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G1菊花賞の反省

G1菊花賞の結果
1 7-15エアシャカール 武豊 3.04.7---35.7 494kg-6 2人気
2 7-13トーホウシデン 田中勝 3.04.7クビ35.9 430kg-4 3人気
3 1-01エリモブライアン 藤田 3.05.4436.3 484kg+14 6人気
単勝280円 枠連1510円
複勝150円 280円 490円 馬連1580円
ワイド550円 1100円 1930円
予想と見解 好材料と不安材料
G1菊花賞の感想
  • さすがに今回ばかりは2強で決まると思っていたが、結果はごらんのとおりである。結果論として言えるのは、全馬初めての3000mということを考えれば何が起きても不思議はないということである。今回はたまたま2・3人気で決まったから配当はそんなでもなかったが、一歩間違えれば大穴の可能性も否定できないことになるだろう。ただ、単にスタミナがあるだけで勝てるほどG1の長距離も甘くはない。高いレベルのスピード能力を持っているであることは絶対条件であり、そこに3000mを走れるスタミナがあって初めて好走できることになると思う。そういう意味ではそれなりの実績は必要不可欠だろうから、そういう意味では秋華賞のようなとんでもない万馬券を期待するのは今後も難しいと言えそうだ。それと今回私の予想と大きく違ったのはペースである。私は超スローで流れ上がりは33秒台の勝負になると思っていた。ところが終わってみれば上がりは35秒台の後半である。このあたりにもスタミナが要求されるレースだったことが窺える。ここらへんも走らせてみないとペースがどうなるかなんて分からないのだからどうしようもない。レースは生き物であることを久々に痛感した。
  • 勝ったのはエアシャカールであった。さすがに武豊としか言いようがない。何となく予想はできた戦法であるが、それを完璧に乗りこなすのだからやっぱり凄い。もたれる癖があることでアグネスフライトを気にする余裕がなかったというか、気にしないことにしたらしいが、アグネスフライトをマークしていたら去年のテイエムオペラオーがアドマイヤベガを気にしすぎて取りこぼしたのと同じことになっていたかもしれない。そういう意味ではまさしく「災い転じて福となす」となった。皐月賞のまくる競馬からもスタミナ能力も高い馬だったので、意外と上がりがかかる展開になったのも良かったのだと思う。これで世代No1の地位を奪い返したことになる。次の相手はもちろんテイエムオペラオーを始めとする古馬たちということになるだろう。
  • 2着はトーホウシデンであった。私の予想ではアグネスフライト1着、エアシャカール2着、トーホウシデン3着というのが基本だったので、アグネスフライトが飛べば当然こういう結果になるとは思っていた。けど、フライトが飛ぶとは思っていなかったので敢えて手を広げなかったのだが、このような結果になってしまった今となっては、どちらかが自滅することも視野に入れておくべきだったかなと反省しているところである。そういう意味ではこの馬の2着も特にびっくりすることではない。とりあえず好走の要因として上がりが意外とかかったことがあげられると思う。小さい馬体からもライスシャワーとイメージがだぶってしまう。今後もステイヤーとしてがんばってもらいたいところだ。
  • 3着はエリモブライアンだった。トウホーシデンもそうだが、ブライアンズタイム産駒はさすがにスタミナがあるなあ、と率直に思った。勝馬からは4馬身も離されているだけにこれからもG1戦線で頑張るのはどうかという気もするが、G3の長距離戦ならば今後も頑張ってくれそうだ。
  • 4着はケージージェットであった。最後の直線で一瞬伸びかけた時は「やったか」と思ったが、それもつかの間で、前2頭とはあまりに脚が違いすぎた。それでも4着ならば頑張ってくれたと思う。2着以内でなければ着順は一緒と言われればその通りではあるが、12人気の馬が4着だったのだからまあまあの指名だったのではないかと個人的に思っている。まだキャリアが浅い馬なので今後の活躍に期待したい。
