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G1皐月賞の反省

G1皐月賞の結果
1 8-16エアシャカール 武豊 2.01.8---35.0 492kg-8 2人気
2 2-03ダイタクリーヴァ 高橋亮 2.01.8クビ35.8 490kg-6 1人気
3 7-14チタニックオー 角田 2.02.22.1/235.1 478kg+2 13人気
単勝340円 枠連620円
複勝140円 150円 1250円 馬連720円
ワイド350円 4670円 4190円
予想と見解 好材料と不安材料
G1皐月賞の感想
  • スタートで信じられないアクシデントが起きてしまった。ラガーレグルスがスタートできないという前代未聞の失態である。共同通信杯で前科があるだけに大問題である。馬のことだから仕方ないでは済まされない問題だと私は思う。こういう馬がダービーに出走できるというのはどうなのだろうか?馬券を買う方としては、さすがに出走を自粛してもらいたいと思ってしまう。
  • レースとしては、終わってみればTRが休み明け初戦だった有力馬2頭で決まってしまった。強い馬が強い競馬をするとレースが締まるものである。見ていて非常に気持ちが良かった。にしても、掲示板5頭すべてが叩かれ2戦目だったことは覚えておいた方がいいかもしれない。疲れがなく調子が上向きというのが今年のポイントだったことになる。競馬のレベルが上がってくると実力差が縮まるだけに、調子というのが大きなポイントになるということなのかもしれない。
  • 勝ったのはエアシャカールであった。何もかもがパーフェクトだった。臨戦過程も弥生賞で重め残りで2着と明らかに皐月賞を意識。そしてその本番では−8Kgときっちり仕上げ体調は万全。レースも弥生賞と同じように後方からまくる競馬できっちりと差し切った。陣営としてはすべてがイメージ通りに事が運んだはずである。それにしても、3角からまくる競馬で勝ってしまうなんてあまりに凄い。普通だったら直線でばてるものである。それを最後までスピードが落ちないのだから半端じゃないスタミナである。また、武豊もやっぱり凄い。「ペースが遅かったのでちょっと焦った」と言っていたが、それでも我慢するのだから大したものである。普通の騎手ならば早く仕掛けてしまうところである。たぶん、これで負けたら仕方ないという割り切りを持って乗っていたのだろう。改めて別格の存在だと思わずにはいられない。
  • 2着はダイタクリーヴァであった。価値ある2着だったと私は思っている。インコースの荒れた馬場を走らされて相当にスタミナを消耗していたはずである。それでもきっちりと抜け出してくるのだから凄い馬である。それでエアシャカールとクビ差なのだから同等の評価を与えていいのではないか。エアシャカールと違って距離延長が不安視されるが、今日のレースを見る限りでは問題ないと私は思う。東京の軽い馬場であればこの馬の方が有利なのではないかと思ってしまうくらいである。まあとにかく、この馬の走りも素晴らしかった。今後もクラシック戦線を盛り上げてくれることは間違いないだろう。
  • 3着はチタニックオーだった。さすがに直線だけの競馬をするといい味を出す。弥生賞6着は調子もあるだろうが、早く仕掛けすぎだったのだろう。今回のように勝ち負けを度外視して直線まで脚を貯めておけば本当に切れる脚を見せてくれる。となれば、直線の長い東京コース、血統的にも距離延長オッケーということで、ダービーではさらに上を目指せるということになる。ただ、勝ちを意識する乗り方だとこの馬の良さは出せない。直線まで貯めるだけ貯めて一気に爆発させて、運が良ければ勝っているというレースがいいと思う。まあ、そういう意味では一発タイプってとこだけど。
  • 4着はジョウテンブレーヴであった。弥生賞の6馬身差を考えれば差は確実に縮まっている。これをどう評価するかが難しい。稍重だったから縮まったのか、稍重だったから2馬身までしか詰められなかったのか。これではダービーでさらに良くなるのかどうか現時点で何とも言えない。ただ、東京の重賞を完勝した実績があるだけに、東京コースはプラスと考えていいはずである。果たして巻き返しがあるのかどうか、ダービーまでにゆっくり考えたい。
