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G1秋華賞の反省

G1秋華賞の結果
1 2-04ティコティコタック 武幸 1.59.9---33.5 420kg-20 10人気
2 7-14ヤマカツスズラン 池添 2.00.01/234.0 496kg+2 7人気
3 3-05トーワトレジャー 上村 2.00.13/434.1 458kg-4 5人気
単勝2710円 枠連4480円
複勝920円 710円 410円 馬連30010円
ワイド7100円 4030円 3340円
予想と見解 好材料と不安材料
G1秋華賞の感想
  • 荒れる秋華賞は今年も荒れた。10人気のティコティコを買っていただけに悔しい敗戦である。思いきってローズSで着外の馬を外したのが完全に裏目に出た。終わってみればG1馬だけは例外扱いにすべきだったことになりそうだ。終わってからたらればを言うのは私の美学に合わないものであるが、正直なところ取れなくもなかっただけに本当に悔しい気持ちでいっぱいである。でも惜しい予想もハズレはハズレ。配当が1円も還ってこないことは同じである。これが馬券の難しさであり、だからこそ的中した時の喜びは大きいのである。
  • ちなみに今回のレースは決して実力どおりの決着ではないと思う。また、たらればになるが、もう1度レースをすれば順位は大きく変わると思う。今回のレースのポイントは1000m〜1200mのラップが13秒かかっているところにある。1000m通過が60秒であれば遅いといってもびっくりするほどではない。それなのに上がり33秒台になっているということは、1000m〜1400mの間で極端にペースが落ちていることとなる。それほど遅いペースと思っていない後方の馬がちょっとペースが落ちたからといって慌てて前に行くわけにもいかない。ここで思いきって動く馬がいれば流れが変わったと思うが、特に動く馬もなくヤマカツスズランの思うツボということになってしまった。次やればヤマカツを楽に逃がすわけがない。ペースも速くなって後方からの馬が有利になるはずだ。まあ、やってみないと分からないことなので真偽は確かめようがないが、とりあえず私が言いたいことは今回のメンバーでは抜けた存在はいないということであり、今回のレース結果だけで次の予想をしてはいけないということである。
  • 勝ったのはティコティコタックであった。予想の時に述べたとおり、私は古馬900万で何度も勝ち負けしているような馬は4歳牝馬限定であればトップクラスの実力にランクづけていいと思っている。それを今回この馬が証明してくれた。札幌競馬で上がり34秒台を出していたので、京都コースの切れ味勝負も問題ないということもバッチリであった。ヤマカツスズランの直後を走っていたという展開の利も当然あったとは思うが、それでも上がり33.5は立派としか言いようがない。これからも牝馬限定戦ではやってくれるだろう。ただ、今回の馬体重が-20kgだったことを考えると、さすがに次のエリザベス女王杯は厳しいような気がする。
  • 2着はヤマカツスズランであった。前述したとおり見事としか言いようがないペース配分だった。池添騎手を本当に誉めてやりたい。あんなペースで逃げられては後ろの馬はどうすることもできない。本当に完璧な騎乗だった。それもペースに折り合ったこの馬の気性があってこそである。気性に問題があるような馬であればこういうラップは刻めないものである。もちろん上がり34.0でカバーしたこの馬の実力も評価しなければいけない。終わってみればさすがに阪神3歳牝馬Sを逃げ切っただけのことはあるということになる。
  • 3着はトーワトレジャーだった。何となく中途半端な感じがしてこの馬を買わなかったが、私としてはやっぱり中途半端だったなという感じがした。まあ、ワイド圏内には来ているのでよく頑張っているとは思うが、もう1度走ったとしても今度は後ろの馬に差されてやっぱり3着という気がする。今後どのような成長を見せるか注目したい。
  • 4着はチアズグレイスであった。絶好の展開だったにもかかわらずこれだけ負けるとなると、この馬は今回のような切れ味勝負には弱いということなのだと考えざる得ない。オークスの時のような稍重か桜花賞の時のような平均ペースでの先行粘り込みが得意な馬なのだろう。でもそれで4着しているあたりがこの馬の潜在能力の高さの証明だと言えそうだ。
  • 5着はグランパドドゥであった。絶好の展開だった割にはまったく伸びなかった。この馬も切れ味勝負は弱いのだろうか、もしくは前走惨敗だっただけに調子が上がっていなかったのか、いずれにしてもそれほど内容のあるレースには見えなかった。
