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G1日本ダービーの反省

G1日本ダービーの結果
1 8-18ジャングルポケット 角田 2.27.0--- 470kg-4 1人気
2 5-9ダンツフレーム 河内 2.27.21.1/2 480kg-6 3人気
3 3-6ダンシングカラー 江田照 2.27.62.1/2 480kg0 11人気
単勝230円 枠連330円
複勝120円 170円 910円 馬連560円
ワイド280円 2,370円 3,170円
予想と見解 好材料と不安材料
G1日本ダービーの感想
  • 時間の都合上簡単にさせていただいております。
  • まずはジャングルポケットが勝ってくれたことに本当に嬉しく思う。私が最も強いと思った馬が強い競馬をしてくれる、こんな嬉しいことは他にはない。戦前はいろいろと不安もあったが、終わってみれば強い競馬だった。角田騎手も完璧なレース運びで文句のつけようがなかった。体型からも距離が延びてこそのステイヤータイプだと思えるだけに、菊花賞も他に新たなライバルがでてこない限りは取りこぼすことはないのではないだろうか。それよりも、私の関心事はジャパンCである。今回の走りならば、テイエムオペラオーや外国の強豪相手でも十分やれるのではないだろうか。私はそれくらい強い馬だと今回のレースを見て感じた。
  • 馬券の方であるが、私は雨が降っても良馬場でできると前日の段階では思っていたので、当日の重馬場発表の段階で正直「終わった」と思った。雨でも何とかなると思う反面、まったく分からなくなったというのが正直なところだった。そういう意味では馬券は赤字になったものの、ほとんど取り返せたのだから「助かった」という気持ちが強い。本当にダンツフレームに感謝したい。
  • クロフネの5着であるが、私は道悪が敗因だと思う。もちろんG1を勝って中2週というのも厳しかったということもあるとは思うが、私は大きな原因は道悪の方ではないかと見ている。というのも、ラジオたんぱ杯で3着に負けたことと、毎日杯で58秒台で勝っていることを考えると、この馬は時計の出る軽い馬場でこそ真の実力を発揮するタイプではないかと思うのである。言い訳になるかもしれないが、良馬場だったらこの馬は勝つか2着はしているのではないだろうか。とりあえず私はそのように考えており、この馬の能力も相当高いという考えは変えてはいない。もしかたら、天皇賞秋でテイエムオペラオーを敗るかもしれないと少し思っている。
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    参考
    G1日本ダービーの予想
    結論   ◎ジャングルポケット
       ○クロフネ
       ▲ダンツフレーム
     買い目(馬番連勝複式)
      17-18(5,000円)
      9-18(1,000円)
    にへいの見解
  • いろいろと忙しいので予想は簡単にさせていただきます。
  • 私の本命◎はジャングルポケットである。アグネスタキオンがいなくなったために少し混戦模様になってきた感もあるが、私はラジオたんぱ杯の上位3頭がこの世代ではずば抜けて強いという考えを変えていない。今回そのうちの2頭が出走してくるのだから素直にこの2頭を評価する。それではどちらを◎にすべきかということで非常に悩んだが、最終的にこの馬に◎を打つことにした。その最大の理由は、単純にラジオたんぱ杯で先着しているからである。1度だけの対戦で白黒つけるべきものではないことは分かっているが、レース数が少ないこともあり、それ以外のレースを比較したところで分からないとしか言いようがない。実際に戦った結果が何よりも勝るデータだと考えて、こういう決断をした。ただ、皐月賞で3着に敗れたのが少し気になるところではある。ずば抜けて強い馬であれば、形はどうであれきっちりと結果を残すはずであり、それができなかったということはそれほど抜けた馬ではないということになる。