  • 5着はヤマニンリスペクトであった。この馬の評価は難しい。実績が3歳戦しかなかっただけに、TR8着からの巻き返しはまったく予想してなかった。5着に負けたとはいえ、皐月賞の5着だからそれなりの評価を与えなければいけないのだが、これが限界なのか、さらに良くなるのか見当がつかない。ダービーで真価を問われることになりそうだ。
  • パープルエビスは7着であった。いいペースで走っていたけど、さすがにG1だと他の馬も仕掛けが早い。あれでは直線失速もやむ得ない。
  • アタラクシアは9着であった。厳しい流れを経験していないことがもろに出てしまった感じである。こういう馬は人気がないないならともかく、人気がある時は危険な人気馬になってしまう。
  • タイムリートピックは11着であった。道悪になったことでしぶとい走りを期待したが、1秒台の時計ではさすがに厳しすぎたようだ。でも、この馬のおかげで個人的には久々に緊張して競馬を見ることができた。そういう意味では感謝している。
  • クリノキングオーは16着であった。速い流れじゃなかったからもっと前で競馬すると思ったが、意外にも後方からの競馬だった。それにしても伸びなかった。大幅馬体重減でスタミナがなくなっていたのかもしれない。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
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    参考
    G1皐月賞の予想
    結論
      ◎ダイタクリーヴァ
      ○エアシャカール
      ▲クリノキングオー
      △タイムリートピック
      △ジョウテンブレーヴ

     買い目(馬番連勝複式)
      BOX 2-3-6-16-17(各600円)

    にへい君の見解
  • いよいよ牡馬クラシック第1弾の皐月賞である。最近の傾向としては1人気がなぜか勝てないことである。その後天皇賞を勝ったメジロブライトやそのダービーを勝ったスペシャルウイーク、アドマイヤベガなどが連対もできないで終わっており、難解なレースであることを如実に表している。今回もフサイチゼノンの戦線離脱と土曜午後の時点で降り続く雨の影響で、混戦ムードが漂っている。特に道悪競馬になれば、良馬場の実績などまったく関係ないとも言えるだけに、予想はさらに難しくなる。特に私のような見当ハズレの予想が続いている者には、どうしていいのかさっぱり分からないというのが正直な気持ちである。今回もあまり自信はありません。弱気な5頭ボックスで勝負することをお許しください。
  • 私の本命◎はダイタクリーヴァである。けっこう悩んだが、最終的には最も実績が安定してるいうことでこの馬にした。重賞2勝、オープン1勝という実績は他を圧倒しているし、負けたのも1度だけしかも2着と連対率100%である。数字だけを見れば文句のないものである。レース内容も中団で構え勝負どころで先行集団を射程圏に入れ直線できっちりと差すというもので言ってしまえば非の打ち所がない。これだけの馬であれば2着を外すことはないと思いたくなるものだが、どうしてもそこまでは信じ切れない。理由としては、第1に弥生賞組との対戦がないだけにまだ抜けた存在かどうか明白でないこと。今までの相手が弱かったから強い競馬ができただけで今回も同じ競馬ができるとは限らないということである。第2に2000mを経験していないこと。マイラーはけっこう1800mまでならばこなしてしまうが、2000mになると全く走らないということがよくある。この馬がクラシックで戦えるスタミナをまだ証明していないわけで距離に負けるということも考えられる。第3に道悪になった時にどうなるか分からないこと。まだ経験がないのだから惨敗されても文句が言えないことになる。第4に皐月賞ではこういう実力馬がよく分からないけど負けてしまうこと。やっぱ過去がそうだとどうしても気になるものである。このように、強そうだけどよく分からないというのが正直なところで、とても流す気にはなれないというのが私の結論である。