  • バイラリーナは7着であった。やっぱり休み明けではこれが精一杯かな。後ろからの競馬で流れに乗れなかったせいもあるかもしれない。でもまあ、こんなもんでしょう。
  • シルクプリマドンナは10着であった。出遅れがあまりに痛かった。そうでなければもっと前の位置につけて流れに乗っていったはずである。あの出遅れのせいで無理に前にも行けず後方からの競馬を余儀なくされて前残りの競馬ではどうすることもできない。やむ得ない負けといえそうだ。ただ、上がりがけっこう掛かっているのが少し気になる。体調そのものもいまいちだったのかもしれない。
  • ニホンピロスワンは11着であった。追い込みしかできない馬なのでこの展開ではどうしようもない。せめて前が上がり34秒後半かかっていれば勝負になったとは思うが、今回は仕方ないとしか言いようがない。
  • マルターズスパーブは18着であった。この馬がこれだけ大敗するとは信じられない。何が起きたのかさっぱり分からない。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
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    参考
    G1秋華賞の予想
    結論
      ◎シルクプリマドンナ
      ○ニホンピロスワン
      ▲ティコティコタック
      △マルターズスパーブ
      △バイラリーナ

     買い目(馬番連勝複式)
      4-6-10-11-12(BOX各600円)

    にへい君の見解
  • 気まぐれで走らせてみないと分からない4歳牝馬。前哨戦で春の実績馬がきっちり勝ってくれればそんなに悩むこともなくなるのだが、その実績馬が前哨戦で連対もできないような場合は得てして荒れるものである。とはいえ、G1を勝っているなどの実績はそれだけで能力の高さの証明であり、そう簡単に消すこともできない。それに、仮に荒れると考えたところで、どんな形で荒れるのかなんて読み切れないし、どの馬にでもチャンスがあるという結論になってしまい、最終的にどの馬を選んでいいか分からなくなる。そうであれば多少の割り切りは必要だと判断し、次のような結論に至った。
  • まず私が決めたことは「ローズSで掲示板に載れなかった馬は黙って消し!」である。これは深い考えはない。過去の傾向でローズSで着外に負けた馬が巻き返した例は1度もないからである。5着からの連対も万券を出したナリタルナパークだけだし、それ以外の馬はレースに関係なくほぼ3着以内の結果を残している。前走惨敗からの巻き返しは、休み明けだったファビラスラフインとタケノベルベットだけであり、1度叩かれた馬は基本的に3着以内の結果がほしいということになる。
  • 私の本命◎はシルクプリマドンナである。前述したことからすればローズSで4着だったというのは正直不安ではある。去年のトゥザヴィクトリーもローズS4着から本番で惨敗している。そういうことで自信度が高いわけではない。しかし、いろいろなことを考えると、やはりこの馬が最も連対に近い存在だと判断した。その最大の理由は、折り合いに心配のない気性だからである。ハイペースなら後方からでスローなら先行とどんな競馬にも対応できる。京都2000mではこういう気性的な部分はかなり大きいと思う。去年のトゥザヴィクトリーとの大きな違いである。オークスの走りからも瞬発力もありそうなので京都コースも問題ないと思うし、G1を勝っているという実績も安心できる材料である。前走4着も0.3秒差だしG1勝ちという実績を考えれば3着以内と同等の評価をしてやってもいいのではないかと判断した。前残りか後方からの差しに屈したとしても2着は確保できるのではないかという気持ちもあるが、4歳牝馬は本当に分からないというのが本音である。ローズS4着だった以上はこの馬から流すということはリスキーだと判断し今回はボックスで勝負することにした。まあ何だかんだでシルクの会員だから本命にしたというのも否定はしない。