しかし、共同通信杯から間隔が開いていたこと、1枠発走で出遅れてしまったこと、タキオンを負かすために早めに仕掛けざる得なかったことなど厳しい条件が揃っていたのも事実である。クロフネとの比較となると何とも言えない部分が多いだけにコメントしづらいが、他の馬との比較であれば、タキオンがいなくなってゆっくりとレースを運べること、直線の長い東京コースに替わること、皐月賞を叩かれた上積みが見込めることなどを考えれば、少なくてもクロフネ以外に負けることはないだろうと私は見ている。クロフネにだって前述したとおり1度勝っているわけだし、ローテーション、前走距離を考えれば条件的にはこちらの方が有利と思われる。正直なところ内国産に頑張ってもらいたいという気持ちも否定はしないが、実力で勝ってくれると私は信じている。
  • 対抗○はクロフネにする。毎日杯を5馬身差の圧勝、NHKマイルCも1.33.0という好タイムで完勝と、この世代での強さは際だっている。これだけの馬を2番手評価にしないといけないというだけでもこの世代のレベルの高さが窺える。しかも皐月賞馬がリタイアしての話なのだからなおさらである。とりあえずアグネスタキオンとジャングルポケット以外には完勝してきているのだから、それ以外の馬には負けたくないという気持ちは強いはずだし、3歳になってからの毎日杯、NHKマイルCの走りがかなり強かっただけに、ラジオたんぱ杯から大きく成長していると考えられ、今のこの馬であれば皐月賞で3着に負けたジャングルポケットなど相手にしないということも十分に考えられる。しかも鞍上は大一番にやたら強い武豊である。ここ一番での信用度はジャングルの角田騎手とは比較にもならない。確実に連対を果たすという意味ではこちらの方が信用できるといえる。とはいえ、毎日杯、NHKマイルCの相手は弱かっただけという考え方もできるわけで、私はその2戦だけでジャングルを逆転できる根拠とするには難しいと考えている。私は、競馬の祭典であるダービーにあっては、とにかく最も実力のある馬に◎を打ちたいと思っている。そういう意味で、安定度の高いこの馬よりジャングルに◎を打つという判断をしたわけである。とはいえ、この馬の実力もかなり強いと思っていることに変わりはなく、ほとんどこの2頭の一騎打ちだと思っている。
  • 単穴▲はダンツフレームにする。皐月賞でジャングルポケットに勝っているのは事実であり、ジャングルポケットに◎を打つ以上はこの馬も評価せざる得ない。私は潜在能力ではジャングルポケットの方が上だと判断しているが、現実に皐月賞で先着しているのだからこの馬の方が実力が上という考え方も十分にできるし、連対率100%という安定度からも大崩れは考えづらく、人気2頭のどちらかが崩れた場合にはこの馬が突っ込んでくる可能性が高い。そういう意味で、私は上2頭とは差があるものの、それ以外よりは抜けて強いという判断をしている。また、クロフネとの直接対決がないのだから、もしかしたらクロフネよりは強いのではないかという気持ちも持っている。そういうことでいちおうこの馬まで押さえておく。でもこういう予想をすると、得てしてクロフネ・ダンツで決まったりするんだよな。困ったものである。
  • 4番手はプレシャスソングにする。青葉賞で2着に敗れたが、3着馬には5馬身差つけているのだから能力は相当高い。ルゼルにはうまく逃げられたが、内容からすればこの馬の方が実力は上と考えるべきである。東京2400mで結果を出しているのも心強いし、前走よりは展開も向くはずだ。好走する材料はかなり多い。しかし、私は上3頭が強すぎると思っている。この馬にとっては運がなかったとしか言いようがない。
  • 5番手はシンコウカリドにする。皐月賞は4着に負けたが、中団からの競馬で展開はけっこう厳しかったにしてはよく踏ん張っている。この馬の能力もかなり高いと言っていいだろう。とはいえ、ジャングルポケット、ダンツフレームには完敗といえる内容だっただけに、イレ込みやすい気性を考えても距離延長で逆転できるとは思えない。
