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G2京王杯SCの反省

G2京王杯SCの結果
1 8-17スティンガー 岡部 1.20.1--- 482kg+8 2人気
2 7-13スカイアンドリュウ 菊沢徳 1.20.2クビ 494kg0 7人気
3 6-12ブラックホーク 横山典 1.20.2クビ 528kg-2 1人気
単勝590円 枠連1,180円
複勝190円 320円 110円 馬連4,330円
ワイド1,510円 350円 690円
予想と見解 好材料と不安材料
G2京王杯SCの感想
  • 時間の都合上簡単にさせていただいております。
  • 勝ったスティンガーは期待どおりの走りをしてくれたので、私としてはそれなりに満足している。岡部騎手だから昨年のような極端な乗り方はしないと思っていたから、あの位置取りは当然のこと。さすがに昨年ほどの切れ味はなかったのでラスト200の時点ではちょっと届かないかも、と思ったけど、最後はきっちり差し切ってしまうのだからやはり力が違う。東京1400mは本当に強い。
  • しかし先週に続いてまたも2着にやられてしまった。格を重視する私としてはこういう準オープンを勝ったばかりの馬を別定G2しかもG1の前哨戦ではとても買えない。でも、最近はこういう勢いのある馬にやられているだけに、そろそろ考え方を改めないといけないということなのだとは思う。今回のポイントは、成長途上の4歳馬であったことと休みがあってキャリアが浅かったことだと思う。つまり、この馬はまだ底を見せていなかった分、好走の余地が残されていたということだろう。ダイワカーリアンのような高齢馬をいつまでも追いかけるよりは、こういう若い馬に期待した方がいいということなのだと思う。今回は勉強になった。
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    参考
    G2京王杯SCの予想
    結論   ◎スティンガー
      ○ブラックホーク
      ▲テスタロッサ
       △アグネスデジタル
       △エイシンプレストン
       △ダイワカーリアン
     買い目(馬番連勝複式)
      軸17--3-6-11-12-15(各1,000円)
      縦目3-12(1,000円)
    にへいの見解
  • いろいろと忙しいので予想は簡単にさせていただきます。
  • 私の本命◎はスティンガーである。昨年の勝ち方が凄かっただけに、この馬のベストは東京1400mだと私は思っている。天皇賞秋4着、安田記念4着などを考えてもG1級の実力は間違いなく、得意の1400mであれば負けられない一戦といえるのではないか。とにかく東京1400mであればこの馬が最も強いと私は思っているのだから、ここはいろんな不安点には目をつぶって、この馬から勝負したい。その不安点であるが、まず間隔が開いたのがどうかである。昨年も同じようなローテで勝っているが、桜花賞や阪神牝馬特別で惨敗していることを考えると、鉄砲に強いわけではないと思う。前走斤量58kgだったとはいえ3着に負けていることからすると、ピークが過ぎて去年より実力が落ちているかもしれないし、まあ、勝つか惨敗か、極端な結果になるような気はしている。
  • 対抗○はブラックホークにする。前走の高松宮記念で久々にG1で連対した。私はもう歳でダメだと思っていただけに、この馬を見直す一戦となった。この馬もベストは1400mであるだけに、G1連対の勢いも考えると、やはりこのくらいの評価は必要だろう。大崩れしない脚質を考えれば、連対確率はこっちの方が高く、軸にするならこちらというふうにも考えたが、個人的にどうしても年齢的な不安が残るので、どちらかというと危険な人気馬ではないかと考えた。
  • 単穴▲はテスタロッサにする。外国馬は分からない。分かるはずがない。とりあえずG1を何勝もしているのだから、それなりに強いのは間違いないのだろう。とはいえ、環境の違いで実力を出せないとか、日本のレベルの方がずっと高いということも考えられるだけに、そんなに高くも評価できない。このくらいの評価にして様子を見るのがベターだろうと判断した。