  • 対抗○はニホンピロスワンにする。ローズSは展開にはまっただけという見解も多いようだが果たしてそうだろうか。平均ペースだったことからすれば必ずしも最後方の馬が有利だったとも思えない。それにその他の好走馬を見ると、2着馬はやや先行、3着馬はやや後方、4着馬はやや先行、5着馬は先行と後方からの馬だけが好走しているわけでもない。とすれば、平均ペースだったことを考えても、単純に実力どおりの結果だったのではないかというのが私の考えである。つまり、ローズS組ではこの馬が最も強い競馬をしたということになる。よって、休み明けのG1馬2頭が大きく変わらない限りはこの馬がそのまま勝つのではないかというのが私の判断である。とりあえずシルクを◎にしたが、これはどちらかというと安定度の高さの差だと思ってもらいたい。最後方からしか競馬ができないこの馬にとっては京都の2000mは非常に厳しいコースである。スローの展開になったらまず連対することはできないと私は思っている。あるいは、前がばらけず脚を余すということも考えられる。そういう馬を◎にしきれなかったというのが本音である。
  • 単穴▲はティコティコタックにする。私は古馬の900万クラスで勝ち負けするような馬は4歳牝馬限定のG1でも十分に勝ち負けになると思っている。そういう意味で1800mのレースを勝ったこの馬も相当強いのではないかと思っている。この馬のレースをじっくりと見たわけではないが、札幌で上がり34秒台を出していることからも京都の軽い馬場も合いそうだし、2000mでもフサイチソニックと0.4秒差の競馬をしている。重賞経験がないのは心配ではあるが、それ以上の厳しいレースを経験してのG1挑戦だと思っている。人気がないことからも非常に面白い存在である。もちろん、未知数も多いだけに惨敗も十分に考えられるのは確かである。
  • 4番手はマルターズスパーブにする。重賞実績もなかなかで能力が低いということはあり得ない。基本的に早めに抜け出すのを得意としている馬が前走ローズS2着であれば、京都内回りでは外せるわけがない。切れる脚質ではないだけに4着5着までという感じもしないでもないが、前残りの流れであればこの馬は絡むはずである。
  • 5番手はバイラリーナにする。これも単純な発想である。これまで大穴を開けてきた馬の特徴に休み明けの馬がある。過去の傾向からすればローズS惨敗組よりも、前走惨敗の休み明けの馬の方が面白いということになる。まあ一叩きされて一変するという理屈の方が常識なだけに自信があるわけではないが、配当を考えればこちらに賭けた方が楽しめると思った。スイートピーSをかなり強い勝ち方をしているので能力は高そうだし、オークスは押せ押せのローテで体調がいまいちだったから惨敗も度外視でいいと思う。休み明けなので惨敗されても文句は言えないが、大穴の立役者として指名してみた。
  • 6番手はチアズグレイスにする。桜花賞を勝ち、オークス2着という実績は凄いし、桜花賞もチューリップ賞惨敗からの巻き返しということを考えれば、今回もやはり上位に顔を出してくるだろうことは容易に推測できる。しかし、これまでも私はこの馬を評価してこなかった。何というかこの馬はジリ脚で切れる脚がないと感じていたからである。それを今さら評価を変えられない。京都の内回りはこの馬に合わないという判断と、ローズS5着からそんなに大きくは変わらないのではないかという判断から、思いきって消すという判断をした。これで走られたら、今年はこの馬にやられたということで、それはそれでいいと思う。
  • 7番手はトーワトレジャーにする。ローズS上位組からは唯一外した。理由は何となく中途半端だと思ったからである。去年のブゼンキャンドルが3着からの巻き返しだっただけにチャンスはあるとは思っているが、後ろからの馬に差され、前の馬に残られたというのがどうも嫌な感じなのである。感覚的としか言いようがないが、本番でさらに着順を上げるということはないような気がした。
  • 8番手はジェミードレスにする。紫苑S2着など詰めが甘いのが目立つ馬であるが、さくらんぼSでルネッサンスの2着という実績とこの時の上がり34.3というタイムから京都の内回りコースならばけっこうやるかもしれないと思った。でも、これだけ勝ちきれないレースが多いとさすがに手を出す気にはなれなかった。
  • 9番手はフューチャサンデーにする。前走ユニコーンS7着と渋いローテーションで挑んできた。前走5着以内にこだわってきたが、ダート戦での7着は度外視ということになりそうだ。クイーンCで強い勝ち方をしているだけに、いつかは走るような気もしているので、正直恐い存在だとは思っているが、これまでの私の印象だとそんなに強い馬ではないように感じている。
  • 10番手はマニックサンデーにする。4歳牝馬特別という2000mの重賞を勝っている実績があるだけに2000mのレースでは狙いたくなる1頭である。でも気性的に問題があるし4歳牝馬特別のレベルも高かったと思えない。紫苑S5着というのもいまいちだし、さすがに厳しいという判断をした。
  • 11番手はサニーサイドアップにする。この馬は安定度は高いが切れる脚はないと私は思っている。京都の軽い馬場ではかなり厳しい戦いになると私は判断している。