  • 6番手はテンザンセイザにする。京都新聞杯を2馬身差で完勝しており、一躍注目を集めている。タイムも59秒台と高く評価できることは確かであるが、ハイペースの展開で上がり35.5ということを考えると、単に展開に恵まれただけと考える方が妥当ではないだろうか。今年は例年になく強い馬がいるだけに、この程度の内容ではちょっと相手にならないと思う。
  • 7番手はルゼルにする。東京2400mの重賞を勝っているのだから当然高く評価しなければならない。展開に恵まれたという評価が多いが、タイムが良かったのだから実力も評価すべきだろう。こういう評価の低い先行馬が再び逃げ切るということはよくあることだ。そういう意味では注意は必要だろう。とはいえ、前走も決め手がないから先行したというものだから、やっぱり今回は展開的に厳しいかなと私も判断した。
  • 8番手はボーンキングにする。不利があったにしろ皐月賞で惨敗を喫し、前走の京都新聞杯も5着に負けていることを考えると、常識的には相手にならないと思われる。しかし、これまでの走りは集中して走っていないというか、力をまだまだ出し切っていないという感じを受けるだけに、フサイチコンコルドの半弟という血統も考えると、とんでもない能力をまだ隠しているような気がしてしまう。鞍上デザーモも恐い。だけど、私はそういう未知の力に賭ける気にはなれない。
  • 9番手はトラストファイヤーにする。2歳時にオープンを2連勝している実績があるだけに、スプリングS7着だけでは判断しづらい。未知の部分が多いだけにかなり不気味ではあるが、私はそういう未知の力には期待しない。
  • 10番手はダービーレグノにする。目立たなかったが、皐月賞5着は高く評価すべきだと思う。そういう意味ではダービーでもけっこうやるのではないかと私は思っている。とはいえ、やっぱり上3頭を逆転するのはさすがに厳しいだろう。
  • 11番手はダイイチダンヒルにする。若葉Sで凄い追い込みを見せている馬なので、直線だけの競馬に徹するようであれば一発あってもおかしくはない。そういう意味でちょっと恐いと思っているが、重賞では結果がいまいちなだけに、G1ではやっぱ苦しいだろう。
  • まあ、こんなところでしょうか。
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    G1ダービー出走馬
    馬名 買い&消し
    ジャングルポケット
    (牡3・角田57)
    買い 共同通信杯優勝、札幌3歳S優勝、ラジオたんぱ杯2着。札幌3歳Sでは朝日杯2着のタガノテイオーと桜花賞を勝ったテイエムオーシャンに完勝しており、共同通信杯もほとんど持ったままで2馬身差という強さである。ラジオたんぱ杯でアグネスタキオンに敗れたが、クロフネには完勝している。皐月賞は3着に敗れたが、1枠スタートで出遅れ後方からの競馬を余儀なくされ、ライバルのタキオンと争うために早めに仕掛けざる得なかったために最終的にラストの脚が鈍ってしまっただけであり、タキオンがいなくなった今となっては、直線の長い東京コースということを考えても、じっくりと勝負できるだけに、皐月賞のようなことはないとも考えられる。
    消し 皐月賞で3着に負けたのをどう考えるかであるが、タキオン以外に負けたことのない馬がタキオン以外に負けたのだから底を見せてしまったともいえる。トップクラスの実力は間違いないだろうが、ずば抜けた強さではない可能性は非常に高くなった。共同通信杯でラストの直線で内によれていただけに左回りもどうだろうか。また、今回も早めにクロフネを潰しにかかり、逆に脚をなくして他の馬に交わされるということもあるかもしれない。少なくてもタキオンほどの信用度はない。
    クロフネ
    (牡3・武豊57)
    買い NHKマイルCを勝っているG1実績はここでは最上格ということになる。雄大な馬体からも大物感たっぷりで、初の外国産馬参戦にふさわしい馬といえる。毎日杯で見せた切れ味は半端ではなく、58秒台という時計も凄いが、直線だけで5馬身差というのはずば抜けた強さである。マイルCも先行馬が粘るところを一気に交わしたのだから切れ味の鋭さを改めて認識させられた。すでに2000mで何度も結果を出している馬なので距離は心配ない。大飛びの走り方からも距離延長はプラスと考えるべきだろう。これまでに負けたのはタキオンとポケットだけであるが、タキオンが戦線離脱し、相手がポケットだけになったが、3歳になってからの走りが充実しているだけに、この大舞台で雪辱を果たしたいところだろう。