  • 4番手はアグネスデジタルにする。正直アクシデント明けだけにちょっと半信半疑な部分が残る。マイルCSを勝っているのだから実力は間違いないとは思うが、京都金杯で3着に負けているように展開に左右されそうだし、エンジンのかかりが遅いタイプでもあるのでマイル戦でこそのタイプかもしれない。そういうわけで私としてはあまり評価していないが、かといって3歳でマイルCSを勝っている馬をこれ以上低い評価にもできない。
  • 5番手はダイワカーリアンにする。ハイペースで逃げてそのまま押し切るタイプだけに、マイルでこそそのスピードとスタミナを生かせのだとは思うが、高松宮記念で4着しているように、スピード勝負でも十分に通用する馬でもある。東京1400mならばそれなりにスタミナも必要なので、意外にこの馬の脚質は合うかもしれない。レベルの高いレースでの好走があまりないし、年齢的に上積みも期待できないので、どこまで頑張ってくれるか分からないが、私はけっこう走るのではないかと密かに期待している。
  • 6番手はエイシンプレストンにする。一昨年の2歳チャンピオンである。3歳春も重賞を2勝し世代トップクラスの実力を見せつけた。昨秋に復帰してからもう一つの成績であるが、前走2着でようやく復活の兆しを見せた。距離1400mが短いかもしれないこと、前走よりはレースレベルが上がることなど不安な点も多いので、あまり期待できないかもしれないが、鋭い決め手を持っている馬だし、一発あっても不思議はないということで押さえることにした。
  • 7番手はジョンカラノテガミにする。前走準オープンを勝ったばかりということで、さすがに別定G2では難しいだろうということで消すことにしたが、前走も強烈な追い込みで勝っているように、一発が非常に怖い。
  • 8番手はタイキブライドルにする。昨年のこのレースで3着していることを考えれば能力は十分に足りるのは間違いないとは思うが、昨秋の走りがあまりにだらしなかったのが気になる。休み明けということを考えても昨年以上の成績はちょっと期待できないのではないか。
  • 9番手はスカイアンドリュウにする。この馬も前走準オープンを勝ったばかりであるが、内容がけっこう良かったので、少しは気になっている。でも、やっぱりいきなりの別定G2ではさすがに厳しいだろう。
  • 10番手はヤマカツスズランにする。秋華賞で2着したほどの馬だからまったく通用しないわけではないだろうし、スピードのある馬だから1400mという距離ならば最後まで粘りきるかもしれない。でもまあ、あくまで可能性の話だし、これまでの走りを見るとちょっと古馬相手では通用しないのではないかというのが私の判断である。
  • 11番手はエイシンルバーンにする。前走マイラーズCで5着しており勢いはそれなりに感じられるが、重賞では連対経験がないように、どんも堅実なだけで終わっている。今回も連対までは難しいと私は判断した。
  • まあ、こんなところでしょうか。
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    G2京王杯SC出走馬
    馬名 買い&消し
    テスタロッサ
    (牡5・オリヴ59)
    買い オーストラリアからの参戦であるが、G1を6勝しているかなりの強者である。特に1400m戦は3戦3勝と得意としており、マイルG1も勝っていることも踏まえればベストの距離と考えていいだろう。基本的に中団から差す競馬を得意としているようなので東京コースも合いそうだ。昨年の安田記念で外国馬ワンツーがあったように、この馬もその強さを見せつけるかもしれない。
    消し 外国馬は未知数が多すぎて判断しづらいものである。まずは日本の軽い馬場への適性があるかどうかは走らせてみないと分からない。次に、日本への環境への対応がうまく行っているかどうかも分からない。環境にとまどいストレスをためているようだと実力を出し切れずに終わることも十分に考えられる。また、日本の競馬もレベルが高くなってきているだけに、外国の馬だから必ずしも強いとは限らない。
    スティンガー
    (牝5・岡部56)