  • それ以外はほとんどローズSで掲示板に載れなかった馬である。叩かれて一変とか展開にはまるとかでチャンスはあるとは思っているが、最初にああいう方針を出した以上は、個別にとやかく言っても仕方ないということでコメントを控えさせていただく。
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    G1秋華賞出走馬
    馬名 買い&消し
    ニホンピロスワン
    (牝4・福永55)
    買い ローズS優勝。前哨戦を勝っているのは大きい。相手も桜花賞馬とオークス馬なのだから大したものである。しかも、直線だけの競馬で1馬身以上離すのだから内容も強い。こういう脚質ならば京都の軽い馬場ならばもっと凄い切れ味を見せるかもしれない。勢いは非常に感じるし、ローテーションも好感が持てる。
    消し 前走は展開に恵まれたという感じもする。上がり34.9とそんなにびっくりするほどでもないし、タイム2分台とそれほどでもない。900万クラスでは勝ちきれなかったように、有無を言わせぬというほどの決め手ではないと思われる。京都の内回りだと先行馬が有利なだけに、直線だけの競馬では届かないということもあるだろう。
    マルターズスパーブ
    (牝4・柴田善55)
    買い ローズS2着、フラワーC優勝、ラジオたんぱ賞2着。中距離重賞で実績を残しておりスタミナは問題ない。先行して早めに抜け出すのが好走パターンであり安定度は高い。ラジオたんぱ賞、ベンジャミンSと牡馬相手に好走した経験も心強い。京都内回りならば粘りきれるかも。
    消し 先行して粘るという脚質で、切れる脚質ではない。京都の軽い馬場だと上がり34秒台は当たり前となるだけに、ラストの末脚勝負になると厳しいかもしれない。前走休み明けだったとはいえ目一杯の仕上げだったらしく輸送もあって馬体重が減っていたので上積みもあまり見込めないかもしれない。
    トーワトレジャー
    (牝4・上村55)
    買い ローズS3着。桜花賞馬とオークス馬を負かしての権利ゲットはそれなりに評価しないといけない。前走で距離は問題ないことを証明しているし、900万の1200mを勝っているスピードがあるだけに、本番でも一発あっても不思議ない存在となる。前走のように後ろから競馬をするのであれば、馬場の軽い京都ならばさらに切れ味が増すかもしれない。
    消し 前走やっと3着という内容である。後ろからの馬に差され、前の馬を捕まえられなかったのだから、そんなに強い内容とは言えないのではないか。本番は、桜花賞馬とオークス馬には大きな上積みが見込めるだけに逆転される可能性も大きい。
    ジェミードレス
    (牝4・岡部55)
    買い 紫苑S2着。これまで4着以下がないという安定度の高い走りをする馬である。クイーンC3着、アネモネS3着など春もそれなりの実績は残している。さくらんぼSでもラジオたんぱ賞を勝ったルネッサンスの2着と頑張っているし、ここでもまったく戦えないわけではない。休み明けを叩かれた上積みも見込める。馬体重を見る限りでは馬体も成長しているようだ。
    消し オープン以上では2着・3着に負けているように、この馬は詰めが甘いところがある。言ってしまえば決め手に欠けるということになると思う。こうい馬はG1でもそれなりの結果は残すが、連対までは届かないということになりそうだ。紫苑Sのレベルもそんなに高くなかったようにも感じるだけに、どこまで頑張れるか。
    シルクプリマドンナ
    (牝4・藤田55)
    買い オークス優勝、桜花賞3着、4歳牝特2着。2400mのオークスを勝ち、1600mの桜花賞で3着と距離と実績は何の心配もない。前走4着に負けるも、最初から本番を意識しての調整だろうからそんなに心配することもないのではないか。叩かれた今回はこの馬の実力がフルに発揮されるはずだ。
    消し 去年のトゥザヴィクトリーがローズS4着で本番では惨敗というように、牝馬は春の実績がそのまま秋に繋がるとは言い切れないところがある。春の活躍馬が前哨戦で負けている場合は、本番でも結果を出せないパターンの方が多いような気がする。1度叩かれただけではそんなに大きくは変われないということかもしれない。また、この馬の場合は軽い馬場で走ったことがないので、京都のスピード馬場に対応できるかどうか走らせてみないと分からない。
    チアズグレイス
    (牝4・松永幹55)