    消し まずは中2週というローテーションがどうだろうか。レベルの低いTRを使っての参戦であればまだ余力残しということになるだろうが、G1を戦い、しかも勝ってしまった後だけに目に見えない疲れが心配である。また、前走マイルの流れを経験してしまっただけに、その直後に2400mのレースの流れに対応できるかどうかも心配である。武豊騎手がマイルCでも少し掛かっていたとコメントしたらしく、距離不安を示唆したようであり、先行して粘れないということもあるかもしれない。ラジオたんぱ杯でジャングルポケットに完敗しているので、ジャングルポケットの方が実力が上ということも考えられ、皐月賞組の方がレベルが高いとも考えられる。
    ダンツフレーム
    (牡3・河内57)
    買い 皐月賞2着、アーリントンC優勝、きさらぎ賞2着など。皐月賞でジャングルポケットを敗ったのは大きい。そのジャングルポケットはクロフネに勝っているのだから、タキオンがいないこのメンバーであればこの馬が最も強いという理屈は十分に通る。7戦4勝2着3回と連対率100%を誇り、安定度は抜群である。大一番に強いブライアンズタイム産駒だし、ジャングル、クロフネほどは人気にはならないという魅力もある。
    消し 実績を見る限りではそんなに大きなマイナスはないが、きさらぎ賞ではアグネスゴールドとは着差以上の負けだったし、アーリントンCもスローだったとはいえハナ差勝ちというのは物足りないものであった。この走りを見る限りでは大物感というか、絶対的な強さは感じられない。皐月賞2着もジャングルの早仕掛けに助けられただけとも考えられ、直線の長い東京コースで再び負かすのは難しいかもしれない。
    シンコウカリド
    (牡3・田中勝57)
    買い スプリングS2着。皐月賞で4着したことはそれなりに評価しなければならない。ダンツフレームと0.2秒差ならば逆転可能な差である。3歳になってからの走りは安定しているので大崩れはなさそうだし、シルヴァーホーク産駒なので距離延長はプラスと考えていいだろう。徐々に調子を上げてきている感じもするだけに、けっこう不気味な存在である。
    消し 皐月賞4着をどう考えるかであるが、内容的には1〜3着馬に完敗という印象を受けただけに地力で逆転するというのは難しいかもしれない。イレ込みやすい気性でどうしてもパドックなどでイラつくらしく、ダービーのような大きな舞台では大きなロスになると言わざる得ない。3歳になってからは安定した走りをしているので、そんなに大きなマイナスはないと言えるが、だからといって「これ」という魅力があるわけでもない。
    ルゼル
    (牡3・後藤57)
    買い 青葉賞優勝。勝たなければダービー出走はないという状況で、きっちりと勝ってしまうのだから勝負強さは非常に感じる。楽に先行しそのまま逃げ切っているわけだが、タイムも26秒台ならまあまあと言えるので、展開に恵まれたという評価は妥当ではないかもしれない。すでに東京2400mで結果を残しているのも大きなアドバンテージといえるし、中3週のローテーションも理想的である。
    消し 前走の印象であるが、やはり展開に恵まれたと考えたくなる。切れる脚がないようだからどうしても先行せざる得ないようだが、今回は他にスピードのある馬がハナを奪うだろうし、これだけのメンバーとなれば道中の流れも厳しくなるはずである。そういう中で先行粘りきりというのは非常に難しいと思われる。青葉賞のメンバーもそれほど強いとも思えなかったし、毎日杯で4着に負けていることも考えると、皐月賞組と戦えるほどの実力はないのではないか。
    テンザンセイザ
    (牡3・四位57)
    買い 京都新聞杯優勝。TR戦を勝ったのは大きい。しかもラスト直線だけの競馬で2馬身突き放しているのだから強い内容だった。59秒台のタイムもまあまあといえる。上がり馬としての勢いは間違いなくこの馬が一番である。追い込み脚質でトニービン産駒ということからも、東京コースに替わるのは大きな魅力だろうし、未知の魅力たっぷりの存在といえる。