    買い H12京王杯SC優勝、H12京都牝馬特別優勝、H10阪神3歳牝馬S優勝など。昨年のこのレースを圧勝しているのは大きい。しかもスローの展開にも関わらず最後方から差し切るという強い内容であった。天皇賞秋4着、安田記念4着と牡馬混合のG1で好走するなど、レベルの高いレースでの好走が目立っており、能力が高いことは間違いない。特にこれらのレースのいづれも東京コースであることからも分かるとおり左回りを得意としている。京王杯の内容が一番強かったので距離は1400mがベストなのだろう。
    消し この馬の不安はムラがあるところである。好走するかどうかは走らせてみないと分からないところがあり、安定度はあまり期待しない方がいい。間隔が3ヶ月開いており休み明けとなるだけになおさら不安となる。特に牝馬の休み明けほど不安なものはない。相手が弱ければ能力で何とかなるかもしれないが、安田記念の前哨戦で相手もそれなりに揃っているだけに、仕上がりが半端であれば脚をすくわれることになるだろう。
    ブラックホーク
    (牡7・横山典59)
    買い H11スプリンターズS優勝、H11スワンS優勝、H13阪急杯2着など。一昨年のスプリンターズSを勝っているG1馬である。その後も短距離戦に限っていえば7戦1勝2着4回3着1回4着1回という安定した成績を残している。特に1400mとなると昨年のこのレースで2着、スワンSを完勝するなど強い競馬を見せている。マイルCSで3着したこともあることを考えれば、この馬のベスト距離は1400mであることがよくわかる。前走の高松宮記念で2着を確保し、まだまだ元気なところを見せているし、得意の1400m戦であればまだまだ強い競馬を見せてくれるはずだ。
    消し 一昨年のスプリンターズSは完勝したものの、昨年の高松宮記念では4着、スプリンターズSでも3着に敗れ、今年の高松宮記念は2着を確保したものの、トロットスターには完敗というように、歳をとった分だけ実力が落ちているという感じがする。得意の1400mと言っても、昨年2着に敗れ、また歳を1つとってしまったことを考えると、着順を落とすのが普通だろう。斤量も59kgと他よりはけっこう重い数字となっている。安定度はあるが、切れ味に欠けるところがあるので、決め手勝負となると苦しいかもしれない。
    アグネスデジタル
    (牡4・四位59)
    買い H12マイルCS優勝。マイルG1を勝っている実績は当然評価されなくてはいけない。上がり34.3という斬れ味を見せ、レコードで制しているのだから、フロックであるわけがない。典型的な追い込み馬なので、馬場が軽く直線の長い東京コースは大きな味方となるはずだ。まだ4歳なのでさらに成長している可能性も十分だし、休み明けも能力の違いで何とかしてしまうかもしれない。
    消し 球節炎でフェブラリーSを回避しており、回復具合が心配となる。少なくても予定どおりという調整ではないはずだ。あくまでも安田記念の叩き台という位置づけが強いかもしれない。また、追い込んでこその脚質という感じがするだけに、1400mという距離はちょっと短い感じがする。京都金杯で3着に敗れたことを考えても、ちょっと展開に左右されやすいタイプとも思えるだけに、先行押し切りも可能な1400mでは追い込みきれない可能性もありそうだ。強い競馬をしたのがマイルCSだけなので、あれはフロックかもしれないという考え方もあり、まだ半信半疑のところもある。
    エイシンプレストン
    (牡4・福永58)
    買い H11朝日杯3歳S優勝、H12アーリントンC優勝、H12NZT4歳S優勝。キャリア3戦目で3歳チャンピオンになったことでもこの馬の潜在能力の高さがよく分かる。きさらぎ賞は惨敗したものの、続くマイル重賞は確実に連勝し、4歳世代では抜けて強いことを証明した。昨秋からは不調に陥ったが、前走のダービー卿CTで2着に頑張り復活の兆しを見せている。1400m戦となるが、直線の長い東京コースは望むところだろうし、決め手勝負の展開であれば好勝負は必至だろう。
