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有馬記念の反省

有馬記念の結果
1 4-04マンハッタンカフェ 蛯名 2.33.1--- 504kg+10 3人気
2 1-01アメリカンボス 江田照 2.33.31.1/4 486kg+6 13人気
3 2-02トゥザヴィクトリー 武豊 2.33.3クビ 488kg-2 6人気
単勝710円 枠連20,680円
複勝290円 2,560円 530円 馬連20,680円
ワイド9640円 1720円 15050円
予想と見解 好材料と不安材料
有馬記念の感想
  • 時間の都合上簡単にさせていただいております。
  • まさかの万馬券決着にけっこう驚いているが、こういうこともあり得るのがG1レースである。特に有馬記念はG1好走馬の調子が下降気味となり、いまいちの成績だった馬の調子が上昇するなど、荒れる可能性が高いレースではあった。昨年のオペラオーとドトウが結果を出したことで、そういうことをすっかり飛んでしまったのが私の敗因だと思う。まあ、どっちにしろアメリカンボスは買っていなかったけど。それにしてもテロがあったとはいえ、まさかマンハッタンとアメリカンで決まるか、ふつう。
  • 勝ったのはマンハッタンカフェだった。菊花賞でこの馬の実力を判断できなかったことが悔しくて仕方ない。今回も菊花賞と同じように有力馬を置き去りにするとんでもない末脚を発揮した。テイエムオペラオーもメイショウドトウも差せなかったのを楽に差したのだから本物としか言いようがない。菊花賞もジャングルポケットとエアエミネムが自滅したのではなく、この馬が強かったということがよく分かった。ジャングルポケットがJCで勝ったのもうなずける。今回のレースで分かってもあまりに遅い。来年の天皇賞春はたぶん人気を背負うだろうし、狙うなら今回しかなかったはずである。今回ほど自分のレースを見る目がまだまだであることを痛感したことはない。こんな私が馬券を的中させられるはずがない。今回はいい勉強になった。
  • 2着はアメリカンボスだった。中山記念やAJC杯の走りを考えれば、このくらい走っても不思議はないので、この結果にはそんなには驚いてはいない。とはいえ、やはり運が味方したことは間違いないだろう。今回の勝因は武豊のペースにうまく乗ったことだと私は思う。スローの展開をうまく利用してまんまと残ってしまった。スローの展開は予想できたけど、思ったより有力馬が動かなかったのでこんな結果になってしまったのだろう。それにしても、しんがり人気の江田照男は恐い。またも重賞で万馬券を叩きだしてしまった。
  • 3着はトゥザヴィクトリーだった。今回ほど武豊が恐いと思ったことはない。この馬が好走するとすれば武豊のマジックしかないと思っていたが、そのマジックをまた見せてくれた。あれほどうまくスローで逃げるなんて私には予想できなかった。スローの展開なら有力馬が早めに動くと思っていただけに、なぜあそこまで有力馬が動かなかったのか不思議でしょうがないが、これが武豊のマジックだと思うしかなさそうだ。今回はさすがに連対はできなかったが、来年以降も恐ろしい存在になりそうだ。
  • メイショウドトウは4着だった。オペラオーに勝つことしか考えてなかったのだから今回の結果は仕方ない。オペラオーに勝ったことで作戦は成功したといえる。それでもレースに勝てなかったのは運としか言いようがない。オペラオーもドトウを意識してお互いに牽制したということかもしれないが、まあこれも競馬である。
  • テイエムオペラオーは5着だった。仕掛けが遅かった、それがすべてだと思う。今まではあの位置から差していたのだからいつもどおりといえばそうであるが、今の中山の高速馬場では京都コースのような競馬をしないとダメだったと私は思う。G1だから早めの競馬はできないと思いこんでいたのであればそれは和田騎手が未熟だということではないか。まあ、それでもこれまでミスしてこなかったのだから、1回くらい大目に見ないと可哀想だろう。
  • ナリタトップロードは10着に終わった。3角で最後方まで下がったのが全てだったと思う。外から馬がきた時に驚いて下がってしまったらしい。渡辺騎手のコメントどおり落馬の後遺症かもしれない。これだと来年も心配である。
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    参考
