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G1高松宮記念の反省

G1高松宮記念の結果
1 7-13キングヘイロー 柴田善 1.08.6---34.9 490kg-4 4人気
2 4-07ディヴァインライト 福永 1.08.6クビ34.9 460kg-4 8人気
3 3-05アグネスワールド 武豊 1.08.7クビ35.6 510kg+2 2人気
単勝1270円 枠連8300円
複勝370円 530円 140円 馬連16330円
ワイド3170円 760円 1000円
予想と見解 好材料と不安材料
G1高松宮記念の感想
  • 中団からレースを進めた2頭で決まったことで、私の予想は根本的に間違っていたということになる。先行馬有利なんて、まったくの見当ハズレであった。昨年までは5月下旬のしかも開幕週ということで先行馬が止まらない絶好のコンディションで実施されてきた。しかし、今年は寒い3月のしかも最終週ということで、先行馬がばててしまう馬場状態だったということだろう。タイムも思ったよりも遅かったし、スピードだけでは押し切れない状態だったのだと思う。これらのことにまったく気づいていなかったわけではないのだけど、中京の平坦コースであればそれでも先行馬有利だと思ってしまったのが甘かった。これだけのレベルになると流れが厳しいだけに、ちょっとでも力が必要な馬場になるとスピードだけでは押し切れないということなのだろう。日程変更の微妙な罠にうまくはめられてしまったようだ。
  • 勝ったのはキングヘイローであった。念願のG1制覇をついに果たした。スプリンターズS3着で距離の目途はついていたにしても、直線の短い中京コースでどこまでと思っていたが、まさかあそこまで強い勝ち方をするとは思わなかった。前述したとおり、意外と時計がかかって前が止まったから届いたのは確かだろうが、それにしても4角10番手でしかも大外から伸びてくるなんて、展開うんぬんのレベルではないのかもしれない。この馬はやっぱり根本的な能力が高いのだと思う。典型的なスプリンターという感じはしないだけに、マイル路線でも注目である。もしかしたら短距離G1-4勝というのも夢ではないかもしれない。
  • 2着はディヴァインライトであった。レース直後はまさかという気持ちが強かった。でも、過去においても前哨戦で負けている馬が巻き返しているケースが多いということを考えれば、阪神コースで負けただけで評価を下げるのは短絡的だった。短距離馬はコースで大きく変わるだけに、もっと注意が必要だったかもしれない。特に4勝中3勝を左回りの東京コースであげていることに気づくべきだった。いい勉強をさせてもらった。それにしてもこの馬といい、キングヘイローといい、ブラックホークといい、短距離でこれだけ化けるものだろうか。それだけスプリンターの層が薄いのかもしれない。
  • 3着はアグネスワールドだった。結果的には前哨戦を戦えなかったのが響いたのかもしれない。それに意外と時計のかかる馬場で先行したのも堪えたのだろう。それで僅差の3着なのだから強い馬である。もっと暖かい時期の開幕週だったら結果は違っていたのだろうけれど、今回の条件ではやむ得ないところだろう。それに左回りもいまいちらしい。
  • 4着はブラックホークであった。ちょっと解せない走りだった。前残りの展開で負けるのならば納得できるが、後ろからの馬に交わされ、前の馬を交わせないのだから、言ってしまえば力負けということになる。マイルも走れるくらいだからスタミナのいる展開は合うはずだし、敗因はよく分からない。中京コースが合わなかったのか、それとも体調が落ちていたのか、いずれにしても1200mで抜けた存在ではなかったということだけははっきりした。
  • 5着はトキオパーフェクトであった。今回も差す競馬で結果を出した。上位陣をけっこう追いつめていただけに、こういう競馬の方が合っているのだろう。多少時計がかかったのもこの馬には良かったようだ。芝のG1でこれだけ走れたのはこの馬にとっては大きい。今後も芝ダート問わず活躍しそうだ。
  • スギノハヤカゼは6着であった。馬体重が2kgしか減っていないのを見てがっかりした。これでは全盛期の走りを期待できるわけがない。直線で多少見せ場はあったものの、本来の切れ味ではなかった。この寒い時期に大きな上積みを期待する方が無理だったのかもしれない。