  • 5着はアグネスフライトであった。河内騎手が「分からない」というのであれば基本的には「距離」としか考えられない。去年のアドマイヤベガも6着に負けたが、ダービーを追い込んで勝つようなスピード能力に長けているようなサンデーサイレンス産駒は、3000m以上のレースは根本的に向かないのかもしれない。あるいは、上がり33秒の切れ味勝負ならばそのスピードで何とかなったのかもしれないけど、今年は意外と上がりがかかるというスタミナ勝負になってしまったのが厳しかったのかもしれない。とにかく前述したとおり初めての距離では何が起きるか分からないものである。今回のようなケースでは信じきるのも危険だということがよく分かった。
  • ジョウテンブレーブは8着であった。皐月賞から菊花賞にかけて少しづつ着順を落としている事実をどう判断すればいいのか困ってしまう。とりあえずG1戦線では実力不足ということは言えそうだが、G3くらいでは勝てる実力があるのかどうか、今後の走りに注目したい。
  • ヒシマジェスティは11着であった。サンデーサイレンス産駒特有の熱くなるタイプということからも距離が長すぎたのだと思う。今後は中距離で頑張ってもらいたい。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
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    参考
    G1菊花賞の予想
    結論
      ◎アグネスフライト
      ○エアシャカール
       ▲ケージージェット

     買い目(馬番連勝複式)
      6-15(5,000円)
      4-6(500円)
      4-15(500円)

    にへい君の見解
  • 2回連続万馬券というとんでもない幕を切った今秋のG1戦線。菊花賞はアグネスフライトとエアシャカールの2強対決と言われているが、過去の世代の2強対決では意外に片方が崩れるケースが多い。例えば、ナリタブライアンとマヤノトップガンの天皇賞春、シルクジャスティスとメジロブライトの天皇賞春、トウカイテイオーとメジロマックイーンの天皇賞春などである。これらを見ても長距離レースでこの現象は多いことも分かる。となれば、今回の菊花賞も意外と片方が崩れることも考えられることになるだろう。しかし、別の角度から見れば、古馬のG1である天皇賞春には各世代の強い馬が集まっており基本的に実力は伯仲しているものであるが、4歳限定の菊花賞では1世代ということでその実力差にはかなりの開きが出てくるものであり、強い馬が多少不利があっても何とかでしてしまうものだとも考えられる。こういうレースの時は2強で決まるのか、そうでないのであればどちらが連を外すのかというのが予想のポイントになることは間違いはない(私は2強の共倒れはないと思っているということ)。こういう時の予想って簡単そうで意外に難しいものなのである。
  • で、私の結論は「2強で決まる!」である。この2強、不安な点もないではないが、正直言って他のメンバーが弱すぎる。フサイチソニックやアドマイヤボスが出てくればもっともっと盛り上がったと思うが、この2頭が出走しないことで、勢力図は春とまったく変わっていないことになってしまった。春に完敗している馬の逆転は難しいと私は思っているし、かといって秋に急成長を遂げた馬がいるわけでもない。2強対決の時はすんなり決まらないというジンクスが気になるのは確かであるが、ここは常識的には2強で決まりと考えるべきだと私は判断した。そう判断したのなら意地で1点勝負というのが予想家としての姿勢なのだろうが、それだけでもつまらないので、ちょっとだけ万券も狙ってしまった。ここらへんが私の中途半端なところなんだよなあ。
  • 私の本命◎はアグネスフライトである。ダービー馬なのだから世代No1の馬ということになる。そんな馬が神戸新聞杯もきっちり2着を確保して臨戦態勢万全であれば仕方ない判断だろう。今まで追い込みで勝ってきたようにラストの末脚勝負は望むところだし、長距離に絶対の自信を持つ河内騎手というのも安心できる。超スローの展開が予想されるだけにちょっとしたことで取りこぼすこともあるかもしれないとは思っているが、このメンバー構成であれば連を外す確率はかなり低いと私は見ている。