    消し 前走の内容は確かに評価できるが、ハイペースで後ろからの馬が有利だったのも事実である。上がりのタイムが35.5ということは、切れ味が鋭いというほどではないし、59秒台のタイムも悪くはないのだが、かといって驚くほどのものでもない。メンバーがそんなに強くなかったというのもあるし、前走の走りだけでG1でも勝負になると判断するのはちょっと厳しいかもしれない。ローテーションも厳しくなるし、相手も一気に強くなる。惨敗しても文句が言えない状況であることも確かである。
    ボーンキング
    (牡3・デザーモ57)
    買い 京成杯優勝、弥生賞2着。ダービー馬フサイチコンドルの半弟という良血でもあり、父がサンデーサイレンスが替わっているのだからその能力は相当高いはずである。皐月賞では2度の不利があり力を発揮できなかったので論外であるし、前走の京都新聞杯も出遅れが痛かったようである。京成杯を勝ったときも能力だけで勝ってしまったという感じで、まだまだ奥を感じただけに、前走の走りだけで見切るのは危険かもしれない。鞍上デザーモというのも大きな魅力といえるし、潜在能力を一気に開花させる可能性もあるかもしれない。
    消し 京成杯を勝っているが、レベルに疑問がある。ラジオたんぱ杯で大きく離されて5着に負けたマイネルエスケープと0.1秒差ではレベルが高かったとは言いづらい。現に皐月賞16着、京都新聞杯5着と敗れているのだから実力が足りないと思うのが普通だろう。特に、それほどレベルが高いと思えない京都新聞杯で5着に負けたのはあまりに痛い。ローテーションも厳しくなったわけだし、勢いも感じられない。
    ダンシングカラー
    (牡3・江田照57)
    買い ベンジャミンS優勝。前走オープンを勝っているのは好感が持てる。2馬身差をつけていることからも完勝といえる内容だった。共同通信杯5着、若葉S3着とレベルの高いレースでも好走しており実績はそれなりといえる。前走完勝したことで勢いというか成長が感じられるだけに、今回もかなりやってくれそうな感じがする。前走は上がり34.4という切れ味を見せているので、決め手勝負でもやれそうだ。
    消し 前走勝っているといってもしょせんオープン特別である。しかも皐月賞の裏番組ということでレベルはかなり低かった。そこを勝ったからといってG1でも好走できるという裏付けにはかなり厳しい。現に共同通信杯、若葉Sと負けているのだからレベルの高いレースでは実力不足と考える方が自然だろう。成長は認めたとしても、だからといっていきなりG1で好走というほど大きくは変わらないだろう。
    ダイイチダンヒル
    (牡3・蛯名57)
    買い 若葉S優勝。皐月賞TRを勝ったにもかかわらず、ダービーのために敢えて皐月賞を見送り、ダービーに備えた。若葉Sでは直線だけの競馬で差し切っているように、脚を貯めて一気に爆発させる競馬が合っているようである。前走の青葉賞はそういう意味では中途半端な競馬となり、この馬の持ち味が出せなかった。今度は思い切ったレースをするだろうから、直線の長い東京コースであれば一発あっても不思議はないだろう。
    消し まずは前走の青葉賞で6着に負けたのが痛い。皐月賞を見送って調整された割には、皐月賞組がいないTRで掲示板にも乗れなかったというのは大きな問題といえる。若葉Sを勝っているといってもレベルが高かったとは思えないだけに、弱い相手に順当勝ちという印象が強く、弥生賞でも5着に負けていることを考えると、重賞では掲示板が精一杯という馬なのかもしれない。今回は思い切ったレースをするだろうが、ということは展開に大きく左右されることになり、安定度はまず期待できない。有力馬の切れ味もかなり凄いだけに、決め手勝負に持ち込んでも勝負になるかどうか。
    トラストファイヤー
    (牡3・柴田善57)
