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G1天皇賞秋の反省

G1天皇賞秋の結果
1 7-10アグネスデジタル 四位 2.02.0--- 452kg+7 4人気
2 5-06テイエムオペラオー 和田 2.02.21 470kg-8 1人気
3 2-02メイショウドトウ 安田康 2.02.62.1.2 510kg+2 2人気
単勝2000円 枠連1780円
複勝390円 120円 130円 馬連2790円
ワイド850円 890円 180円
予想と見解 好材料と不安材料
G1天皇賞秋の感想
  • 時間の都合上簡単にさせていただいております。
  • 勝ったのはアグネスデジタルだった。予想の中でも余談として述べたが、クロフネがダートでとんでもない強さを見せたことで、今度はデジタルが芝でとんでもない強さを見せそうな気はしていた。そしてそのとおりの結果になってしまった。雨が予想以上に降ったことも幸いしただろうし、超スローになったことでマイラーらしい切れ味が生きたとも言えるだろうが、それでも大外から1馬身抜けたのだから基本的には実力と認めるしかないだろう。春のスランプからは信じられない強さであるが、この馬は調子が良いときはとんでもない強さを見せるが、調子が悪いときはその片鱗すら見せないタイプなのだと思う。そういう意味では次のマイルCSも期待できるのではないかと思う。
  • テイエムオペラオーは2着に敗れたが、さすがに重馬場での競馬には強い。今年の調子だと得意の重馬場でも昨年よりは苦戦するかなと思ったけど、この馬の道悪の巧さは半端でない。ちょっと甘く見過ぎた。それでも2着に負けたのだからやっぱり昨年よりは力は落ちていると私は思う。ただ、この後は2400mと2500mだから昨年ほどのデキになくても十分に結果を残せそうではある。
  • メイショウドトウは3着だった。サイレントハンターの出遅れでまさかハナを切ることになるとは。超スローで折り合い脚は貯められたが、やっぱりプレッシャーがきつかったのだろう。テイエム、アグネスには決定的な差をつけられての3着に終わった。それにしても東京2000mは本当に難しいコースである。魔の2コーナーがあるために、外枠が不利でさらにスタートが重要というのが定説なのに、内枠でスタートを完璧に切ったばかりにハナを切ることになってしまうとは。スタートしてみないと分からない、それが東京2000mなんだなと改めて感じた。
  • 私の本命◎のステイゴールドは7着に終わった。良くも悪くも人気を裏切るのが好きな馬だけにレース前から心配はあったが、その不安が現実となりレース終了後は「やっぱりこうなるか」と少し落ち込んだ。こういう馬に◎を打ったのは問題だったかもとも考えたが、武豊が「直線までは手応え十分だったのに、インを突いたらラチにへばりついて伸びなかった」とコメントしたことで、能力はあったのに気難しいところを出して能力を出せなかったことがはっきりした。もともと気難しい馬であることは分かっていたし、武豊でダメだったのであれば仕方ない。まともに走っていればテイエムに勝っていたと信じることとし、今回の負けは「運がなかっただけ」と思うことにした。
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    参考
    G1天皇賞秋の予想
    結論   ◎ステイゴールド
       ○メイショウドトウ
       ▲テイエムオペラオー
       △メイショウオウドウ
       △アグネスデジタル
     買い目(馬番連勝複式)
      2-4(3,000円)
      4-6(1,000円)
      4-7(1,000円)
      4-10(1,000円)
    にへいの見解
  • いろいろと忙しいので予想は簡単にさせていただきます。