    G1有馬記念の予想
    結論   ◎テイエムオペラオー
       ○ナリタトップロード
       ▲マンハッタンカフェ
     買い目(馬番連勝複式)
      5-12(4,000円)
      4-12(1,000円)
      4-5(1,000円)
    にへいの見解
  • いろいろと忙しいので予想は簡単にさせていただきます。
  • 今年最後のレースということでどうしても気になるが年間回収率である。現在の負けを一気に取り戻そうと考えるとどうしても穴を狙うしかない。しかし、今回のレースは比較的堅く収まると私は予想しているだけにたとえ1点で勝ってもたぶんプラス回収は無理である。まあ、そういうことで、いつもよりは買い目は絞ったが、ちょっとは押さえ馬券も買って楽しみたい。
  • 私の本命◎はテイエムオペラオーである。この馬については多くを語る必要はないだろう。9連続でG1で連対している実績はここでは群を抜いている。前走、前々走と負けてはいるが、3着は大きく離していることから昨年よりも強くなっているのではないかと私には思えてならない。距離が長い方がいいタイプで2500mという距離もベストといえるし、中山コースとの相性も良い。そろそろ落とし穴が待っている感じもしないでもないが、冷静に実力を判断すればこの馬が勝つ可能性が最も高いと言わざる得ない。
  • 対抗○はナリタトップロードにする。もともとテイエムオペラオーと好勝負を何度も演じた馬である。オペラオーとの実力差はそんなにはないはずだ。前走のJCで体調が万全でないのに3着とその能力を見せて、叩かれたことで調子はさらに上がっているというのだから今回もチャンスは大きいはずだ。中山コースとの相性がいまいちであるが、意外に時計の速い今の馬場なら何とかなるだろう。昨年に比べるとかなり体調が良さそうなだけに、私はかなり期待している。
  • 単穴▲はマンハッタンカフェにする。菊花賞直後はそんなに強くない馬だと評価していたが、JCでジャングルポケットに勝たれてしまっただけに、この馬の評価も見直さないといけないかもしれないと思ってしまった。菊花賞のジャングルポケットは4着に負けたことからも自滅といえると思うので、マンハッタンもあまり買い被らない方がいいとは思っているが、鞍上が蛯名だしうまく流れに乗れればまたも金星を奪ってしまうそうで何となく嫌な感じがしている。
  • オペラオーはたぶん負けないとは思っているが、どうも連を外しそうな不安も漠然と感じている。まあ、そういうことでオペラオーからもう1頭に流すよりも縦目を買っておいた方が面白いかなと思ってしまった。
  • 4番手はメイショウドトウにする。オペラオーとの組み合わせで3.5倍というオッズを見ても分かるとおり、この馬の能力もかなり高いとは私も思っている。もちろんこの馬が2着以内に来ても驚くということはないだろうし、そなりそうな気もしている。でも、JCでの5着がどうも気にいらない。天皇賞秋3着も併せて考えると、どうも今秋は昨年ほどの勢いを感じない。なんか宝塚記念で燃え尽きてしまったのではないかと思ってしまうくらいである。そういうことで、私は敢えてこの馬を消しという判断をした。まあ、最後ということでオッズ的に手を出せなかったということもあるのだが。
  • 5番手はトウカイオーザにする。ここからの順番は本当に難しい。上4頭に勝てるかもしれないと思える順にあげてみた。この馬は2400m以上では3戦3勝とパーフェクトであり、距離適性はバッチシである。スタミナには絶対の自信を持っているし、鞍上デムーロであればけっこうやるかもしれない。
  • 6番手はホットシークレットにする。潜在能力を考えると、中山2500mであればこの馬はかなりの能力を持っていると思う。現に宝塚記念で3着しているわけだし、ここを勝ってしまっても別に不思議ではないと私は思う。フレグモーネが長引いて体調が万全でないようだし、気性にムラのあるタイプなので、信用度は低いが、一発という観点から見ればこの馬はけっこう恐いと思う。
  • 7番手はイブキガバメントにする。天皇賞秋で4着したように実力をかなりつけてきている。前走3着に負けたようにまだ実力不足だとは思うが、うまく流れに乗れればそれなりに走りそうな気もしている。渋い存在ではあるが、中山2500mではこういう馬が好走したりするものである。