  • 対抗○はエアシャカールにする。弥生賞では出遅れて最後方からの競馬から一気のまくりでフサイチゼノンに詰め寄ったがラスト力尽きて2着に敗れた。しかし、休み明けだったことを考えれば上々の結果だった。叩かれた上積みは確実に見込めるだろうし、宿敵フサイチゼノンが回避したことで、大きなチャンスが巡ってきたことになる。しかも鞍上が武豊であれば騎乗ミスはまずあり得ず、この馬の能力をフルに引き出すことになるだろう。正直なところ、この馬を本命◎にしようかけっこう悩んだ。でも、前走の内容があまりに極端なレース運びだっただけにどうも安定度が期待できそうにないのが気になった。つまりは圧勝するかもしれないが、ちょっとしたことで惨敗もあり得るということである。前走のパドックでもかなりイレ込んでいたし、気性的に問題がありそうでもう一つ信用できないのである。それに道悪になるとどちらかというと先行する馬の方が有利に思えるだけに、後ろからのこの馬ではちょっと心配である。あとは、なんとなく武豊には◎を打ちたくなかったというのが正直なところだろうか。
  • 単穴▲はクリノキングオーにする。若葉Sを私はけっこう評価している。ハイペースだったこともあるが、時計が2秒台だったのは非常に良かった。その若葉Sで直線だけで差しきったというレース内容はかなり立派だと私は思う。展開に恵まれたという考え方もできるが、私はペースに合わせたレース運びだと解釈している。つまりは、平均ペースならば中団からレースを進められると思っているということである。となれば、展開は関係ない。ペースに合わせてどんなレースでもできる。決め手は前走で見せたようにけっこうしっかりしているので、かなり好勝負になると思う。しかも、雨の影響でそんなに切れ味勝負にはならないだろう。この馬の堅実な決め手で十分というか、さらに生きると思っている。もちろん、重賞実績がないわけで、有力どころとの対戦もない。実力不足で惨敗することも十分に考えられるだけに、評価としてはこれが精一杯である。
  • 4番手はタイムリートピックにする。前述したとおり若葉Sを評価している。この馬の場合はハイペースを先行して2秒台の時計をマークした。スタミナ勝負には自信があるはずだ。それでも、さすがにG1では決め手が足りないかなと思っていたが、運のいいことに雨が降って、この馬のスタミナが生かせる馬場状態になってしまった。ハイペースの良馬場でも粘った馬である。時計のかかる馬場で先行したら、とんでもない粘りを発揮するはずである。後方の馬がもたつく間にいつのまにかゴールしてしまうということも十分に考えられる。もちろん、決め手不足を露呈することも考えられるだけにそんなに大きく期待できないのも確かではある。でも、人気がまったくないことを考えれば狙う価値は十分にある。
  • 5番手はジョウテンブレーヴにする。東京スポーツ杯圧勝の実力を持っているのだからここで好走しても何の不思議もない。でも、前走の弥生賞で3着に6馬身差という屈辱的な負け方をしただけにさすがに苦しいかと思っていた。ところが、雨が降ったことで状況が一変した。少なくても弥生賞上位との差は一気に縮まったといえる。あとは逆転できるかどうかであるが、この判断が難しい。札幌3歳S2着しているのだからプラスとも考えられるし、マイネルコンドルにすら負けているのだからマイナスという考え方もできる。で、結局私はダンシングブレーヴ産駒ということも踏まえて、得意とまでは言わないが十分にこなせるという判断をした。ということは、人気どころが道悪にもがくようだとこの馬が一気に台頭するということになる。もちろん、道悪をこなせなければ惨敗ということになるだろう。