  • ブロードアピールは8着であった。上がり34.6というのはメンバー最速であるが、中京コースで3角15番手で4角12番手では届くわけがない。キングヘイローのように脚を貯めての10番手か、ディヴァインライトのように7番手くらいにいないと無理である。つまりは中団差しならともかく、後方追い込みでは無理だということである。
  • タイキダイヤは12着であった。もっと先行すると思ったが、意外と前に行かなかった。あれではこの馬の良さを出せない。牝馬だし、G1の器ではないのかもしれない。
  • マイネルラヴは16着であった。もうがっかりである。これだけ負けると言葉がでない。故障じゃなければいいのだが。
  • まあ、こんなもんですかねぇ。
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    参考
    G1高松宮記念の予想
    結論
      ◎マイネルラヴ
      ○アグネスワールド
      ▲ブラックホーク
      △スギノハヤカゼ

     買い目(馬番連勝複式)
      BOX 5-12-15-16(各1,000円)

    にへい君の見解
  • 春のスプリント王決定戦となるこのレース。去年までは5月下旬に行われていたが今年から3月下旬に施行されることになった。3月に移動したことで傾向が変わるのかどうか分からないが、一つ言えることは去年までは安田記念までの間隔が短かったために、このレースを回避して安田記念1本に絞っていた馬がけっこういたが、今年からはそういうマイラーも挑戦してくることが十分に考えられる。これにより、展開によってはスタミナ十分のマイラーが台頭することもあるかもしれない。でもまあ、中京の1200mは平坦コースなのでスタミナはそんなに問題にはならないだろう。勢いと実績があるスペシャリストがやっぱり強いと私は思っている。
  • 私の本命◎はマイネルラヴである。一昨年のスプリンターズSで海外G1を勝ったタイキシャトルとシーキングザパールを力でねじ伏せた実力を持つ。最近の走りはいまいちだが、私は潜在能力はこの馬が抜けていると思っている。前2走の走りについてであるが、スプリンターズSはその前の富士Sで惨敗していたように体調がいまいちだったのだと思う。それでも4角でアグネスワールドをあおってきたあたりは、能力を感じさせるには十分なものだった。直線もそんなにばてずに4着は確保している。富士Sの惨敗を考えればよく盛り返していると思う。前走のシルクロードSであるが、斤量59kgに道悪が堪えた。それでも4角で先頭に突っ込んできた迫力は凄かった。本番に向けての試走としては十分な内容だったと私は思っている。そして今回であるが、富士Sで復帰してから徐々に体調は取り戻しているはずで、先週は5F60秒を切るとんでもない調教を見せており、体調はここ数戦に比べればかなり良くなっていると思う。体調さえ戻れば、私は潜在能力は一番だと思っているのだから、当然負けるはずがないという理屈になる。早めに仕掛けて押し切るレースを得意としているので、平坦小回りコースもこの馬の味方となるだろう。私はこの馬の復活する確率が高いと見ている。きっとやってくれるだろう。しかし、連続4着、しかも前走は格下相手に負けていることを考えれば、重要な要素となる勢いがいまいちであることは否定できない。単純に早熟馬だったということも考えられるし、馬体が絞り切れていないようにまだまだ体調が万全でないということも考えられる。さすがにこの馬から流すのはリスクが大きそうだ。
  • 対抗○はアグネスワールドにする。去年海外G1を制してからの勢いが凄い。スピードの違いでハナを切って、そのまま押し切るという強い内容の競馬が多くなった。スプリンターズS2着もマイネルラヴにつつかれる厳しい展開で、中山の急坂を考えれば、2着はやむ得ないというより2着は実力の証明といえる。今回は平坦小回りの中京コースで、絶対的なスピードを持つこの馬が圧倒的に有利である。持ち前のスピードで先行して楽に押し切ることも十分に考えられる。この馬にとっては日本のG1をゲットする最大のチャンスが来たといえる。しかし、問題なのは前哨戦をアクシデントで回避したのがどう出るかである。スプリンターは前哨戦で勝った馬がそのまま強さを見せつけるというケースが多いだけに、前哨戦を走れなかったのはあまりに大きい。短期決戦だけに微妙なレース勘が勝負を左右することも十分に考えられる。勢いという点では微妙なところである。