  • 私の本命◎はステイゴールドである。京都大賞典でテイエムに完勝したのを素直に評価した。ドバイでファンタスティックライトを敗るなどこの馬の潜在能力は世界レベルであることは間違いない。しかし日本ではなかなか結果が出ていなかった。それが前走の京都大賞典でテイエムオペラオーとナリタトップロードを相手に強い競馬を見せたのだから今が一番勢いに乗っているといえる。もともと叩かれ良化型だし左回りの東京2000mも過去2回天皇賞秋で連対しているのだからベスト条件といえる。特に一昨年の2着は先行して抜け出していただけに内容としては勝ちに等しいものだった。能力、勢いとも問題ないうえに鞍上が武豊である。武豊ですら「難しい馬」というくらいだから、よっぽど操るのが難しいのだと思うが、武豊であればこの馬のできる限りでの能力を引き出すのは間違いない、というか武豊で引き出せないのであれば諦めがつく。昨年のように2角で不利を受けるようなこともあり、レースがスタートしても何が起きるか分からないのが天皇賞秋の特徴だし、人気になると裏切るのがこの馬の最大の特徴でもあるだけに不安も小さくはないが、私は総合的にみてこの馬が最も勝つ確率が高いと判断した。
  • 対抗○はメイショウドトウにする。G1を6連続で連対し宝塚記念では念願のG1制覇を成し遂げた馬だけに、絶対能力がずば抜けて凄いのは明白である。もともと左回りと2000mを得意としていた馬だし条件としてもベストといえる。そういう意味では、能力を出し切れるのであれば、勝つ、少なくてもステイゴールド以外には負けないのではないかと私は見ている。そういう意味ではこちらの方が軸に相応しいという考え方もしたが、何と言っても休み明けという大きな不安をやっぱり払拭できなかった。今までのぶっつけで負けていった馬とは状況が違うというのは分かっているが、休み明けで勝った馬がいないのも事実であり、私としては評価を一つ下げざる得なかった。
  • 単穴▲はテイエムオペラオーにする。昨年の中長距離G1を全制覇したスーパーホースであるが、今年はすでに3敗しているように、昨年ほどのデキにはないというか、年齢的な衰えが見え隠れしていると私は思う。どちらかという距離が長ければ長いほど力を発揮するタイプというか、距離が長いほど実力差が大きくなるため楽な競馬になるという感じがするだけに、今の状態も考えるとやはり2000mという距離では取りこぼす可能性が高いように感じる。特に上2頭は今回の条件がベストに近いだけに、今まで最も苦戦することになるだろう。宝塚記念で不利を受けながらも2着にきてしまう絶対的な強さは健在だし、京都大賞典では完敗したのに1着賞金をもらえるなど、なぜか運もある馬だけに、なんだかんだで連には絡みそうな気もするので、さすがにこれ以上は評価は下げられない。
  • 昨年とメンバー構成がそれほど変わっていないことを考えると、基本的には上3頭で決まる可能性が高いと思っている。それで3頭をボックスにして勝負しようかとも思ったが、テイエム−ドトウの組み合わせで3倍ちょっとというオッズを見て、押さえるのがバカバカしくなった。ここはもう思い切ってステイから流して勝負するしかない、ということで、ドトウとの組み合わせを本線に、アンチオペラオーの私としてはオペラオーはあくまで押さえで、あとはオペラオーに勝てそうな馬を数頭買うことにした。私がこういう買い方すると、またもやテイエム−ドトウで決まりそうだ、というか、現在6回連続でこの2頭で決まっているのだからこれを買わない方がおかしいのである。しかも当日は雨になるらしく、特にテイエムにとっては恵みの雨となりそうである。本当に困ったものである。
  • 4番手はメイショウオウドウにする。一昨年の毎日王冠でグラスワンダーとハナ差の勝負をしたのが忘れられない。絶対能力は高いはずなのである。とりあえずマイルCS、安田記念と3着したことでその片鱗も証明している。大阪杯を勝っているのだから距離が長いということはない。2000mであれば最後方からの競馬でなくても大丈夫だろう。一度叩かれると変わるタイプだしチャンスは大きいと私は思っている。でも、ムラがあるというか安定度はあまり期待できないタイプである。あくまでも3強に勝つとすればこの馬の一発ではないかと思っただけであり、あまり多くは期待していない。