  • 対抗○はエアシャカールにする。皐月賞を勝ち、ダービーも2着とG1経験ならばこちらが上である。ダービーでアグネスフライトとハナ差の勝負だから実力差はそれほどないし、神戸新聞杯もまともに追えなかったのに3着しているのは能力の高さゆえである。実力さえ出し切ればアグネスを逆転することも十分にあり得る。順番として下にしたのは心配されている「もたれる」という不安があるからである。たぶん大丈夫だろうと私は楽観視しているが、降着ということもあるわけだから、やっぱり不安は不安である。
  • 単穴▲はケージージェットにする。2強で決まると思っているのに他の馬を買うとは邪道というか筋が通っていないということになるが、やっぱ高配当の馬券も買いたいという単純な気持ちも捨てられなかった。とりあえず2強の共倒れはないと思っているので1頭だけ買うことにした。春に2強に完敗している馬はあまり魅力を感じない。上がり馬ならば前走勝っていることが条件である。オープン、準オープンを勝っている馬はいないとなれば900万を勝った馬にするしかない。それでこの馬にした。2000mを1.59.8で走っており持ちタイムとしてはトップタイである。上がりも34.6としっかりしている。血統も父シンボリルドルフならば距離も心配ないだろう。人気がないのも魅力である。まあ、常識的に厳しいのは分かっているが、底を見せてしまっている馬よりは面白いと判断した。
  • 4番手はヒシマジェスティにする。前述したことからすれば前走900万を勝っているこの馬も候補の1頭だった。なぜこの馬にしなかったというと、きつい気性を気にしたためである。サンデーサイレンス産駒であることからも分かるとおりけっこう熱くなるタイプのようである。こういう馬が3000mを走るのはけっこう厳しいと私は判断した。前走馬体重が大幅に減っていたのもかなり気になった。前走上がり34.1という決め手を見せているだけに一発ありそうな気もするが、とりあえず私は気性的に難しいという判断をした。
  • 5番手はトーホウシデンにする。ダービー4着、セントライト記念2着と強いところを見せているが、私は2強には届かないと思っている。3着になる可能性は非常に高いとは思うが、馬連で買うにはちょっと魅力に欠ける。
  • 6番手はジョウテンブレーブにする。皐月賞でもダービーでも人気になった馬であり、4歳になってからはまだその実力を出し切れていないという感じもしないではないが、私はダービーの着順くらいが実力なのだろうと思っている。掲示板が精一杯ではないだろうか。
  • 7番手はエリモブライアンにする。けっこう穴人気になっているようだが、私は春で底を見せてしまっていると思っている。距離延長とかはプラスなのだろうけど、2強に太刀打ちできるほどの決め手はないと思う。
  • 正直なところ、これ以外の馬には魅力を感じていない。
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    G1菊花賞出走馬
    馬名 買い&消し
    アグネスフライト
    (牡4・河内57)
    買い ダービー優勝、京都新聞杯優勝、神戸新聞杯2着。ダービーを勝っており世代No1の馬ということになる。京都新聞杯、ダービーとも後方から追い込んでおり、切れ味勝負を得意としている。京都の外回りコースはこの馬の最も得意とするコースといえそうだ。コース実績も2戦2勝である。最大のライバルエアシャカールとの一騎打ちと言われているが、エアは前走まっすぐ走れないという弱点を露呈しており、安定度はこの馬の方が高そうだ。
    消し いちおう前走の神戸新聞杯で負けているだけに春と同じように強いのかどうか分からない。春ほどの勢いはない可能性もある。若葉Sで惨敗していることがあるので、何かのきっかけで惨敗することもあるかもしれない。また、基本的に後方からの競馬になるだろうから、先週の秋華賞のように前残りの展開になれば取りこぼすこともあるかもしれない。