  • 8番手はトゥザヴィクトリーにする。この馬に2500mは明らかに距離が長いと思っているが、恐いのははやり武豊である。
  • 9番手はアメリカンボスにする。G1では底を見せてしまっている馬ではあるが、中山だとそんなに大崩はしないので、有力馬がそろって自滅するようだと意外に台頭してくるかもしれない。
  • 10番手はダイワテキサスにする。すでに8歳という年齢なのにレベルの高いレースでまだ結果を残しているのには頭が下がる。昨年3着なのだから今年も連対しても不思議はないということになるが、前走11着からも巻き返しはかなり難しいだろう。
  • 11番手はシンコウカリドにする。意外に人気になっているようであるが、実績がセントライト記念だけというのはあまりに寂しい。確かにマンハッタンカフェに勝っているが、私はマンハッタンカフェが能力を出し切れてなかっただけで、レースそのもののレベルはそんなに高くなかったと思う。休み明けで古馬G1でいきなり好走するのは難しいと思う。
  • 12番手はメイショウオウドウにする。前走鳴尾記念を勝ったが、この馬の本来の走りで勝ったというよりは奇襲で勝ったという感じで、私はあまり好感を持っていない。2500mは距離が長いと思うし、勢いもあまり感じられない。
  • 13番手はテイエムオーシャンにする。3歳牝馬女王ではあるが、オークス、エリザベスと連対すらできなかった馬が有馬記念で連対できるとは思えない。明らかに距離が長いと私は判断している。
  • まあ、こんなところでしょうかね。
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    G1有馬記念出走馬
    テイエムオペラオー
    (牡5・和田57)
    買い H12H13天皇賞春優勝、H12天皇賞秋優勝、H12宝塚記念優勝、H12ジャパンC優勝、H12有馬記念優勝など。昨年の中長距離G1を総ナメにしたスーパーホースである。史上初の快挙を成し遂げているのだから歴史的名馬ということになる。今年も天皇賞春を制しているし、宝塚記念、天皇賞秋、ジャパンCと連敗中ではあるが2着は確保しており、G1で9連続連対というとんでもない記録を継続中である。その安定度は群を抜いている。天皇賞秋、ジャパンCとも3着以下には完勝という内容だっただけに、アグネスデジタル、ジャングルポケットともに出走してこない以上は今回こそはという思いが強いはずだ。スタミナ重視の中山2500mに替わるのも大きなプラスだし、死角らしい死角は見あたらない。
    消し 今年の6戦2勝(うち繰り上げ1回)という成績は、昨年パーフェクトの走りを見せたこの馬にしてはあまりに物足りない内容といえる。まあ2着は確保しているだけにそれはそれで強いとはいえるが、昨年連勝していた時に比べると信頼度はどうしても低くなってしまう。今年は新興勢力にやられている感じであるが、今回も何頭か出走してくるだけにどうしても心配になってしまう。今度こそ勝てるという感じもするが、逆に今度こそ連対を外すという感じもするだけに判断は難しい。
    メイショウドトウ
    (牡5・安田57)
    買い H13宝塚記念優勝、H13天皇賞春2着、H12宝塚記念2着、H12天皇賞秋2着、H12ジャパンC2着、H12有馬記念2着など。今年の宝塚記念で念願のG1を奪取した。今秋は2戦して3着5着と期待に応えていないが、天皇賞ではサイレントハンターの出遅れにより予想外のハナを切ることになったし、ジャパンカップは接触があり掛かってしまったというように敗因がはっきりしている。それで大きく負けていないあたりがこの馬の強さであり、巻き返しを期待できるだけの結果は残している。今回はジャングルポケット、ステイゴールド、アグネスデジタルなどが出走してこないのだから前走より手薄なメンバーといえるだけに、今度こそ連は外せないという想いが強いだろう。
    消し なんだかんだでここ2戦は連対すらできないでいるのは事実である。敗因がはっきりしているとはいうものの、負けているとどうしても勢いがないように感じてしまうし、昨年より実力が落ちているのではないかと思ってしまう。中山2500mもこの馬にはベスト条件とは思えないし、少なくてもオペラオーに勝つのは難しい感じがしてしまう。新興勢力もけっこう強そうだし、昨年の2着を確保できるか、けっこう微妙なところではないだろうか。
    ナリタトップロード
    (牡5・渡辺57)