  • 5番手はアグネスデジタルにする。オペラオーに勝てるとすれば瞬発力に優れている馬だと私は思う。となるとマイルCSでとんでもない切れ味でレコード勝ちしたこの馬のが恐い。春のシーズンはいまいちに終わったが、秋になってダート戦ではあるが2戦2勝と今は絶好調に近い。今のデキであれば昨年のマイルCSのように鋭い末脚を繰り出しそうだ。3強はそれなりに歳をとってきているし、4歳という若さも魅力となる。とはいえ、距離2000m未経験というのはさすがに大きな不安である。距離実績重視の私としては手を出しづらいというのが正直なところである。それにマイルCSは超ハイペースに助けられた感じがするだけに、流れが落ち着くようだと直線だけでは届かないような気もする。あと余談ではあるが、この馬のせいでダート戦を走ったクロフネがそのダートでとんでもない強さを見せつけた。クロフネがダート適性を見せつけたことで、今度はこの馬が芝の適性を見せつけそうな気がしてきた。
  • 6番手はダイワテキサスにする。この歳になってまだレベルの高いレースで結果を残すのだから本当にとんでもない馬である。前走も毎日王冠で3着しているのだから凄すぎる。昨年のJC、有馬記念でも好走しているのだからG1実績も文句ない。安定度の高いオペラオーに勝てるということを前提に考えると、先行する馬よりは差す馬を選択したいし、今年は安田記念でブラックホークが勝っているように、熟練の強さがものをいうかもしれない。ということで買おうと思っていたが、天気が雨らしいということで結局買わないことにした。これで当日雨が降らずにこの馬が好走してしまったらかなり悔いが残るかもしれないが、前走もしょせん3着に負けているわけで、夏場使われただけに上積みは見込めないだろうし、さらに相手関係が厳しくなることも考えると、さすがにここは厳しいと考えるのが常識的だろうから雨が降らなくても連対はないと思うことにした。
  • 7番手はロサードにする。今年に入ってからレースが安定するようになっている。最後方からしか競馬ができなかったのが、中団からでもレースを進めるようになっているし、気性的な成長が認められる。前走の毎日王冠も先行有利の展開で後ろから2着に差してきたのだから最も強い内容だったといえる。今の勢いであれば、G1のここでもチャンスは十分だと思う。とはいえ、毎日王冠はどちらかというと小粒なメンバーだったというイメージが強いし、この馬自身G1で通用しそうな貫禄みたいなものが感じられない。距離も1800mがベストだと思うので、2000mは微妙だと思う。好走はするとは思うが、3強を敗って上に行けるかどうかは疑問である。本当は押さえたいという気持ちもあったが、思ったより人気になっているので敢えて外した。
  • 8番手はジョウテンブレーブにする。3強に地力で勝てるのはまだ底を見せていないというか、まだ成長途上の馬の可能性が高いと思う。そういう意味では4歳馬のこの馬がその秘めた能力を見せるかもしれない。そして何より恐いのが鞍上の蛯名である。ただいま絶好調だけに一発は十分にあると思っている。でも、マイラーズCの走りを見てしまうとこの馬のベストはマイルだと思えてならない。現に皐月賞では4着に負けているわけだし、私は2000mはこの馬にはちょっと長いと思っている。
  • 9番手はトーホウドリームにする。大阪杯でテイエムオペラオーとエアシャカールを敗ったのだから能力が高いのは間違いないと思う。ただ、その後のレースでは惨敗しているだけに、常に能力を出し切るタイプではないようだ。大阪杯の時は叩かれながら良くなっていてちょうど大阪杯の時に絶好調になったようで、叩かれながら調子を上げていくタイプだと思う。前走10着に負けていることを考えると一度叩かれただけで一変するとはちょっと思えない。こういう馬は人気がない時に一発かますものなので、ノーマークだとまた大阪杯の時のように突っ込んでくるような気もするが、私は10着からの巻き返しはないとみた。
  • 10番手はイブキガバメントにする。確かに勢いは感じる。最近はこういう勢いのある馬が一番恐いものである。そういう意味ではこの馬が勝ってしまっても私はそんなには驚かない。でも、金鯱賞で5着に負けていることを考えると、実績重視の私としてはまだまだ力不足と判断したくなってしまう。