  • 単穴▲はブラックホークにする。勢いという点では間違いなくこの馬が抜けている。暮れのスプリンターズSを完勝し念願のG1制覇。前哨戦となった阪急杯も他を寄せ付けない強さを見せた。1200mはこれで2戦2勝。スプリンター路線で見事にこの馬の素質が開花した。ここ2戦の内容が完璧なだけに惨敗は考えづらい。常識的に見れば、この馬から流せば馬券がとれそうな感じである。短距離G1連覇はすぐそこにあると言っても決して過言ではないだろう。それならばなぜこの馬が3番手評価なのかということであるが、まずマイネルラヴとの比較では、単純にマイネルラヴの方が実力が上だと思っているというだけの話であり、アグネスワールドとの比較では、スプリンターズSでの着差は僅かにクビということで、中京の平坦小回りコースでは逃げることもできるアグネスワールドの方が展開において有利だと判断したということである。つまり、この馬が実力を出し切ったとしても上2頭の方が先着してしまうのではないかという判断である。もちろん不安材料は上2頭の方が大きいだけに、どちらかが自滅するようであればこの馬が繰り上がることになるだろう。不安材料が最も少ないということは確かではある。
  • 4番手はスギノハヤカゼにする。もし上3頭を実力で敗るとしたらこの馬しかいないと私は思っている。すでに8歳という年齢であるが、全盛期はスプリンターズSでタイキシャトルの2着という実績を持つ馬である。さらに中京で行われたCBC賞で3馬身以上をつけて勝ったこともある。スプリンターとしての素質は間違いなくG1級である。前走は4着に負けているが、1年以上の休み明け、まだ調教不足、しかも重め残りと常識では掲示板すら期待できないレースであったことを考えれば、根本的な能力の違いで4着してしまったと言えるのではないか。叩かれた上積みは大きいだろうし、得意の中京コースである。一発あっても不思議のない馬だと私は思っている。ただ、すでに8歳という年齢で全盛期は過ぎていると思われること、G1では勝負弱いところを見せていること、1年以上の休み明けだと1度叩かれたくらいではそんなに大きくは変わらないこと、なども考えるとさすがに厳しいかなあとも思う。
  • 5番手はキングヘイローにする。スプリンターズS3着は凄かった。短距離では致命的な出遅れをかましてしまい、直線だけの競馬で3着してしまうのだから、出遅れてなかったら勝っていたかもしれない。気性に問題がある馬なので、前半から飛ばせる短距離の方が合っているのかもしれない。スプリンターズSでこれだけの走りをした馬である。出遅れなければ今度こそという思いは強いだろう。念願のG1制覇も夢ではない。しかし、私はこの馬がスプリンターとはどうしても思えない。確かにスプリンターズSは3着に突っ込んできたが、直線に坂があったから伸びてこれたのだと思うし、直線だけの競馬だったから伸びてきたのかもしれない。中京コースは平坦小回りコースなだけに、先行馬が圧倒的に有利である。去年の上位2頭も4角で4番手という積極的なレースを展開しており、そういう競馬がこの馬にできるかどうか。できたとしても、それでさらに脚を伸ばせるかどうか。そういうことから私は今回もこの馬はG1を獲れないと見ている。
  • 6番手はタイキダイヤにする。先ほどから先行有利と言っているので、上位陣が崩れる展開だと、この馬が残ってしまう可能性も否定できない。シルクロードSでマイネラヴとの競り合いを制しているだけに、叩き合いにでもなれば面白い。でも、さすがに上位陣総崩れということはないだろう。惨敗はないとは思うが、連対までは届かないと思っている。
  • 7番手はブロードアピールにする。先ほどから先行有利と言っている以上は、追い込み馬のこの馬を評価することはできない。前走のシルクロードSで道悪ながら追い込みを決めているあたりは能力の高さを感じるが、前走以外それほど目立った活躍がないことも考えれば、そんなに安定度も期待できない。とにかく、私は中京コースでこの馬が追い込んでくるということはないと思っている。
  • 8番手はディヴァインライトにする。前走の阪急杯2着は価値が高い。初距離だったのだからなおさらである。それまでの走りを考えると、短距離が合っているということになると思う。1度1200mを経験して、今回はさらに良い競馬を期待できる。1200mではまだ底を見せていないのも魅力である。しかし、前走ブラックホークに決定的な差をつけられていることを考えると、逆転はさすがに厳しいと思われる。相手もブラックホーク以外は大したことはなかった。このくらいの実績ではとてもG1は戦えないと私は思う。