    買い H11菊花賞優勝、H13阪神大賞典優勝など。これでも幾度となくテイエムオペラオーと接戦を演じた馬である。菊花賞を勝っているようにG1級の実力は間違いない。 前走のジャパンカップも京都大賞典の落馬の影響で完調とはいえない状態だったにもかかわらず3着と頑張っており、その実力を改めて見せてくれた。前走を叩いたことで体調自体はさらによくなっているようだし、中山コースも例年よりは馬場が荒れていないというのもこの馬にはプラスといえる。来年のためにもここは下手な競馬はできないはずで、オペラオーとの最終対決を何としてでも制したいという気持ちが強いはずだ。
    消し 京都大賞典とジャパンカップでテイエムオペラオーには完敗している。けっこう離されただけに巻き返すのはかなり困難ではないだろうか。その他の相手にしてもG1で何度も連対しているメイショウドトウや菊花賞馬マンハッタンカフェなどの新興勢力も強そうなだけに、前走3着だったからそのまま2着というわけにはいかないだろう。長くいい脚を使うタイプなので直線の短い中山コースにも疑問を感じる。実際、有馬記念は7着9着と相性が悪いだけに、この舞台は苦手としているともいえる。
    マンハッタンカフェ
    (牡3・蛯名55)
    買い H13菊花賞優勝。今年の菊花賞を制している実績はかなり凄い。今年の3歳馬はレベルが高いと言われており、その頂点に立ったのだから半端でない強さということになる。実際にジャパンCを勝ったジャングルポケットに先着している事実もあるわけだし、菊花賞ではジャングルポケットよりも鋭い切れ味を見せているおり、ジャングルポケット以上の強さということも十分に考えられることになる。となれば、テイエムオペラオーよりも強いということにもなる。菊花賞を勝っているのだから距離もベストに近いといえ、能力は出し切れるはずだ。
    消し やはり古馬初挑戦となるのが大きな不安となる。菊花賞を勝っているが、ジャングルポケットやエアエミネムが自滅しただけで、この馬が強かったわけではないという考え方もできるわけで、ジャングルポケットに勝っているからといって、そのまま評価するのは危険である。実際、セントライト記念では4着に負けているわけで、そんなに抜けて強い存在という感じもしない。3歳限定戦では距離適性で何とかなったが、これだけメンバーが揃うともう一つ何かパンチ力がないと厳しい感じもする。
    トウカイオーザ
    (牡4・デムーロ57)
    買い H13アルゼンチン共和国杯優勝。前走のアルゼンチン共和国杯も完勝という内容で完全に本格化したといえる。ハンデ戦とはいえG2を勝っているのは素直に評価しなければいけない。2400m以上では3戦3勝と無敗であり長距離走には絶対の自信を持つ。2500mという距離であればG1でもチャンスは大きいはずだ。トウカイテイオーの半弟で父がサンデーサイレンス産駒という良血でもあり大一番でも走れるバックボーンは十分といえる。だいたい力関係がはっきりしている相手関係の中でこの馬はまだ底を見せていないとも言えるだけに面白い存在といえる。
    消し 長距離戦で強いのは確かであろうが、G1ともなると絶対的なスピードが必要不可欠となるものである。2000mの重賞で勝ちきれなかったことを考えるとスピードには不安が残る。前走も上がり36秒台だったようにスタミナ重視の展開だったのが幸いしたともいえる。G2を勝ったといってもハンデ55kgでのものだし、G1の裏付けにはちょっと厳しい。条件はベストかもしれないが、実力が通用するかどうかがポイントとなる。5月から月1ペースで使われていることを考えると大きな上積みはあまり期待できない。
    メイショウオウドウ
    (牡6・飯田57)
    買い H13鳴尾記念優勝、H13マイラーズC2着、H12大阪杯優勝など。 前走の鳴尾記念でまさかの逃げを打ってダイタクリーヴァを相手に快勝してしまった。 追い込み一辺倒だった馬が先行して結果を出したことの意味は大きく、これならレースに幅を持たせることができるわけで、ペースによって展開を選択できることになる。今回は2500mということでゆったりした流れが予想されるが、この馬がまた先行することでまた気持ちよく走りきってしまうことも十分に考えられるわけで、一概に距離が合わないとも言えなくなった。もともと分からない部分が多かった馬であるが、この馬の謎がさらに深まってしまった。