  • まあ、こんなところでしょう。
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    G1天皇賞秋出走馬
    テイエムオペラオー
    (牡5・和田58)
    買い H12H13天皇賞春優勝、H12天皇賞秋優勝、H12宝塚記念優勝、H12ジャパンC優勝、H12有馬記念優勝など。昨年の中長距離G1を総ナメにしたスーパーホースである。史上初の快挙を成し遂げているのだから歴史的名馬ということになる。今年は宝塚記念で2着に負けているが、勝負どころの4角で大きな不利を受けていただけに、負けてなお強しという内容だった。前走はステイゴールドに負けてしまったが、春も大阪杯4着から巻き返している。厳しいレースになればなるほど力を発揮するタイプだけにG1の大舞台ではその強さを見せつけることになるだろう。安定度の高さはずば抜けており、少なくても大崩れはないはずだ。
    消し 前走の京都大賞典でステイゴールドに負けたのは痛い。瞬発力勝負で負けたことのない馬が負けたのだから問題にする必要がある。宝塚記念もなんだかんだで2着に負けているし、大阪杯も4着に負けた。今年のこの馬は昨年よりも実力が落ちていると考えるべきではないだろうか。まして今回は展開が読みづらく何が起きるか分からない東京2000mである。去年のような絶対的な強さがあれば別だろうが、今年のレース内容を考えると取りこぼしは十分にあり得る。
    メシショウドトウ
    (牡5・安田康58)
    買い H13宝塚記念優勝、H13天皇賞春2着、H12宝塚記念2着、H12天皇賞秋2着、H12ジャパンC2着、H12有馬記念2着など。G1でテイエムオペラオーに負け続けていたが、前走の宝塚記念でやっとG1を奪取した。テイエムは今年に入ってドトウ以外の馬に負けているが、ドトウは未だにテイエム以外には負けていない。立場はすでに逆転したといえるのではないか。休み明けとなるが、JC、有馬記念を睨んでの予定どおりのことで調整遅れとかではない。これまでも休み明けでもきっちり力を出し切っていることからも気にする必要はないはずだ。もともと2000mで力を発揮していた馬なので、距離短縮も大きなプラスとなるだろうし、G1連覇はすぐそこという感じではないだろうか。
    消し やっぱり休み明けというのが不安となる。ここ10年で休み明けでこのレースを制した馬はいないだけにその不安は小さくはない。急にスランプに陥る馬もいるだけに、前哨戦で調子が良いことを見せているかどうかは大きな参考材料になるわけで、それが分からないというのはやはり不安を拭えないことになる。たとえ仕上がっていたとしてもG1だと勝負どころで鋭い反応が要求されることが多いだけに、そういう微妙な反応ができるかどうかが鍵になるだろう。2000m戦だと展開も読みづらいし、一発屋の出番も否定できないだけにこの馬で絶対というのも言いづらい。
    ステイゴールド
    (牡7・武豊58)
    買い H13ドバイシーマクラシック優勝、H13日経新春杯優勝、H11H10天皇賞秋2着など。前走の京都大賞典は失格になったとはいえテイエムオペラオーに完勝したのだから高く評価しないといけない。しかも奇襲とかでなく正攻法のレースで、もっと言えば瞬発力勝負を上がり33.8という切れ味で堂々と勝ったのだからかなり凄い。ドバイを勝っていることからもこの馬は7歳にしてピークを迎えたと言っていいのではないか。さらに鞍上は天才武豊である。ドバイで勝利に導いているように、難しいこの馬を完全に手に入れている。東京2000mは2度連対している相性の良いコースだし、今がG1のタイトルに最も近づいているといえるのではないか。