    買い 芙蓉S優勝、いちょうS優勝。いちおうオープン特別を連勝しているのだからそれなりに実力は認める必要があるだろう。3歳になってから1戦しかしていないので未知数が多いといえるが、前走は休み明けだったことを踏まえれば、あれがこの馬の実力だったとは決めつけられないし、叩かれて大きく変わることも十分に考えられる。サンデーサイレンス産駒ということもあり、大器の可能性も否定はできないし、大一番で未知の実力を爆発させるかもしれない。
    消し 2歳時にオープンを連勝したからといっても、この時期のG1を好走できる裏付けにするにはあまりにも厳しいものといえる。3歳になってからのデータがスプリングS7着だけなので何とも言えない部分が多いのは確かであるが、本当に大物であるならば掲示板は外してほしくないものである。本当に実力がないだけということだって十分に考えられるというか、こういう場合はそういう確率の方が高いもので、未知の部分に期待するのはあまりに危険といえる。
    ビッグゴールド
    (牡3・村本57)
    買い プリンシバルS2着、若葉S2着、シンザン記念2着。前走東京2200mで結果を残しているのはいいことだ。東京2400mはまず問題ないと見ていいだろう。内容も上がり34秒台を出してミスキャストと0.1秒差ならまずまずだろう。差す競馬を覚えて決め手がしっかりしてきているだけに、展開次第ではチャンスがあるかもしれない。
    消し 前走の内容は確かに悪くはないが、2着に負けてしまうのがこの馬らしい感じがしてしまう。若葉Sもシンザン記念も2着に敗れているように、勝負弱いというかもう一つ決め手が甘いのがこの馬の最大の欠点といえる。皐月賞では11着に負けていることからも、底を見せてしまっている感じが強いし、これまでの走りを見る限りでは一発というタイプでもないと思われる。
    キタサンチャンネル
    (牡3・高橋亮57)
    買い NZT優勝、アーリントンC2着。NZTは展開に恵まれたという見方もあるが、アーリントンCで皐月賞2着のダンツフレームとハナ差の勝負をしているのだから実力だと考えるべきだろう。2400mであればハナを奪える可能性も高いだろうし、マイペースでレースを進めたときのこの馬のしぶとさはなかなかなので、ノーマークで逃げられればこの馬が残ってしまうということもあるかもしれない。
    消し 重賞で2度連対しているが、スローの展開にもかかわらず競りかけてくる馬がいなかったのだから、あれくらい走って当然である。厳しい流れになったNHKマイルCでは17着と惨敗していることも考えると、やはりG1という舞台はこの馬には大きいのかもしれない。まして、この馬はマイルまでしか経験がないのだから距離延長は未知数といえる。これまでの傾向からすれば2000mで好走実績のある馬の活躍が目立っているだけに苦しいということになる。切れる脚を持っていないのも痛い。
    カチドキリュウ
    (牡3・太宰57)
    買い クリスタルC優勝、シクラメンS優勝。重賞を勝っている実績はそれなりに評価しないといけないだろう。さらにダートのオープン特別も勝っているのだから潜在能力の高さがうかがえる。ここ2戦は惨敗しているが、自分の競馬ができなかったのが敗因らしい。今回は脚を貯めて直線だけで勝負するようなので、もしかしたら後方一気の末脚が爆発するかもしれない。
    消し 芝での実績がクリスタルCだけというのはさすがに寂しい。タイムもそんなでもなかったし、相手もそれほど強くなかったと思われる。NZT、NHKマイルCとも惨敗していることからすると、ちょっとレベルの高いレースでは通用しないのかもしれない。まして今回は距離2400mである。短距離でしか実績がないということを考えると、その不安はかなり大きい。ダートのオープンを勝っていることからするとパワー型で中山のような馬場が合っていると思われ、馬場の軽い東京コースも心配である。
    スキャンボーイ
    (牡3・池添57)
    買い 地方交流戦で賞金を加算して参戦してきた。皐月賞も7着ならそんなに悪い結果ではないし、G1でもそれなりの戦いができることは証明している。