    消し 4歳春までは強いところを見せていたが、古馬と戦うようになってからはもう1つ精彩に欠ける。前走2着はしたものの、チェックメイトに2馬身差もつけられているようでは、ほとんどG1に近いこのメンバーを相手にどこまで戦えるか不安は否めない。実績がマイルしかないので、1400mという距離もちょっと短いかもしれない。どちらかというと追い込み型なので、スピードで押し切り可能な1400mでは苦戦するかも。それよりも安定度が期待できる馬ではないので、自滅してまったく競馬にならないということもありそうだ。
    ダイワカーリアン
    (牡8・北村58)
    買い H12札幌記念優勝、H12富士S優勝など。昨年7歳にして重賞を3勝している超晩成の馬である。別定G2の札幌記念を逃げきり、富士Sもトロットスター、ダイタクリーヴァを相手に完勝しているのだから実力は本物である。マイル戦をハイペースで飛ばしても直線でばてないというように、スピードとスタミナを兼ね揃えている馬である。マイルがベストと思われるが、前々走の高松宮記念で4着に踏ん張っているように短距離でも通用している。距離が少しでも延びるのはプラスだろうし、流れが厳しくなる東京コースは望むところだろう。
    消し 基本的に1400mでどうかという不安がある。この馬のよさはハイペースで飛ばしてもばてないというのが持ち味で、スタミナも不可欠なマイル戦でこそ強さを発揮するタイプだと思われる。短距離戦では相手もばてないので、単純にスピードのある馬にやられる可能性がある。前々走の高松宮記念4着も前の馬を交わせず後ろの馬に差されるという内容だっただけに、そんなに高くは評価できない。前走も得意のマイル戦で6着に負けているし、なんだかんだで8歳という年齢的な衰えが出てきたという感じもする。
    ゴールドティアラ
    (牝5・後藤57)
    買い H12南部杯優勝、H12プロキオンS優勝、H12フェブラリーS2着など。ダートの短距離で強さを発揮している馬であるが、芝でもクイーンC3着、中日スポーツ杯4着などそれなりの結果は残している。斬れ味鋭い末脚を武器にしている馬なので、かえって芝の方がいいかもしれないし、昨年のマイルCSのアグネスデジタルのようなこともある。1400mがベストということも考えれば一発あっても不思議はないかも。
    消し これまでの実績が明らかにダートに偏っている。芝で好走といっても勝っているわけではない。しかも3歳限定重賞でである。3歳限定G3戦で勝てなかった馬が古馬G2で勝てるとはちょっと考えづらい。現に前走の高松宮記念では12着に負けている。さらに、最近はダートでも昔ほどの強さが見られず、ピークが過ぎたという印象も受ける。そういう意味では勢いもちょっと感じられない。
    エイシンルバーン
    (牡5・柴田善57)
    買い H12都大路S優勝、H12ポートアイランドS優勝。昨年の安田記念で6着に頑張っており、能力は十分通用すると思われる。その安田記念前後にオープン特別を2勝しているのだから、この季節も合っているのかもしれない。距離も1400mで2勝しており、実はベスト距離ということも考えられる。前走マイラーズC5着で調子も上昇していると思われるだけに、勢いも感じられる。
    消し オープン特別を2勝しているが、重賞ではマイラーズC3着が最高で実は連対したことがない。安田記念6着もそうだが、どんな時でも大崩れしない堅実なタイプという感じがする。戦法もオーソドックスで逃げるわけでも追い込むわけでもないので、一発に期待できるというタイプでもない。1400mも経験が少ないので何とも言えないが、鳴尾記念5着を考えると、やっぱり距離が短いかもしれない。
    ヤマカツスズラン
    (牝4・池添55)
    買い H11阪神(2)歳牝馬S優勝、H12秋華賞2着など。2歳戦とはいえG1を勝っている実績は高く評価しないといけない。しかも3歳秋にも2000mの秋華賞でも2着しているのだから能力は間違いないと言わざる得ない。スピードを生かす競馬を得意としているので、距離1400mはけっこうプラス材料なのではないだろうか。なんでかんで逃げる馬がいないようなので展開も恵まれそうだ。
    消し 好走しているのは2歳限定もしくは3歳限定戦だけである。古馬として戦うようになってからは阪神牝馬特別4着が最高で、牡馬混合戦だと2桁着順に終わっており、まだ1度も結果を出していない。好走パターンは平均ペースで先行した時なので、古馬の短距離戦の厳しい流れに対応できないのが大きな敗因だと思われる。今回も安田記念の前哨戦ということでレベルの高い馬が揃っているだけに、楽なペースでの逃げは期待できないし、直線の長い東京コースもどうか。