    消し これまでの実績を見る限りでは1600〜2000mまでの馬だと思う。2500mはこの馬には長いということになると思う。前走逃げ切り勝ちしているが、2000mだからなんとか走れただけで2500mを逃げ切るのはかなり難しいと思う。こういう奇襲はだいたい1度しか通用しないものだし、相手もさらに強化される以上は、前走以上の走りは期待できないのではないか。また追い込みに戻すかもしれないが、そうなると展開的にペースが速くならないと苦しいし、ペースが速いとスタミナに疑問が出てくる。
    ダイワテキサス
    (牡8・柴田善57)
    買い H13金鯱賞2着、H12中山記念優勝、H12関屋記念優勝、H12新潟記念優勝など。昨年はこの歳で重賞3勝、さらにジャパンC5着、有馬記念3着というのだから凄すぎる。今年も毎日王冠で3着、天皇賞秋でも5着と、その実力がまだまだ衰えていないことを証明している。 勢いが落ちてきたと思われ人気がなくなると巻き返してしまうことも多く、前走の走りだけで見切れないのがこの馬の強さでもある。鞍上柴田善騎手との相性も良さそうだし、ジャパンカップよりはメンバーが手薄になることも考えると巻き返しもないとは言えない。 年齢的にどうしても地味な存在になってしまうので人気にならないのも魅力である。
    消し 昨年3着ということを考えると、1つ歳をとった今年のレースでさらに着順を上げるのはかなり難しいと言わざる得ない。 今年の天皇賞とジャパンCの走りを見る限りでは明らかに実力が落ちていると思われるし、前走11着ということを考えると巻き返しはかなり厳しそうだ。距離もベストは1800m〜2000mだろうから2500mは少し長いと思う。この歳まで頑張ったのは誉めてあげたいが、有終の美を飾ることは難しそうである。
    トゥザヴィクトリー
    (牝5・武豊55)
    買い H13エリザベス女王杯優勝、H13ドバイWC2着、H12府中牝馬S優勝、H12阪神牝馬特別優勝、H11オークス2着など。前々走のエリザベス女王杯で念願のG1制覇を果たした。牝馬限定戦だったが、長期休み明けという不利を跳ね返しての勝利だけに価値は高い。しかも、先行して結果を出してきた馬が上がり33秒台の切れ味で追い込んできたのだから、脚質にも幅が出てきたことになる。前走はスローの展開に折り合えず自滅してしまったが、実力を出し切っての負けではないだけに巻き返しの余地が残る。気性的に難しい馬だけに武豊が再び騎乗してくれるのがあまりに大きい。この馬は武豊が乗ると別馬のように走るだけに一発ということも十分に考えられる。
    消し エリザベス女王杯を勝っているが、牝馬相手に僅差の勝負だったことを考えると、牡馬相手でまともに戦えるかどうかかなり疑問である。 現にジャパンカップでは14着に大敗している。 もともと先行力を生かして勝ってきた馬が距離を克服するために追い込みの競馬で結果を出したことも考えると、さらに距離が延びる今回はさらに苦戦が予想される。鞍上武豊といえどこの馬で2500mを走らせるのはかなり厳しいのではないか。逃げるか追い込むかどちらかだとは思うが、どっちにしろ一発狙いという乗り方になるだろうから、どうしても他力本願になってしまう。
    テイエムオーシャン
    (牝3・本田53)
    買い H13秋華賞優勝、H13桜花賞優勝、阪神(2)歳牝馬S優勝など。桜花賞、秋華賞を勝ち、現3歳世代No1牝馬の座を勝ち取った。オークス、エリザベス女王杯は敗れたが、3着4着と大きくは負けていない。特にエリザベス女王杯は僅差の勝負をしており、トゥザヴィクトリーと同等の評価が必要である。今回は無理に先行しないつもりみたいだし、前半楽させれば後半自慢のスピードが爆発するということも十分に考えられる。血統的には長距離も問題ないといえるだけに、乗り方によってはオークス、エリザベス女王杯とはまったく違った結果も期待できると思われる。
    消し やはり2500mという距離は大きな不安である。 2400mのオークスと2200mのエリザベス女王杯で敗れたのだから明らかに長いということになる。まして今回は強力な牡馬が相手となるだけに、G1を勝ったといっても3歳牝馬限定戦だけでは裏付けとしてはちょっと寂しい。オークス、エリザベス女王杯と決め手の差で負けたという感じで、長距離だとどうしても最後の瞬発力勝負になるだけに、この馬には流れも向かないと思う。
    シンコウカリド
    (牡3・田中勝55)