    エアシャカール
    (牡4・武豊57)
    買い 皐月賞優勝、弥生賞2着。皐月賞ではまくる競馬で完勝した。ダービーも確勝かと思われたが、アグネスフライトにハナ差で涙をのんだ。とはいえハナ差ということを考えれば同等の評価が必要。ましてこちらはG1を連続連対である。実績ではこちらが上ということになる。まくる競馬ができるので展開は問わないだろう。すでに海外G1を経験しておりこの世代では1歩も2歩も前に進んでいる。前走3着も直線でまともに追えないでこの結果である。まじめに走れば逆転も十分である。
    消し 前走の神戸新聞杯では直線でまともに追えなかったのは痛恨である。この悪癖がまたレースに出ればジ・エンドだろう。特に京都コースでは一瞬の切れ味勝負になりやすいだけに直線で追えないのは致命傷になるはずだ。また、まくる競馬で勝ってきたということは、早めに抜け出しているということであり、意外と切れ味勝負は苦手かもしれない。海外G1に行ったのもかえって成長を妨げたとも考えられるだけに、春のような強い競馬はできないかもしれない。
    エリモブライアン
    (牡4・藤田57)
    買い 駒草賞優勝、若駒S2着、きさらぎ賞2着。駒草賞では力の違いを見せつけているようにオープン級の実力があるのは間違いない。皐月賞も6着と大きくは負けていない。ブライアンズタイム産駒なので距離延長もプラスのはず。春ほどメンバーの層が厚いと思えないだけに、有力馬が崩れる展開ならばチャンスは出てくるだろう。
    消し スプリングSでは引っかかって10着惨敗、皐月賞も力の違いを見せつけられた内容である。G1を好走するトップクラスとは力の差があるように感じる。前走の神戸新聞杯も7着に負けているわけだし、距離延長も切れ味重視の京都コースではかえって苦戦となりそうだ。
    カリスマシルバー
    (牡4・小林徹57)
    買い 前走ダートの500万ではあったが勝っているので勢いはありそうだ。スタミナにはそれなりに自信があるらしく3000mならばということで果敢に挑戦してきたようである。芝は2戦とも凡走に終わっているが、どちらも稍重だった。良馬場しかも京都の軽い馬場ならば一変ということもあるかもしれない。
    消し 芝で勝っていないのは痛すぎる。しかも芝では2戦とも掲示板にも載っていないのだから話にならない。常識的にはダート馬という評価が妥当だと思われる。未勝利脱出に7戦を要していることからも大物感も感じない。オープン重賞の経験もないし、常識的にはあまりに厳しいということになりそうだ。
    クリノキングオー
    (牡4・幸57)
    買い 若葉S優勝。このときは1頭だけ違うという感じで伸びてきた。その印象が忘れられず私は皐月賞、ダービーともこの馬を買ってしまった。皐月賞、ダービーさらに神戸新聞杯も惨敗に終わっているが、これがこの馬の実力とは思えない。この馬の能力がフルに発揮できるのであればもっと成績は良くなるはずである。
    消し 結果的には若葉Sのレベルはそんなに高くはなかったということかもしれない。若葉Sはかなり凄い末脚を使ったように見えたが、上がりは36秒台とそれほどでもなかった。たまたま展開にはまっただけということかもしれない。現に皐月賞、ダービーと負けているわけだし、神戸新聞杯も11着ということで勢いも成長も感じられなかった。
    ケージージェット
    (牡4・佐藤哲57)
    買い 前走900万を勝っているので勢いはありそうだ。2000mのレースで2分を切っているのだからそれなりに評価していいだろう。上がり34.6となかなかの切れ味である。シンボリルドルフ産駒なので3000mも合いそうだ。人気がない時に勝つ馬のようなので何をしでかすか分からないところがある。未知の魅力を感じる。
    消し 重賞はもちろんオープンの経験もない。こういう大舞台だとそういう経験は重要なものである。また、この馬は勝つか惨敗かという感じで安定感があまりにない。前走も斤量51kgでの好走だし、今回は2ヶ月の休み明けでもある。こういう状況でいきなりG1を好走するということはちょっと考えづらい。