    消し 皐月賞7着も先行してなんとか踏ん張ったという内容だけに、決め手勝負となる東京コースに替わることを考えても、巻き返しはかなり難しいと言わざる得ない。前走も地方交流戦で負けているわけだし、ダービーで連対できる器にはとうてい思えない。
    ダービーレグノ
    (牡3・幸57)
    買い シンザン記念優勝。皐月賞で5着したのは大きい。2着のダンツフレームと0.4秒差であればそれなりに評価していいだろう。これで距離にも目処はついただろうし、G1でも十分やれることを証明した。東京得意のトニービン産駒なので、東京コースに替わるのはプラスかもしれない。皐月賞では鋭い差し脚を見せているだけに、思い切ったレースをすればけっこうやれるのではないか。
    消し 皐月賞5着はそれなりに評価はできるが、ダービーで2着以内まで巻き返せるかと言われると疑問を感じざる得ない。ダンツフレームより後ろの位置にいたのに、上がりのタイムは負けているということは、実力が違うということになるわけだし、前走が一杯一杯という感じがしただけに、これ以上の上積みは見込めそうにない。頑張っても入着までという感じがどうしてもしてしまう。
    テイエムサウスポー
    (牡3・和田57)
    買い 京王杯優勝、デイリー杯2着、小倉3歳S2着。重賞で3度連対している実績はそれなりに評価しないといけない。朝日杯でも5着にきているし、2歳時はトップクラスの実力を見せていた。3歳になっても前走のNHKマイルCで6着と頑張っており、それなりの結果は残している。休み明けを2度叩かれてさらに調子は上がっているだろうし、それなりの戦いはできるのではないだろうか。
    消し 前走のNHKマイルC6着をどう考えるかであるが、クロフネと1.1秒も離されていることを考えると、底を見せてしまったという感じがする。京王杯は勝っているものの展開に助けられたという感じが強いし、デイリー杯、小倉3歳Sと惜しいというよりは堅実という内容だったし、朝日杯でも5着に敗れているところからすると、入着級という評価が妥当な感じがする。先行力が抜けているわけでも、切れる脚を持っているわけでもないだけに、一発というのも期待できない。
    プレシャスソング
    (牡3・福永57)
    買い 青葉賞2着。ルゼルが逃げ切るという展開を考えれば、上がり34.5で走っての2着はやむ得ないといえる。本番ではもっと流れが厳しくなるだろうから、この馬の末脚が生きる可能性は高い。キャリアが浅いサンデーサイレンス産駒ということからすると、まだその実力を開花させていない大物の可能性もあり、この大一番でその素質を爆発させるということも考えられる。
    消し 前走展開が厳しかったというのがあったにしろ2着に負けたのは事実である。皐月賞組がいないTRで負けたのだから、普通に考えればまだまだ実力不足ということになる。本当に強い馬はどんな展開にも対応できるものだし、本当に決め手の凄い馬はスローでも差し切ってしまうものである。未知の部分が多いのも確かだが、この程度の実績とレース内容では、ダービーでは通用しないと考えたくなる。
    マイネルライツ
    (牡3・石崎57)
    買い 若草S優勝。2200mのオープンを勝っているのは好感が持てる。スタミナには自信があるようなので距離延長はもちろんプラスである。ゆったりとしたローテーションも好感が持てるし、前走勝っているという勢いも評価できる。まだまだ底を見せていないので未知の魅力もある。東京得意のトニービン産駒だし、大一番でその能力を見せつける可能性もないとは言えない。
    消し 前走勝っているといってもしょせんオープン特別である。しかも皐月賞の裏番組ということでレベルはかなり低かったと思われる。そこを勝ったからといってG1でも好走できるという裏付けにはかなり厳しい。レース内容もハナ差だったのだから完勝とはとても言えないし、G1でもと思えるものではなかった。重賞実績がない以上は大きな期待をかけるのは酷といえる。
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