    スカイアンドリュウ
    (牡4・菊沢徳57)
    買い 昨年6月までに4戦で2勝と素質の高さを見せ、今年3月に復帰していきなり900万を楽勝し、続く準オープンも3着ながら1人気に推され、前走できっちりと準オープンをクリアした。こんなにあっさりオープン入りするのだから相当強いと思われる。キャリア7戦の4歳馬ということで、まだまだ底を見せていないし、いきなりの重賞挑戦も結果を出してしまうかもしれない。
    消し やはり重賞初挑戦というのが大きな不安となる。しかもいきなりG1の前哨戦となる別定G2なのだから常識的にはかなり厳しいということになる。前々走で準オープンで負けていることを考えると、いきなり重賞で連対できるほどの器ではないかもしれない。未知な部分が多いだけに何とも言えないが、重賞で好走できる裏付けがないことは確かではある。
    タイキブライドル
    (牡6・郷原57)
    買い H12マイラーズC2着、H11東風S優勝など。この馬は昨年のこのレースで3着している実績を持っているのが心強い。ブラックホークとはクビ差だったのだから高く評価しなければならない。重賞勝ちはないものの重賞連対は2回果たしており、オーシャンSでは力の違いを見せつけているように、器の大きさはそれなりに感じられる。昨秋は不調に終わったが、今回立て直しての一戦となるだけに、リフレッシュして復調していればいきなり好走ということも十分に考えられる。
    消し やはり昨秋の凡走が大きな不安となる。富士SとオーロCで2桁着順というのは、堅実なこの馬にしては負けすぎという感じが否めない。ピークが過ぎてしまったのではないか、と考えたくなるくらいの負け方である。もともと重賞で勝ちきれないように、レベルの高いレースでは決め手不足を露呈していた馬だけに、勢いがないと手を出しづらい。今回休み明けとなるが、どちらかと言えばやっぱり不安の方が大きいだろう。
    ケイワンバイキング
    (騙8・横山賀57)
    買い H11ダービー卿CT優勝、H11東京新聞杯2着など。一昨年のこのレースで3着していることを忘れてはいけない。速いペースで先行してそのまま押し切るというのがこの馬の好走パターンであり、こういう戦法は能力が相当高くないとできないものである。マイルで9連対している馬であるが、戦法と一昨年の走りを考えれば1400mがベストであるはずで、2年近い休みから復帰して3戦目となるだけにそろそろ一変しても不思議はない。とにかく全盛期は強かった。
    消し やはり2年近いブランクが大きな不安である。すでに2度叩かれたものの12着15着ではまだまだ全盛期のデキには及ばないと考えざる得ない。ここで一変という兆しはちょっと見あたらない。まして、一昨年のこのレースで3着に負けている馬である。8歳となった今さらに上の着順を目指すというのはかなり厳しいのではないだろうか。G1を勝っているというならともかくG3を勝った程度の馬では巻き返しを期待するのは酷だと思われる。
    ジョンカラノテガミ
    (牡6・蛯名57)
    買い 前走準オープンとはいえ鋭い切れ味を見せて快勝した。あれだけの斬れる脚はやはり大きな魅力であり、こういう馬は大舞台に変わっても一発の期待がかかる。しかも直線の長い東京コースは大きなプラスとなるし、現に2月に東京1400mで勝っているので、適性は間違いない。鞍上も蛯名騎手を迎え、かなり力が入っているのが分かる。
    消し まずは重賞どころかオープンの実績もないのが大きな不安である。準オープンを強い内容で勝っているといっても、重賞で通用するという裏付けにはなり得ない。まして今回は安田記念の前哨戦である別定G2である。芝重賞初挑戦にしてはあまりに舞台が大きすぎる。さらに、この馬は極端に揉まれ弱いため、どうしても後ろからの競馬しかできないらしい。これだけのメンバーで追い込みだけというのは展開としてもかなり厳しい感じがする。
    トッププロテクター
    (牡4・和田57)