  • 6番手はカネツフルーヴにする。時計がかかる馬場になったことでチャンスが膨らんだ。できれば、この馬まで買いたかったが、さすがに手が届かなかった。私が最も気になったのは位置取りである。スプリングSでほぼ最後方からレースを進めていたのが気になったのだ。時計のかかる馬場になると早めに抜け出すというのが必勝パターンであるだけに、この馬のように後方からまくるというのでは最終的に届かないのではないかという判断をした。それに後方からの決め手勝負ならば他の馬の方がありそうだ。そういうことでこの馬は連対はないと思いこむことにした。
  • 7番手はラガーレグルスにする。弥生賞で見せた切れ味からもチャンスは十分だとは思っているし、やられるなら多分この馬だとも思っている。この馬を消した理由は、時計のかかる馬場でこの馬の切れ味が殺されると思ったことと、ここ一番に弱いタイプではないかとなんとなく思ったからである。まあ、道悪をこなせるかどうかは走らせてみないと分からないので、好走されたら素直に諦めるしかないだろう。
  • 8番手はアタラクシアにする。まだ底を見せていないだけに、未知の魅力は十分である。連対されても文句の言えないタイプで、本当ならば押さえたい馬ではある。でも、人気を考えると配当的に魅力がないし、厳しいレースを経験していないのが気に入らない。私は思いきって消すという判断をした。
  • 9番手はパープルエビスにする。時計のかかる馬場になると、先行馬が有利になる。となれば、逃げるだろうこの馬のチャンスも大きくなるはずだ。でも、2000mでのスタミナを証明していないし、ダイタクリーヴァが好位でレースを進めることを考えれば、逃げるというのはそれほどアドバンテージにはならないと私は思っている。逃げ切られたらイヤだなあという気持ちも多少はあるが、私は逃げ切りはないと見た。
  • 10番手はトップコマンダーにする。3歳時はオープン重賞でけっこう好走している。前走毎日杯5着も休み明けでは仕方ない。叩かれて大きく化ける可能性もあるだけに注意は必要だと思う。まあ、そんなに凄い実績があるわけではないし、さすが5着からの巻き返しは厳しいかなというのが私の判断である。
  • 11番手はマイネルコンドルにする。時計のかかる馬場になると注目したくなる馬である。でも、札幌3歳Sの時計を見てもそんなに高く評価できるものではないと思う。どんなに道悪になってもG1では役不足というのが私の結論である。休み明けということを考えてもここでの好走は難しいと思う。
  • だいたいこんなところです。
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    G1皐月賞出走馬
    馬名 買い&消し
    エアシャカール
    (牡4・武豊57)
    買い 弥生賞2着、ホープフルS優勝。中山2000mでこれだけの実績を残していれば実績は文句ない。特に弥生賞では4着以下を大きく引き離すという強い内容で、このとき勝ったフサイチゼノンの回避でこの馬の注目度が一気に増した。休み明けであれだけの競馬をするのだから叩かれた今回はさらに期待できるということになる。鞍上武豊というのも心強い。
    消し 前走はパドックでひどくイレ込んでいた。気性的な問題を抱えている馬かもしれない。前走のレース内容も最後方からまくるという極端なレースをしているだけに、常に力を出し切れるタイプでない可能性もある。また、切れる脚質という感じもしないだけにスローペースになった時に決め手に欠けるかもしれない。
    ラガーレグルス
    (牡4・佐藤哲57)
    買い 弥生賞3着、ラジオたんぱ杯優勝、デイリー杯2着。弥生賞では仕掛けを最後まで我慢して追い出した。そのため捕まえきれずに3着に終わったが、よく詰め寄っていた。脚をうまく貯めれば鋭い切れ味を発揮する馬だけに展開次第ではチャンスは十分である。まして、弥生賞で完敗したフサイチゼノンが回避したことでさらにチャンスが大きくなった。エアシャカールとの差はクビ差だっただけに逆転は十分に可能だ。
