ユキノサンライズという渋い良血が今度こそ復活するかもしれない。 |
消し | 古馬になってからは基本的に追い込む競馬に徹しているためにどうしても展開に左右されてしまう。前が崩れなければそれで終わりだし、それでどうしても2着3着に終わってしまうのだろう。そういう意味ではあまり安定度は期待できない。後ろからレースを進めるという点では1800m以上の距離があった方がいいような気もするし、東京、京都のような直線の長いコースの方が合っているような気もする。 | |
ウメノファイバー (牝5・佐藤哲56) |
買い | H11オークス優勝など。クラシック馬であることを忘れてはいけない。まぐれで勝つということはなかなかないので絶対能力は認めなければならない。オークスで見せたような鋭い末脚を武器にしている馬だけにハイペースの展開になるなど流れが向くようであれば一発あっても不思議はない。オークスを勝っているが、これまでの実績を見た限りではマイル前後がベストだと思われる。 |
消し | この馬は東京でしか走らないイメージが強すぎる。何せ勝っている重賞がすべて東京コースだし、古馬になって好走したのも京王杯SCだけである。右回りがまったくダメというわけではないだろうが、これだけのメンバーが揃うと不安の方が大きくなる。まして、古馬になってからはこれといった戦績を残しておらず勢いも感じられない。ここで復活というのはどうだろうか。 | |
エイシンルーデンス (牝5・野元55) |
買い | H11チューリップ賞優勝、H11阪神牝馬特別2着、H12京都牝馬特別2着。去年のこのレースで2着した実績があるのは大きい。実績からもマイル戦には強く、マイペースで逃げた時の粘りはかなりのものである。京都牝馬特別でもスティンガーとハナ差の勝負をしているくらいである。逃げてこその馬なので展開にどうしても左右されるが、競馬は何が起きるか分からない。ヤマカツスズランが出遅れるなどこの馬がマイペースで逃げれる展開になった時は、この馬を捕まえるのは容易ではないはずだ。 |
消し | この馬はマイペースの逃げができないと苦しい。今回はヤマカツスズラン、トゥザヴィクトリーと強力な先行馬がいるだけに、楽な逃げはたぶんできない。まあ、仮に楽に逃げられたとしてもG1級のスティンガーとフサイチエアデールがいるのだから簡単に交わされるかもしれない。前走除外で実質安田記念以来となるし、勢いという点でも不安を感じる。 | |
コスモフライト (牝4・角田53) |
買い | 7戦4勝で現在3連勝中。500万から1600万まで一気に勝つというのはなかなかできることではない。絶対能力が抜けていなければ到底できないものである。夏に復帰してからは負けていないわけだし、未知の魅力たっぷりである。レースぶりも好位から抜け出すという堅実な走りを見せているので安定度も高そうだ。 |
消し | まずはマイルを経験していないのが痛い。1600mはスタミナが必要不可欠となるだけにそれを証明していないのだから走らせてみなければ分からないということになる。また、オープンは紅梅Sで4着に負けているだけに、いきなり重賞しかもG1と遜色ないメンバーのG2ではかなり壁が厚そうである。3連勝してきていることを考えると、そろそろ調子が落ちてきそうだし、馬体重も毎回減っているのも気になる。 | |
ヒシピナクル (牝5・松永幹55) |
買い | H11ローズS優勝。ヒシアマゾンの全妹という超良血馬であり、ローズSを勝った時はこれからの牝馬路線を引っ張る存在だと思われたくらいである。その後の成績はいまいちだが、朝日CC5着でレコードと0.4秒差など時々内容のあるレースをしている。潜在能力は高いと思われるだけに、ここらへんで一発あっても不思議はないとは思う。 |
消し | ローズSを勝って以来はこれといった実績がない。前走もオープン特別で9着に負けているようでは話にならない。古馬になってからの実績がないし、勢いも感じない。復活の兆しすら見られない状況では一発も期待できない。まして、切れる脚質ではなくジリ脚のこの馬にそもそも一発は期待できないともいえる。 | |
タイキダイヤ (牝5・的場55) |
買い | 1200mでの実績からもスピードは1級品の馬である。むかしは先行して押し切るレースが得意だったが、今は抑える競馬もできるようになってきているようである。折り合いさえうまくいけばマイルでも何とかなるかもしれない。 |
消し | 1200m戦しか使われていない実績を考えても、スプリンターというイメージが強すぎる。初めてのマイル戦でいきなり好走するとは考えづらい。ましてオープン特別でも頭打ちの状態が続いていることも考えると、勢いもまり感じられない。なんでこのレースを選択したのかも疑問である。 | |
エリモセントラル (牝6・河内55) |
買い | 前走の準オープン戦を鋭い末脚で差し切った。タイム1.33.5もなかなか優秀である。3走前にも準オープンのマイル戦を勝っていることからも準オープンでは力が違ったということなのだろう。オープンでも十分に通用する器だと思われる。今回は重賞となるが、牝馬限定だし勢いがあるので何とか戦えるのではないか。 |
消し | まずオープンで通用するかが問題だろう。まして今回は別定G2と条件はかなり厳しい。準オープンで力の違いを見せただけでは好走できる裏付けにはなり得ない。前走快勝も流れがちょうどこの馬に合っていたという感じがするし、着差も0.1秒差ではそんなに強いという印象ではない。前々走は6着に負けているわけだし、ずば抜けているというほどの強さではないような気がする。 |