    買い 桜花賞優勝、オークス2着など。クラシックいずれも連対した実績はかなり凄いといえる。距離・実績とも何の心配もない。前走5着に負けているが、桜花賞の時もチューリップ賞10着からの巻き返しだった。本番で本気を出すのがこの馬のパターンなのかもしれない。先行して抜け出す競馬を得意としているので安定度もそれなりに期待していいだろう。
    消し 基本的にはシルクプリマドンナと同じような不安がある。前走負けているという不安はけっこう大きい。それに、京都のスピード馬場に対応できるかどうかは、こちらの方が不安である。オークスでもシルクに1度置いて行かれたように、この馬の方が切れる脚はないように感じる。直線も短いし、じわりじわりと伸びてもゴールでは脚を余すということにもなりかねない。桜花賞では馬体重を10kg以上落として巻き返しているだけに、今回も馬体重が大きく減っていなければ好走できないかもしれない。当日の馬体重は要チェックである。
    サニーサイドアップ
    (牝4・後藤55)
    買い アネモネS優勝、紫苑S3着、桜花賞5着など。3歳時から牡馬と好戦しておりその経験は大きい。オークス7着以外は掲示板を外したことがなく安定度も非常に高い。前走紫苑S3着も勝馬とは僅差であり休み明けの内容としては申し分ない。一叩きされた上積みが見込め体調はアップしているはずだ。
    消し この馬はどんな時も好走はするが、それで終わってしまうことが多すぎる。基本的には決め手不足ということだと思う。もちろん切れる脚質ではないということでもある。とすれば、切れ味重視の京都コースでは苦戦する可能性が高いのではないだろうか。
    マニックサンデー
    (牝4・田中勝55)
    買い 4歳牝馬特別優勝。2000mの重賞を勝っているという実績はそれなりに評価しなければいけない。基本的に先行するタイプなので京都内回りならば粘りきることも可能だろう。まだキャリアが少なく未知数のところも多いだけに思いがけない一発もありそうだ。前走5着も牝馬は叩かれて一変することもある。
    消し この馬は気性に問題があるのが心配である。今回は長距離輸送もあるし、実力を発揮できずに終わることも十分に考えられる。オークス8着、紫苑S5着からも根本的に実力が不足しているという可能性もある。4歳牝特の勝ち方がハイペースを先行して粘りきったという内容だけに切れ味勝負の京都コースも合わないかもしれない。
    ヤマカツスズラン
    (牝4・池添55)
    買い 阪神3歳牝馬S優勝。3歳チャンピオンがついに復帰してきた。基本的能力の高さは実証済みなので、あとは体調が復調しているかどうかである。前走復帰戦惨敗は調整不足を認識しつつも実戦を1度使いたいということだったので惨敗は仕方ないというより当然の結果である。しかし、これにより体調が大幅にアップしたことは間違いない。京都内回りを逃げるという展開も味方となるかもしれない。とにかく、実績、展開を考えれば巻き返しがあっても不思議はないはずだ。
    消し 前走14着に大敗したのは事実である。敗因としてまず考えられるのは距離である。1600mまでしか経験していなかっただけに十分に考えられる。次には体調であるが、休み明けだったにしても負けすぎという感じがする。故障明けの馬だけに叩かれて一変ということになるかどうか。そして、最後に早熟で成長していないということも考えられる。3歳時の実績は4歳秋には何の意味も持たないという考え方もできる。
    カリスマサンオペラ
    (牝4・石橋55)
    買い 4歳牝馬特別2着。2000mで良績を残しており距離はベストと思える。4歳牝特の好走も忘れな草賞10着からの巻き返しだけに、今回も巻き返す可能性は十分である。まして、勝馬と0.5秒差ならば十分に圏内である。
    消し 負ける時は惨敗となるだけにどうも信用できない面が残る。前走9着はこれまでの走りからも切れる脚もなさそうだから京都コースもどうか。中京と東京で好走していることを考えると、左回りの方が合っているのではないか。
    グランパドドゥ
    (牝4・河内55)
    買い 忘れな草賞でオープンを勝っている。オークスも0.3秒差の5着とトップクラスの実力を証明している。前走惨敗も休み明けで攻め不足だったのでは仕方ない。一叩きされた上積みを考えれば巻き返す余地は十分である。
    消し 前走11着は負けすぎという感じは否めない。しかも先行してばてるという内容だったのも印象が良くない。牝馬は勢いが大事なだけに一叩きだけでどこまで巻き返せるかだろう。意外と成長がないということで、根本的な実力の問題ということもあり得る。
    ティコティコタック
    (牝4・武幸55)