    ゴーステディ
    (牡4・吉田57)
    買い 前走未勝利とはいえ勝っているので勢いはありそうだ。まだ3戦のキャリアしかないが、それでも挑んでくるということは相当な素質の持ち主ということだろうか。
    消し 前走で未勝利を脱出したばかりという実績でG1挑戦とは舐めているとしか言いようがない。素質が高いのかもしれないが、新馬戦5着、骨折明け初戦17着ととてつもない大物という感じも受けない。常識的には掲示板すら難しい。
    ジョウテンブレーブ
    (牡4・蛯名57)
    買い 東京スポーツ3歳S優勝、札幌3歳S2着。東京スポーツ杯の勝ちっぷりからは来年にダービーはこの馬か、と言われたほどである。実際には皐月賞4着、ダービー6着に敗れたが本当に実力を出し切ったかどうか。常にトップクラスの評価を受けていた馬だけに一発あっても不思議はないだろう。
    消し 期待された皐月賞とダービーで意外に凡走に終わってしまった。これまでに上がり34秒台で走ったことがないことからも、切れる脚がなくて、どうしてももう一つ詰めが甘くなるようだ。切れ味勝負の京都コースではさらに苦戦するかもしれない。それに春の戦いで2強に決定的な差で負けているだけに、一夏を超したくらいでは逆転できそうにない。
    スプリームコート
    (牡4・四位57)
    買い 現在2連勝中と勢いがある。しかも前走は7馬身差の圧勝で、同じ日の900万のタイムよりも速かったのだから立派なものである。ジェネラス産駒なので長距離も合いそうだ。
    消し 2連勝といってもダートでの話である。芝ではどうしても勝てなかったのがダートに替わって連勝なのだから、芝はあまり向いていないという評価をしたくなる。それにしょせん500万を勝ったばかりで、重賞はもちろんオープンの実績もない。この程度の実績で好走できるほどG1は甘くない。
    ダイワバーミンガム
    (牡4・柴田善57)
    買い 前走500万とはいえ勝っているので勢いはありそうだ。上がり34秒台で走っているのも好感が持てる。休み明けでもあったので叩かれてさらに調子を上げてくるだろう。
    消し 春のオープン戦では掲示板にも載れなかったレベルの馬である。夏を超して成長したとしてもG1で連対できるまで変わるとは考えづらい。前走もしょせん500万なのでG1の参考にはとてもならない。
    トップコマンダー
    (牡4・松永幹57)
    買い 東京スポーツ杯3歳S2着、いちょうS2着。オープン、重賞でけっこう掲示板には載ってきており、それなりに実力があることは感じられる。前走2600mを走って長い距離を経験したのは良いことだ。
    消し 3歳から春シーズンと通して結局オープンを勝っていない。掲示板には載るが勝馬には決定的に負けているという内容が多い。どうも強さを感じられない馬であり、魅力に欠けるところがある。前走も古馬オープン戦だったとはいえ10着というのは負けすぎである。
    トーホウシデン
    (牡4・武幸57)
    買い プリンシバルS優勝、セントライト記念2着。ダービーも4着とG1級の実力を証明している。前走2着も道悪ではやむ得ない面もあったし叩かれて上積みが今回は見込める。G1にやたら強いブライアンズタイム産駒だし、2強の1角が崩れる展開ならばチャンスは大きくなる。ダービー以外は連を外したことがないという安定度も魅力である。
    消し ダービー4着も2強には完敗しているだけに実力での逆転は難しそうだ。前走も取りこぼしてしまったし、どうもパンチ力がもう一つ足りない感じを受ける。上がり34秒台のタイムもないので京都の軽い馬場に対応できるかも疑問である。一発屋というタイプではないだけにかえって連対への期待が薄くなる。
    ヒシマジェスティ
    (牡4・角田57)
    買い 前走900万を勝っており勢いはある。特に上がりが34.1という切れ味を見せたのが素晴らしい。京都コースならばさらなる切れが見れるかもしれない。休み明けでもあったので叩かれてさらに良くなるかもしれない。今回は4歳限定戦なのでそれなりの走りはしてくれそうだ。