    買い H12カウントダウンS優勝、H13東風S優勝。近走でオープンを2勝しているのは評価できる。勢いはそれなりに感じられる。まだ4歳という年齢からも今が伸び盛りの時期なのだろう。そういう意味ではさらなる上積みというか、前走以上の走りも期待していいのかもしれない。前走も上がり34秒台では走っており着順ほど内容は悪くなかったと思う。
    消し オープンは2勝したものの、重賞では3度走ってすべて着外というのだから壁があると思わずにはいられない。まして、今回は安田記念の前哨戦である別定G2である。ここで巻き返しというのはかなり厳しいように感じる。さらに、これまでマイルで実績を残してきた馬だけに、距離1400mもどうか。スピードがあるという感じもしないだけに、距離短縮はプラスにはならないような気がする。
    メジロダーリング
    (牝5・武幸55)
    買い H12キーランドC優勝、H13アンドロメダS優勝など。前走高松宮記念で5着している実績は高く評価しなければいけないだろう。内容も先手を奪って粘ったのだからそれなりに評価できる。重賞で2度3着したことがあるのでフロックということはないだろう。スピードのある馬なので馬場の軽い東京コースはプラスだろう。スピードを生かす競馬さえできればそれなりにやってくれるのではないか。
    消し 1400mという距離が大きな不安である。先行して押し切るというのがこの馬の好走パターンなだけに、1400mはちょっと長いという感じは否めない。まして、直線の長い東京コースでは逃げ切るのは特に難しいし、抑えればこの馬の味が出ない。前走G1で5着しているのは確かであるが、上位陣には完敗という内容だったし、これまでに重賞で連対したことがないのだから、別定G2で連対できるほどの実力はないという考え方もできるだろう。
    ラムジェットシチー
    (牡5・松田57)
    買い H13福島民報杯優勝。前走オープン特別を勝っているので勢いは感じる。その前走で1200mなのに少し掛かっていたらしいので、流れが速くなるレベルの高いレースの方が流れだとさらに力を発揮するかもしれない。テレビ愛知杯でも2着した実績もあるのだから、まったく戦えないわけではないだろう。
    消し 前走勝ったといってもオープン特別だし、ほとんどG1に近い別定G2戦で通用するかどうかはかなり不安がある。前走も斤量54kgでのもので今回斤量57kgと3kg増えるのも大きなマイナスである。距離も1200mで4勝していることを考えると、スプリンターという感じがするので、1400mは少し長いかもしれない。前々走準オープンで5着に負けていることを考えると、そんなに大物という感じはしない。
    セントパーク
    (牡8・田中勝57)
    買い H10北九州短距離S優勝。いちおうオープン特別を勝った実績は持っている。けど・・・これといった好材料は特に見あたらない。
    消し オープン特別をやっと勝ったという実績しかないので、別定G2では格の違いを感じざる得ない。しかも、すでに8歳という年齢で、1年以上の休み明けから3戦してすべて2桁着順に終わっていることを考えると、ピークもすでに過ぎたと考えられる。ここで巻き返すのはあまりに厳しいと言わざる得ない。
    トウショウトリガー
    (牡4・張田57)
    買い オープン実績は前走の福島民報杯4着だけであるが、まだ4歳という若さが未知の魅力である。準オープンのマイル戦を勝ち、1400mでは2勝していることを考えると、ベストは1400mであると考えられる。一本調子で先行する馬だったが、前走で抑える競馬で好走したのも大きい。成長を続けているのを感じるだけに楽しみはあるのではないか。
    消し やはりオープンで1度も連対したことがないというのは大きなマイナスと言わざる得ない。前走福島のオープン特別でやっと4着しているくらいでは、とても別定G2は戦えない。これからの馬かもしれないが、現時点ではG2で好走できるほどの実力はまだないと思われる。準オープン勝ちが不良馬場だったことを考えると、軽い馬場への適性も疑問である。
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