    買い 前走古馬900万を勝っている実績は心強い。4歳牝馬限定重賞であれば古馬900万の実績があれば十分である。勢いも感じるし、前走の上がり34秒台だから京都も合いそうだ。ローズS組とも初対戦に近いだけに、未知の魅力も十分ということになる。
    消し 重賞どころかオープンも経験がないのが心配ではある。4歳限定とはいえ重賞経験は重要なファクターである。ローズS組との実力関係もはっきりせず、相手にしてもらえないということもあり得る。滞在競馬の方が合っているタイプのようで、京都までの輸送も不安の1つとなる。
    バイラリーナ
    (牝4・小林淳55)
    買い スイートピーS優勝。この時は後方から見事な末脚で完勝した。オークスでは惨敗したが押せ押せのローテで馬体減が痛かった。実力負けとは言い切れず巻き返す可能性は十分ある。休み明けも馬によってはかえってプラスの場合もあるし一概には言えない。切れる脚質からも京都は合いそう。
    消し 休み明けは常識的にはマイナスである。スイートピーSもしょせんオープン特別でレベルが高かったとも思えないし、オークスも惨敗しており実力不足ということもあり得る。成長度も未知数だし走らせてみないと分からないことが多すぎる。
    フューチャサンデー
    (牝4・横山典55)
    買い クイーンC優勝。いちおう重賞を勝っている実績を持つ。レース内容も後方から一気に差し切るというものだっただけに強烈な印象がある。その後はいまいちの成績に終わったが、いつか一発かましそうな雰囲気のある馬である。前走7着もダート戦では参考外だし、叩かれた上積みはあるだろうから大一番での一発という期待をかけたくなるところだ。
    消し クイーンCは強かったがその後のレース内容もあまりに良くない。今思えばクイーンCのレベルが低かっただけということは十分に考えられる。4歳牝特やオークスの走りからも意外と切れる脚もないようだし、京都コースでどうかという不安もある。前走ダートということで芝にとまどうこともあるのではないか。
    ポンテローザ
    (牝4・渡辺55)
    買い 前々走900万を勝っており実績はまあまあ。京都コースは6戦4連対と相性が良いし、1200mを走れるスピードがあるだけに軽い馬場の方が良さそうだ。ローズS7着も勝馬とは0.5秒差だし、インコースで伸びきれないところがあったので、まともならばもっと差は縮まっていた。
    消し なんだかんだでローズSで7着に負けているのは事実である。それなりの実力があれば多少の不利があっても掲示板は確保するものである。特にニホンピロスワンには後ろから差されているだけに展開が向いても逆転できそうにない。前走馬体重が大幅に減っていたので更なる上積みは期待しづらい。
    レディバラード
    (牝4・熊沢55)
    買い 前走ダートとはいえ900万を勝っているのはそれなりに評価しなければならない。勢いはありそうだ。今年の牝馬クラシック戦線を賑わした山内厩舎が送る4番目の刺客である。
    消し 芝は4戦してすべて着外である。常識的に考えれば芝で戦うのは無理だと思われる。もしかしたら、山内厩舎の強力3頭のサポートをするために出走するのではないだろうか。であれば、それなりのペースを作って終わりということも考えられるが、さすがに考えすぎか。
    マターラミツル
    (牝4・安藤勝55)
    買い ローズSは勝馬と0.4秒差の6着だった。数字的には十分に逆転できそうだ。鞍上も安藤勝騎手だけに思いきった作戦も考えられ、大きな一発をかましそうな気がしてくる。抽選を通った馬が好走するケースはよくあることで、いろんな意味で気になる馬である。
    消し しょせんローズSで掲示板にも載れなかった馬である。本調子でないチアズグレイスに勝てなかったのだから本番で逆転するというのはかなり難しいのではないか。オープン以上の連対経験があるわけでもないし、常識的にはG1では厳しいということになりそうだ。
    サファイヤコースト
    (牝4・幸55)
    買い スイートピーS4着の実績がいちおうあるし、サンデーサイレンス産駒でもある。潜在的な素質は高い馬なのかもしれない。4歳限定の重賞だとこういう未知数の多い馬が好走しても不思議はないものである。
    消し 重賞の連対経験もないし、前走もローズS13着と惨敗している。常識的に考えれば巻き返すのは非常に難しいと思われる。正直なところ、もしかしたらというファクターすら見当たらない。
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