    消し 朝日杯3歳Sからすでに4戦もしているのが非常に気になる。連戦の疲れが残っていても不思議はない。前走の走りも目に見えない疲れが残っていたようにも感じた。少なくても上積みはあまり期待できないと思われる。共同通信杯で歴史的な出遅れをかましたり何かと話題を提供してくれる馬であるが、どうも気まぐれなところがあって信用しづらい感じがする。
    ダイタクリーヴァ
    (牡4・高橋亮57)
    買い スプリングS優勝、シンザン記念優勝、北九州3歳S優勝。オープン3勝うち重賞2勝。5戦4勝2着1回で連対率100%。実績はほぼ文句ない。前走の内容も中団から4角で先頭を射程圏に入れきっちり差し切るという横綱相撲であった。安定したレースぶりからも相当の大器だと思われ、フサイチゼノンがいなくなった今となっては、この馬が主役ということになるだろう。
    消し 唯一ともいえる不安は2000m未経験である。1800mを2勝しているが、1800mをこなすマイラーはけっこういるだけに、1800mを勝っているからと言って2000mもこなせると判断するのは短絡的である。特に中山はラストに級坂があるだけに、スタミナは非常に重要な要素になってくるはずである。さらに、この馬は意外と強い馬との対戦がなく、まだ本当の実力が証明されていない。弥生賞組にはまったく歯が立たないということも十分にあり得る。
    パープルエビス
    (牡4・石橋57)
    買い スプリングS2着、アーリントンC2着。重賞を2度連続で連対したことで重賞級の馬であることは証明された。前走も平均ペースで3着以下は完封している。逃げてしぶとい馬だけにマイペースで走れれば面白い。重賞2着も勝った馬がエイシンプレストンとダイタクリーヴァなのだから、この馬も実力はかなりのものかもしれない。
    消し 重賞を勝っていないことでどうしても魅力半減である。逃げてどこまでであるが、G1ともなると相当の実力がなければ粘るのは大変である。距離も1800mまでしか経験がなく、2000mに不安が残る。ローテも使い詰めできているだけに上積みも疑問である。
    カネツフルーヴ
    (牡4・松永幹57)
    買い スプリングS3着。初めての重賞挑戦で3着は立派である。500万特別で2000mを勝っており、出走はすべて1800m以上であることからも距離は問題ないはずである。スタミナはありそうなので距離延長はプラスとなるのではないか。息の長い末脚が魅力の馬だけにスタミナ勝負となればジリジリと伸びてくる可能性はある。
    消し スプリングSは3馬身差で完敗している。距離延長を考えてもこれを逆転するのはかなり難しいのではないか。重賞どころかオープンも連対経験がないという実績だし、G1で走ることを考えれば、もう一つ魅力に欠ける。切れる脚もなさそうなので、決め手勝負になると苦しくなる。
    クリノキングオー
    (牡4・幸57)
    買い 若葉S優勝。3戦2勝とまだ底を見せていない。若葉Sはハイペースをうまく後方で脚を貯め直線だけで一気に差し切った。前々走の内容からも後方からじゃないと競馬できないわけではなく、ペースによって位置を変えられるだろうから、安定度はかなりある馬ではないか。若葉Sの勝ち時計2.02.4は実はメンバーNo1で、若葉S組を甘く見ていると痛い目にあう。
    消し 不安なのはキャリアが浅いということ。若葉Sのメンバーは明らかに弱かったし、有力どころとの対戦がない以上は、走らせてみないと分からないことになる。やはりG1ともなると重賞経験とかがないと大きな期待はかけられない。前走の内容も展開に助けられただけという考え方もできる。
    タイムリートピック
    (牡4・熊沢57)
    買い 若葉S2着。すみれS3着、共同通信杯6着とオープン経験は意外とある。前走はハイペースを先行してしぶとく粘った。ペースを考えれば驚異の粘りである。すみれSでは切れ味勝負で負けているだけに、若葉Sのような競馬が合っているのだろう。速いペースになれば面白い存在だ。