  • 9番手はトキオパーフェクトにする。スピード任せに逃げる馬だったのが、銀嶺Sで差す競馬ができることを証明した。今まではG1だと早めに競りかけられて自滅していたが、抑える競馬ができることで相手なりの競馬が期待できることになる。うまく流れにのればチャンスはあるかもしれない。でも、古馬になってから芝の重賞で実績を残していないのも確かである。銀嶺Sはダート戦だったから差すことができたともいえるわけだし、芝でも同じ競馬ができるかどうかは分からない。私は芝のG1レースでは実力不足だと思っている。
  • 10番手はメジロダーリングにする。7秒台を2度も出していることを考えれば時計的には十分通用していいようにも感じる。だけど、オープン戦線ではパッとしない成績しか残していないことを考えれば、やっぱり早めに競りかけられると厳しいのだろう。G1の厳しい流れで好走できるとは考えづらい。
  • だいたいこんなところです。
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    G1高松宮記念出走馬
    馬名 買い&消し
    ブラックホーク
    (牡7・横山典57)
    買い H11スプリンターズS優勝、H11スワンS優勝など。1200m戦は2戦2勝。しかも、これがスプリンターズSと前走の阪急杯である。特に初距離でG1を勝つなんて、よっぽど水が合わない限りできない芸当である。前走の阪急杯も完璧な横綱相撲で他を寄せ付けていない。1年以上の長期休養明けから約半年がたち、今が最もピークと思える。勢いも文句ない。マイルでもトップクラスの力を出せるというスタミナがあるだけに、どんな展開にも対応できるのも心強い。
    消し 1200m戦では文句のないレースをしているだけに惨敗するということは考えづらい。でも、今回の中京コースは平坦小回りコースということで、スピードに任せて先行するタイプが圧倒的に有利である。スプリンターズSでは直線の急坂がスタミナのあるこの馬の味方になったのは明らかであるし、前走だってそうである。先行力のあるスピード馬を直線で捕まえられないということは十分にあり得ると私は思う。その他で負ける理由となると、調子落ちということになると思う。ただ、前走の内容を見る限りではそんな気配はない。と言っても馬はけっこう気まぐれだったりするから素人で分からない疲れとか、冬場なので絞りきれないとか、そういうことはあるかもしれない。
    アグネスワールド
    (牡6・武豊57)
    買い 海外G1を勝っているようにその実力は間違いない。特に海外から戻ってきてからは、CBC賞で他を寄せ付けない強い勝ち方だったし、スプリンターズSもマイネルラヴにつつかれる厳しい展開だったにも関わらずの2着である。この馬の特徴は天性のスピードを生かした先行力であり、逃げることも問題ない。平坦小回りの中京コースであればラストもばてることなく、一気に押し切れる可能性が高い。念願の国内G1を獲る最大のチャンスが来たという感じだろう。
    消し 前哨戦となる阪急杯を回避したことが大きい。使う予定だったものが使えなかったのだから調整過程における誤算であることは間違いない。こういうときの立て直しというのはかなり難しいものである。間隔も開くわけだから体が仕上がっていてもレース勘が戻っていないということもあり得る。海外G1を制しているものの、日本での実績はいまいちなのも気がかりである。
    キングヘイロー
    (牡6・柴田善57)
    買い H11マイルCS2着、H11スプリンターズS3着、H10皐月賞2着など。スプリンターズSでは出遅れて直線だけの勝負となりそれで3着まで追い込んでいる。上位陣のほとんどが先行していることを考えれば、出遅れさえなければという内容だった。初めての距離でこれだけ走るのだから短距離適性はかなりあると思っていい。マイルでも掛かる気性だからこのくらいの距離の方が合っているのだろう。
    消し どうしてもG1タイトルがとれないのでも分かるとおり、どうも勝負弱いイメージが強い。ここ一番で何かしでかすそういう馬である。スプリンターズS3着も、中山の坂があったからこそ追い込めたともいえ、中京の平坦コースではとにかくスピード重視なだけに1800mでも走れるこの馬には厳しい流れになりそうだ。今回は前が止まらないことが予想されるだけに、それを差し切るだけの力があるかどうか。
    マイネルラヴ
    (牡6・蛯名57)