    買い H13セントライト記念優勝。目立った実績はこれだけであるあが、このセントライト記念でマンハッタンカフェに勝っていることを忘れてはいけない。ジャングルポケットがテイエムオペラオーにJCで勝ち、マンハッタンカフェがそのジャングルポケットに菊花賞で勝ったということは、マンハッタンカフェに勝っているこの馬はさらに強いという考え方もできる。3歳馬でまだ未知数も多いだけに、それだけの潜在能力を秘めていることも十分に考えられる。
    消し 実績がセントライト記念だけというのはあまりに物足りない。皐月賞も4着に負けているわけだし、古馬の1流どころが集結するこのレースで好結果を期待するというのはあまりに酷ではないか。確かに未知数が多いということも言えるが、かといってG1で好走できるという裏付けも何もない。こういうタイプがG1でいきなり好走することは過去の傾向からいってもほとんどない。
    イブキガバメント
    (牡5・河内57)
    買い H13朝日CC優勝。朝日CCで重賞初制覇を果たし、続く天皇賞秋で4着と今年の秋はなかなかの実績を残している。前走の京阪杯は3着に敗れたが、ハンデが重かったのが響いただけで、45秒台という速い時計でも0.2秒差の勝負をしていることを評価すべきである。どんな時でも大崩れしないのがこの馬の持ち味なので、距離延長は意外にプラスかもしれない。勢いはそれなりに感じるし、まだまだ成長の余地を残している感じもする。
    消し 天皇賞秋で4着しているが、それでもテイエムオペラオーとメイショウドトウには完敗している。特に休み明けでハナを切ったメイショウドトウに負けたということは、さらに調子を上げているドトウにはどう転んでも逆転できないことになる。前走もハンデ戦といえ、G1で勝つつもりならハンデ57.5くらいなら勝ってほしいところだ。このあたりがこの馬の実力の限界という感じがしてしまう。あるいは、どんな時でも好走で終わるタイプということかもしれない。距離も実績がないし、どちらかというと不安の方が大きい。
    アメリカンボス
    (牡6・江田照57)
    買い H13中山記念優勝、H13AJC杯優勝など。今年に入ってから別定G2を2勝しているのは大きい。今年に入ってから馬が集中して走るようになったようで、大きな成長が見られる。 中距離馬の印象が強いが、昨年の有馬記念やAJC杯の走りからも距離は問題なくなってきている。G1実績は目立ったものはないが、別定G2を2勝しているのだからまったく通用しないということもないだろう。一発屋の江田照騎手が乗る以上は人気がなければないほど走ってしまうような気もしてしまう。
    消し まあこれまでの実績を冷静に見てしまうとG1では実力不足という感じは否めない。好走している重賞はG1に直結しないものばかりだし、大きなレースでは必ずと言ってもいいくらい負けている。距離も2500mは長いように感じるし、相手もそれなりに揃っている。年齢的に大きな上積みは見込めないだろうし、今秋は掲示板にも載っていないのだから勢いも感じられない。
    ホットシークレット
    (騙5・横山典57)
    買い H13目黒記念優勝、H12ステイヤーズS優勝など。G2を2勝している実績は高く評価しなければならない。しかも今年の宝塚記念でテイエムオペラオーとハナ差の3着という勝負をしており、その実力は間違いなくG1級である。目黒記念では抑える競馬でレコード勝ち、宝塚記念では逃げる競馬で3着と、とにかく気持ちよく走れるかどうかがこの馬が好走するかどうかの大きなポイントになる。スタミナには絶対の自信を持つ馬だけに、上がりがかかる展開に持ち込めばチャンスが出てきそうだ。
    消し この馬は本当に難しい。強い相手に勝ったと思えば、弱い相手に惨敗してしまったり、ムラがあまりにありすぎる。しかも好走パターンが決まっていればいいが、目黒記念では差す競馬で勝ち、宝塚記念では逃げて3着と、本当に分からないとこばかりである。ただ、今回はフレグモーネが長引いて調整は万全とはいえないようで、休み明けでいきなりG1というのはこの馬には厳しい条件となりそうだ。今回は2500mのG1ということでどうしても決め手勝負になりやすい。切れる脚がないこの馬には、上がりだけの競馬になると苦しくなる。
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