    消し なんだかんだで1勝馬である。共同通信杯、すみれSの負け方を考えると、若葉S2着は相手が弱かっただけという考え方もできる。それに前走も負けているように、勝ちきれるだけの決め手がない。今回はハイペースで飛ばす馬もいないだろうし、それなりの決め手は必要不可欠である。押せ押せのローテもどうだろうか。
    アタラクシア
    (牡4・四位57)
    買い すみれS優勝。現在3連勝中と勢いに乗っている。前走のすみれSも直線だけで4馬身離すという切れ味を見せた。5戦して連対率100%と安定度も高い。2200mのオープンを勝っているのだから距離も問題なし。まだまだ底を見せていないだけにとんでもない大物という可能性もある。
    消し すみれS圧勝もあまりに相手が弱かった。このレースで圧勝したからと言ってG1で戦えるという裏付けにはとてもできない。タイムもそんなでもないし、このレースだけではとても判断できない。500万勝ちも小倉だったし、どうも大物感を感じることができない馬である。
    ジョウテンブレーヴ
    (牡4・蛯名57)
    買い 東京スポーツ杯優勝、札幌3歳S2着。東京スポーツ杯では2着に2馬身、3着に4馬身差という圧勝を演じている。相手がマチカネホクシン、ジーティーボスとその後の重賞で活躍している馬だったりするだけに、あの走りは高く評価できるはずである。前走4着は休み明けだったことと、仕掛けどころで出られなかったことと、敗因が分かっているだけに、巻き返しは十分にあり得る。
    消し 前走の4着をどう見るかであるが、さすがに3着馬と6馬身差というのは離されすぎという感じがする。叩かれた上積みを見込んだところで逆転できる差ではないのではないか。重賞勝ちも東京コースということで、もしかしたら左回りが得意ということかもしれない。札幌3歳Sでマイネルコンドルに勝てなかったことも考えると、それほど強い馬ではないのかも。
    マイネルコンドル
    (牡4・伊藤直57)
    買い 札幌3歳S優勝。いちおう1800mの重賞を勝っている。壮絶な叩き合いをハナ差凌ぐという内容で勝負根性はかなりのものである。スタミナには絶対の自信を持ち、時計のかかる展開ならばチャンスは膨らむ。
    消し 持ち時計がいまいちなことでも分かるとおり、この馬は良馬場では強い競馬をまったくしていない。朝日杯ではついていくのがやっとだし、京成杯もマイネルビンテージすら捕まえられなかった。あまりに決め手がなさすぎる。まして、TRを使えずにぶっつけでのレースとなったのは大きなマイナスである。
    チタニックオー
    (牡4・角田57)
    買い シンザン記念2着、北九州3歳S2着。シンザン記念では直線だけの競馬で好走しているだけに、うまく脚を貯める競馬ができれば面白い。前走の弥生賞では早めに仕掛けて直線で止まってしまったものでこの馬の良さが出せなかった。ダイタクリーヴァの2着というレースを2度もしている実績もあるし、ダイタクリーヴァが自滅するようならばチャンスはあるだろう。
    消し ダイタクリーヴァに2度完敗しているのだから勝負付けは終わったといえる。弥生賞でも6着に惨敗し力の違いを見せつけられた。ベストレースがシンザン記念であることを考えると、距離も長いのかもしれない。他に魅力的なポイントもなさそうだし、G1では・・・という感じである。
    トップコマンダー
    (牡4・和田57)
    買い 東京スポーツ杯2着、朝日杯3歳S5着、いちょうS2着、コスモスS3着などオープン重賞でけっこう活躍している。特に朝日杯で掲示板に載ったことと、東京スポーツ杯でマチカネホクシンに2馬身以上離していることは評価すべきである。前走5着も休み明けを考えれば上々で、勝馬と0.3秒差ならばぎりぎり合格だろう。叩かれた上積みと3歳時の経験で逆転も十分にあり得る。
    消し キャリアは十分だが、いずれも好走で終わっているのが気になる。こういうタイプは常に好走はするが連対はできないということが多い。まして3歳戦でこれなのだからレベルが高くなる4歳戦ではなおさらである。前走の毎日杯5着も休み明けといってもG1で逆転することまで考えれば、ちょっと負けすぎな感じもする。スローの展開で上がり36秒台というのも不満である。