    消し 一言で言って「よく分からない」のがこの馬の特徴である。強いレースをしたと思えばあっさり負けたり、どうも掴みづらい馬である。前走はオペラオーに勝ったが、一叩きされてオペラオーも上積みがあるだろうから今回は前走ほどうまくいかないかもしれない。宝塚記念ではメイショウドトウ、オペラオーに完敗しているだけに、大一番ではこの2頭に力の違いを再び見せつけられるかもしれない。人気になると負けて、人気が落ちると好走するというのがこの馬のパターンだけに、今回は裏切る番ではないかと思えてならない。
    ロサード
    (牡6・横山典58)
    買い H13毎日王冠2着、H13小倉記念優勝、H11京阪杯優勝など。 前走毎日王冠2着は評価していい。どちらかというと先行有利の流れで後ろから唯一追い込んできたのだから内容としては最も強かったともいえる。京都大賞典で好走した実績もあるので距離は問題ないだろう。揉まれ弱く追い込みしかできなかった馬が今年になってから中団からレースを進められるようになるなど、気性的な成長が窺える。もともとラストの末脚には自信を持っている馬で東京の長い直線はプラスといえる。充実している今であればこのメンバーでもやってくれるのではないか。
    消し 前走2着も3強相手に好勝負したわけではない。あくまでもう一つレベルの落ちるメンバー構成で好走したにすぎない。それで結局は負けているわけだし、それだけで3強よりも強いと言うのは難しい。距離も1800mでの好走が目立つだけに2000mはちょっと長いかもしれない。夏場使われていたことで上積みもあまり期待できないし、もともと揉まれ弱い馬だっただけにG1の厳しい流れで力を発揮できるかどうか疑問である。
    アグネスデジタル
    (牡4・四位58)
    買い H12マイルCS優勝、H12南部杯優勝など。昨年のマイルCSを3歳ながらレコードで勝っているのだから能力が高いことは間違いない。このときは有無を言わせぬ強烈な末脚であっという間に全馬差し切っており、決め手はかなり凄いといえる。そういう意味では直線の長い東京コースは大きなプラスといえる。近走はダートを走っているがマイルCSの切れ味から芝の方が合っているのは明らかである。ダートの1800mを勝っているのだから距離もこなせるだろう。春の成績はもう一つだったが、秋に復帰して2連勝と調子はかなり良い。クロフネの出走を夢に終わらせ悪役になってしまったが、それも結果を出す自信があるからこその決断だったはずである。
    消し まずは距離2000mが未経験というのが大きな不安となる。マイルCSでの切れ味を考えるとマイラーという評価が妥当な感じがする。それに春のマイル戦線で東京コースを走ったが結果を残せていないというのが気になる。直線の長いコースは脚の使いどころが難しく意外に苦手なのかもしれない。昨年のマイルCSは超ハイペースだったので展開に恵まれたという感じがするだけに、今回はそんなに速い流れにはならないと予想され、この馬の追い込みでは届かない可能性が高いのではないか。
    メイシヨウオウドウ
    (牡5・飯田58)
    買い H13マイラーズC2着、H12大阪杯優勝。 安田記念3着、マイルCS3着という実績からもG1でも十分に通用する能力は持っている。大阪杯を勝っているのだから距離は問題ないだろうし、毎日王冠でグラスワンダーとハナ差の勝負をしたのだから絶対能力も高いはずだ。最近は追い込み一辺倒の競馬をするので直線の長い東京コースは合っているはずである。はまった時の破壊力はけっこうありそうなだけになかなか不気味な存在である。叩かれ良化型なので叩かれたのも大きいはずである。前走はちょっとした不利があったようだし巻き返しの余地はあるはずだ。
    消し どのように表現していいか悩むが、どんなレースでも好走はするが、勝ちきれないというレースが多く、どうももう一つ強さを感じることができない。安田記念3着、マイルCS3着も追い込みの競馬だったが、展開を考えると差し切ってもおかしくなかったはずで、それで3着までしか来られないのがこの馬の弱さではないか。今回はそんなに速い流れにはならないだろうから最後方からではまず届かないだろうし、中団からの競馬をしたとして伸びてくるかどうか。どちらかというと不器用なタイプで不利を受けやすい感じもするし、もう一つ信用できないところがある。