    消し 重賞オープンの経験がないのが不安である。G1の流れは特別なので慣れていないと対応できない可能性もある。また、この馬は前走もけっこうイレ込んでいたらしく精神的な問題もある。3000mできっちり折り合えるか疑問である。前走で馬体重が大幅に減っていたのも気になるところだ。
    フェリシタル
    (牡4・高橋亮57)
    買い 京成杯3着という重賞実績を持つ。この時の内容も後ろから差してきてあわやという感じで、これから伸びてくる1頭だと思ったのを覚えている。現時点でまだ1勝しかしていないというのが信じられないくらいだ。掛かるような気性ではないようなので3000mの距離も問題ないだろうし、一発は十分にあり得る。
    消し 京成杯のレベルはそんなに高くなかったと思われ、3着でもそんなに高くは評価できない。現にまだ1勝しかしていないのがその証明のようなものである。だいたい500万を4戦連続で2着なんて底を見せてしまっていると同じである。神戸新聞杯の6着も安定度は高いが決め手がないと言っているようなものである。
    ホワイトハピネス
    (牡4・小原57)
    買い 神戸新聞杯で5着とまあまあの走りを見せた。休み明けだったことも考えれば上出来といえる。叩かれた上積みは見込めるだろうし、スタミナには自信のある馬だから3000mもプラス材料だろう。前々走は上がり34.6で勝っているので軽い馬場にも対応できそう。
    消し 前走5着も力の違いを見せつけられたという印象を受ける。休み明けの2強に完敗したことで本番での巻き返しはかなり厳しくなったといえそうだ。そんなに切れ味があるとも思えないので京都の外回りで苦戦しそうだ。
    マイネルビンテージ
    (牡4・熊沢57)
    買い 京成杯優勝。重賞を勝っている実績はそれなりに評価しなければいけない。何せ今回のメンバーで重賞を勝っているのはこの馬を除けば3頭だけである(たぶん)。京成杯も逃げて勝っているが、今秋のG1はいずれも逃げた馬が連に絡んでおり注目の1頭となる。マイペースで自分の競馬をすればチャンスはあるかもしれない。
    消し 京成杯はタイムからもそんなにレベルは高くなかったと思われる。そんなに切れる脚もなさそうなので京都の軽い馬場も合わないのではないか。展開は確かに有利かもしれないが、決め手に欠けるところもあるのであっという間に置いて行かれそう。神戸新聞杯も10着惨敗で成長を感じられない。
    マッキーローレル
    (牡4・本田57)
    買い セントライト記念4着の実績を持つ。中央転厩初戦となるが実績はそれなりといえる。前走は重馬場だったが実は軽い馬場の方が適性が高いとなれば、意外な好走もあるかもしれない。
    消し 地方で無敗だったわけでもないしそんなに強いようには感じられない。セントライト記念も道悪だったから4着できたと考えるのが常識的だろうし、良馬場ではスピードについていけないということになるのではないか。環境が変わって間もないことを考えても、実力を出し切るのも難しいのではないか。
    ヤマニンリスペクト
    (牡4・福永57)
    買い 京都3歳S優勝。この馬のベストレースはやはり皐月賞5着だろう。エアシャカールと0.5秒差で走っているのだから立派なものである。この実績を考えれば、前走5着も実力とは思えず、もっと走ってもいいはずである。今回はG1とはいえ4歳限定だし、叩かれた上積みを見込めばもっといい走りができるはずだ。
    消し 皐月賞5着はあるものの、その後のレースがあまりにだらしない。特に京都新聞杯では1人気で8着とあまりに情けない走りだった。前走も準オープンで5着だし、春から大きく成長したという感じを受けない。上がりがかかるレースの方が好成績につながっているので、京都の軽い馬場での切れる脚は期待できないかもしれない。
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