    ピサノガルボ
    (牡4・横山典57)
    買い フェニックスS優勝、小倉3歳S2着。札幌3歳Sで5着しているので距離がダメということはないのではないか。それ以外は・・・うーん。
    消し 1200mでしか実績がない。しかも3歳戦の早い時期のものである。4歳戦は2度走って2度とも惨敗でとてもクラシック級の馬とは感じられない。距離、格、勢いとどれを見ても評価できない。
    ヤマニンリスペクト
    (牡4・柴田善57)
    買い 京都3歳S優勝。1800mのオープンを勝っているので距離は合っていそう。京成杯を勝ったマイネルビンテージに勝っているのだからこの馬にだってチャンスはあるだろう。スプリングSは8着に敗れたが休み明けでは仕方ない。京都3歳Sも6着からの巻き返しだったのだから大きく化けるということもあるだろう。
    消し 前走の8着はさすがに負けすぎだろう。オープン特別1勝だけという実績を考えてもそれほど強い馬でないということかも。確かにマイネルビンテージにハナ差で勝ったという内容では、そんなには評価できない。2000mの経験もないし、巻き返しはかなり厳しいというのが常識的な判断では。
    リワードフォコン
    (牡4・後藤57)
    買い 毎日杯2着。皐月賞への執念で出走した毎日杯で意地の2着で何とか権利をゲットした。2000mの重賞で好走したことは大きい。相手もシルヴァコクピットだったのだから十分に評価できるだろう。内容もスローだったにも関わらず直線で馬群を抜けてくるというスピードと勝負根性を見せた。G1も内国産限定ならばという思いはあるだろう。
    消し 前走2着は立派だが、負けは負けである。G1を獲るつもりならばこんなところで負けてほしくはない。それにレースのレベルもそんなに高くなかったのではないか。タイムも3秒台と若葉Sと1秒以上の違いがある。また、スローだったからこの馬のスピードが生かせたという考え方もでき、G1の厳しい流れだとスタミナが持たないということも考えられる。中2週のローテもちょっと厳しい。
    エリモブライアン
    (牡4・的場57)
    買い きさらぎ賞2着、若駒S2着。2000mのオープンで連対しているので距離は問題ない。中団から差す競馬を得意としており、どちらかというと正攻法の競馬をする馬である。スプリングSは掛かって惨敗したが、本来は折り合いのつく安定度の高い馬である。大一番に強いブライアンズタイム産駒である。
    消し 前走10着に負けたのがあまりに痛い。めずらしく掛かってしまっい、まだまだ子供であることを見せてしまった。まあ、もともと重賞2着という実績しか持っていないし、ダイトクヒテンに負けてしまうくらいだから、G1でも好走できる器とも思えない。11月から休みなしで走っているので上積みも期待できない。
    ニシノアラウンド
    (牡4・藤田57)
    買い 前走500万とはいえ勝っているので勢いはありそうだ。しかし・・・・これだけではどうしようもない。
    消し オープン経験なし、距離経験も1600mまでという実績ではとてもG1では狙えない。前走の内容も平凡だったし、これといった魅力が見当たらない。
    マイネルチャージ
    (牡4・岡部57)
    買い 芝のマイル戦で2勝。しかもいずれも中山コースである。前走毎日杯は7着に敗れるも、スローの展開で後方からではこれが精一杯。展開が速い流れになれば少しはチャンスが出てくるかもしれない。
    消し 前走毎日杯で7着に負けたのは痛い。リワードフォコンが上がり35.6で走っているのだから、この馬の上がり35.8は評価できないことになる。2000mの経験はこれだけで、距離への課題は残ったままである。他にとりたてて魅力的な要素もないし、常識的には厳しい戦いなるはずだ。
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