    ダイワテキサス
    (牡8・柴田善58)
    買い H13金鯱賞2着、H12中山記念優勝、H12関屋記念優勝、H12新潟記念優勝など。昨年はこの歳で重賞3勝、さらにジャパンC5着、有馬記念3着というのだから凄すぎる。今年も金鯱賞で2着しているし、前走の毎日王冠でも3着に好走しており、その実力がまだまだ衰えていないことを証明している。前走好走で勢いは非常に感じるし、流れが厳しい方が熟練の実力を発揮できるようにも感じる。であれば、今回もかなりの期待ができることになる。距離もベストだろうし鞍上柴田善騎手との相性も良さそうだ。相手も昨年と同じ顔ぶれであればチャンスは大きい。年齢的にどうしても地味な存在になってしまうので人気にならないのもおいしい。
    消し 前走は確かに3着したが結局はメンバーが弱かったといえるのではないか。3強に勝ったわけでないし、その3強には宝塚記念で力の違いを見せつけられている。8歳という年齢を考えても3強よりも強くなっているとは到底考えられない。まして、今年は昨年に比べると取りこぼしが多すぎる。昨年に比べると実力は確実に落ちていると考えるべきではないだろうか。前走3着だけではちょっと物足りないというのが正直なところである。
    ジョウテンブレーブ
    (牡4・蛯名58)
    買い H13マイラーズC優勝、H12京阪杯優勝、H13中山記念2着など。昨年のクラシック戦線ではいまいちの成績だったが、京阪杯、中山記念、マイラーズCでその素質を見事に開花させた。特に前々走のマイラーズCは、ハイペースを先行してそのまま押し切るという強い内容で、レコードのおまけつきだった。2着が追い込んできたメイショウオウドウだったことを考えても、かなり高く評価していい。京阪杯、中山記念で1800mを走っているのだから2000mはなんとか守備範囲だろう。東京2000mは展開次第でマイラーが有利となることもあるだけに、距離だけで消すのは危険がある。前走6着も休み明けを考えれば0.3秒差なら悪くない。叩かれた上積みは大きいだろうし一変も十分に考えられる。4歳という若さも大きな魅力となる。
    消し まずは2000mという距離である。この馬のベストレースはマイラーズCだと思われるだけに、ベスト距離はマイルと考えたくなる。であれば2000mという距離はちょっと長いのではないかということになる。昨年の皐月賞でも完敗しているわけだし1800m以下でこそ力を発揮するタイプだと思われる。前走毎日王冠も6着に負けているが、いくら休み明けだったとはいえ天皇賞の前哨戦ということを考えると負けすぎという感じがする。叩かれた上積みは見込めるだろうが、距離延長に3強が加わることを考えると、巻き返しはかなり厳しいのではないだろうか。
    イブキガバメント
    (牡5・河内58)
    買い H13朝日CC優勝。前走2000mの重賞を勝っているのは大きい。距離はベストといえるし勢いも感じられる。前々走も新潟コースとはいえ上がり33.6という切れ味を見せており決め手もかなりありそうだ。好位から差す競馬をするタイプで安定度はかなり高そうだし、最近の内容が強いだけに、充実している今ならばG1でも十分に戦えそうだ。母ロジータという良血馬でもあるし、底はまだまだ見せていないという感じも強い。地道な路線を歩んできたが、ここでその素質を大きく開花させることになるかもしれない。
    消し 前走の朝日CCはメンバーがかなり弱かったように感じる。準オープンを勝ったばかりのこの馬が1人気になるくらいだからそのレベルがよく分かる。まあ、それをきっちりと勝っているのはこの馬の強さなのだろうが、今回の相手は今までとはあまりに違いすぎる。しかもこの馬は金鯱賞5着、天皇賞春7着と春の時点では力の違いを見せつけられている。夏を越えて強くなったとはいえ、G1連対できるほどの成長を期待すのは難しいのではないか。
    トレジャー
    (牡3・岡部56)