    買い H10スプリンターズS優勝など。タイキシャトルとシーキングザパールに勝ってのスプリンターズS制覇は凄かった。正面から勝ちにいってのものだっただけにその価値は高い。その後のシルクロードSでもアグネスワールドに完勝しており、その絶対能力は半端ではない。最近の不調は、体調が戻りきっていないだけであろう。体調万全ならば圧勝もあり得る。
    消し 最近の走りがだらしない。スプリンターズS4着は仕方ないにしても、前走のシルクロードSで4着に負けたのは大きい。道悪に斤量59kgは確かに厳しかっただろうが、それでもこの馬の能力からすれば負けられない戦いだったはずだ。体調がまだまだ戻りきっていないのかもしれない。スプリンターはとにかく勢いが重要だが、勢いはいまいちと言わざる得ない。単に早熟ということも考えられる。
    ブロードアピール
    (牝7・武幸55)
    買い シルクロードS優勝、富士S2着、スワンS2着など。前走のシルクロードSは道悪にも関わらず豪快に追い込んできた。末脚を生かせる展開だと本当に強い。特にマイネルラヴに勝ったことは自信となったはずだ。作戦は決まっているだけに展開が向けば一発ある。
    消し 前走シルクロードSは凄かったが、2着馬も後ろからの馬だったことを考えれば展開に助けられたという感じがしてしまう。どちらかというと1400mの方が得意そうだから、微妙にスタミナを要する道悪もプラスに作用したのではないか。中京コースは先行馬が止まらないので、追い込みしかできないのもつらい。
    ディヴァインライト
    (牡6・福永57)
    買い 阪急杯2着など。初めての距離でどうかと思われた前走だったが、ブラックホークと0.2秒差の2着ならば上出来の結果である。かえってこのくらいの距離の方が合っているのでは、と思うほどの内容であった。ブラックホークにはともかく、その他の相手には1200mで負けているわけではないのだから2着はあるかもしれない。
    消し 前走はブラックホークに力の違いを見せつけられるという内容だった。正直なところ、さらに上のレベルで通用すると思える内容ではなかったようにも感じられた。ブラックホーク以外は、G1で活躍したという馬がいなかっただけに、前走だけでは今回の裏付けにはしづらい。
    トロットスター
    (牡5・後藤57)
    買い シルクロードS2着。前哨戦となる重賞で2着したのは大きい。5歳馬ということでさらに成長していることも十分に考えられる。スプリンターズSも後方から7着に追い込んでおり、安定度の高い末脚を見せている。
    消し 重賞未勝利、前走の2着も道悪でのもの。良馬場での実績がない以上は、実績不足と言わざる得ない。現にスプリンターズSでは7着に敗れている。今までの実績を考えれば、ここでいきなりG1を好走するほどの実力があるとは考えづらい。
    タイキダイヤ
    (牝5・四位55)
    買い H11クリスタルC優勝、H11耶麻S優勝。去年の4歳500万を10馬身差で圧勝し、連闘で臨んだクリスタルCも完勝。1流スプリンターの道を堂々と歩みだした。その後は福島民友C3着、富士S5着、耶麻S優勝、シルクロードS3着と古馬に混じっても走れるようになってきた。特に前走のシルクロードSは積極的なレースでの3着だけにその価値は高い。先行できるスピードを持っているだけに中京コースならおもしろい。
    消し 古馬になってからの実績がもう一つである。オープン特別を勝っているものの、重賞では5着3着である。G1を勝つためには最低でも古馬重賞を1つは勝っておいてもらいたいものだ。前走も得意の道悪で3着に負けているわけだし、古馬のトップレベルとは差があるように思われる。
    メジロダーリング
    (牝5・吉田豊55)
    買い 前走阪急杯を3着とがんばった。勝ったブラックホークと0.3秒差ならば逆転できなくもない差である。7秒台を2度マークしているようにスピード勝負ならば望むところである。先行できるスピードを持っているだけに平坦な中京コースならば先行押し切りも十分に考えられる。
    消し なんだかんだでオープン勝ちがない。前走のシルクロードSもなんとか3着に粘ったという内容で、今回巻き返しを期待できる内容ではなかったと思う。スプリンターズSで12着に負けていることを考えても、G1ではちょっと実力不足という感じがする。
    スギノハヤカゼ
    (牡8・田島裕57)