    買い H13セントライト記念2着。母が名牝シンコウラブリィという良血である。実績はいまいちであるが、あまり無理しない藤沢和師がここにぶつけてきたということはそれだけの資質を持っているということだろう。あまり切れる脚がなく、どちらかというと平均的な脚を使うタイプなので、G1の厳しい流れでこそ力を発揮するタイプかもしれない。まだまだキャリアが浅く、底を見せたとは言えないだけに、とんでもない未知の能力を見せるかもしれない。
    消し 常識的に考えて3歳限定重賞で2着というのが最高という実績の馬がいきなりG1で好走するとは考えられない。しかもセントライト記念はそんなにレベルが高かったとは思えないだけに、なおさらである。大負けはあまりしないが決め手不足で好走で終わっていることが多いことも考えても、それなりの決め手が必要不可欠となるG1ではあまりに厳しいと言わざる得ない。未知数が多いことも確かであるが、これまでのレースを見る限りではこのレベルでも好走できるという片鱗はちょっと見いだせない。
    トーホウドリーム
    (牡4・江田照58)
    買い H13大阪杯優勝。G1級のメンバーが揃った別定G2大阪杯で勝っているのは大きい。テイエムオペラオー、エアシャカールあたりに勝っているわけだし、タイムも58秒台とかなり優秀だった。実力は本物と考えなければならないだろう。大阪杯の実績からも距離はベストといえるだろうし、流れも厳しくなるだろうから展開も向くのではないか。一発屋の江田照が手綱をとるというのも何とも不気味である。再び10万馬券の立て役者になるということもあるかもしれない。
    消し 実績が大阪杯だけというのが不安となる。好走が1度だけだとフロックということもあるだけにどうしても全幅の信頼を置きづらくなる。展開がはまっただけとか、流れが向いただけとかということも考えられるということである。宝塚記念10着、毎日王冠10着ということを考えてもどうしてもそんな気がしてくる。上がり35秒台で差し切れたことからも展開にはまったという印象が強いし、安藤勝騎手だからこその好走ということも考えられる。叩かれ上昇タイプのようだし、一叩きだけでは大きく変わりそうにない。
    サイレントハンター
    (牡8・吉田58)
    買い H13新潟大賞典優勝、H11大阪杯優勝、H11中山金杯優勝など。天皇賞秋で4着したこともある実績馬である。若い頃はハイペースで逃げていたが、抑えることもできるようになって幅がでてきた。すでに8歳馬であるが、今年の新潟大賞典を勝っているようにそれなりの実力は維持している。今回は単騎逃げが濃厚なだけにペース配分次第ではチャンスは出てくる。
    消し 昔は強かったのは確かであるが、それも2年以上前の話である。徐々に成績は落ちてきており全盛期の実力を維持しているとはとても思えない。今年の新潟大賞典で勝ってはいるが、メンバーが明らかに弱った。まして今回はG1である。絶好調の時でも4着に負けていることを考えると、この年齢でそれより上を目指すというのはあまりに厳しい。
    サイレントセイバー
    (牡6・田中勝58)
    買い NST賞優勝。今夏の新潟のオープン特別を勝っているし、前走のオールカマーで3着とここにきて成長してきている。特に前走は上がり34秒という切れ味を見せており、決め手のあるところも見せただけに、流れが向けばそれなりに走りそうだ。距離が短縮されるのはもちろんプラスだし、東京コースも合うタイプである。ムラがあり安定度はないが、逆に言えば一発の怖さがある。
    消し 前走オールカマーで3着に頑張ったが、それほど強くないメンバー構成で連対すらできなかったのは問題だろう。あの走りをG1の裏付けにするのはちょっと無理がある。NSTオープンもしょせん重賞でなかったわけだし、七夕賞、新潟記念と惨敗していることも考えると、G1ではまだまだ実力不足という評価が妥当であろう。前走は少頭数で気持ちよく走れたということもあると思うし、それなりに頭数が揃う今回は、また気性の難しさを出すかもしれない。
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