    買い H9スプリンターズS2着、H9CBC賞優勝など。2年前は1200m〜1400mでは屈指の存在であった。特にCBC賞では後続を3馬身ぶっちぎる強さを見せた。続くスプリンターズSではタイキシャトルに屈したものの、その強さは十分にアピールした。今回は1年以上の休み明けの2戦目となるが、明らかな重め残りで4着した前走の内容からも、大きな上積みを見込めるだけに一気の逆転も十分に見込める。しかも得意の中京コースである。古豪復活も夢ではない。
    消し 昔は強かったのは認めるが、今はどうだか分からない。前走4着もブラックホークとは決定的ともいえるものだった。1年以上休んでいると1度叩かれただけでは本調子に戻れないケースが多いだけに、叩かれた上積みもどこまで見込めるか分からない。全盛期もG1での勝負弱さを感じさせる馬だった。
    シンボリスォード
    (牡6・橋本広57)
    買い H11卯月S優勝、バーデンバーデンC優勝、函館SS2着、キーランドC優勝など。短距離のオープン特別を4勝している実績はけっこう凄い。函館SSもシンコウフォレストの2着である。トップクラスのスプリンターであることは間違いない。去年の高松宮記念は自分のレースができずに惨敗しているが、先行押し切りという自分の競馬ができれば分からない。
    消し ここ3戦17着11着11着とあまりにだらしない。勢いはまったく感じられない。もともとオープン特別しか勝っていない馬だし、重賞では実力不足なのかもしれない。ましてG1となるとさすがに厳しい戦いになりそうだ。
    ダイタクヤマト
    (牡7・高橋亮57)
    買い 1200mで4勝しており距離がベストであることは明らか。先行して押し切るタイプなので中京コースも合いそう。
    消し 4歳以前の成績が分からないが、5歳以降オープンを走ったのは1度だけ、それもオープン特別で6着というもの、実績からはとてもG1で戦える存在だとは思えない。
    トキオパーフェクト
    (牡6・岡部57)
    買い H10クリスタルC優勝、H11淀短距離S優勝、H12銀嶺S優勝など。持ち前のスピードで逃げ切るというのがこの馬の特徴で勝つときはとんでもない強い勝ち方をする馬であったが、銀嶺Sでは中団からのレースできっちり差すというまったく違う競馬を見せた。レースに幅ができたのは大きなプラスであり、展開に左右されなくなったといえる。もともとスピードは非凡なものを持っているだけに、馬の気分さえ損ねなければチャンスはある。
    消し なんだかんだで古馬になってからは芝の重賞で掲示板にすら載っていない。ハイレベルなレースだとハードな流れになるために、それに耐えうる精神力がない足りないのかもしれない。タイム的にみて単に実力がないともいえるけど。前々走差す競馬をしたけど、結局はダートでの話だし、芝のG1レースでは通用しないかもしれない。
    スピードスター
    (牡8・吉田稔57)
    買い 実績からは距離はベストだと思われる。
    消し オープン特別でも掲示板が精一杯の実績しかない。こんな実績ではとてもG1は戦えない。
    マイネルマックス
    (牡7・勝浦57)
    買い H8朝日杯3歳S優勝、H11クリスマスS優勝。3歳時に朝日杯を勝って以来、3年ぶりにクリスマスSで勝ち星をあげた。まだまだ衰えていないことをアピールするものであった。これでもG1馬であることを忘れてはいけない。
    消し クリスマスSを久々に勝っているが、古馬重賞では1度も連対を果たしていない。朝日杯とクリスマスSで共通しているのは中山1600mであること。1200mでは距離が短いだろうし、絶対的なスピード勝負となるG1では厳しい戦いになりそう。
    タイガーチャンプ
    (牡9・山田和57)
    買い 前走のオーシャンSでは最後方から4着まで追い込んでおり内容は悪くなかった。前が潰れる展開になればまさかがあるかも。
    消し 重賞実績が富士S7着くらいでは大きなことはとても言えない。すでに9歳という年齢を考えても絶対的なスピード勝負は苦しい。距離もマイルまで無難にこなしており、スプリンターという感じではない。
    ストーミーサンデー
    (騙8・鹿戸57)
    買い うーん困った。ちょっと成績表を見ただけでは好材料が見いだせない。
    消し ここ2戦重賞で11着13着という成績ではとてもG1で好走できるとは考えられない。距離短縮も過去の実績を見る限りではプラスとも思えない。かなり苦しい戦いになりそうだ。
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